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転職時の履歴書・職務経歴書は手書きかパソコン作成か ポイント解説

転職時に欠かすことができない「履歴書」「職務経歴書」を作成する際、応募先企業から指定がない場合には、手書きかパソコン作成か、どちらにすれば良いかお悩みの方は多いと思います。

本記事では、履歴書・職務経歴書は、手書きかパソコン作成が良いか解説するとともに、メリット・デメリットもご紹介します。

転職の履歴書・職務経歴書は手書きだと不利なのか

応募先企業から事前に指定がある場合は、それに従ってください。その上で、特に指定がない場合には、履歴書・職務経歴書は手書きでもパソコン作成でも、どちらでも問題ありません。

また、作成方法の違いで合否に影響があるということもありません。

重要視するポイントとしては、手書き・パソコン作成のいずれにしても、提出された書類が見やすく、人材価値を適切にプレゼンテーションできているかということです。

人柄やポテンシャルが重視される新卒採用では、個性が伝わりやすい手書きの履歴書・職務経歴書が多く見受けられます。

一方、スキルや経験、実績が重視される中途採用の場合では、記載されている内容がより重視されるので、手書きかパソコン作成かよりも、応募先企業の求める人材であるかが重要です。

手書きかパソコン作成かで不安を抱く場合は「御社が指定するフォーマットはありますか」など、応募先の採用担当者に確認してみるのも良い方法になります。

転職の履歴書・職務経歴書は手書きとパソコンどちらが良いか

転職時の履歴書・職務経歴書は、手書きでもパソコン作成でも問題ありません。しかし、応募者の中には「どちらでも良いとはいえ、実際に採用担当者がどう考えているのか」気になるところだと思います。

求人情報・転職サイト「doda」が、過去3年以内に中途採用の書類選考を担当した103人に「採用に関するアンケート(2018年12月調査)」を実施しました。

出典元:「採用に関するアンケート」|doda

「転職時の履歴書は、手書きとパソコン作成どちらが良いか」との質問に「どちらでもかまわない」と回答された方が42.7%と最も多く、次いで「手書きの方が良い」と回答された方が27.2%という結果になりました。

また「パソコンで作成したほうが良い」と回答された方は、10.7%です。

多くの方が、手書きとパソコンどちらでも良いと考えていることが判明しました。なお、回答された方のそれぞれの意見は以下の通りです。

【どちらでも良いと回答した担当者の意見】

  • 記載内容に不備がなければ、どちらでもかまわないため
  • 今までの経歴が把握できればよいため
  • 重要なのは内容であり、伝え方、表現であるため

【手書きの方が良いと回答した担当者の意見】

  • 人物像が分かりやすい
  • 字の状態で真剣さが伝わるため
  • 字をていねいに書くことができることを見るため
  • 転職への本気度を見るため

【パソコン作成が良いと回答した担当者の意見】

  • 読みやすい
  • 字のうまい下手は関係ない
  • すべてデジタル化しているから

履歴書については、記載内容が重要であり、手書きかパソコン作成かなど、作成方法を重要視していない場合が多い傾向にあります。

基本的には、手書きでもパソコン作成でも、伝えたい内容が分かりやすく記載されているかを確認してください。

また、ご紹介した調査内容は履歴書を対象としたものですが、職務経歴書に関しても、履歴書と同様の見解で問題ありません。

ただし、職務経歴書の場合は履歴書と違い、応募者の実績やスキルを証明するものです。

そのため、手書きによって文字が読みにくく、実績やスキルが伝わらないという事態は避けなければなりません。

また、手書きの場合、応募先ごとに新しい用紙を用意しなければいけませんが、パソコン作成であれば、内容を修正できるため効率的です。

職務経歴書を効率的に作成するためにも、応募先から指定がなければ、最初から履歴書・職経歴書をパソコンで作成してしまうのも良い方法です。

履歴書・職務経歴書】手書き作成のメリット・デメリット

履歴書

ここでは、履歴書・職務経歴書における手書き作成のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

手書きの履歴書・職務経歴書の場合、応募先企業の採用担当者は「応募者の人柄や熱意」を確認しようとしています。

つまり、手書きの履歴書・職務経歴書の文字が美しく綺麗にまとめられていることで「誠実さ」「人柄」「入社意欲」という3つの観点から、ポジティブな印象を与えられる可能性があります。

