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【2024年】面接で転職理由を聞かれるわけと転職理由のまとめ方・回答例

転職理由は、中途面接における質問で必ず聞かれる頻出質問です。

主に求人応募者が入社後にすぐ辞めてしまわないか、そして自社の社風や方向性にマッチした人材なのかを確かめるために用意されています。

特に最終面接においては、具体的な転職理由だけでなく、応募先企業である必然性が求められるため、入念な対策が必要です。

本記事では、面接で転職理由を聞かれるわけと、面接時に役立つ転職理由のまとめ方を具体的に紹介します。

また、記事後半では転職理由の回答例も紹介しますので、参考にしてください。

面接官が転職理由を聞く理由とは

面接で伝える内容を考えるにあたって、まずは転職理由に関する質問をする面接官側の意図を把握しておくことが大切です。

ここからは、中途採用において面接官が転職理由を聞く主な理由について解説します。

応募者の仕事への意欲や人柄を把握するため

転職理由を聞くことで、応募者の意欲や将来像を把握し、採用企業が求めている人物像と合致しているかを判断しています。

転職理由の内容はもちろん、話し方や立ち振る舞いは、仕事への意欲や本人の人柄が垣間見える部分です。

会社側は、自社の社風や業務内容と照らし合わせながら、自社と本人がフィットするかを確かめています。

一方で、転職理由と志望動機との一貫性がなかったり、転職理由が短絡的であったりする場合には、応募者の人柄に不信感を抱かれます。

転職理由を述べる際には、まず企業をリサーチをした上で、仕事や会社にマッチすることをアピールすることが大切です。

応募者が同じ理由で辞めないか判断するため

採用担当者は、応募者の退職のきっかけとなる事柄を把握することで、入社後にすぐ辞めてしまわないかを確認しています。

採用コストをかけて新たな人材を雇用する企業側としては、早期退職は必ず避け、できるだけ長く貢献してくれる人材を雇用したいのは当然のことです。

そのため、転職理由が「前職では上司と人間関係がうまくいかなかった」や「給料が上がらない」などの前職の愚痴のように聞こえてしまう内容には注意が必要です。

「応募者が自分で改善しようと努力していない」「不平・不満ばかりですぐに辞めてしまうリスクがある」と、マイナスな評価につながってしまいます。

企業の採用担当者は、これまで数多くの転職者に面接を実施しており、応募者の考える転職理由の本質を瞬時に見抜きます。

前職を辞めた理由を全て会社側の責任にすることなく、「自分でも改善する努力をしたが、難しかった」という趣旨を伝えるのが望ましいです。

例えば、以下のような内容を伝えれば、転職を回避しようと自助努力したことが伝わります。

例:

  • 改善するために上司に相談をした
  • 昇給について交渉した

退職理由が前職に対する不満等が原因であったとしても、ポジティブな表現に言い換えるようにしてください。

応募者が自社の企業研究をできているか判断するため

転職理由を通して、応募企業を研究できているのかもチェックされています。

面接官側としては「数ある企業のなかからなぜ自社を選んだのか」という点が最も気になるところです。

例えば、「前職では残業が長かったので、残業の少ない会社に入社したい」という転職理由だと、「残業の少なければどの企業でもよいのか」という印象を与えてしまいます。

転職理由を述べるときには「なぜ前職を辞め、この企業を選んだのか」という明確な理由が必要です。

その明確な理由を述べるためにも、事前に応募先企業の事業内容や強み、社風などを把握した上で内容を決めるようにしてください。

転職理由が独りよがりでないか判断するため

転職理由が独りよがりな内容でないかもチェックされています。

転職の面接全体を通して重要なのは「自分のスキルや経験で、どのように応募先企業へ貢献できるか」をアピールすることです。

そのため、転職理由に「転職をして成長したい」「さらにスキルアップするために転職した」という内容を伝えてしまうと、「採用側を考慮していない、独りよがりな人だ」と判断されかねません。

