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PwCコンサルティングへの転職難易度は。転職成功のコツを解説

PwCコンサルティングは、世界158か国736拠点に27万人以上のスタッフが在籍する世界最大級の企業「PwC」のメンバーファームです。

世界各国に広がるPwCのネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組んでいます。

世界的に名の知れたコンサルティングファームであり、成長も著しいからこそ、PwCコンサルティングへの転職を検討している人も多いのではないでしょうか。

本記事では、PwCコンサルティングの転職難易度や求められる人材、企業情報を紹介します。

転職を検討している人は、本記事を参考にしながら転職対策を検討してみてください。

PwCコンサルティングの転職難易度

PwCコンサルティング

出典:PwCコンサルティング

PwCコンサルティングは、ほかのファームと比較しても転職難易度は高い傾向です。

PwCは世界の4大会計事務所「BIG4」の一角を担い、そのメンバーファームとして今後の業績アップが見込まれています。

コンサル業界で知らない人がいないと言ってよいほどの有名企業であるため、採用時にも優秀な人材を採用する傾向があります。

PwCコンサルティングに転職するには、企業が求めるスキルや経験、実績を保有していることはもちろん、入念な選考対策が欠かせません。

また、PwCコンサルティングは「いかに自社の即戦力となれるか」を重視して採用活動を進めているため、未経験の中途採用は厳しい傾向です。

ただ、スキルだけでなく優れた行動特性や協調性も重視する傾向があるので、それらをアピールすれば採用される可能性もゼロではありません。

【PwCコンサルティング パートナー 市川氏インタビュー】クライアントと共に汗を流す PwCに根付くコンサルの気骨(前編)
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PwCコンサルティングが求める人材

PwCコンサルティングの人材要件

PwCコンサルティングが求める人材は、以下の通りです。

  • プロジェクトのPM、PL経験者
  • コンサル経験者
  • 特定分野で複数年の経験がある者
  • ビジネスレベルの英語力がある者
  • 会計やITなどに関する資格保有者

PwCコンサルティングでは、戦略立案から実行まで全フェーズに一貫してサービスを提供しています。

そのため、あらゆる課題やニーズに応え、提案から実行までを担える人材が重宝される傾向です。

また、PwCコンサルティングではクライアントの最大限の価値を見いだすために、業種(インダストリー)別チームを組織しています。

採用活動もインダストリー別で実施しているため、金融、産業機械、素材・化学などの特定分野における知識・経験があると、採用の際に優位になる可能性があります。

さらに、PwCコンサルティングはグローバルに広がるPwCのネットワークと連携しながらクライアントが直面する経営課題の解決に取り組むので、英語力も不可欠です。

入社後は社内での英語研修も用意されていますが、海外赴任や海外プロジェクトに参加するならビジネスで困らない英語力は必須だと言えます。

インタビューにおける求める人材についてのコメント

アサイン独自のインタビューから、PwCコンサルティングにおける求める人材についてのコメントを抜粋してお伝えします。

PwCコンサルティング合同会社 パートナー 入江 玲欧氏のコメント

スタッフレベルの方でしたら、コンサルティングファームでの経験も重要ですが、事業会社での専門的な経験を持つ方も積極的に採用しています。
マネージャー以上の方であれば、コンサルティング業務の経験に加え、「なぜ当社に転職したいのか」が明確な方が望ましいです。

Win-Winの関係性になれる根拠・理由を明確に伝えていただける方が、当社とマッチしやすいと考えています。

【PwCコンサルティング高橋氏/入江氏インタビュー】人の成長に寄り添う姿勢が生み出す組織としての強さ
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PwCコンサルティング合同会社 上席執行役員 阿部 大祐様のコメント

昨今の複雑化したクライアントの課題に対応するためには、さまざまなバックグラウンドを持つ人々とのコラボレーションが不可欠です。いわゆるコンサルというような人材だけでなく、専門性の高い人も必要です。多様な人材との連携を通じて、大きな成果を出していきたいと考えています。

この考え方に共感し、アクションを取れる方にはぜひ来ていただきたいと思います。

一流のコンサルタントを輩出するPwCコンサルティングが掲げる「短期ではなく、長期で活躍できる人材を育てる文化」とは
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PwCコンサルティングが求める活躍