文字に自信があるという方なら、手書きの履歴書・職務経歴書の方が、あなたの人柄をより魅力的に伝えられます。

デメリット

以前の転職市場では「履歴書は手書きで作成するもの」という認識が確かに存在しました。手書きの履歴書は応募者の人柄や入社への意欲が伝わりやすいためです。

しかし、オンライン化によってパソコンでの作成が普及したいま、手書き特有のデメリットもあります。

具体的には、手書きの履歴書・職務経歴書の場合、作成と手間に時間がかかります。誤字脱字に注意をしつつ、応募先企業それぞれに1部ずつ作成しなければなりません。

また作成した履歴書・職務経歴書について、再度内容を修正したい場合には、いちから書き直す必要があります。パソコンでの資料作成に慣れている方にとっては、非効率です。

なお手書きが不得意な方で「文字が汚い」「読みにくい」という場合、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまいます。

文字に自信がある方なら良いですが、そうでなければ、パソコンでの作成が賢明です。

また、職務経歴書に関しては決められた様式は存在しません。過去の経歴や自己PRなどをA4の書類1〜2枚程度に記載する必要があり、履歴書と比較して手書きの場合だと文字数が多くなる傾向があります。

履歴書よりも文字数が多い分、手書きだとフォントが崩れやすい特徴もあります。パソコンと比べて、表組みやレイアウト調整がしにくいのも手書き特有のデメリットです。

履歴書・職務経歴書】 パソコン作成のメリット・デメリット

次に履歴書・職務経歴書におけるパソコン作成のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

履歴書・職務経歴書をパソコンで作成する場合、手書きのように応募者それぞれに可読性などの差が生まれず、非常に読みやすい特徴があります。

また、決まった様式をもたない職務経歴書の場合、手書きでまとめるとフォントが崩れたり、表組みやレイアウトが挿入しづらかったりと不便ですが、パソコン作成ならこのようなストレスがありません。

様式にとらわれず決まったフォントで、必要に応じてレイアウトも調整できます。

手書きの場合、誤字脱字や修正したい内容があれば、いちから作成し直す必要がありますが、パソコン作成であれば、都度データを修正することや、保存したデータを次の転職活動に活かすこともできます。

そのため、履歴書・職務経歴書ともに、パソコン作成の方が作成時間を大幅に短縮できます。

デメリット

パソコンで履歴書・職務経歴書を作成する場合のデメリットは、効率良く作成できる反面、データの使い回しをしてしまい、次の応募先にあわせて内容が修正されていない「修正ミス」が見受けられることもあります。

学歴など、どの応募先でも共通する箇所については、そのまま活用しても構いませんが、内容の使い回しはせずに応募先ごとに特化した内容に修正してください。

履歴書・職務経歴書をパソコンで作成する場合、効率的ではありますが、同時に修正ミスも起きやすいため、注意が必要です。

なお繰り返しになりますが、応募先によっては、履歴書を手書きで指定されることもあります。事前に手書きか、パソコン作成かを確認してください。

手書き履歴書・職務経歴書を作成する場合の注意点

手書きで履歴書・職務経歴書を作成する場合、文字を綺麗に分かりやすく書くことはもちろん、記入欄の余白や改行にも配慮する必要があります。

特に志望動機や自己PR欄など、応募先へ自身の魅力をアピールしたいあまり、枠内にびっしりと文字を埋めてしまう、改行を設けずつながった文章に見てしまうという状況は避けてください。

採用担当者がストレスなく確認できるよう「適切なフォントサイズ」「ゆとりをもった余白」「文章の変わり目での改行」「執筆口調の統一」を意識して記載します。

なお、指摘するまでもありませんが、履歴書や職務経歴書において、修正液や修正テープ等を使用するのもやめてください。

手書きの履歴書や職務経歴書においては、読みやすさがなによりも重要ですから、文字に自信がない場合には指定がない限りパソコン作成がおすすめです。

パソコン履歴書・職務経歴書を作成する場合の注意点

パソコンで履歴書・職務経歴書を作成する場合には、WordやExcelで作成されたテンプレートを使用するのが一般的です。

多くの企業が採用するビジネス文書作成用のソフトを利用することで「企業側でファイルが開けない」「レイアウト崩れが生じる」などのトラブルを抑制できます。

また、履歴書や職務経歴書をデータで提出する場合は、文書の改ざんやレイアウト崩れを防止するためPDFファイルで送信するのが一般的です。WordやExcelなら、標準搭載されたPDFへの変換機能で、効率良く作成することができます。

