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デロイト トーマツ コンサルティングの平均年収。初任給や福利厚生もまとめて解説

デロイト トーマツ コンサルティングは、世界的な会計事務所デロイトグループのコンサルティングファームです。

経営、買収・合併、組織、会計、エネルギーなどさまざまな分野における提言と戦略立案から実行まで一貫して支援しています。

コンサル業界のなかでも大手ファームにあたりますが、「年収はどれくらいか」「どれほど昇給できるか」が気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、デロイト トーマツ コンサルティングの平均年収や職種別の年収、評価制度などについて解説します。

デロイト トーマツ コンサルティングへの転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

デロイト トーマツ コンサルティングの平均年収

Openworkによると、デロイト トーマツ コンサルティングの平均年収は「939万円」です(回答者500名の平均データ)。

国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本の2021年(令和3年)の平均年収は443万円ですので、日本全体の平均年収より大幅に高いことがわかります。

ただ、デロイト トーマツ コンサルティングの年収は、400〜2,500万円と非常に幅があるのも特徴です。

実際の年収は、個人の能力や業務内容、プロジェクトの成績などによって大きく異なると考えられます。

また、デロイト トーマツ コンサルティングはさまざまな業界や領域でサービスを提供しているため、担当している業界や領域によっても年収は異なる可能性があります。

年齢別の平均年収

年齢別の平均年収は、以下の通りです。

年齢年収(年収の幅)
25歳632万円(470万〜848万円)
30歳850万円(633万〜1,141万円)
35歳1,093万円(814万〜1,468万円)
40歳1,265万円(942万〜1,698万円)
45歳1,314万円(979万〜1,765万円)
50歳1,304万円(971万〜1,752万円)

参考:OpenWork

OpenWorkによると、新卒1年目では550万円ほどからスタートし、そこから1年ほどでコンサルタントに上がり600〜700万円の年収幅である声が多くありました。

スピードにもよりますが、実力次第では30歳になる前にシニアコンサルタントへ昇進し、年収1,000万円に到達している人もいるようです。

このことから、毎月の固定給も高い水準ではあるものの、能力や実績が認められればさらに年収も高まることがわかります。

役職別の平均年収

デロイト トーマツ コンサルティングは、以下の順で昇進していきます。

  1. ビジネスアナリスト
  2. コンサルタント
  3. シニアコンサルタント
  4. マネージャー
  5. シニアマネージャー
  6. パートナー/ディレクター

OpenWorkなど、Web上の口コミを参考にした各役職別での平均年収は、以下の通りです。

役職年収
ビジネスアナリスト560万〜650万円
コンサルタント700万〜900万円
シニアコンサルタント800万〜1,100万円
マネージャー1,100万〜1,700万円
シニアマネージャー1,500万〜2,000万円
パートナー・ディレクター2,000万円〜

参考:OpenWork

入社して最初の役職「ビジネスアナリスト」では、年収がおおよそ550万円からスタートとなります。

最も上位ランクの「パートナー・ディレクター」では、年収2,000万円に達することも可能です。

それぞれのポジションに応じた役割や求められる責任があり、定期的に目標設定や評価が行われます。

各役職の条件や基準を満たしていると判断された場合、上のランクへ昇進・昇給することができます。

上記は目安であり、業績変動型の賞与制度があるので、参画していたプロジェクトの成績次第ではさらに報酬を獲得することも可能です。

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その他企業との年収比較

ここでは、デロイト トーマツ コンサルティングの年収を同業界の競合他社、他業界の企業と比較していきます。

その他コンサルティングファームとの年収比較

デロイト トーマツ コンサルティングと、ほかの大手コンサルティングファームの平均年収を比較していきます。

会社名年収
デロイト トーマツ コンサルティング939万円
野村総合研究所970万円
PwCコンサルティング956万円
日本アイ・ビー・エム911万円
KPMGコンサルティング882万円
EYストラテジー・アンド・コンサルティング884万円
アクセンチュア873万円
ベイカレント コンサルティング855万円
アビーム コンサルティング802万円

参考:OpenWork

OpenWorkのデータによると、デロイト トーマツ コンサルティングの年収は大手ファームと比べてやや年収が高めです。

Big4であるPwCコンサルティング、KPMGコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティングのなかで比較すると、ちょうど中間にあたります。

