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ストレングスファインダーの資質「調和性」の強み・弱みとは。特徴の活かし方

自己分析に用いられる手法に、「ストレングスファインダー」があります。

ストレングスファインダーとは、アメリカのGallup社が開発した自分の才能・強みが理解できるオンライン診断ツールのことです。

ストレングスファインダーで判定できる資質は大きく分けて以下の4つです。

  • 人間関係構築力
  • 影響力
  • 実行力
  • 戦略的思考力

上記の資質はさらに細分化することが可能で、人間関係構築力のなかにあるのが「調和性」です。

調和性はさまざまな強みを内包している一方で、弱点もあります。

そこで本記事では、このストレングスファインダーにおける調和性について、強み・弱みを解説します。

ストレングスファインダーにおける調和性とは

「調和性」を持つ人の最大の特徴は「他人との対立を嫌う」点です。

社会・集団のなかでは、常に場の空気を読み、他人との対立を起こさないよう振る舞うことに努めます。

一方で、他人と対立をしないように行動する様子から、他人から時折「自分の意見はないのか」と問われることがあります。

調和性を持つ人に自分の意見がないわけではなく、「自分の意見を表明して場が荒れるぐらいなら黙っておく」という手段を選択しがちな結果、そう見られることが多くなるのです。

また、「衝突や摩擦から得られるものはない」と考えるがゆえに、意見の主張を抑えようとする点も関係しています。

調和性がある人の強み

調和性を持つ人は感情的な対立を好まず、冷静さに欠けた衝突や摩擦からよいものが生まれることはないと考えています。

そのため、ミーティングや商談などの場で、客観的かつ冷静な目で見られるのが強みです。

特に、「感情的に言い争う人々がどのような感情を抱いていて、争いの原因は何か」を冷静に分析できます。

そして、その分析を活用して対立する意見をまとめて、一つの意見に調整する役目に向いています。

ミーティングや商談の場では、序盤・中盤で意見を述べる役目よりも、議論が煮詰まってきた頃に議論をまとめる意見を述べる役目が向いている傾向です。

調和性がある人の弱み

調和性を持つ人の弱みは以下の2つです。

  • 自己主張が薄い
  • 全てを真に受けてしまう

自己主張が薄い

議論で対立を深めてしまう原因は、A案とB案が同じ熱量・具体性のある論拠を内包した上で争うことにあります。

対立を深める原因を常に意識している調和性を持つ人は、ほかの人との対立を避けるために自分の意見を飲み込んでしまうことがあります。

議論の方向性と反対の意見を持っていたとしても、その意見を主張することはありません。

また、普段から対立が激しい職場環境では、自分の意見を述べるタイミングを見失うことが多く、自分のよさを出せない可能性が高いといえます。

全てを真に受けてしまう

全員の合意を得られるように振る舞う調和性を持つ人は、「他人の話を真に受けやすい」傾向が強くあります。

どのような人からの意見もまずは飲み込み、相手を否定せずに場をまとめられるという特徴があります。

そのため、他人の話を真に受けやすい調和性を持つ人は、例えば誰かが会議のなかで、突拍子もないアイデアや意見を口にしたときに以下の点が気になりがちです。

  • 誰がやるのか
  • 検討・実行する時間はあるのか
  • 予算はあるのか など

相手は、単に思いつきでアイデアや意見を口に出しただけの可能性があります。

しかし調和性の強い人は、それを実際に実行していくものと真に受けてしまいがちであるため、それが意図せず他人との軋轢を生むこともあります。

ストレングスファインダーの調和性の活かし方

ストレングスファインダーにおける調和性は、さまざまな場面・役割で活かせるのが特徴です。

ここでは、調和性の活用方法について解説します。

ファシリテーションスキルを習得する

調和性を持つ人は、集団において協力的で対話的なスタンスを取る傾向があります。

協力的かつ対話的なスタンスを活かす方法として、「ファシリテーションスキルを磨く」ことがあります。

ファシリテーションとは、グループの議論や意思決定プロセスを円滑に進行させ、異なる意見や要望を調和させる手法のことです。

また、集団のなかでファシリテーションを発揮する人を「ファシリテーター」と呼びます。

ファシリテーターは、議論の参加者の意見に尊重・共感し、対話を促進する役割を担います。

このファシリテーターにうってつけの人材が、調和性を持つ人なのです。

調和性のある人がファシリテーションを担当することで、効果的なグループディスカッションやチームの合意形成が実現しやすくなります。

