PwCコンサルティングへの転職難易度は。転職成功のコツを解説
PwCコンサルティングは、世界158か国736拠点に27万人以上のスタッフが在籍する世界最大級の企業「PwC」のメンバーファームです。
世界各国に広がるPwCのネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組んでいます。
世界的に名の知れたコンサルティングファームであり、成長も著しいからこそ、PwCコンサルティングへの転職を検討している人も多いのではないでしょうか。
本記事では、PwCコンサルティングの転職難易度や求められる人材、企業情報を紹介します。
転職を検討している人は、本記事を参考にしながら転職対策を検討してみてください。
PwCコンサルティングの転職難易度
出典:PwCコンサルティング
PwCコンサルティングは、ほかのファームと比較しても転職難易度は高い傾向です。
PwCは世界の4大会計事務所「BIG4」の一角を担い、そのメンバーファームとして今後の業績アップが見込まれています。
コンサル業界で知らない人がいないと言ってよいほどの有名企業であるため、採用時にも優秀な人材を採用する傾向があります。
PwCコンサルティングに転職するには、企業が求めるスキルや経験、実績を保有していることはもちろん、入念な選考対策が欠かせません。
また、PwCコンサルティングは「いかに自社の即戦力となれるか」を重視して採用活動を進めているため、未経験の中途採用は厳しい傾向です。
ただ、スキルだけでなく優れた行動特性や協調性も重視する傾向があるので、それらをアピールすれば採用される可能性もゼロではありません。
PwCコンサルティングが求める人材
PwCコンサルティングが求める人材は、以下の通りです。
- プロジェクトのPM、PL経験者
- コンサル経験者
- 特定分野で複数年の経験がある者
- ビジネスレベルの英語力がある者
- 会計やITなどに関する資格保有者
PwCコンサルティングでは、戦略立案から実行まで全フェーズに一貫してサービスを提供しています。
そのため、あらゆる課題やニーズに応え、提案から実行までを担える人材が重宝される傾向です。
また、PwCコンサルティングではクライアントの最大限の価値を見いだすために、業種(インダストリー)別チームを組織しています。
採用活動もインダストリー別で実施しているため、金融、産業機械、素材・化学などの特定分野における知識・経験があると、採用の際に優位になる可能性があります。
さらに、PwCコンサルティングはグローバルに広がるPwCのネットワークと連携しながらクライアントが直面する経営課題の解決に取り組むので、英語力も不可欠です。
入社後は社内での英語研修も用意されていますが、海外赴任や海外プロジェクトに参加するならビジネスで困らない英語力は必須だと言えます。
PwCコンサルティングが向いている人
PwCコンサルティングは、「クライアントがゆるぎない成果を実現し、信頼を構築できるよう支援すること」を大切にしています。
そのため、クライアントの成果にこだわって業務に取り組める貪欲さがある人、挑戦心や行動力のある人は、PwCコンサルティングの職場環境や方針に向いていると言えます。
さらに、「いつでも上司に相談できる空気感が、早めのリカバリーを生む。あたたかいチームの関係値が、プレゼン資料の一貫性に現れる。」という方針も示しており、チーム作りを重視しているのが特徴です。
コンサルティングファームのなかには「厳しい環境やハードワークが成果を産む」という考え方もありますが、PwCコンサルティングでは異なります。
自分よがりではなく、多様なバックグラウンドを持つ仲間同士を尊重できる人や、価値観や立場が異なる人と協力する姿勢のある人は、PwCコンサルティングに向いています。
お互いの活躍と成長をチームレベルでサポートするカルチャーに共感できる人なら、長期にわたってPwCコンサルティングで活躍できるはずです。
PwCコンサルティングの募集職種
PwCコンサルティングの中途採用では、インダストリー別に求人募集をしています。
ここでは、2022年11月現在で募集されている役職を紹介します。
どの職種も求められる経験やスキルのレベルが高いので、企業が求める内容と自分の能力が合うかをきちんと確認した上で応募するようにしてください。
銀行業界コンサルタント【FS-Banking】
銀行業界コンサルタントは、銀行サービス事業の成長に向けた事業戦略の策定や新規事業の構想策定、新規事業の立ち上げの支援などを実施します。
国内メガバンクをはじめ、地方銀行や政府系金融機関、ノンバンク・流通・通信系企業の子会社銀行など、幅広いクライアントを相手にコンサルを実施できるのが魅力です。
<応募資格>
必須経験 | ・銀行ビジネスのいずれかの領域における業務、商品、システムの知識 ・英語ドキュメントのリーディング ・マネージャー以上はプロジェクトマネジメント |
歓迎経験 | ・英語のライティング ・オーラルコミュニケーション ・担当業務領域に応じた経験(M&A・アライアンスの実行、銀行業におけるITアーキテクチャなど) |
素材・化学/金属・鉄産業界コンサルタント【IPS-Resorces】
素材や化学・鉄、金属業界のクライアントへのコンサルティングサービスの提案とサービス提供に特化したコンサルタントです。
戦略策定を中心に、サステナビリティやDX化の提案から実行支援まで、一貫したサポートを実施します。