なおパソコンで使用するフォントですが、履歴書・職務経歴書はビジネス文書であるため、基本的には明朝体で統一して記載します。

当然ではありますが、軽い印象を与えるポップ体や、可読性が低下する行書体などは使用しないでください。

応募先企業のOSによって文字化けしてしまわないよう、WordやExcelに標準搭載されている「MS明朝体」や「ヒラギノ明朝体」を使用します。

そのほか「フォントサイズが小さすぎる」「誤った予測変換による誤字」にも注意してください。

履歴書・職務経歴書フォーマットの最適な選び方

履歴書や職務経歴書は、決まったフォーマットを設けている企業もありますが、ほとんどの場合、指定された用紙はありません。

とりわけ職務経歴書については、テンプレートもさまざまであり、どのようなフォーマットを選べば良いか悩まれる方が多いと思います。

ここでは、履歴書・職務経歴書フォーマットの最適な選び方をご紹介します。

用紙の種類で選ぶ

履歴書・職務経歴書には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解した上で、自身に最適なフォーマットを選んでください。

履歴書

【JIS規格】

JIS規格は、学歴・職歴欄が多いフォーマットで、自己PR欄が少ない特徴があります。中途採用においては、職歴がアピール材料となる社会人経験豊富な方に適しています。

【一般用】

一般用の履歴書は、JIS規格の履歴書と比べ、自己PR欄の項目が多く設けられており、新卒や第二新卒など社会人経験が浅い方、職歴でアピールできるものが少ない方にも対応できます。

【転職用】

転職用の履歴書は、職務経歴書とセットになっているタイプ、または退職理由を記載できる項目が設けられているタイプです。複数の転職回数があり、JIS規格の履歴書で記入しきれない場合に活用してください。

職務経歴書

【編年体形式】

編年体形式は、時系列で職歴を記入できるタイプで、簡潔に経歴や実績を伝えることができます。転職回数や、記入する経歴や実績が少ない場合には使いやすい職務経歴書です。

【逆編年体形式】

逆編年体形式は、現在から過去へさかのぼる形で職歴を記入できるタイプです。現在の経歴や実績を強くアピールできるのが特徴で、転職回数が多い方にも使いやすい形式になっています。

【キャリア式】

キャリア式とは入社日順などではなく、経験職種・プロジェクト・業務内容別に職歴をまとめるタイプです。時系列で経歴をまとめるタイプではないため、転職回数が多い方でも比較的目立ちにくい特徴があります。

また、スキル・実績・関わったプロジェクトなどにフォーカスしやすく、専門職などへ応募する場合にも非常に便利な職務経歴書です。

サイズで選ぶ

履歴書や職務経歴書で一般的なサイズは「履歴書がB5」「職務経歴書がA4」のものが多くなっています。

応募先企業から指定がある場合には、それに従いますが、特に指定がない場合には履歴書については、A4・B5どちらでも問題ありません。

また、職務経歴書については、B5サイズだとスキルや経験、自己PRを十分に書ききれない場合が多いため、指定がない限りはA4サイズで作成します。

A4(横210ミリ×縦297ミリ)の履歴書は、A3(横297ミリ×420ミリ)サイズを二つ折りにしたもので、B5サイズよりも多くの内容を記載できます。

一方、B5(横182ミリ×縦257ミリ)サイズの履歴書を開くと、B4(横257ミリ×364ミリ)サイズとなり、A4履歴書では余白が心配される場合にも便利です。

基本的には、履歴書がB5・職務経歴書がA4で問題ありませんが、アピールしたい内容や記入量によって使い分けてください。

なお履歴書・職務経歴書をデジタルデータで送信する場合には、ビジネス上A4サイズが一般的です。

そのため、応募先企業の指定フォーマットがパソコン作成であれば、履歴書・職務経歴書ともにA4サイズでまとめることをおすすめします。

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