PwCコンサルティングが社員に対して求める活躍についても、インタビューの中で言及があったコメントを抜粋します。

PwCコンサルティング合同会社 正木様のコメント

ビジネス寄りが得意なメンバーであれば上流からブレイクダウンしていくというタスクに入ってもらい、逆にデータからボトムアップで考えるところはデータに強いメンバーにやってもらう。

それらをかけ合わせていく工程で、それぞれが意見を交わしながら、相互の知見が混じり合うというような形をとっています。そのため、それぞれ全く軸足のないところにいきなり入るのではなく、得意領域を活かしながら、相手の領域にも踏み出していって、お互い絡んでいくというようなスタイルが求められていますし、そういった動き方ができる人が活躍しています。

「新しい社会や企業のデザインを担うイノベーターへ」戦略とIT・デジタルに加えて、ビジネス外の知見をかけ合わせる
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PwCコンサルティング合同会社 上席執行役員 パートナー 福田 健様のコメント

私自身のキャリアも販売物流からスタートしたように、まずはある領域で何か自信をつけて立ち上がっていただきたいです。

サービスカットごとに、様々なプロジェクトがあるため、自分が前職で得た経験を活かせるところでまずは力を発揮いただいて、その領域を起点としながら周辺領域にチャレンジしていくことで時間とともに成長していってほしいです。

PwCにおける変革と成長 テクノロジーを牽引するTechnology Advisory Serviceの魅力
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PwCコンサルティングが向いている人

PwCコンサルティングは、「クライアントがゆるぎない成果を実現し、信頼を構築できるよう支援すること」を大切にしています。

そのため、クライアントの成果にこだわって業務に取り組める貪欲さがある人、挑戦心や行動力のある人は、PwCコンサルティングの職場環境や方針に向いていると言えます。

さらに、「いつでも上司に相談できる空気感が、早めのリカバリーを生む。あたたかいチームの関係値が、プレゼン資料の一貫性に現れる。」という方針も示しており、チーム作りを重視しているのが特徴です。

コンサルティングファームのなかには「厳しい環境やハードワークが成果を産む」という考え方もありますが、PwCコンサルティングでは異なります。

自分よがりではなく、多様なバックグラウンドを持つ仲間同士を尊重できる人や、価値観や立場が異なる人と協力する姿勢のある人は、PwCコンサルティングに向いています。

お互いの活躍と成長をチームレベルでサポートするカルチャーに共感できる人なら、長期にわたってPwCコンサルティングで活躍できるはずです。

PwCコンサルティングの募集職種

PwCコンサルティングの中途採用では、インダストリー別に求人募集をしています。

ここでは、2022年11月現在で募集されている役職を紹介します

どの職種も求められる経験やスキルのレベルが高いので、企業が求める内容と自分の能力が合うかをきちんと確認した上で応募するようにしてください。

銀行業界コンサルタント【FS-Banking】

銀行業界コンサルタントは、銀行サービス事業の成長に向けた事業戦略の策定や新規事業の構想策定、新規事業の立ち上げの支援などを実施します。

国内メガバンクをはじめ、地方銀行や政府系金融機関、ノンバンク・流通・通信系企業の子会社銀行など、幅広いクライアントを相手にコンサルを実施できるのが魅力です。

<応募資格>

必須経験・銀行ビジネスのいずれかの領域における業務、商品、システムの知識
・英語ドキュメントのリーディング
・マネージャー以上はプロジェクトマネジメント
歓迎経験・英語のライティング
・オーラルコミュニケーション
・担当業務領域に応じた経験(M&A・アライアンスの実行、銀行業におけるITアーキテクチャなど)

素材・化学/金属・鉄産業界コンサルタント【IPS-Resorces】

素材や化学・鉄、金属業界のクライアントへのコンサルティングサービスの提案とサービス提供に特化したコンサルタントです。

戦略策定を中心に、サステナビリティやDX化の提案から実行支援まで、一貫したサポートを実施します。

特に近年は、サステナビリティ分野の戦略コンサルティング・実行支援に力を入れており、海外を含むPwCグループと連携した大規模なプロジェクトに関わることができます。

<応募資格>

必須経験コンサル業界などで十分な経験を有し、“攻め”のSustainabilityで業界を席巻したいと野心のある者
歓迎経験以下の要件のいずれかを備えている方を募集
・事業戦略、新規事業立案、実行支援
・業務、システム改革実行支援
・ソーシャル、モバイル、ビッグデータ分析、クラウドなどを活用したIT企画
・SAPなどのERPシステム導入、CRM導入、SCM導入