特に近年は、サステナビリティ分野の戦略コンサルティング・実行支援に力を入れており、海外を含むPwCグループと連携した大規模なプロジェクトに関わることができます。
<応募資格>
必須経験 | コンサル業界などで十分な経験を有し、“攻め”のSustainabilityで業界を席巻したいと野心のある者 |
歓迎経験 | 以下の要件のいずれかを備えている方を募集 ・事業戦略、新規事業立案、実行支援 ・業務、システム改革実行支援 ・ソーシャル、モバイル、ビッグデータ分析、クラウドなどを活用したIT企画 ・SAPなどのERPシステム導入、CRM導入、SCM導入 |
通信業界コンサルタント【TMT-Telecom】
通信業界コンサルタントは、業界の知見・経験やデジタル技術の幅広い知識を活かし、マーケティングや財務会計などの領域における事業戦略、IT改革、実行支援を実施します。
具体的には、IoTやAI、ロボットなどのデジタル技術を活用した新しい事業・ビジネスモデルへの変革、業務改革や情報システム導入などを行います。
<応募資格>
必須経験 | ・コンサルティング領域スキル ・ロジカルな分析、思考力 ・チームプレーを重視できる ・多様な価値観のメンバー・クライアントとのコミュニケーション力 ・改革や新しい知識習得に対して積極的に取り組める姿勢 ・向上心のある方 |
歓迎経験 | ・クライアントの課題やニーズに対して構造的に課題を整理し、クライアントの検討リード、共に検討をしていく姿勢やマインドがある方 ・クライアントや社内プロジェクトでのリード経験 (通信業界での事業戦略、IT改革、業務BPRや経営・財務改革、グローバル改革、デジタルを活用した新規事業構築 など) |
PwCコンサルティングはどれもインダストリー別に募集されているので、前職の業種や経験、専門知識を活かしやすいのが特徴です。
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PwCコンサルティングの企業情報
PwCコンサルティングへの転職を検討するなら、まずは企業情報を把握しておくことが大切です。
ここでは、転職前に知っておきたい以下5つのポイントを解説します。
- 企業概要
- 事業内容
- 働き方・待遇
- 就業環境
- 給与
※2022年11月の情報をもとに記載しています。最新の情報は公式サイトをご覧ください。
公式サイト:中途採用(PwCコンサルティング合同会社) | PwC Japanグループ
企業概要
社名 | PwCコンサルティング合同会社 PwC Consulting LLC |
資本金 | ー |
売上高 | 2,056億円(2021年度 PwC Japanグループ全体) |
従業員 | 約9,000名(2020年6月末時点) |
代表取締役 | 代表執行役CEO 大竹 伸明 |
創業 | 2016年2月29日 |
所在地 | <本社> 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー |
事業内容
PwCコンサルティング合同会社は、主に以下4つの事業を行っています。
- ストラテジーコンサルティング
- マネジメントコンサルティング
- テクノロジーコンサルティング
- エクスペリエンスコンサルティング
4つの事業において、各専門分野のプロフェッショナルが「One Team」として力を結集し、複雑化・多様化するクライアントの経営課題の解決を支援しています。
また、課題を見極め進むべき方向を提案するために、業種ごとの特色やトレンドを熟知している人材がインダストリー別に分かれて事業に取り組んでいるのも大きな特徴です。
具体的には、以下のインダストリー別チームが設けられています。
- 自動車
- 産業機械
- 素材・化学
- エネルギー・資源・鉱業
- 建設
- 運輸・物流
- 消費財・小売・流通
- テクノロジー など
上記のようなチームを編成していますが、必要に応じてほかのインダストリーや海外のメンバーファームと連携をとり、クライアントの変革やグローバル市場で競争力強化をサポートしています。
なお、近年は各インダストリーのなかでDXをはじめとするテクノロジー分野に力を入れている傾向があります。
社内で研修プログラムを実施するなどしてデジタル人材の育成をし、クライアントのさまざまなニーズに対応しているようです。
働き方・待遇
働き方や待遇、福利厚生などの情報をまとめると、以下の通りです。
就業時間 | 標準労働時間:1日7時間 フレックスタイム:あり(コアタイムなし、7:00~22:00の間に就業) リモートワーク:あり |
休日 | 土曜、日曜、祝日 |
休暇、休職 | ・年次有給休暇(年20日) ・傷病休暇 ・リフレッシュ休暇 ・慶弔休暇 ・試験休暇 ・出産特別休暇(有給) ・育児特別休暇(有給) ・介護特別休暇(有給) ・子の看護休暇 ・公傷休暇 など |
研修 | ・コアスキル研修 ・専門研修 ・海外研修 ・英語プログラム(英語学校費用補助、サマースクール研修など) ・社内英語研修 など |
福利厚生 | ・各種社会保険加入 ・慶弔見舞金 ・長期所得補償保険 ・資格取得支援制度 ・契約施設・ホテル・スポーツクラブなど割引利用 ・各種クラブ活動(PwC Funs) ・ベビーシッター補助 ・保活支援サービス ・カウンセリング制度 など |
PwCコンサルティングでは、社員のスキルアップのためにさまざまな研修が用意されています。
各インダストリーの領域に関する研修はもちろん、リーダーシップやビジネス、グローバル、リレーションシップなどを学べる研修もあり、幅広い分野でスキルアップを目指せます。