ただ自分視点だけで転職理由を伝えるのではなく、企業側にどのような採用メリットがあるのかという視点で考えることが重要です。

「自分が〇〇なスキル・経験がある→だから御社に貢献できる」のように、自分が活躍できる根拠・意気込みを述べるようにしてください。

具体的な面接の転職理由のまとめ方

面接で話す転職理由は、一貫性のある明確な理由を述べる必要があります。

ここでは、「どのような視点で、具体的な転職理由をまとめればよいのか」そのポイントを解説します。

なぜ転職したいのかを書き出す

まずは、転職したい理由を全て書き出してみてください。

ここでは、自分が思うそのままの言葉で書いて問題ありません。

正直な理由をそのまま書くことで、自分が働く上で重視していることや価値観が見えます。

面接の転職理由を前向きな表現にまとめる

次に、さきほど掘り下げた転職理由を、実際の面接で伝えるときの前向きな表現に変換します。

転職理由については「自分への評価が適正ではなかった」などネガティブな表現であることが多く、こういった内容をそのまま採用担当者へ伝えてしまうと、他責で独りよがりに聞こえます。

採用担当者から見ると、あなたは「置かれている状況を判断できず自分本位」であると誤解を受けてしまうため、ネガティブな表現は避けたいところです。

転職理由を前向きに変換するポイント

転職理由を前向きに転換するときには、「現状の不満を棚卸し」→「不満解消後の状態を考える」という手順で考えてみてください。

例えば「長時間労働が苦しい」という理由である場合、不満解消後の状態は「自分の時間が確保でき、さらにキャリアアップの学習時間にあてられる」という未来が検討できます。

このように不満解消後の状態・働き方を想定することで、ポジティブな表現が浮かびやすくなります。

転職理由を前向きに変換する例

転職理由前向きな表現へ変換 例
給料が低い意欲と成果が評価される環境でスキルアップを目指したい
残業が多いメリハリをつけ、効率と生産性を重視して働きたい
人間関係に不満があるチームワークを大切にする職場で、ほかの社員と意思疎通をとりながら働きたい
上司からのパワハラチームで一丸となって目標に向かって取り組み、成果を上げたい
社長や上司がワンマンである意見やアイデアを尊重し合える環境で、自ら新しいプロジェクトにチャレンジしたい

【例文付き】面接で退職理由をネガティブからポジティブへ言い換えるポイント
【例文付き】面接で退職理由をネガティブからポジティブへ言い換えるポイント

転職後のキャリアビジョンに落とし込む

前向きな表現への変換が完了後、転職理由をキャリアビジョンに落とし込みます。

転職を決断した理由と将来描くキャリアビジョンの整合性が確保されていれば、説得力が生まれ、理にかなった転職であると判断されます。

伝え方としては、「前職・現職の不満や不安を解消する手段はなく、自分の理想のキャリアプランや働き方を実現するには転職しか方法がなかった」という流れで伝えるのが望ましいです。

<転職理由をキャリアビジョンに落とし込んだ例文>

「AI技術者としてのスキルを獲得すべく学習を継続しています。しかし、今の職場ではAIを活用できる部署がなく、さらにAIについて能力を発揮するために会社を辞めることを決断しました。」

「今の職場では習得したWebマーケティングスキルを活かせるクライアントワークができず、さらに実務を重ねたいと退職を決断しました。」

「今の会社では中間管理職をしていますが、新規プロジェクトの立ち上げなどを一切予定していないため、プロジェクトリーダーとしてさらにスキルを発揮できる職場を探したく、退職を決断しました。」

このように、転職理由をキャリアプランに落とし込むことで整合性が確保され、転職の必要性を採用担当者に訴求できます。

転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

転職理由と志望動機に一貫性がなければ、面接官を納得させられる面接にはなりません。

たとえば、「現職でAI学習を進める今の会社では、AI領域をカバーできる部署がないため、AIを用いたサービスを展開している企業へ転職をしたい」という志望動機なら納得感が得られます。

しかし、現職で単に給与に不満を持ち転職を検討している場合、給料が高いという理由を志望動機にはできませんから「御社の理念に賛同して」など抽象的な志望動機になる傾向にあります。

