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新卒でコンサル入社は可能なのか。メリット・デメリットや中途との違いを解説

コンサルは、新卒・中途ともに人気の高い業界です。

成果を出せば昇給・昇格のスピードも早く、やりがいが大きい業態であるがゆえに、就職・転職ともに難易度が高いとされています。

そのため、新卒でコンサル入社を目指すメリットやデメリット、そして中途入社との違いを理解しておくことが重要です。

そこで本記事では、新卒でコンサルに就職するためのコツや注意点を解説します。

新卒でコンサルへの就職を検討している人やコンサルに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

新卒でコンサルティングファームに入社するのは可能か

コンサルは、中途採用だけでなく新卒採用も行っていることが多く、新卒で入社することは可能です。

コンサルで身につけたスキルや経験は今後のキャリアに大きく活かせるので、新卒の就職先として人気が高いのが特徴です。

コンサルタントになるために、特別な経験や資格は必須ではありません。

ただ、採用時には学歴やスキル、経験を重視する会社が多い傾向です。

保有していると有利になりやすいスキル・経験は以下の通りです。

  • 英語をはじめとした語学力
  • 起業経験
  • インターンシップ経験 など

上記のハイレベルなスキルや豊富な経験を保持していれば、ほかの学生と差別化でき、採用の可能性が高まります。

新卒採用でコンサルティングファームに入社する難易度が高い理由

コンサルに新卒採用で入社するのは可能ですが、総じて難易度が高いのが特徴です。

新卒入社の難易度が高い理由は以下の3点です。

  • 競争が激しい
  • 選考プロセスが厳格
  • 即戦力を求めるため新卒採用枠が少ない

競争が激しい

コンサル業界は、いわゆる「大手企業」「外資系企業」が多いこともあり、人気が集中する傾向があります。

そのため、求人に対する応募者数が新卒・中途問わず多く、競争率が高いのが特徴です。

コンサルはクライアントの課題解決に関する専門的な知識や洞察が求められるため、一般的には学歴・経験・スキルなどが採用に大きく影響します。

特に学歴は、まだ社会人経験がない新卒の器量・将来性などのポテンシャルを測る上で重要な項目です。

また、「高学歴」に分類される人材の採用率が高いのは、ファームの「優秀な人材が集まっていることをアピールしたい」という思惑も関係しています。

この思惑は、ファームに在籍するコンサルタントを紹介しているメンバーページを確認すると、その傾向が垣間見えます。

当然ながら、学歴やスキル以外の採用基準も各ファームで設定されているはずです。

しかし、それでも優れた大学や学問的なバックグラウンドを持つことが、採用の際に重要なポイントとなるのは間違いありません。

選考プロセスが厳格

コンサルティングファームの採用プロセスは厳格で、選考は複数の段階を経て進行されることが一般的です。

代表的な選考プロセスは以下の通りです。

  • 書類選考
  • 適性試験
  • グループディスカッション
  • ケースインタビュー など

特に「ケースインタビュー」はコンサルで多く見られる選考スタイルです。

ケースインタビューでは、ビジネスにおけるさまざまなシチュエーションやテーマを想定し、応募者がコンサルとして回答や提案を行います。

単なる質疑応答では読み取れない、本人の論理的思考や問題解決力、判断力などを確認する目的で実施される傾向です。

ほかの業界ではあまり見られない形式であるため、十分な対策を講じておかなければケースインタビューで不採用となる可能性が高くなります。

ケースインタビュー以外の選考も、生半可な対策では太刀打ちできない可能性が高いため、入念な準備が肝要です。

