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ストレングスファインダーの資質「適応性」の強み・弱みとは。仕事への活かし方

ストレングスファインダーは、アメリカのGallup社が提供している個人の強み・才能を明確にする診断ツールです。

正式名称は、以前まで「クリフトンストレングス・ファインダー」でしたが、現在は「クリフトンストレングス」に名称変更されています。

ストレングスファインダーで明らかになる34の資質の一つに「適応性」があります。

適応性は、さまざまな変化や突発的なトラブルに柔軟に対応できるのが特徴です。

一方で、把握しておきたい弱みもいくつかあります。

そこで本記事では、ストレングスファインダーにおける適応性の強み・弱み、仕事への活かし方を解説します。

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ストレングスファインダーにおける適応性とは

適応性は、突発的な事態が起きたときに取り乱すことなく、冷静に対応できる資質です。

ストレングスファインダーの4つの領域のうち「人間関係構築力」に該当します。

適応性を持つ人は、さまざまな事象の変化や不確実性を受け入れる姿勢があり、「未来のことは、そのときになってみないとわからない」と認識しています。

それゆえに、現在目の前で起こっている問題に集中し、流れに沿って進むことを好む傾向です。

適応性がある人の強み

適応性がある人の強みは以下の2点です。

  • 柔軟性と変化への適応力がある
  • 迅速な判断と行動ができる

柔軟性と変化への適応力がある

適応性を持つ人は、環境の変化や新しい状況に素早く適応できます。

また、変化に対してもストレスを感じにくく、ポジティブな姿勢を保ちながら柔軟に対応することに長けています。

高い適応力のおかげで、未知の状況や不確実性に対しても恐れを感じません。

ほかの人がストレスを感じやすい予測困難な状況でも、問題を解決に導くことができます。

さらに、適応性がある人は必要なスキルや知識を素早く習得できるという特徴もあります。

学習力が高いのは、未知の状況に対する恐怖心のなさに加え、新しい課題を解決し成功につなげたい想いが強いことが主な理由です。

迅速な判断と行動ができる

適応性を持つ人は、新しい情報や状況が与えられたときに、素早く判断し行動に移せます。

予測不可能な状況に対しても、臆することなく対応できるため、個人でも集団の一員でも重宝される存在です。

また、チームメンバーとして重宝される理由には、ほかのメンバーへの適応力の高さや、目標へ確実にコミットできる点も挙げられます。

適応性を持つ人は、チームのニーズや目標に合わせて自分の役割を適切に調整し、ほかのメンバーや組織全体との協力をしながらチームの成功に貢献できます。

特に、イレギュラー対応が多い組織や、新規事業に挑戦する組織などで、その能力が遺憾なく発揮できるはずです。

適応性がある人の弱み

適応性がある人の弱みは以下の通りです。

  • 計画性が不足している
  • 一つの事柄に集中するのが苦手
  • ルーティン作業が好きではない

計画性が不足している

適応性を持つ人は、自身の行動が結果的に計画不足となる恐れがあります。

計画不足に陥る原因は以下の通りです。

  • 柔軟性が高いがゆえに、自分の目標や価値観が揺らいでしまい、筋道立てて前進することが難しくなる
  • 状況が変わるたびに、自分の興味や関心が移りやすい
  • 重要な決定を下す際に迷いやすく、決定力が低下する など