こういった抽象的な志望動機だと、応募者のモチベーションを感じることができず「それなら当社ではなくても」と判断されます。

経験豊富な面接官は、抽象的な表現の本意を瞬時に見抜きますから、志望動機との一貫性を重視してください。

また、転職理由と志望動機に一貫性を持たせても「その企業である必然性」がなければ、訴求力は弱くなります。

特に最終面接においては重要視される要素ですので「なぜその企業でなければならないのか」も深掘りが必要です。

面接の転職理由の回答例を理由別に紹介

ここからは、面接で回答する転職理由の例文を紹介します。

マイナスに捉えがちな理由をどうポジティブな表現へ変換しているかに注目してみてください。

回答例①:労働時間が長すぎる

前職では、会社の経営を裏で支えたいという思いからIT会社の経理職として勤めていました。

しかし、2人で経理を回していたこともあって業務が膨大であり、朝7時から夜の10時まで働くことが当たり前となっていました。

上司に新たな人材の雇用や異動を申し出ましたが承諾されず、自分の力だけで変えるのは難しいと判断し転職を決断しました。

御社では社員の働き方や効率を重視していると伺いました。

私自身のこれまでの経理業務の確実性を活かし、余った時間は自身のスキルアップへと投資して、会社に貢献していきたいと思います。

【解説】

労働時間や残業が長いことが原因である場合は、「改善しようと努力したが、難しかった」という趣旨を伝えることが大切です。

なお、残業や労働時間が短くなることで、どのように自社へ貢献できるのかという趣旨も同時に伝えてください。

回答例②:給与が低いまたは上がらない

転職を決めたのは、給料水準が低くて生活に余裕がないのが正直な理由です。

現在は月収16万ですが、昇進をしても給料は変わらないと上司に伝えられました。今後の生活やキャリアを考えたときに、この会社で働き続けるのは難しいと判断して転職を決断しました。

御社では、個人の営業成績によってインセンティブや役職が与えられる制度になっており、社員のモチベーション管理に力を入れている点に惹かれました。

努力が評価される仕組みのある御社にて、これまでの営業スキルを活かしつつ売り上げへの貢献を果たすことで、自身の生活のゆとりを改善すると同時にキャリアアップを実現したいと考えています。

【解説】

給料が低い・上がらないという事実を正直に伝えるのも1つの方法です。

ただし、「有休が取れなかった」「給与が低い」「ボーナスがなかった」という内容を強調しすぎると、「やりがいや仕事内容よりも、年収や待遇面を気にする人」とマイナスな評価を受けてしまいます。

給料などが原因の際は、キャリアアップや売り上げ貢献への意欲までセットで伝えるようにしてください。

回答例③:現職の人間関係に不満がある

前職では、年功序列の傾向が強く、上司の提案・意見が第一に捉えられるという環境でした。

これまで約3年にわたって自身も会議で意見したり、提案書を出したりしましたが、聞き入れてもらうことはできず、この度転職を決断しました。

御社はチームワークを大切にしていて、若手でも同等に意見する場が与えられるとありました。

その環境であれば、自身の積極性や提案力が発揮できると考えています。意見やアイデアを尊重し合える環境で自ら新しいプロジェクトにチャレンジし、貴社の一員として貢献して参ります。