特に海外ファームとの連携を取る機会の多いPwCコンサルティングでは、英語力を高める研修に力を入れているのも特徴です。
集合型研修だけでなくeラーニングも展開しているため、個人のペースに合わせて学べるのが魅力です。
就業環境
PwCコンサルティングではよりよい就業環境を皆で作り上げるために、次のような方針を大切にしています。
- 全ての人を個人として尊重し理解を深めていく「Care」
- 職階や経験年数にとらわれることなく自分の意見を発信する「Speak Up」
- さまざまな境界を越えて協働し、人脈、アイデア、知識を共有する「Work together」
- 部門や組織の壁を越えて「協働」するX-LoS(Cross Line of Services) など
上司や部下に関わらず発言・相談できる空気感、PwCの社員があらゆる壁を越えて協働することを重視している点は、PwCコンサルティングの大きな特徴です。
あらゆるバックグラウンドを持つ人を尊重する姿勢が強いため、中途採用で新しく入社した後も、比較的なじみやすいと言えます。
フラットなコミュニケーション文化ですので、成長意欲や挑戦心を持つ人が大いに活躍できる環境です。
給与
2022年11月時点でのOpenWorkの情報によると、PwCコンサルティングの平均年収は「965万円」でした。
これは、ほかの業界やコンサル業界内で比較しても非常に高い数値です。
マネージャー・シニアマネージャー以上の役職であれば、年収1500万円以上も十分に目指せます。
また、評価制度も明確に確立されており、事業への貢献度や実績が高く評価される環境であるため、本人の実績・成長次第では早い段階での昇給も可能です。
PwCコンサルティングへの転職を成功させるには
PwCコンサルティングは知名度も高く、優秀な人が集まる傾向があるため、転職は決して簡単ではありません。
転職を成功させるには、事前に必要なスキルを身につけることはもちろん、選考対策も手を抜くことなく行う必要があります。
PwCコンサルティングへの転職を成功させるポイントは、主に以下の3点です。
- アピールできる実績を作る
- 英語力を磨く
- コンサル転職に強い転職エージェントを利用する
アピールできる実績を作る
PwCコンサルティングの中途採用では、「いかに自社の即戦力となれるか」という観点が最も重視されます。
普段の業務では、クライアントから求められる複雑かつ難易度の高いテーマに対応し、最適な提案・実行をしていかなければなりません。
そのため、そういった複雑な難題を解決してきた経験や顧客に寄り添った戦略立案をした経験、具体的な成果や実績を明確にアピールすることが重要です。
なお、PwCコンサルティングはただ実績があるだけでなく「自社の方針と一致しているか」「協調性があるか」も重視しています。
実績に加えて、これらもアピールできるとより訴求力が増すと言えます。
企業の特徴を把握した上で対策を入念に行う
PwCコンサルティングへ転職する上で、まずは企業情報や募集要項を念入りに確認し、対策をするようにしてください。
PwCの求人ページには、求められる人物像や経験、スキルが明確に記載されているので、選考時にはそれらに沿った内容をアピールすることが大切です。
また、選考ではコンサル業界で欠かせない「論理的思考」や「問題解決力」の有無も確認されます。
「なぜPwCコンサルティングなのか」「なぜコンサルに就きたいのか」を明確かつ論理的に答えられるよう準備をしてください。
なお、フェルミ推定やケース問題のようなコンサル特有の面接が行われる可能性も高いため、あらかじめ対策が必須です。
コンサル転職に強い転職エージェントを利用する
PwCコンサルティングをはじめとする大手コンサルティングファームへの転職は、非常に難易度が高く、自分一人で対策をしたり情報収集をしたりするのは簡単ではありません。
転職を確実に成功させたいなら、コンサル転職に強い転職エージェントの活用をおすすめします。
転職エージェントには、コンサル業界に精通したプロのアドバイザーが在籍しており、業界の最新情報や採用傾向を共有してくれます。
これまで支援してきた転職者のデータを多数保有しているので、「企業では採用時に何が重視されるのか」「過去に採用された人の特徴は何か」などの貴重な情報を得ることも可能です。
また、難易度の高いコンサルティングファームの求人は、転職サイトの求人ページには公開されていないことが多い傾向です。
転職エージェントでは、コンサル業界の人気かつ重要なポジションの求人を非公開でそろえているので、非公開求人を含めて適切な求人を紹介してもらえます。
ほかにも、転職エージェントでは以下の支援を受けられます。
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- 面接練習
- 面接日時調整の代行
- 年収交渉の代行 など
20〜30代ハイエンドに特化した伴走型の転職エージェント「ASSIGN」は、PwCコンサルティングをはじめ、多数のコンサル転職支援実績があります。
各ファームの傾向をもとにオリジナルの選考対策やケース面接対策をするので、内定獲得に向けて万全の準備をすることが可能です。
ぜひコンサル転職に強い転職エージェント「ASSIGN」の活用をご検討ください。
ASSIGN
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