ミーティングの場で司会を担う

会議は、組織内のメンバーが綿密なコミュニケーションを取る重要な時間です。

この会議を円滑に進めるためには、司会の立ち回りが大切です。

司会者は、議論が途中で脱線しないようにし、異なる意見を調和させる必要があります。

また、司会者には議論における共感や協力を促進することも求められます。

調和性を持つ人なら、意見への調和・共感・協力などに強みを発揮し、円滑な司会進行が可能です。

調和性のある人が会議を進行することで、効果的なコミュニケーションが確保され、会議の成果が向上します。

また、調和性を持つ人は、感情的な対立を諫めて、双方が納得する落としどころを見つける能力も長けています。

積極的に発言するポジションよりも、全体を見渡して中立性を保てる司会が、調和性を持つ人に向いているポジションです。

社内の調整役・仲介役を担う

調和性を持つ人は、社内の調整役として活躍できる側面もあります。

社内の調整役は、異なる部門や個人間の調整を担当するポジションです。

企業の風土・事業内容・個々の相性などにもよりますが、社員同士が対立してしまう場面に遭遇することはあり得ます。

特に、その対立が感情的なものに由来する場合、業務が円滑に進まないどころか、職場の空気もよいものにならず、全体に悪影響を及ぼします。

悪影響がある対立を解消し、協力を促進する社内の調整役に長けているのが調和性を持つ人です。

調和性を持つ人が社内の調整役として活動することで、組織内での調和を維持し、業務を円滑に進められます。

また、調和性のある人は、異なる利益や視点をバランスよく調整し、組織全体の協力を促進できるため、その点からも社内の調整役が向いているといえます。

調和性を持つ人との関わり方

業務を進めるなかで、調和性のある人と関わることもあります。

調和性のある人は、ほかの人の意見や感情に敏感です。

そのため、まず彼らの話をしっかり聞いて共感し、尊重することが大切です。

また、調和性を持つ人は、感情的な言葉遣いや攻撃的なトーンを嫌う傾向があります。

そのため、調和性を持つ人が含まれる場で議論する場合は、言葉やトーンを穏やかで建設的に保ち、対話を円滑に進める努力をするのが望ましいです。

チームプレーにおいては、調和性のある人は共通の目標や価値観を確立して、それに向かって協力することを得意としています。

共通の目標を持ち、同じ目線で取り組む姿勢を見せることで、協力的なチームプレイヤーとして活躍してくれるはずです。

調和性が向いている職種や役目

調和性を持つ人が向いている職種・役目は以下の通りです。

  • 対人サービス職
  • 人事関連職
  • 教育関連職
  • カスタマーサポート
  • 営業職

対人サービス職

対人サービス職は、調和性を持つ人に向いている職種です。

飲食店・コンビニなどの店員や自治体・博物館の受付も向いていますが、特に強みを発揮できるのが以下の医療・福祉関係の職種です。

  • 理学療法士・作業療法士
  • 看護師
  • カウンセラー
  • ソーシャルワーカー など

上記のような職種は、きめ細やかなサービスと患者の気持ち・想いに寄り添った対応が求められます。

調和性を持つ人は、患者やクライアントとの関係を構築し、サポートを提供するのに適しているため、対人サービス職は向いているといえます。

人事関連職

企業の人事関連職は、従業員との対話や協力が不可欠なポジションです。

人事関連職では、従業員を無視して経営層の意見・効率性だけを重視し、社内人事を遂行していくのは避けるべきです。

当然ながら経営層の意見・効率性は重要な項目ですが、従業員の意見を踏まえて業務を行うことが欠かせません。

従業員の協力を促すのに適しているのが、調和性を持つ人です。

調和性を持つ人は、人事業務で協力的な解決策を見つけるのに優れています。

そのため、調和性を持つ人なら従業員の要望を吸い上げて落としどころを見つけつつ、経営層の意見・効率性も考慮した人事業務を行えます。

教育関連職

教育関連職は、調和性を持つ人が得意とする職種です。

教育関連職の例は以下の通りです。

  • 教師
  • 塾講師
  • 教育・学校カウンセラー など

上記の教育関連職では、生徒・学生との良好な関係構築が欠かせません。

良好な関係構築ができれば、クラス・校内の学習環境を向上させられます。

自分との関係だけでなく、クラス内の生徒・学生同士の関係性を良好に保つのにも調和性を持つ人は長けています。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、顧客が抱える課題を的確に把握し、顧客に寄り添ったサービスを行うのが主な業務です。