【解説】

人間関係が原因である場合には、「上司が苦手」「同僚と合わない」などと感情のままに話さないように気をつけてください。

最終的には「チームワークを大切にしている企業で働きたい」など、ポジティブな言い回しにすることが大切です。

回答例④:キャリアを変更したい・新たな分野に挑戦したい

現職では、食品メーカーの営業担当として顧客へ自社商材の提案をしています。

そのなかで、多くの顧客からオンライン集客できないかとご相談を受け、私自身もWebマーケティングについて1からスクールで勉強するようになりました。

そこで、今の時代におけるWeb広告の重要性に気づき、私自身もWebマーケティング業界で各企業の集客・売上向上に貢献したいという思いから転職を決断しました。

御社は、お客様のもとへ訪問し入念なヒアリングのもと、さまざまなWeb集客を展開する御社の事業スタイルに大変感銘を受けています。

Webマーケティング経験は浅いですが、営業マンとしての提案力・ヒアリング経験を武器に、お客様・御社に貢献したいと考えています。

【解説】

前職からキャリアチェンジする場合には、「なぜこの業種・業界なのか」「数ある企業のなかでも、なぜこの会社なのか」という明確な理由が必要です。

ただの憧れや待遇のよさが転職のきっかけだと判断されないよう、筋の通った転職理由を述べるようにしてください。

回答例⑤:家族と過ごす時間を増やしたい

今の職場では毎日朝8時から夜10時までの勤務が常態化しています。

約1年にわたって増員の要望や異動の依頼を出してきましたが、昔からの決まり・風習を守る文化が強いため受け入れられませんでした。

家族ができたことを気に、ワーク・ライフ・バランスを改善したいと考え、この度転職を決断しました。

解説】

家族との時間を増やすことが転職理由である場合は、表現をそのまま伝えるのではなく、「ワーク・ライフ・バランスを見直したい」などと伝えるのが望ましいです。

ただプライベートの話題をあげてしまうと、働くこと自体への意欲やキャリアアップへの意欲が伝わりません。

「ワークライフバランスを整え、メリハリを持って働きたい」「生産性を重視したい」など働き方に関わる表現に変換することが大切です。

回答例⑥:Uターンで転職したい

前職では保険会社の営業職として経験を積んでまいりましたが、これからのキャリアを考えたときに、地元に貢献したいという思いが強くなり、転職を決断しました。

御社の製品は昔から愛用していて、ぜひ製品の認知拡大・売上向上に貢献したいと考えています。

これまでの個人営業の経験・ヒアリング力を活かし、御社の発展に貢献することで、地元の発展にも長期的に貢献できると考えています。

【解説】

Uターンでは、地域に感じている魅力と会社の魅力の両方を整理しておくのがポイントです。

また、一時的ではなく「長期的に貢献できる」という趣旨も伝えると、採用側の早期退職に対する不安も解消されます。

回答例⑦:結婚を機に転職したい

前職では4年間にわたって薬剤メーカーの事務を担当していました。

やりがいを感じていたものの、これからの生活やキャリアを考えたときに、専門性が磨ける経理職へ転職を考えるようになりました。

経理への転職を決めてからは簿記検定2級を取得し、スキルに磨きをかけています。

御社は社員の働き方にも気を配りつつ、働きやすさ・効率性を重視する点に魅力を感じています。

長期的にキャリアを積むことができる御社へ転職し、経理としての専門性を高め、会社に貢献できる人材を目指したいと思います。

【解説】

面接では、「結婚」という言葉はあえて使う必要はありません。

結婚が背景の転職では「仕事と家庭のバランスを取りたい」という理由が本心であると考えられるため、「長期的に働ける環境に身を置きたい」という軸にフォーカスするのが望ましいです。

キャリア・スキルアップへの意欲を伝えつつ、長期的に貢献できる職場に転職したいという趣旨を伝えるようにしてみてください。

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面接の転職理由で避けた方がよい回答

次に、転職理由を述べる際に、気をつけなければならない回答例について紹介します。

基本的には、ネガティブだと捉えられる表現には、特に注意してください。

NG例①:前職の不平不満を伝える

転職理由では、あなたの課題解決力や物事の捉え方も重要視されています。

そのため、課題解決の姿勢が伝わりにくい表現や何事も悲観的に捉えてしまう表現は、避けてください。

【NG例】

前職では企画職を希望していましたが、営業職に配属されました。希望していた部署ではなく異動願いを出しましたが聞き入れてもらえませんでした。

【OK例】

前職では企画職希望で入社しましたが、配属先は営業職でした。業務は大変勉強になり、お客様の生の声を伺うことで、徹底的にお客様の使い勝手に考慮した商品開発のヒントもいただけました。

前職では企画職での経験こそ叶いませんでしたが、御社は企画職未経験でも問題なく、かつ営業職経験者を歓迎されており、このチャンスを活かすべく応募いたしました。

私の考える徹底的にお客様目線で商品開発をするという信念と、御社の「想いをつなげる商品開発」という理念が合致していることもあり、ぜひ5年間の営業経験と合わせて、御社の企画職として貢献できればと考えております。