通信業界コンサルタント【TMT-Telecom】

通信業界コンサルタントは、業界の知見・経験やデジタル技術の幅広い知識を活かし、マーケティングや財務会計などの領域における事業戦略、IT改革、実行支援を実施します。

具体的には、IoTやAI、ロボットなどのデジタル技術を活用した新しい事業・ビジネスモデルへの変革、業務改革や情報システム導入などを行います。

<応募資格>

必須経験・コンサルティング領域スキル
・ロジカルな分析、思考力
・チームプレーを重視できる
・多様な価値観のメンバー・クライアントとのコミュニケーション力
・改革や新しい知識習得に対して積極的に取り組める姿勢
・向上心のある方
歓迎経験・クライアントの課題やニーズに対して構造的に課題を整理し、クライアントの検討リード、共に検討をしていく姿勢やマインドがある方
・クライアントや社内プロジェクトでのリード経験
(通信業界での事業戦略、IT改革、業務BPRや経営・財務改革、グローバル改革、デジタルを活用した新規事業構築 など)

PwCコンサルティングはどれもインダストリー別に募集されているので、前職の業種や経験、専門知識を活かしやすいのが特徴です。

PwCコンサルティングの採用傾向や選考方法について詳しく知りたい方は、転職エージェント「ASSIGN」にご相談ください。

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PwCコンサルティングの企業情報

PwCコンサルティングへの転職を検討するなら、まずは企業情報を把握しておくことが大切です。

ここでは、転職前に知っておきたい以下5つのポイントを解説します。

  • 企業概要
  • 事業内容
  • 働き方・待遇
  • 就業環境
  • 給与

※2022年11月の情報をもとに記載しています。最新の情報は公式サイトをご覧ください。

公式サイト:中途採用(PwCコンサルティング合同会社) | PwC Japanグループ

企業概要

社名PwCコンサルティング合同会社
PwC Consulting LLC
資本金
売上高2,056億円(2021年度 PwC Japanグループ全体)
従業員約9,000名(2020年6月末時点)
代表取締役代表執行役CEO 大竹 伸明
創業2016年2月29日
所在地<本社>
〒100-0004
東京都千代田区大手町1-2-1
Otemachi One タワー

事業内容

PwCコンサルティング合同会社は、主に以下4つの事業を行っています。

  • ストラテジーコンサルティング
  • マネジメントコンサルティング
  • テクノロジーコンサルティング
  • エクスペリエンスコンサルティング

4つの事業において、各専門分野のプロフェッショナルが「One Team」として力を結集し、複雑化・多様化するクライアントの経営課題の解決を支援しています。

また、課題を見極め進むべき方向を提案するために、業種ごとの特色やトレンドを熟知している人材がインダストリー別に分かれて事業に取り組んでいるのも大きな特徴です。

具体的には、以下のインダストリー別チームが設けられています。

  • 自動車
  • 産業機械
  • 素材・化学
  • エネルギー・資源・鉱業
  • 建設
  • 運輸・物流
  • 消費財・小売・流通
  • テクノロジー など

上記のようなチームを編成していますが、必要に応じてほかのインダストリーや海外のメンバーファームと連携をとり、クライアントの変革やグローバル市場で競争力強化をサポートしています。

