販売職の志望動機はどう書くべきか。例文と伝え方のポイントを解説
販売職の志望動機をまとめる際には、販売職の特徴や業務内容を押さえた上で訴求することが大切です。
接客や商品の品出し、ディスプレイ決め、予算管理、クレーム対応など、販売職の業務に関する経験やスキルをアピールすると効果的です。
また、入念に企業研究をした上で「なぜこの会社を選んだのか」を明確にし、その企業ならではの内容を志望動機に盛り込むことも求められます。
本記事では、販売職の志望動機を書くときのポイントやアピールしたいスキル、志望動機の例文4パターンを紹介します。
販売職の志望動機に迷っている人は、ぜひ本記事を参考に自分の志望動機を作成してみてください。
販売職の志望動機を書くときのポイント
志望動機は、応募者が自社のニーズとマッチした人材であるかを判断する上で重要な項目です。
販売職の志望動機を書くときには、以下4点のポイントを押さえて記載するようにしてください。
- なぜ販売職なのか
- 数ある企業のなかからなぜ自社を選んだのか
- 入社後どのように活躍できるか
- 将来的なキャリアプラン
上記4つの内容を全て盛り込めなくとも、自分の経歴やスキルを踏まえて、優先して伝えるべき点を明確にしてみてください。
なぜ販売職なのか
「なぜ販売職を志望するのか」を明確に伝えるようにしてください。
特に未経験から販売職を目指す場合には、「なぜ販売職か」という観点は企業側が最も気になるポイントです。
販売職を志望するきっかけとなった出来事やエピソードを具体的に伝え、ほかの職種ではなく販売職でなければいけない理由をアピールすると効果的です。
数ある企業のなかからなぜ自社を選んだのか
「数ある企業のなかからなぜ自社を選んだのか」という観点は、入社への意欲や熱意を判断する上で重要なポイントです。
競合他社ではなくこの企業に入社したい理由が明確に伝わるよう、以下のような志望理由を盛り込むようにしてください。
- 商材やブランドに対する思いがある
- 販売スタイルや企業方針に共感した
- 会社の風土が魅力的
- 販売スタッフの質が高い
- 教育制度が優れている
- 若手にも店舗運営を担えるチャンスがある など
ほかの企業でも使い回しできるような内容ではなく、具体的な内容を伝えると説得力が高まります。
また、志望先企業の特徴を研究して魅力に感じた点と、自分の想いや将来のビジョンを結びつけて伝えれば、より一貫性を持ってアピールできます。
入社後どのように活躍できるか
入社後にどのような形で活躍してくれるかは、採用を判断する上で重要なポイントです。
「この企業に入社したら、自分の〇〇経験を活かして貢献できる」のように、自身のスキルや経験、実績などを織り交えて伝えるようにしてください。
どのような形で会社に貢献できるかを具体的に述べることで、企業側としても自社で活躍している応募者の姿を想像しやすくなります。
なお、販売職の経験がない人であっても、これまでの経歴を振り返って販売職で活かせるスキルや経験を積極的に伝えるようにしてください。
【販売職で活かせるスキル】
- コミュニケーション力
- 計画性
- ヒアリング力
- マネジメント力
- プレゼン力
- 勤勉性 など
自分のスキルや経験を棚卸しして、販売職で求められるスキルと結びつけて考えてみてください。
将来的なキャリアプラン
入社後すぐの目標だけでなく、3年後・5年後のキャリアプランも考えてみてください。
キャリアプランが明確であれば、応募者のモチベーションの高さや主体性が伝わります。
逆にキャリアプランが曖昧だと、「自社と合わなければ、すぐに転職してしまうのでは」という心配を抱かれる可能性があります。
入社後すぐの目標だけでなく、数年後のキャリアや目標まで考えておいてください。
販売職の志望動機でアピールしたい経験やスキル
販売職はこれまで培ったさまざまなスキルを応用できる職種です。
特に以下の経験やスキルは、販売職の転職で高評価を期待できます。
- 接客経験
- コミュニケーションスキル
- マネジメントスキル
接客経験
販売職に直接活かせる「接客経験」がある場合、積極的にアピールすることをおすすめします。
接客経験があれば、販売職に必要な接客マナーやスキルが身についている人材と判断され、採用活率も高まります。
【販売職で評価される接客マナーやスキル】
- 丁寧な言葉遣い
- 丁寧な所作
- 営業スマイルや明るい表情
- サービス精神
