【徹底ガイド】転職の面接対策。事前準備から面接後のメールマナーまで
書類選考を通過し、いよいよ一次面接へと進むわけですが、転職面接では各フローにおいて押さえておくべきポイントが存在します。
本記事では、面接対策徹底ガイドと題して、事前準備から面接後のメールマナーに至るまで、詳しく解説します。
押さえておきたい見出しを目次からクリックいただければ、スムーズに知りたい情報にアクセス可能です。転職の面接時に役立つロードマップとして、ぜひ参考にしてください。
転職面接の流れ
まずは転職面接の書類選考通過から内定に至る流れを把握することで、セクションごとの面接対策を細分化できます。基本的な転職面接の流れは、以下の通りです。
- 書類選考通過
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
書類選考通過
まず履歴書や職務経歴書など、応募書類を作成し書類選考を通過することが第一関門です。この段階でつまずいてしまうと一次面接へ進めないため、履歴書、職務経歴書における以下の点は整理しておく必要があります。
【履歴書の要点】
- 作成ルールに則って記載してあるか(ビジネスマナー、ビジネスパーソンとしての適性を判断)
- 学歴や職歴に一貫性はあるか
- 転職回数は問題ないか(自社への順応性を判断)
- 応募先に貢献するスキルや資格はあるか
- 入社意欲はあるか
- 希望給与や勤務地、働き方が応募先の募集条件と一致するか
【職務経歴書の要点】
- 過去経験した業務、業務に取り組む姿勢、業務でどのような成果をあげたか
- プレゼンテーション能力はあるか
- 仕事への熱意はあるか
- スキルや経験が自社に貢献できるか
また、応募先によっては履歴書や職務経歴書だけではなく、ポートフォリオや志望動機書が必要なケースもあります。入念に応募内容を確認した上で、書類作成へ移行してください。
なお、履歴書や職務経歴書の書き方については、以下の記事も参考になります。
>> 異業種に転職する場合の履歴書志望動機の書き方 6ステップで解説
>> 転職時の履歴書・職務経歴書は手書きかパソコン作成かポイントを解説
>> 未経験で転職する場合の履歴書志望動機の書き方 6ステップで解説
>> 【例文付き】転職時の職務経歴書 自己PRの書き方やポイントを解説
一次面接
一次面接では、人事担当者が面接官として対応するケースがほとんどです。応募者の経験や保有スキルの確認、志望動機、転職理由、自己PRなどが聞かれます。
留意すべきポイントは、書類選考時に提出した職務経歴書に記載されている志望動機や転職理由などに相違はないかです。志望動機や転職理由は、一貫した主張で臨んでください。
一次面接では、志望する業界や企業である理由、今後のキャリアについて、ある程度回答できれば問題ありません。
二次面接
一次面接では、人事担当者が面接官として対応するケースがほとんどですが、二次面接では配属先の部や課の責任者が対応することが多い傾向です。
一次面接で聞かれた質問に加えて、より実務的なスキルの確認、カルチャーフィットとの適合性まで詳細を確認します。また、応募先企業によっては二次面接が最終面接の場合もあります。
事前に面接が何次まで行われるか把握できる場合はよいですが、そうでないケースもありますので、常に最終面接を想定した準備が必要です。
なお、二次面接の具体的な対策については、以下をご覧ください。
最終面接
最終面接は、内定が出るか否かの分かれ目であり、一次面接や二次面接とは選考対策にも違いがあります。
具体的には、業務上必要な実務能力を有していることが前提で進められ、面接官は配属部署の責任者または経営陣が主体です。
「入社意欲の再確認」「中長期的なキャリアビジョン」「カルチャーフィット」この3点が、特に重要視されるため、入念な対策が必要です。
最終面接の具体的な対策は、以下の記事を参考にしてください。
内定
見事、最終面接を通過すると、企業から「採用通知書」が書面で届き、応募者が「入社承諾書」を提出すると正式な内定となります。
企業ごとに選考の流れは若干異なるものの、概ねご紹介した内容で進みます。