このように、適応性を持つ人は計画不足のまま行動してしまうことがあります。

計画不足を防ぐためにも、自己認識を高めて、目標や価値観を意識的に明確にすることが大切です。

そして、長期的に安定して問題解決に取り組むための戦略を考案し、それに沿って行動するようにしてください。

一つの事柄に集中するのが苦手

適応性を持つ人はさまざまな状況に柔軟に対応できる一方で、一つのことに集中して取り組むシーンや、優先順位を見極めて取り組むシーンが苦手です。

集中することが苦手である理由は、新しい刺激や興味を追求するため、状況が変わるたびに関心が移りやすい点にあります。

ほかが気になると一つのことに集中できなくなったり、複雑なプロジェクトやタスクにおいて優先順位の設定が難しくなったりします。

さらに、目標への道筋において寄り道・遠回りになるルートを意に介さず、むしろ興味を持って進みたくなる感情を持っている点も、集中を阻害する要因です。

タスク・プロジェクトを完遂する集中力を得るためには、計画性を持つことと同様に、長期的に安定して取り組む戦略を考案して、優先度を明確にすることが大切です。

ルーティン作業が好きではない

適応性を持つ人は、変化に柔軟に対応することが得意ですが、一方で同じ作業を繰り返すことが得意でない場合があります。

いわゆる「ルーティンワーク」に該当する業務は以下の通りです。

  • 工場内のライン作業
  • 路線バスの運転
  • 事務処理 など

上記の業務は、適応性を持つ人にとっては何が起きるか予測しやすい作業であるがゆえに、刺激が少なく感じられ、柔軟性を発揮する余地がないと捉えます。

そのため、ルーティンワークを担当する際は、できる限り単調に感じないよう「どうすれば効率よく業務を進められるか」「どうすれば業務の質を上げられるか」を検討する姿勢を持つことが大切です。

ストレングスファインダーの適応性の活かし方

ストレングスファインダーの適応性を活かすには、以下の3点を押さえておくことが大切です。

  • 柔軟性を活かした問題解決の役割を担う
  • 変化のある環境に身を置く
  • 自分なりの目標・計画の立て方を確立する

柔軟性を活かした問題解決の役割を担う

適応性を持つ人は、新しい状況に素早く適応できるため、変化や課題に対して柔軟かつ創造的な解決策を提供できます。

むしろ、状況の変化をチャンスと捉えて、新しい状況や課題に対してポジティブな姿勢で取り組めるのが強みです。

このような変化を好み、臆することがない特性を活かして、新規事業やイレギュラー対応が多い部署のリーダーへの就任が向いています。

変化を恐れず積極的に改善・改革案を提示し、チームや組織を変革することで、新しい方向性や成果を生み出せるはずです。

また、適応性を持つ人はチーム内の異なる意見・主張にもオープンスタンスで対応できるため、意見を取りまとめられるという面でもリーダーに向いています。

変化のある環境に身を置く

適応性を持つ人は、日々何かしらの変化が起こり、そこに対応が必要な場に身を置くことで、適応性の本領が発揮されます。

適応性を持つ人が真価を発揮できる職場・ポジションは、以下の通りです。

  • 現場の最前線
  • リアルタイムに状況が変化する
  • イレギュラー対応が多い など

上記の特徴がある職場・ポジションで働くことができれば、適応性の強みを遺憾なく発揮できるはずです。

自分なりの目標・計画の立て方を確立する

適応性を持つ人は、計画・目標を立てることやタスク・スケジュールの管理が苦手です。

仕事では多くの場面で目標設定・計画の策定が必要になることがあります。

そのため、以下の方法で自分なりに目標・計画を立てて、タスク・スケジュール管理を実践するのが望ましいです。

  • 目標までのKPIを細かく設定し、集中力が切れないようにする
  • チームメンバー・同僚・上司などを巻き込んで目標設定する
  • スケジュールアプリを用いてタスク管理する など

自分に合った方法をいくつか考案して実施することで、目標設定・計画の策定に対する弱みを改善できます。

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適応性を持つ人との関わり方

適応性を持つ人が身近にいる場合、その特性を最大限に活かして活躍してもらうために、以下の対応を行うのがおすすめです。

対応概要
トラブル対応の場面で頼りにする突発的なトラブルに柔軟に対応でき、即断即決を臆することなくできる
短いスパンで結果が出る仕事を依頼する「現在」に対する高い意識があるため、短いスパンですぐに結果が出る仕事が向いている
オープンなコミュニケーションを大切にするお互いに遠慮のないコミュニケーションを取ることで、新しい視点やアイデアを得られる