NG例②:転職理由が漠然としている

よくある失敗事例ですが、転職理由の深掘りが甘く、漠然としている場合があります。

より具体的な転職理由、そして応募先企業でなければならない理由を追加してください。

【NG例】

前職で磨いたWebデザインスキルをさらに発揮できる仕事に就きたいと転職を決意いたしました。御社で私の強みを発揮しながらスキルを磨き、夢に挑戦していきたいと思います。

【OK例】

前職では、6年間Webデザインを担当して参りました。

その中で、お客様からデザインは魅力的だけど売り上げが伸びないとの意見をもらい、なんとかデザイン力でお客様の課題を解決できないかと模索いたしました。

解決策を模索する中で、御社UI/UXセミナーで全国に500店舗を構える大手アパレルメーカー様のアクセス数改善提案の事例を学び、私に足りないスキルはこれだと確信に変わりました。

モバイル端末の普及やIot化が加速する中で、UI/UXデザインの重要性をより強く感じ、実績豊富な御社ならさらにWebデザインの経験を活かしてお客様に貢献できるのではと思い応募いたしました。

将来は、UI/UXデザインだけでなく、開発面でも御社に貢献できるような人材を目指したいと考えています。

NG例③:嘘の転職理由を伝える

給料に不満があるからという理由を伝えたくないからと「御社の理念に賛同したため」など、事実をねじ曲げて嘘を伝えてもなにひとつメリットはありません。

経験豊富は面接官なら、あなたの嘘はすぐに見抜かれてしまいます。

伝えにくい内容でも、言い回しをポジティブに変換するなど、転職理由を正直に伝えてください。

【NG例】

前職では営業職として5年間、実績を重ね、毎年売上目標を達成しています。

しかし、営業職としてさらにキャリアを見据えた場合に、今の会社では、年功序列型のためキャリアアップは期待できません。

御社なら、独自のキャリアアップ制度を設けており、大変魅力を感じました。

【OK例】

今後のキャリアと人生設計を考え、より適切な評価や報酬が得られ、家庭や仕事を充実して働きたいと考えるようになり、転職を決意いたしました。

現職では、営業職として5年の実務経験があり、これまで毎年売上目標を達成していますが、年収が入社当時と変わりありません。

また、前職では営業成績に関係なく年功序列型のため、お客様からの評価も考慮されません。

しかし、御社ではインセンティブ制を導入し、年齢問わず営業成績次第で報酬アップや昇進が可能で、またお客様の評価を重視されていると伺いました。

御社なら、これまでの営業経験を最大限に活かしつつ、適正な評価のもと、やりがいをもって仕事ができると考え、応募いたしました。

NG例④:年収や待遇面の話に触れる

「給料が低い・上がらない」「ボーナスがなかった」という年収や待遇名に関する内容は、できるだけ避けるべきです。

伝え方によっては「やりがいや仕事内容よりも、年収や待遇面を気にする人」とマイナスな評価を受けてしまいます。

給料などが原因の際は、キャリアアップや売り上げ貢献への意欲までセットで伝えるようにしてください。

【NG例】

前職の給料は手取り16万円で、5年勤めても初任給とほぼ変わっていません。上司に給料の話をしても、当分上がらないようだったので、今後長く勤めるのは難しいと判断しました。

【OK例】

前の会社では、エンジニアとして顧客のシステム開発に携わっていました。

顧客の要望を汲み取ってシステムに反映し、顧客からも評価をいただいていました。

しかし、会社自体が年功序列型の風習が強く残っているため、業務の実績や顧客からの評価が個人の評価につながらず、私自身もどかしい思いを抱いていました。

これからのエンジニアとしてのキャリアを考え、年齢だけでなく、実力で判断してもらえる環境で自身のスキルを伸ばしたいと思い、この度退職を決意しました。

面接の転職理由に対して面接官がよく質問する事例

面接で転職理由を伝えた後に、面接官から追加の質問としてさらに深掘りされるケースもあります。

よく質問される内容をあらかじめ確認し、質問時に慌てず回答できるようにしてください。

現職ではあなたのやりたいことは実現できませんか?