即戦力を求めるため新卒採用枠が少ない

コンサルはクライアントの問題解決に貢献するため、即戦力人材を求めていることがほとんどです。

そのため、入社後に教育をして一人前に育てることを前提とした新卒採用ではなく、即戦力を採用する中途採用を重視しているファームが多い傾向にあります。

ただでさえ人気が集まるコンサル業界で、採用枠が少ない新卒採用で入社するには入念な準備が欠かせません。

新卒でコンサルティングファームに入社するメリット

新卒でコンサルティングファームに就職するメリットは以下の4点です。

  • 学びの機会が多い
  • 早期に昇進・昇給しやすい
  • 汎用性の高いスキルが身につく
  • 自信がつく

学びの機会が多い

コンサルでは、さまざまな業界・企業の経営課題の解決を支援することになります。

多種多様な業界・クライアントと関わってコンサルティングを行うことになるため、広範な知識やスキルを身につけられます。

またコンサルでは、プロジェクトに対して数名のチームで取り組むことがほとんどです。

チームにはクライアントの業界・業種への知見を持つメンバーや、コンサルの経験が豊富なメンバーなど、バックグラウンドの異なる多様な人材が集まります。

優れたメンバーが多いチームで協働することで、自身のスキル・経験の向上が期待できます。

早期に昇進・昇給しやすい

コンサルは、年齢・社歴に関係なく成果を出せる優秀な人材を評価し、早期に昇進する機会を与えている傾向があります。

また昇給に関しても、成果を出せていればすぐに実現できる可能性が高いのも特色です。

早期の昇進・昇給を実現するためには、以下のポイントを押さえておくのが望ましいです。

  • 社内で優れた成果を上げる
  • クライアントと良好な関係を築く
  • コンサルに活かせる資格・スキルを身につける など

上記のポイントを達成することで、他業界よりも早く昇進・昇給できる可能性があり、キャリアの発展が期待できます。

汎用性の高いスキルが身につく

コンサルはクライアントの経営課題に対処する仕事であり、幅広いテーマを扱います。

そのため、多岐にわたるプロジェクトを担当するなかで、自然とさまざまな業界・業種の知識や汎用性の高いスキルが習得できます。

汎用性が高いスキルの例は以下の通りです。

  • コミュニケーション力
  • 問題解決能力
  • 分析力
  • リーダーシップ など

汎用性の高いスキルが身につけば、キャリアアップにつながることはもちろんのこと、仮に将来的に異業種への転職を検討する際にも活用できます。

このように、コンサルを通じて多岐にわたる業務経験を積めば、将来のキャリアにおいて柔軟性を持てることもコンサルの大きな魅力といえます。

自信がつく

ファームに入社後は、優秀なコンサルタントが集まる刺激的な競争環境のなかで、自分の強みやスキルに磨きをかけていくことになります。

また、コンサルの顧客となるクライアントの多くも、企業の経営に携わるような経営層・幹部職であることがほとんどです。

このように、社内外の優秀な人材と関わるなかで、自身のコンサルタント・ビジネスマンとしての自信をつけられます。

優秀な人々に囲まれた環境は、自身のスキル向上やキャリアの発展に大きくつながるはずです。

成長し続ける戦略コンサルティングファームを一覧で紹介。転職事例や選考のポイントも
成長し続ける戦略コンサルティングファームを一覧で紹介。転職事例や選考のポイントも

新卒でコンサルティングファームに入社するデメリット

人気が高いコンサル業界ですが、新卒で入社すると場合によっては以下のデメリットを被る可能性があります。

  • 長時間労働でワークライフバランスを保ちにくい
  • 高いプレッシャーとストレスがかかる
  • 事業会社での経験を得られない
  • 専門性が身につきにくい