また、面接の回数ですが、中途採用で多くても3回、少ない企業では1回で合否が決まるケースもあるため、常に最終面接を意識した対策が必要です。
転職面接の事前準備
転職面接の流れを把握できたところで、次に事前準備についてご紹介します。
転職面接の心構えと持ち物
書類選考を通過し、一次面接へと臨むわけですが、まずは持参すべき持ち物を整理してください。入念に対策することで、当日になって必要以上に焦る心配が少なくなります。
面接に必要な持ち物は、以下の通りです。
- A4書類が入るカバンとクリアファイル
- 履歴書・職務経歴書のコピー
- 募集要項のコピーや会社案内など
- 筆記用具やスケジュール帳
- 腕時計
カバンに履歴書や職務経歴書などをそのまま入れる行為はNG。応募書類にシワがつかないよう、クリアファイルに入れて持ち運びます。
また、応募先企業から会社パンフレットなどを受け取ることもあり、そのようなケースでもクリアファイルは役立ちます。
なお、見落としやすいのは履歴書や職務経歴書のコピーです。面接当日では、応募書類に記載した内容について質問されることが多く、何を記載したのか忘れてしまうと一貫した内容を主張できません。
提出する応募書類はコピーを取っておき、面接前日に、記載した内容を整理しておくことをおすすめします。
持ち物を全て用意できた時点で、改めて面接官から質問をされる基本事項を確認してください。面接対策では、どの面接でも聞かれる共通質問が存在します。
共通質問を整理しておくことで、面接当日に慌てることがありません。
このように、事前準備をすることで、落ち着いて面接に臨める環境が整い、面接当日は「入念に準備をしてきたのだから問題はない。ベストを尽くそう」と自信に満ちた態度で会場へ向かうことができます。
転職面接の事前準備
次に、面接当日までに押さえておきたいポイントをご紹介します。
面接当日に慌てることがないよう、以下の項目を整理してください。
- 面接場所と時間を再確認
- 面接時の服装を再確認
- 面接の流れを再確認
- よく聞かれる共通質問の回答を準備
- 応募書類のコピーやクリアファイルなど持ち物を再確認
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転職面接で知っておきたいマナー対策
続いて、転職面接で知っておきたい「訪問時のマナー」「服装・髪型のマナー」「遅刻しような場合のマナー」「入室時のマナー」「面接時のマナー」を整理していきます。
訪問時のマナー
当然、やむを得ない場合を除き面接会場への遅刻は厳禁ですが、会場へ早く到着しすぎるのも問題です。
面接会場へは、応募先企業の迷惑にならないよう少なくとも「10分前」には到着し、面接時間の「5分前」を目安に受付へ向かいます。
受付への態度から面接は始まっていると言っても過言ではありません。
「表情に覇気がない」「髪型やスーツが乱れている」「ごもごもと何を言っているかわからない」ということがないよう、トイレで身だしなみや表情を確認し、はっきりとした口調で受付への挨拶を済ませてください。
>> 面接時に重視される訪問〜受付時の転職マナー詳細はこちら
服装・髪型のマナー
「革靴が汚れている」「髪型に清潔感がない」「スーツにシワがついている」など基本的な身だしなみが乱れていると、自己管理能力の低さから、不採用の対象です。
男女ともに、スーツの色は紺や黒を基本とした明るすぎないカラーを選択してください。男性の場合は、落ち着いたカラーのネクタイを、Yシャツは白か薄いブルーなど誠実な印象になるよう気を配ります。
女性の場合は、指定がなければパンツスーツ・スカートスーツどちらでも問題ありませんが、スカートを着用する際は、座ったときに膝から5センチ以内、立ち上がっているときには膝が隠れる長さが目安です。
なお、コロナ禍における対面式の面接では「マスク着用」が原則です。
ただし、面接時に入室する際は「マスクを着けたままでもよろしいでしょうか」と断りを入れてください。
遅刻しそうなときのマナー
面接当日はできるだけゆとりを持って会場へ向かい、遅刻しないよう注意を払います。