なお、近年は各インダストリーのなかでDXをはじめとするテクノロジー分野に力を入れている傾向があります。

社内で研修プログラムを実施するなどしてデジタル人材の育成をし、クライアントのさまざまなニーズに対応しているようです。

働き方・待遇

働き方や待遇、福利厚生などの情報をまとめると、以下の通りです。

就業時間標準労働時間:1日7時間
フレックスタイム:あり(コアタイムなし、7:00~22:00の間に就業)
リモートワーク:あり
休日土曜、日曜、祝日
休暇、休職・年次有給休暇(年20日)
・傷病休暇
・リフレッシュ休暇
・慶弔休暇
・試験休暇
・出産特別休暇(有給)
・育児特別休暇(有給)
・介護特別休暇(有給)
・子の看護休暇
・公傷休暇 など
研修・コアスキル研修
・専門研修
・海外研修
・英語プログラム(英語学校費用補助、サマースクール研修など)
・社内英語研修 など
福利厚生・各種社会保険加入
・慶弔見舞金
・長期所得補償保険
・資格取得支援制度
・契約施設・ホテル・スポーツクラブなど割引利用
・各種クラブ活動(PwC Funs)
・ベビーシッター補助
・保活支援サービス
・カウンセリング制度 など

参考:募集要項(PwCコンサルティング合同会社 中途採用)

PwCコンサルティングでは、社員のスキルアップのためにさまざまな研修が用意されています。

各インダストリーの領域に関する研修はもちろん、リーダーシップやビジネス、グローバル、リレーションシップなどを学べる研修もあり、幅広い分野でスキルアップを目指せます。

特に海外ファームとの連携を取る機会の多いPwCコンサルティングでは、英語力を高める研修に力を入れているのも特徴です。

集合型研修だけでなくeラーニングも展開しているため、個人のペースに合わせて学べるのが魅力です。

就業環境

PwCコンサルティングではよりよい就業環境を皆で作り上げるために、次のような方針を大切にしています。

  • 全ての人を個人として尊重し理解を深めていく「Care」
  • 職階や経験年数にとらわれることなく自分の意見を発信する「Speak Up」
  • さまざまな境界を越えて協働し、人脈、アイデア、知識を共有する「Work together」
  • 部門や組織の壁を越えて「協働」するX-LoS(Cross Line of Services) など

上司や部下に関わらず発言・相談できる空気感、PwCの社員があらゆる壁を越えて協働することを重視している点は、PwCコンサルティングの大きな特徴です。

あらゆるバックグラウンドを持つ人を尊重する姿勢が強いため、中途採用で新しく入社した後も、比較的なじみやすいと言えます。

フラットなコミュニケーション文化ですので、成長意欲や挑戦心を持つ人が大いに活躍できる環境です。

給与

2022年11月時点でのOpenWorkの情報によると、PwCコンサルティングの平均年収は「​​965万円」でした。

これは、ほかの業界やコンサル業界内で比較しても非常に高い数値です。

マネージャー・シニアマネージャー以上の役職であれば、年収1500万円以上も十分に目指せます。

また、評価制度も明確に確立されており、事業への貢献度や実績が高く評価される環境であるため、本人の実績・成長次第では早い段階での昇給も可能です。

給与、年収については特に気にされる方が多いと思いますので、詳細に記載させていただきます。

PwCコンサルティングの年収

この章では、PwCコンサルティングにおける年収について記載します。

年齢別の平均年収

PwCの年齢別平均年収は以下の通りです。

年齢年収(年収の幅)
25歳666万円 (485万〜915万円)
30歳841万円 (612万〜1,154万円)
35歳1,037万円 (755万〜1,424万円)
40歳1,251万円 (911万〜1,7188万円)
45歳1,446万円 (1053万〜1,986万円)
40歳1,544万円 (1124万〜2,121万円)

参考:OpenWork(2024/11/27時点)

PwCでは、年齢が上がるたびに平均年収も増加する傾向にあり、年収の幅も同じく下限と上限が増加しています。

35歳頃から全体の平均年収である1,000万円前後を目標にできるようです。

ただ、年齢が上がれば年収も上がるわけではなく「35・40歳の時点でどのような役職に就いているのか」も影響していると予想されます。

役職別の年収も見ていきましょう。

役職別の平均年収

PwCの役職別の平均年収は以下の通りです。

役職年収 (年収の幅)
コンサルタント976万円(450万円~2500万円)
アソシエイト748万(450万円~1030万円)
マネージャー1,217万(900万円~1460万円)

参考:OpenWork(2024/11/27時点)