このようにデロイト トーマツ コンサルティングは、高収入として知られるコンサル業界のなかでも高い年収水準を誇ります。

全業界の企業との年収比較

一般的な大手企業と比較すると、年収はやや高い傾向にあります。

ただ、デロイト トーマツ コンサルティングより給料水準が高い企業も数多くあります。

<参考>

会社名年収
M&Aキャピタルパートナーズ2,269万円
キーエンス株式会社1,751万円
ヒューリック株式会社1,708万円
三菱商事1,678万円
伊藤忠商事1,627万円

参考:平均年収「全国トップ500社」最新ランキング | 東洋経済オンライン

ただし、各企業のなかでも業種や職種、経験年数などの要因によって年収は異なるため、一概には言えません。

総じて言えることは、デロイト トーマツ コンサルティングは、競合他社や一般的な大手企業と比較して、高めの年収水準にあることです。

ただし、高い年収に見合う高いスキルやパフォーマンスが求められることもあり、プレッシャーやストレスがあることも事実です。

デロイト トーマツ コンサルティングの募集職種別の年収

デロイト トーマツ コンサルティングは主に「インダストリーサービス」「オファリングサービス」の2つに分け、各サービスからコンサルタントを募集しています。

インダストリーサービスは、資源エネルギーや金融、ライフサイエンス&ヘルスケアなどの業界別のサービスです。

一方のオファリングサービスは、全社構造改革・ビジネスモデル変革やM&A、財務など顧客の目的や機能に合わせたサービスとなります。

ここからは、公式サイトにて各分野別で募集されている職種における、おおよその年収・業務内容を紹介します。

※2023年3月時点の情報です。求人情報は変わる場合があります。

コンサルタント(エネルギー業界・エネルギーテーマ)

エネルギー業界・エネルギーテーマに関するコンサルティングサービスの募集です。

<詳細>

業務内容・経営戦略・イノベーション戦略(中計、事業戦略、M&A、新規事業開発)
・組織・業務改革(組織再編、PMI、オペレーション改革)
・デジタル・テクノロジー(DX、業界ソリューション、サイバーセキュリティ) など
求めるスキル・TOEIC860点以上
・​​エネルギー事業もしくはエネルギーテーマに関する知識
求める経験・エネルギー分野での業務経験
・マネジメントコンサルティング・テクノロジーコンサルティング経験
年収620万〜1,800万円

参考:Power Utilities & Renewables(電力、エネルギー領域)|デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

M&Aコンサルタント/アドバイザー

日本最大のM&A・組織再編コンサルティング部門の募集です。

<詳細>

業務内容・M&A戦略の立案
・M&Aを活用した新規事業開発
・事業戦略・中期事業計画実現に向けたディール推進
・クロージング前後からの企業統合活動の推進 など
求めるスキル・コンサルティングスキル(コミュニケーション力、ロジカルシンキングなど)
・未経験領域でも早期にキャッチアップできる理解力・吸収力
・ビジネスレベル英語力(海外駐在経験、海外留学経験、TOEIC830点以上など)
求める経験・コンサルティングファームにおける実務経験
・以下のようなコンサルティングファーム外の実務経験
(経営企画、事業企画、海外駐在、子会社管理、経営管理など)
年収620万〜1,800万円

参考:M&A(M&Aコンサルタント)|デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは、クライアントの経営企画・事業企画・新規事業開発に携わる仕事です。

自動車、製造業、コンシューマープロダクト、ライフサイエンス&ヘルスケア、金融などさまざまなインダストリーでのプロジェクトに携われます。

<詳細>

業務内容・経営企画、事業企画、新規事業開発、マーケティング企画、デジタル戦略のコンサルティングなど
求めるスキル・精緻な論理思考力、着眼点の鋭さ、筋のよいビジネスモデルの構想力
・高いレベルの語学力
・積極性、協調性、根気強さ・打たれ強さ、泥臭い仕事を厭わない覚悟などセルフスターターとしてのマインドセット
求める経験・戦略コンサルティングファームでのコンサルタントとしての実務経験
・事業会社などでの経営企画・事業企画・新規事業開発・マーケティング企画・デジタル戦略・R&D戦略部門での実務経験
年収620万〜1,800万円

参考:Monitor Deloitte(戦略コンサルタント)|デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

単なるシステム導入でなく、HRトランスフォーメーションへ導く。デロイトの支援への想い
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変わるHR領域の中で変わらない高品質の支援へのこだわり。デロイトが求める人材とは
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デロイト トーマツ コンサルティングの評価制度