しかし、うっかり開始時刻を間違えてしまったり、公共交通機関に遅延が発生したりと予期せぬ出来事に見舞われることもあります。
その際は、あなたのために時間を割いてくれた応募先企業に迷惑をかけないよう、できるだけ早めに連絡を入れてください。
なお、連絡を入れる際は、丁寧にお詫びをした上で「電車の交通トラブルが発生しており、到着予定時刻が◯時◯分に遅れます」と遅刻の理由や到着予定時刻を伝えます。
遅刻が応募者自身の不注意ではなく、やむを得ない理由の場合は、時間をずらして再設定してもらえることもあります。
なお、なんらかの事情により面接日に訪問ができない場合は、当日ではなく事情が判明した段階で連絡を入れてください。
こちらも、正当な理由であれば面接日を改めて設定してもらえる場合があります。
基本的に面接会場への遅刻は、あってはならないことですが、予期せぬトラブルへの対処法についても応募者の人となりを伝えられます。
丁寧、誠実な対応で早めの連絡を心がけてください。
面接時に重視される転職マナー詳細は、以下の記事も参考にしてください。
転職面接を辞退する場合のメールや電話のマナーについて
「他社から先に連絡がきていた」「企業評価を確認し希望に合わなかった」など、転職活動における面接のプロセスでは、やむを得ず選考を事態するケースがあります。
選考初期と選考が進んでからの辞退では、対応が異なりますので、あらかじめ確認が必要です。
なお、書類選考のみならず一次面接・二次面接と選考が進んでからの辞退も、珍しいことではありません。
しかし、応募先企業にとっては採用スケジュールを見直すなど、少なからず迷惑をかけてしまいます。
辞退をする場合は、辞退すると決めた段階で早めに連絡を入れてください。
また、あなたの都合で辞退をするわけですから、丁寧に辞退の理由を述べて、謝罪の気持ちを伝えることがマナーです。
具体的な電話、メールでの選考や面接辞退の伝え方例文は、以下の記事よりご確認ください。
転職面接でよく聞かれる質問対策
転職面接でよく聞かれる質問の回答事例をご紹介します。質問事項を記載した以下リンクをクリックいただけると、具体的な対策にアクセス可能です。ぜひ、参考にしてください。
・【最終面接】同業他社ではなく当社を選んだ理由を教えてください
転職面接全般に使えるノウハウと対策
次に転職面接全般に役立つノウハウと対策についてご紹介します。STARフレームワークへの理解や平日面接の対応方法など、より具体的にご紹介しますので、参考にしてください。
STARフレームワークを理解する
STARフレームワークとは、候補者の過去の行動について質問することで、その人の性格や価値観、行動特性を深く掘り下げていく面接手法のことです。
STARとは、以下4つの単語の頭文字から構成されています。面接官の意図を理解し、面接通過率を高める事前対策へとつなげてください。
- S(Situation):過去の状況について
- T(Task):その時の課題は何か
- A(Action):どういう行動を取ったか
- R(Result):その結果は
STARフレームワークの具体的な対策は、以下記事よりご確認ください。
平日面接への対応方法について
在職中に転職活動を進める場合、平日の面接でどう日程を調整すればよいか、転職者にとっては悩ましい問題の1つです。
ここでは、平日面接をスムーズに進める対応方法について、簡潔にご紹介します。
就業前・就業後で調整する
在職中の業務に影響を与えず、応募先企業の調整にも負担が少ない方法は、業務時間外である就業前と就業後で日程を調整する方法です。
特に現在は、在宅ワークやリモートワークで仕事を進める方も多いですから、以前よりも面接時間を確保しやすい傾向があります。
在職中に面接を調整する際は、応募先企業へ在職中であることを伝えた上で、就業前・就業後の面接可能な日程を連絡してください。
オンライン面接で調整する
新型コロナウイルス感染症の流行が、以前よりも落ち着いていますが、在宅ワークやリモートワークをそのまま継続する企業も増えています。
また、転職面接においても引き続きオンライン面接を導入する企業が多く、対面式の面接にどうしても対応できない場合は、オンライン面接が可能かを相談してみてください。