長時間労働でワークライフバランスを保ちにくい

コンサルは、業務の多くが「クライアントワーク」となるため、プロジェクトの締め切りやクライアントの要求に迅速かつ柔軟に対応する必要があります。

プロジェクトによっては、クライアント先に常駐し案件に取り組む場合も多く、クライアント先の企業文化に合わせなければいけないシーンも多々あります。

クライアントの要望を叶えるために、コンサルは特に繫忙期は必然と長時間労働となり、ワークライフバランスの調整が難しい時期があることは否めません。

ただ、近年では「働き方改革」のもと、コンサル業界でもワークライフバランスの実現に向け、以下の取り組みを行っているファームがあります。

  • 時短制度や在宅勤務制度の導入
  • フレックスタイムの導入
  • 育児休暇・企業内託児所の拡充 など

自分がどのような働き方・ワークライフバランスを実現したいかを明確にして、応募するファームを選定してください。

高いプレッシャーとストレスがかかる

コンサルが担うプロジェクトは複雑で挑戦的なものが多く、高い成果が期待されることが一般的です。

また、クライアントからの要望に応えるべく、随時新しい知識や情報をインプットする必要があり、プロジェクトへの適応にストレスを感じる場面もあります。

さらに、ファームでは成果に対する厳しい評価が行われることが多く、その成果に応じて昇進やボーナスが決まります。

一貫して高いパフォーマンスが求められるというプレッシャーは、コンサルを続ける上で大きなストレスになるかもしれません。

そのため、高いプレッシャーとストレスを感じる局面に負けずに乗り切る実力とメンタリティがなければ、コンサルとして成功するのは難しいといえます。

事業会社での経験を得られない

コンサルでは、クライアントの業界や事業モデルを理解することが不可欠です。

新卒でファームに入社した場合、事業会社の経験が全くないため、クライアント視点を理解するのに苦労する可能性があります。

新卒は、そもそもコンサルタントとしてのスキルもなく、これに加えて事業会社の知見もないため、成果が出せない可能性が否めません。

実際、プロジェクトに参画するなかで、社内外から「ビジネス運営・戦略策定・プロジェクト管理の実践的な知識が不足している」と厳しい評価がされることもあり得ます。

新卒で入社した場合は、事業会社の経験を有していないという不利な状況で、どれだけ成果を出していくかが、コンサルタントとしての成功を左右する要因といえます。

専門性が身につきにくい

コンサルではさまざまなプロジェクトに携わりますが、特定の専門性が身につきにくいというデメリットがあります。

コンサルタントは、クライアントの課題に合わせて、さまざまな業界や職種のプロジェクトに携わります。

そのため、特定の分野に深く専門特化することは難しく、広く浅く知識を身につけることになるのです。

特定の業界や職種のプロジェクトに携わったとしても、プロジェクト期間が限られているため、業界知識や専門知識が浅くなる傾向があります。

このようにコンサル業務は、広範な業務経験が得られる一方で、特定の分野に極めるのが難しい点を留意しておくべきといえます。

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コンサルへ新卒で入社するか・中途で入社するのかの判断基準

コンサルティングファームに新卒で入社するか、中途で入社するかは個々の状況や目標で異なります。

ここでは、新卒と中途のそれぞれの判断基準を解説します。

新卒でコンサルに入社するのが向いている人

新卒でコンサルに入社するのが向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • 学習意欲が高い
  • 柔軟性がある
  • コミュニケーションスキルが高い
  • 問題解決に熱意がある
  • チームで一つの物事に取り組みたい など

コンサルは、どのファームでも「クライアントの経営課題の解決に向けて伴走し、価値を提供する」ことが目標です。

そのため、第一に「クライアントのために尽力できる心持ちがある人」が向いているといえます。

また、学習やスキル獲得に対して積極的であるかも大切な要素です。

そして、チーム内やクライアントと円滑なコミュニケーションを取れる人材であることも重要だといえます。

新卒で他企業に入社し、中途でコンサルに入社するのが向いている人

自身のキャリアプランにコンサルタントを設定した場合は、まず異業種で経験を積み、その後コンサル業界に転職する選択肢もあります。

新卒でほかの業界を経験してから、中途でコンサルに入社するのが向いている人には以下の特徴があります。

  • まずは事業会社での実務経験を積みたい
  • 専門性の構築をしたい
  • コンサルタントとして大成するために必要なコミュニケーション力・分析力などのスキルを成熟させてから転職したい など

中途でコンサルに入社する人材は、前職で経験した内容がコンサル業務に活かせる点で、新卒にはないアドバンテージがあります。

また、異業種で働くなかで培われたコミュニケーション力・分析力などのスキルも、コンサル業務を行う上で基幹となります。

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