調和性を持つ人は、顧客と電話・メールなどを通じてコミュニケーションを図ることに優れているため、カスタマーサポートにも向いています。

また、問い合わせを行う顧客のなかには、不満・焦りから怒りを露わにしている場合もあります。

そのような場合でも、調和性を持つ人はその怒りを適切に鎮めつつ、問題解決へのサポートを行えることが強みです。

営業職

営業職は、顧客との関係を構築してニーズを理解し、商品やサービスを提供するのが主な役割です。

調和性を持つ人は、顧客との信頼関係を築き、協力的な関係を維持しやすいため、営業職にも向いています。

特に、反復してコミュニケーションを取ることがメインのルート営業や、問い合わせから関係構築を目指す反響営業で、調和性の強みが発揮できます。

転職活動をするにあたって自分の資質を知るメリット

転職活動やキャリアを考える際には、ストレングスファインダーのような診断ツールを用いて自分の資質を正しく把握することが大切です。

ここでは、自分の資質を知るメリットを解説します。

自分に合ったキャリアや職種、環境がわかる

資質は、それがそのまま自身の強みとなるわけではありません。

時と場合によっては、資質は強みにも弱みにもなる、表裏一体の概念なのです。

資質が強みにも弱みにもなる例は、以下の通りです。

・「ポジティブ」の資質を持つ人は、何事も前向きに取り組める。しかし、起こりうる問題を予防するのが苦手である

・「公平性」の資質を持つ人は、組織内のメンバーをフラットに評価できる。しかし、公平性を重視するあまり、抜きんでた成果を出したメンバーの評価が、当人が期待するものより低くなる可能性が高い

上記の例のように、「資質がどのような状況・場面で発揮されるか」で強みにも弱みにもなります。

自分の資質を理解することで、「どのような環境で自分の強みを出せるのか」「向いている仕事や業種は何か」を判断でき、転職に役立ちます。

弱みの克服方法を検討できる

​​ストレングスファインダーでは、弱みは克服するものではなく、管理するものと推奨しています。

弱みを無理に改善しようとすれば、弱みがさらに自身のウィークポイントとして際立ってしまったり、ほかの強みに悪影響を及ぼしたりすることがあります。

そのため、弱みに対しては改善で解決するのではなく、弱みによって悪い結果が引き起こされるのを防ぐ方法を検討するのが望ましいです。

また、転職活動の選考では自身の弱みについて質問されることがあります。

自身の弱みに対してストレングスファインダーを用いて把握できていれば、転職活動時における質問にも的確に返答できます。

強みを効果的にアピールできるようになる

資質を理解することで、転職活動で自分の強みを効果的にアピールする際に役立ちます。

転職活動の選考では、少ないチャンスでいかに即戦力となれるかを的確にアピールできるかが重要です。

そのためには、ストレングスファインダーで判明した自身の資質が持つ強みをうまく交えて話す必要があります。

また、強みは自身のキャリアについて検討する際にも役立つ要素です。

強みを最大限発揮できる領域が、自身のキャリアプランに組み込まれていれば、それが自分にとって最適なキャリアだといえます。

強みや資質を活かしたキャリア形成を支援する「ASSIGN AGENT」

ストレングスファインダーを用いて自身の資質が理解できたとしても、そこから自分一人でキャリアプランの形成を行うのは簡単ではありません。

キャリアプランの形成には、自分に対する深い理解が肝要であり、自分一人だとどうしても主観的に捉えてしまうことは否めません。

そこでキャリアプラン形成に効果的な方法となるのが、転職エージェントサービスである弊社ASSIGN AGENTに相談していただくことです。

ASSIGN AGENTでは、初回面談でいきなり求人を紹介することはありません。

初回面談で大切にしているのは、あなたの経験・スキルを棚卸しし、今後のキャリアに対する希望・適性を一緒に検討することです。

そのため、転職エージェントサービスではありますが、転職を大前提として進めることはありません。

面談を通じて見えてきたあなたのキャリアに対する希望・適性に納得いただいてから、はじめてそれに合致する求人を紹介します。

また、転職が成功した後も定期的な面談を行い、あなたのキャリアプランを支援する体制があります。

相談は無料なので、「転職自体は具体的にまだ考えていないが、まずは自分の強み・資質を明確にしてキャリアプランを考えたい」という方はぜひ一度お問い合わせください。

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アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。

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