PwCに入社した場合、アソシエイトまたはコンサルタントからスタートし、成果が上がれば上位職種に昇格していきます。

昇格ごとに、コンサルタントとしての責任範囲が広がり業務内容も高度になりますが、その分年収も増加していく傾向です。

PwCコンサルティングの社内キャリア

PwCコンサルティング内での主なキャリアとして、案件で成果を挙げて社内でのコンサルタントの職位を上げていくことになります。

アソシエイト

他のメンバーの補佐としてリサーチ、分析、議事録や資料の作成などのタスクを行う。顧客との折衝やヒアリングなどはなく、チーム内のコミュニケーションが多い。

コンサルタント

アナリストで身につけた資料作成、調査。分析スキルを活かし、タスクを作業レベルでなく、仮説設計、作業設計のレベルから担当。
このタイトルから課長クラスを中心にクライアントと直接コミュニケーションを取る機会もでてくる。

シニアコンサルタント

プロジェクトの中核となり、プロジェクトの現場責任者とも言えるマネージャーの右腕としてプロジェクトの推進を行う。
プロジェクトを分割したテーマをそのまま任され、イシューの分解や仮説構築、下位のメンバーへの指示だしまで担う。

マネージャー・シニアマネージャー

現場責任者としてプロジェクトの管理に回る。現場への介入はそこまで大きくなく、俯瞰した立場で関わる場合や、自らが難易度の高いタスクを受け持つこともある。
プロジェクトの推進はもちろん、プロジェクトの継続や拡大、横展開までも行うのが特徴である。
部長クラスとのコミュニケーションはもちろん、時には役員クラスともコミュニケーションを取るほど責任の大きなポジションとなる。

ディレクター

複数のプロジェクトのスコーピング、設計、推進やマネジメントやクライアントのキーマンとのリレーション構築、継続案件受注の推進を行います。
また、チームや企業全体としてのブランディングや社内外への施策にも関わります。

パートナー

一国一城の主としてまさに経営者といえるような存在である。
各プロジェクトの最終責任を持つのはもちろんだが、採用、育成などの組織づくりにも責任を持ちバリューチェーンを一括してマネジメントし、拡大させるという大きな責務を担う。
クライアント役員クラスとコミュニケーションを取りながら仕事を進め、提案や案件を推進していくのが一般的である。

PwCコンサルティングの選考フロー

PwCコンサルティングでは、通常ファーム全体としての採用ではなく、専門分野で細分化されたチームごとに採用を行っています。(時期によってはオープンポジションでの採用をしている場合もあります)
興味のある業界やテーマで専門性を高められる反面、応募時にどの分野でキャリアを進めていくかを決める必要があり、1Pool制を導入しているようなファーム全体で採用している企業より詳細なキャリアプランを描いて応募する必要があります。

選考フロー

書類選考→適性検査→面接(2-3回)→オファー面談
面談は通常すべてリモートで行われます。面接では、現場のマネージャーからパートナー(チームの売上や品質の責任者)が面接官となりますので、実際に働く可能性がある方々と会話することができます。

面接の内容

面接の中では、「転職理由」「コンサル業界を選んだ理由」「コンサルの中でもPwCを選んだ理由」は必ず聞かれるといっても良いでしょう。

コンサル業界を選んだ理由は、コンサルの業務内容や得られる経験・キャリアを抑えておく必要があります。特に大手コンサルと新興コンサルでは業務内容や得られる経験が違ったり、戦略/業務/ITでその後のキャリアが違うため、コンサル出身者やコンサル業界に詳しいエージェントに話を聞くなどして理解を深めた上で、理由を考えておく必要があります。

さらに、PwCを選んだ理由については、他のコンサルティングファームとの差分を理解しておく必要があります。各社のカルチャーは情報として公開されているものの、自分で説明できる程度まで理解することは難しく、知り合いの各ファーム出身者と話すことも難しい場合が多いと考えます。こちらもコンサル業界に詳しいエージェントに話を聞くことがおすすめです。

また、チームによっては最終面接でパワーポイントなどの資料を用意してプレゼンテーションを行う場合もあります。コンサルの最高職位であるパートナーに納得してもらうプレゼンテーションを行うことは非常に難易度が高いため、エージェントと一緒に徹底して対策しておくことが必要です。