退職を決めた理由と御社への入社を希望する理由に整合性がないと、転職する必要性について再度深堀りされるケースがあります。

この場合は、転職を考えた理由とその会社でなくてはならない理由について、矛盾なく説明することが大切です。

【回答例】

ITサービスの営業として法人の顧客に接するなかで、お客様の悩みを解決するサービスを提示することにやりがいを感じていたものの、お客様の課題に対応するには根本的なアプローチ、つまり製品そのものの改善が必要だと感じるようになりました。

現在働いている会社は代理店であり、自社で製品開発を行っていないため、開発に意見・提案することはできません。

御社は、自社で1から製品を開発から営業まで対応していて、顧客の課題やニーズに沿った開発が実現できる環境が整っている点が転職の大きな決め手です。

これまで営業で接してきた顧客の要望や根本的な課題を踏まえ、顧客の目線に立った企画開発を御社でしていきたいと考えています。

人間関係を改善するためにあなたはどのような努力をしましたか?

人間関係のトラブルは、次の会社でも絶対に起こらないとは断言できません。

そのため、「前職の人間関係でのトラブルでも、改善しようという努力をしたのか」という点を確認しています。

ここでは、改善のためにやったこと・それでも改善されなかったことを述べるようにしてください。

【回答例】

改善するために上司に3回ほど相談をしました。

他の部署への異動を申し出しました。

弊社でも繁忙期に月◯時間程度の残業が発生しますが問題ありませんか?

必要に応じて残業が発生してしまうのは、決して珍しいことではありません。

そのため企業側は、「会社にどの程度貢献してくれるつもりなのか」「仕事をする上でどのくらい体力があるのか」を確認しています。

ここでは、自身の意欲やストレス耐性をアピールするようにしてください

【回答例】

現職でも月30〜40時間程度の残業をしているので、残業に対する抵抗はございません。

〇〇の職では、繁忙期に波があることは想定しています。効率と生産性を意識して業務に取り組みつつ、必要に応じて残業を行うことが可能です。

将来のポジションに不安があるとのことですが同じ状況になった場合、どう対処しますか?

今のポジションや業務内容に不満があって前職を辞めている場合、転職先でも同じ状況が起こればどのように対応するのかが気になるところです。

具体的な対処法や工夫を述べるようにしてください。

【回答例】

全ての仕事を自分のやりたいことに添わせるのは難しいと想定しているので、今後ポジションになった場合には、そのなかで自分ができることを全うする所存です。

業務の工夫や改善をしながら、より生産性が上がるように工夫を繰り返したいと思います。

現在のやりたいことが部署異動で不可能になった場合どうしますか?

長く勤めていくなかで、現在のやりたいことが部署異動で不可能になるケースも考えられます。

部署異動に関する質問がされた場合は、できるだけ会社側の要望に沿って業務を全うするという趣旨を伝えられるのが望ましいです。

【回答例】

新しい挑戦と捉えて、新たな部署でも努力していく所存です。

挑戦心は1つの武器でもあるので、別の部署であっても自分のやりたいことや別の強みを新たに作っていきたいと思います。

転職者が実際に面接で話した転職理由について

最後に、転職者が実際に面接で話した転職理由について、転職エージェントのデータをもとに参考として紹介します。

以下は、転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア株式会社が、20〜30代のビジネスパーソン2,302人を対象に行った「転職に関するアンケート」結果を示したものです。(調査期間:2018年12月)

転職に関するアンケート 転職サービス「doda」

出典元:転職に関するアンケート|転職サービス「doda」

転職理由のランキング上位は「給料・収入アップを実現するため」が最も多く、次いで「労働事案の短縮・ワークライフバランスを実現するため」が多いという結果になりました。

基本的には、給料や待遇面を転職理由にすることは、これまではあまり適切ではないと言われていましたが、ここ最近ではワーク・ライフ・バランスや労働条件の改善に取り組む企業も多く、人材としての価値が適切に評価されれば、こうした転職理由でも理解されやすい傾向にあります。

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