- ホスピタリティー
接客経験がある場合は、接客中の工夫点やこだわり、実績などを詳しく述べるようにしてください。
コミュニケーションスキル
販売職の志望動機では、コミュニケーションスキルを発揮した経験や具体的なエピソードを伝えると効果的です。
販売職はお客様に対して積極的に声をかけて、商品を説明・提案をすることが求められます。
人とのコミュニケーションが得意でないと、販売職として成果を出すこと・やりがいを感じて業務に励むことが難しくなります。
転職での面接や提出書類には、コミュニケーションスキルがあることを具体的なエピソードを添えて伝え、販売職としての適性をアピールするのが望ましいです。
マネジメントスキル
販売職ではマネジメントスキルのある人材が有利になることが多い傾向があります。
店舗にはスタッフ全員をまとめたり、店舗の売り上げを管理したりする人材が必要です。
当初は販売スタッフとして採用されたとしても、その後スキルや努力が評価されれば将来的に店舗全体を指揮する店長として抜擢される可能性があります。
今後販売職としてキャリアアップを目指す場合には、過去に「プロジェクトリーダーを担当した」「上司として部下の指導・管理を行った」などの経験をアピールすると効果的です。
マネジメント経験があれば、将来性が期待され採用確率が高まる可能性があります。
なお、マネジメント経験を述べるときには、具体的にどのような業務の管理を行ったのか、何人規模のチームをマネジメントしたのかなど、詳細を述べると説得力が増します。
面接で販売職の志望動機を伝えるコツ
面接で志望動機を伝える際には、以下3つのポイントを特に意識してください。
- 結論ファーストで簡潔に話す
- エピソードは具体的に
- ハキハキとした明るい話し方を意識する
結論ファーストで簡潔に話す
志望動機を伝えるときには、結論ファーストで話すのが基本です。
志望動機では前職での経験やスキルを事細かに伝えたくなるかもしれませんが、長々と話すと冗長になってしまい、かえって逆効果になってしまいます。
最もアピールしたいポイントを絞り、簡潔に話すことを意識してみてください。
エピソードは具体的に
志望動機の内容は、できるだけ具体的に伝えることを重視してください。
例えば「自分の〇〇なスキルを活かしたい」と要点だけ伝えても、具体性に欠けてしまい「本当に業務で活かすことができるのだろうか」と企業側に不信感を抱かれる可能性があります。
販売職経験者であれば、売り上げ成績などの実績を数字で表したり、店舗で担当した業務や役割を伝えたりすると効果的です。
また、接客時や職場の人間関係の構築で工夫している点やリーダー・マネジメント経験もあれば、積極的にアピールすることをおすすめします。
ハキハキとした明るい話し方を意識する
人と関わるシーンが多い販売職では、志望動機の内容だけでなく「話し方」を意識するようにしてください。
販売職では、話す内容だけでなく本人の話し方や立ち振る舞いに注目し、「販売職に向いているか」「自社の販売スタイルにマッチするか」を判断することが多い傾向です。
入社の熱意をアピールしたい気持ちが強く、話す内容ばかり気にして表情が硬くなってしまう人もいますが、販売職への転職を目指す上では避けたいところです。
志望動機を話すときには、以下の点に注意するようにしてください。
- 明るい声のトーン
- 適切な声のボリューム
- 笑顔
- 丁寧な立ち振る舞い
- 姿勢 など
販売職における志望動機の例文集
ここからは、販売職における志望動機の例文とポイントを紹介します。
- 未経験者の場合
- 職種経験者の場合
- 職種・業種経験者の場合
- 第二新卒の場合
以下の例文を参考にしつつ、自分オリジナルのスキルや経験を盛り込んだ志望動機を完成させてください。
例文1【未経験者の場合】
【例文】
前職では事務職として3年間勤務し、社内外のさまざまな担当者とコミュニケーションを取り業務を遂行してきました。
行き違いのないよう念入りにやりとりすることや、まずは相手の要望や意見をヒアリングするという姿勢を大切にし、信頼関係を構築していました。
この度御社の販売職を志望した理由は、今後のキャリアを考えていくなかで、昔から愛用している御社の商品を販売する立場になりたいという気持ちが強く生まれたからです。
店舗にもよく伺いますが、スタッフの接客も非常に丁寧な印象を受けます。