ケース面接対策

中途採用では、書類選考後に各部門・人事による面接が複数回にわたって行われるのが一般的です。

その面接選考の一環として、「ケース面接」が行われます。
ケース面接とは、面接官が実際に起こりうる課題や問題を提示し、応募者がその問題に対しての解決策を提示する面接スタイルのことです。

PwCコンサルティングがケース面接を通して確認しているポイントは、以下の通りです。

・回答に至るまでの思考プロセス・戦略的アプローチ
・提示した解決策の説得力
・論理的思考力
・コミュニケーション・ディスカッション能力 など
上記の項目は、コンサルタントとして活躍するためには不可欠な能力です。

それゆえに、選考の段階で厳格に見定められることになります。
ケース面接の突破には入念な準備が必要になるため、コンサル転職に詳しいエージェントと共に徹底して対策することが望ましいと言えます。

PwCコンサルティングへの転職を成功させるには

PwCコンサルティングは知名度も高く、優秀な人が集まる傾向があるため、転職は決して簡単ではありません。

転職を成功させるには、事前に必要なスキルを身につけることはもちろん、選考対策も手を抜くことなく行う必要があります。

PwCコンサルティングへの転職を成功させるポイントは、主に以下の3点です。

  • アピールできる実績を作る
  • 英語力を磨く
  • コンサル転職に強い転職エージェントを利用する

アピールできる実績を作る

PwCコンサルティングの中途採用では、「いかに自社の即戦力となれるか」という観点が最も重視されます。

普段の業務では、クライアントから求められる複雑かつ難易度の高いテーマに対応し、最適な提案・実行をしていかなければなりません。

そのため、そういった複雑な難題を解決してきた経験や顧客に寄り添った戦略立案をした経験、具体的な成果や実績を明確にアピールすることが重要です。

なお、PwCコンサルティングはただ実績があるだけでなく「自社の方針と一致しているか」「協調性があるか」も重視しています。

実績に加えて、これらもアピールできるとより訴求力が増すと言えます。

企業の特徴を把握した上で対策を入念に行う

PwCコンサルティングへ転職する上で、まずは企業情報や募集要項を念入りに確認し、対策をするようにしてください。

PwCの求人ページには、求められる人物像や経験、スキルが明確に記載されているので、選考時にはそれらに沿った内容をアピールすることが大切です。

また、選考ではコンサル業界で欠かせない「論理的思考」や「問題解決力」の有無も確認されます。

「なぜPwCコンサルティングなのか」「なぜコンサルに就きたいのか」を明確かつ論理的に答えられるよう準備をしてください。

なお、フェルミ推定やケース問題のようなコンサル特有の面接が行われる可能性も高いため、あらかじめ対策が必須です。

コンサル転職に強い転職エージェントを利用する

PwCコンサルティングをはじめとする大手コンサルティングファームへの転職は、非常に難易度が高く、自分一人で対策をしたり情報収集をしたりするのは簡単ではありません。

転職を確実に成功させたいなら、コンサル転職に強い転職エージェントの活用をおすすめします。

転職エージェントには、コンサル業界に精通したプロのアドバイザーが在籍しており、業界の最新情報や採用傾向を共有してくれます。

これまで支援してきた転職者のデータを多数保有しているので、「企業では採用時に何が重視されるのか」「過去に採用された人の特徴は何か」などの貴重な情報を得ることも可能です。

また、難易度の高いコンサルティングファームの求人は、転職サイトの求人ページには公開されていないことが多い傾向です。

転職エージェントでは、コンサル業界の人気かつ重要なポジションの求人を非公開でそろえているので、非公開求人を含めて適切な求人を紹介してもらえます。

ほかにも、転職エージェントでは以下の支援を受けられます。

  • キャリア面談
  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接練習
  • 面接日時調整の代行
  • 年収交渉の代行 など