適応性を持つ人との関わり方では、お互いの強みを活かし合い、共通の目標に向かって協働することが重要です。

適応性の特性を活かせる環境を整えられれば、チーム全体の生産性向上にもよい影響があります。

適応性を持つ人が向いている職種や役目

適応性を持つ人が向いている職種や役目は以下の通りです。

  • プロジェクトマネージャー
  • セールス・マーケティング
  • コンサルタント
  • スタートアップやベンチャー企業の社員
  • クリエイター

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトがアサインされたチームの進行管理・調整などを行う職種です。

適応性を持つ人は、異なるプロジェクトやチームのニーズを素早く把握し、柔軟に対応できます。

また、プロジェクトマネージャーは予期せぬトラブルでうろたえるメンバーを落ち着かせたり、やるべきことを見極めたりといった冷静さと行動力を求められます。

その際に、適応性を持つ人はその資質を活かして活躍できるはずです。

セールス・マーケティング

セールス・マーケティング職は、市場動向・トレンドを鋭敏に把握し、自社の製品・サービスの認知を広げる職種です。

適応性がある人は、常に変化する市場や顧客のニーズに対応でき、柔軟に提案や交渉を行えます。

常に変化する市場動向・業界のトレンドに素早く反応することが求められるため、変化の察知が得意な適応性を持つ人には、まさにセールス・マーケティング職は適職だといえます。

コンサルタント

コンサルタントは、クライアントのニーズや経営課題に対して、アドバイスや解決策を提示します。

特に、総合型コンサルティングファームの場合、さまざまな業界・業種のクライアントを支援するため、高い対応力が求められます。

適応性を持つ人は、さまざまな業界や環境を理解し、クライアントの要求に柔軟に対応できる人材です。

そのため、コンサルタントとして求められる能力との相性がよいといえます。

スタートアップやベンチャー企業の社員

スタートアップやベンチャー企業は、事業内容や組織体制が頻繁に変化します。

適応性が高い人は、こうした変化に柔軟に対応し、新しい状況のなかで自分の役割を果たすことが可能です。

また、スタートアップやベンチャー企業の取り組みは、将来性が不確実であるケースも多々あります。

しかし、適応性が高い人なら、こうした不確実性を恐れずに、目の前のことに集中できます。

さらに、スタートアップやベンチャー企業は大企業と比べて人材が少なく、一人ひとりの裁量権が大きい傾向です。

適応性が高い人は、指示を待つのではなく、自主的に行動して問題を解決できるので、活躍の場が広がりやすいといえます。

クリエイター

クリエイターは、デザイナーやライターなど、創造性を活かした仕事を行う職種です。

クリエイターの仕事は、常に新しい技術やトレンドが登場し、それに伴い求められるスキルも変化していきます。

適応性が高い人は、こうした変化を柔軟に受け入れ、新しいスキルを身につけることで、常に最新のクリエイティブな表現ができるようになります。

また、クリエイティブな仕事には、失敗がつきものです。

しかし、適応性が高い人は、失敗を恐れずに挑戦し、そこから学ぶことでよりよい作品を生み出すことができます。

【関連記事はこちら】
>> ストレングスファインダーの資質「調和性」の強み・弱みとは。特徴の活かし方

転職活動をするにあたって自分の資質を知るメリット

転職活動をする際に自分の資質を知ることは、以下のようなメリットがあります。

  • 自分に合った職種・業界を見つけやすくなり、より満足度の高いキャリアを築ける
  • 書類選考や面接で自分の強みをアピールする際に活用できる
  • 自分の得意や苦手なことが明確になり、自分に合ったキャリアの方向性を検討できる

上記からわかるように、ストレングスファインダーの診断を受けることは転職活動に対し多方面に活かせます。

ストレングスファインダーの診断結果を転職活動で最大限に活用するためには、転職エージェントサービスの利用がおすすめです。

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