販売の経験はありませんが、前職にてあらゆる企業担当者とコミュニケーションを取り業務を遂行してきた経験が、御社の接客業務へ活かせると考えています。
また、事務職を通して培った売り上げ管理や在庫管理、関係者との連絡などは得意としていますので、店舗管理などの業務もぜひ担当できればと考えております。
未経験ではありますが、お客様に満足していただける対応ができるよう一層努力してまいります。
【ポイント】
- 実際に店舗へ出向き、そこでの感想や気づきを伝えて熱意をアピールする
- 販売職未経験でありながらも、販売職の業務で活かせるコミュニケーション力や事務スキルを伝える
例文2【職種経験者の場合】
【例文】
前職では雑貨店の販売スタッフとして4年間勤務していました。
季節やトレンドに応じてディスプレイを変更したり、お客様の要望に応じて商品を提案したりすることにやりがいを感じていましたが、もっと年代や性別もさまざまなお客様が訪れる大規模な環境で接客がしたいと感じ、御社の百貨店への転職を決意しました。
このエリアで最も来場者数の多い御社は、自分の接客スキルを試し、より接客スキルを高めるのにぴったりな環境だと考えています。
自分の接客スタイルを見直したり、売場空間の改善に努めたりした前職での経験を活かしつつ、百貨店を利用するお客様の満足度を一層高められるよう工夫と改善を繰り返したいと思います。
そして将来的には、御社の店舗管理やスタッフの教育を担える立場にキャリアアップし、御社の売り上げ向上に貢献したいと考えています。よろしくお願いいたします。
【ポイント】
- 販売職としてのこだわりや工夫点を述べる
- スキルアップ・キャリアアップへの意気込みを伝える
- 販売職に関連する自分の接客スキルや経験をアピールする
例文3【職種・業種ともに経験者の場合】
【例文】
前職で化粧品ブランドの販売員として4年勤めました。
3年目から副店長として店長をサポートし、在庫管理や勤務管理、新人スタッフやアルバイトスタッフへの教育を行いました。
スタッフ全員がモチベーションとやりがいを感じて働けるよう声かけをしたり、それぞれの得意・不得意に応じて任せる業務を変えたりと工夫をした結果、1年間継続して売り上げ目標を達成することができました。
この度は化粧品ブランドの新店舗立ち上げに関わる店長の募集を拝見し、自分のキャリアアップのためにぜひ挑戦したいと思い応募しました。
私自身は2年にわたって店長のサポートを担ってきたため、店長としての心構えや業務内容を把握しており、前職で培ったマネジメント力は1からチームを立ち上げる業務のなかで役立つと考えています。
スタッフの指導・教育時には作業マニュアルを作成したり、自身の接客や店舗運営ノウハウを共有する機会を設けたりして、スタッフ全員のスキルアップ・モチベーションアップに力を入れて参ります。よろしくお願いいたします。
【ポイント】
- 接客以外の在庫管理やスタッフへの教育経験を述べて、経験値の高さをアピールする
- 「1年間継続して売り上げ目標を達成できた」と販売職としての実績アピールする
- 店長になってから取り組みたいことや目標を具体的に述べる
例文4【第二新卒の場合】
【例文】
現職では、ホテルのフロントとして2年間勤務しています。
お客様への気遣いやホスピタリティーを習得できたこと、2年目にはホテルのマーケティング施策にも一部関わるなかで自分が企画した施策を実行できたことは、自分にとって大きな自信となっています。
この度は自分の接客スキルやマーケティングの経験を活かして、昔から自分が愛用していたアパレルブランドの接客に挑戦したいと思い志望しました。
ホテルマンとして大事にしてきたお客様への心遣いとコミュニケーションは、御社の販売スタッフでも活かせると考えています。
そして将来的には、御社のブランドの認知・売り上げを高めていけるような施策を考える、マーケティング担当になりたいと考えています。
そのためにもまずは販売員として結果を出すことに尽力し、スキルアップを目指してまいります。
【ポイント】
- 前職で培ったスキルや経験を具体的に伝える
- 若手人材として成長意欲や熱意を伝える
- 数年後のキャリアビジョンを伝えて、会社で長く貢献したい旨をアピールする
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ASSIGN
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