企業によっては積極的にオンライン面接を導入しているため、平日であっても面接会場へ向かう必要がなく、自宅から対応可能です。
平日面接のそのほかの対策は、以下記事をご覧ください。
面接実演から学ぶ、合格率を劇的に向上させる選考対策
株式会社アサインの転職エージェントによる面接対策のノウハウを実演を交えて、ご紹介しています。
「面接対策をしたいが、具体的にどのようなところに気をつければよいかわからない」
「面接のフィードバックをもらう機会がなく、良い見本が取りにくい」
このように、面接への課題を抱える方に向けた、実践的な内容ですので、ぜひ以下記事よりセミナー動画をご覧ください。
20代女性の転職時期とポイント
20代女性の転職活動は「20代半ば」「20代後半」と分けて考える必要があり、以下の通りそれぞれ求められるポイントが異なります。
【20代半ばまでの転職活動のポイント】
20代半ば、いわゆる第二新卒世代は、ポテンシャル採用が多く、経験者採用はもちろん未経験採用も活発です。
基本的なビジネスマナーやスキルが身についているため、転職先選びの難易度はそこまで高くはありません。
20代半ばの転職をスムーズに進めるためには、第二新卒採用時期に合わせた転職活動がおすすめです。
【20代後半の転職活動のポイント】
20代後半女性の転職では、これまでの業務経験を活かした「即戦力採用」が基本です。
そのため、20代前半のようにポテンシャルのみで採用される可能性は低く、マネジメントやリーダーとしての経験が鍵を握ります。
また、この時期は女性にとって結婚や出産、子育てなどのライフイベントが重なるタイミングであり、転職活動との時期を考慮して進めなければなりません。
妊娠や転職時期のタイミングなど、より詳しい解説は、以下記事よりご覧ください。
面接後のお礼や内定承諾のメールマナーについて
ここでは、面接後のお礼と内定承諾のメールマナーについて解説します。
面接後のお礼
面接後のお礼については、必ずしも送る必要はありませんが、応募先企業への志望度の高さを示す機会でもあります。入社意欲を改めて伝えるためにも検討してみてください。
【面接後のお礼 例文】
〇〇株式会社人事部 人事課 採用担当 〇〇様
お世話になっております。◯月◯日◯時より、面接をしていただきました〇〇〇〇(氏名)と申します。
本日はご多忙の中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。
面接の際に、貴社が今後注力するべき〇〇事業についてお伺いしたことで、ますます即戦力人材として貢献したいとの思いが強くなりました。
まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールをいたしました。
末筆ながら貴社のますますのご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
〇〇〇〇(氏名)
〒000-000
〇〇県〇〇市〇〇 1-2-3(自宅住所)
電話:080-1234-5678
メールアドレス:xxx@xxx.ne.jp
内定承諾のメールマナー
内定承諾のメールマナーは、長々と記載すると冗長ですので、簡潔に意志を伝えることが重要です。
入社後の意欲なども添えると、より魅力的な文章になります。
【内定承諾のメールマナー 例文】
〇〇株式会社人事部 人事課 採用担当 〇〇様
お世話になっております。
先日、面接をしていただきました〇〇〇〇(氏名)と申します。
この度は、内定のご連絡をいただきまして誠にありがとうございます。
ぜひ承諾をさせていただきたいと存じます。
貴社にて1日でも早く活躍できますよう、日々努めて参ります。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
〇〇〇〇(氏名)
〒000-000
〇〇県〇〇市〇〇 1-2-3(自宅住所)
電話:080-1234-5678
メールアドレス:xxx@xxx.ne.jp
ASSIGN
アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。