デロイト トーマツ コンサルティングは、評価制度、キャリアアップ制度、教育制度などが整備され充実している会社です。

コンサルタントの成長モデルとして「アワーグラス・モデル」を採用しています。

このモデルは、「早期から専門性を身につけることを重視し、さまざまなプロジェクトを経て基礎的なスキル・経験を積める」というものです。

さまざまな分野でのプロジェクトに関わりながら、マネジメントスキルやリーダーシップ力が高度に求められる役割を担い、能力を高めつつキャリアを積むことができます。

また、ランクに応じたカウンセラーが一人ひとりに付き添って、キャリアアップをサポートする制度があるのも特徴です。

年に数回、定期的にアドバイスを受けながら、自分のキャリアプランを進め、次のステップに進む時期を決めています。

なお、昇進に必要な要件は、ランクごとに明確に定義されています。

例えば、シニアコンサルタントに昇進するためには、クライアントのビジネス課題について独自の視点を持ち、それを解決するための具体的な提案をできることが条件です。

シニアマネージャーになるためには、ビジネスの発展方向性を見据えたビジョンを持ち、プロジェクト全体をリードし、クライアントとの信頼関係を築くことが求められます。

このように、デロイト トーマツ コンサルティング内で明確に定められた評価制度・キャリアアップ制度のもと、自分の能力を高めていくことが可能です。

デロイト トーマツ コンサルティングのボーナス・福利厚生

デロイト トーマツ コンサルティングは、実力主義の風潮が強くあります。

年1回の昇給・昇進制度と、業績変動型の賞与制度を採用していて、実力や成果次第で高収入を目指すことが可能です。

OpenWorkの口コミによると、「他社と比較しても基本給はそこまで高くないものの、8月に支給される評価に応じたインセンティブの割合が大きい」との声が多数ありました。

参画したプロジェクトや個人の成績次第で、その年度の年収が大きく変わるようです。

なお、社員の評価基準としては、社内で定められた6段階の年間評価「Global Talented Standard」が採用されています。

昇給・昇進を評価する際には、この基準に沿って「本人の足りないことはどこか」「事前に設定した目標は到達されているか」が見極められます。

この基準のなかで上位3段階までの評価がついていれば、昇進・昇給の可能性があるようです。

また、福利厚生の内容もさまざまで、社員が働きやすく・スキルアップにつながるような制度が多数用意されています。

以下は、福利厚生の一例です。

福利厚生の項目詳細
健康管理健康診断や定期的な健康相談、保険制度の充実など、従業員の健康管理を支援している。
休暇制度年次有給休暇や慶弔休暇のほか、子育て休暇や育児休業、介護休業など、多様な休暇制度を導入している。
教育・研修ビジネススキルの向上や専門性の深化を目的とした研修制度を用意。国内外での留学支援も行っている。
報奨金制度プロジェクトやチームの成果に応じて、報奨金が支給される制度がある。
フレックス制度勤務時間や勤務形態を柔軟に調整できるフレックス制度を導入している。
インフラストラクチャー社内の設備やツールの整備にも力を入れ、従業員の快適な働きやすい環境を整備している。
資格補助制度資格取得にあたっての補助金を出している。
カフェテリアプラン一定額の補助金(ポイント)を支給して、その支給されたポイントの範囲内で福利厚生メニューを選択・利用できる。

このようにデロイト トーマツ コンサルティングは年収のみならず、福利厚生やキャリアアップ制度、研修プログラムなども充実していることから、総合的な待遇水準は高いと言えます。

デロイト トーマツ コンサルティングに関する口コミ

OpenWorkをはじめとするWeb上の口コミのなかから、デロイト トーマツ コンサルティングに関するコメントをご紹介します。

企業の強み

  • ユニット間や法人間の横連携を促進する仕組みがある
  • 圧倒的な成長環境を得られる
  • 優秀な方が多く、品質やスピードに対する意識が非常に高い
  • 規模を生かして大型案件に対応できる

上記はWeb上の口コミを参考に掲載したものです。

プロジェクト数の多さや仕事の品質に対するこだわりなど成長環境が整備されている点について、多くの口コミが投稿されておりました。

ワークライフバランス

  • 有給申請のプロセスがとてもシンプルで通りやすい
  • 残業撲滅に会社として全力で取り組んでいる
  • プライベートとのバランスは調整しやすい傾向にある
  • 残業時間は月に40時間程度で自分が想像していたよりも少ない印象を受けた

役職や担当業務によっても異なるとは思いますが、残業時間については比較的少ない傾向にあり、会社としても長時間残業に至らないよう撲滅に力を注いでいる様子がうかがえます。

なお、業務の忙しさについてはプロジェクトによって異なるとの意見がありますので「まちまち」という表現が正しいかもしれません。

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