20〜30代ハイエンドに特化した伴走型の転職エージェント「ASSIGN」は、PwCコンサルティングをはじめ、多数のコンサル転職支援実績があります。

各ファームの傾向をもとにオリジナルの選考対策やケース面接対策をするので、内定獲得に向けて万全の準備をすることが可能です。

エージェントからのアドバイス

アサインのエージェント最高職であるプリンシパル、「長谷川 翔」からのアドバイスを記載します。

【エージェント】長谷川 翔

【在籍企業・役職】株式会社アサイン プリンシパル

【プロフィール】
大学卒業後、薬剤師国家資格を活かし、医療系サーチファームに新卒入社。採用計画策定に加え、経営戦略立案、DX支援など、幅広いプロジェクトをリード。関西支社長に就任し、事業方針策定や業務改善に従事。

その後、「一人一人に向き合い、長期的なキャリア支援を行いたい」という思いから、株式会社アサインに参画。
3年連続ご支援実績No.1を記録し、エージェント最高職位であるプリンシパルに就任。現在は役員様や人事部長とのコネクションに強みを持ち、国内外問わずIT、コンサル、M&A、商社、HR領域等の企業様へのヘッドハンティングを担当。

【メディア出演等実績】
Forbes掲載:
 紹介者ではなく、パートナーへ──悩みの本質を見抜く「キャリアフリーク」の熱い眼差し」
 顧客のことをその人以上に知る 転職後の活躍まで見据えるキャリア支援とは
 転職者のその先の成長を見据える。アサインに息づく挑戦の姿勢
講演実績:
 2024年 同志社大学 キャリア講義実施
 2024年 早稲田大学 キャリア講義実施

【エージェントからのアドバイス】
PwCコンサルティングへの中途採用転職は、非常に難易度が高い取り組みになります。
業界・業務や他コンサルとの差分を明確にし、自らのキャリアプランを価値観から描き、PwCに応募するか、応募するならどのチームかを選びます。
志望動機も競合他社のサービスが一見似ている分答えにくかったり、ケース面接など他の業界ではない対策も入るため、根気も時間も必要になります。
ただし、PwCコンサルティングで得られるキャリア機会は素晴らしく、コンサルタントとしてのスキルなど、大変だがチャレンジして欲しい理由の枚挙に暇がありません。
もしPwCコンサルティングの中途採用転職にご興味があれば、難易度は高いですが、是非エージェントにご相談いただければと思います。

PwCコンサルティングへの転職事例

転職事例1 インフラエンジニアからPwCコンサルティングへ

大規模なシステムを扱うインフラエンジニアとして活躍していた高村様。
モノづくりに没頭する余り視野を狭めず、「価値を広く提供できるようになりたい」という思いから転職を決意。
株式会社 アサイン奥井の徹底したキャリアプランの検討や面接対策を経て、見事PwCに内定、ご入社されました。
現在は案件にて、大企業のCIOや執行役員とのディスカッションを重ねながらDXを進めており、当初の思いを実現させながらキャリアを歩んでいらっしゃいます。

世界に負けない競争力を。PwCコンサルティングへの転職で芽生えた国内産業への想い
世界に負けない競争力を。PwCコンサルティングへの転職で芽生えた国内産業への想い

転職事例2 通信会社企画部門からPwCコンサルティングへ

大手通信会社の経営企画や技術戦略を関わっていた候補者A様。
通信キャリアだけではなく、さまざまなテクノロジーを踏まえた技術戦略に携わりたく転職活動を始められました。
通信会社で培った強みの棚卸と、それをコンサル業務にどのように活かしキャリアを積んでいくか、一貫したストーリー・キャリアプランをエージェントとともに構築。PwCに無事内定、ご入社されました。
現在は、通信キャリアに閉じないテクノロジーを活用した事業戦略立案や通信会社と他業界のアライアンス戦略立案の案件などに従事。

転職事例3 営業職からPwCコンサルティングへ

総合電機メーカーで海外営業に従事していた候補者B様。
営業から企画への転身、よりグローバルな経験を求めてキャリアチェンジを決意。エージェントの支援を受けながら転職活動を開始。
営業とコンサルの業務のギャップが大きく、業界や業務理解を徹底的に行った。加えて、海外駐在の経験をどのように活かせるか、未経験業界に対してどのようにキャッチアップするか言語化し訴求し、面接で高評価を得てPwCにご入社。
現在はグローバル経験を活かしたPwCヨーロッパのチームと連携し、日本企業の海外アライアンス支援の案件に従事。

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