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【業種別】異業種転職で使える志望動機の例文集。企業の評価ポイントも解説

近年、キャリアのあり方や働き方が多様化するなかで、異業種への転職は決して珍しいものではありません。

転職サイトや求人ページを見ると、さまざまな業種で「未経験可」「未経験者歓迎」と記載された求人を目にします。

ただし、会社の即戦力を採用したいと考える中途採用では、業界未経験者は経験者と比べてどうしても不利になってしまうのも事実です。

たとえ「未経験歓迎」と記載された求人であっても、スキルのなさを全面的に押し出してしまうと、採用を見送られてしまうケースがあります。

異業種への転職を成し遂げるには、採用担当者が重視する項目の1つ「志望動機」の準備に力を入れることが大切です。

「なぜこの業種へ転職したいのか」「なぜこの企業に入社したいのか」という明確な理由と思いを伝えられれば、採用の確率も高まります。

そこで本記事では、異業種転職で使える志望動機の例文を業種別で紹介します。

志望動機の書き方のポイントや採用担当者が重視する観点を押さえ、高印象につながる志望動機を作成してみてください。

異業種転職で志望動機を書くときの「基本の型」

志望動機の書き方はルールがあるわけではありませんが、基本の型に沿って書くと訴求力が高まります。

志望動機は、以下4つのステップで述べるようにしてください。

  1. 現職または前職の情報
  2. 異業種への転職を決めたきっかけや理由
  3. 貴社に応募した理由
  4. 入社に向けての意気込み、入社後活躍への意欲

例:

①現職または前職の情報
「前職ではアプリケーション開発会社のエンジニアとして7年間勤務し、クライアントの要望に基づきシステム開発を行いました。」

②異業種への転職を決めたきっかけや理由
「使用する人々を想像しながら、要件に沿ったシステムをミスなく開発する業務にやりがいを感じておりましたが、ただ指示通りに開発するエンジニアとしてではなく、サービスを自ら企画したいと思うようになりました。」

③貴社に応募した理由
「貴社はベンチャー企業に特化したサービスの提案・開発を展開しており、お客様の成果につながることを第一に考えている点に惹かれました。私自身もエンジニアとしてお客様の成果につながるシステムにこだわってまいりましたので、貴社との方向性や考え方も一致しています。」

④入社に向けての意気込み、入社後活躍への意欲
「サービス企画職は未経験ですが、7年間のエンジニア経験を通じて得た幅広いシステム開発の知見やスキルは、貴社の業務に活かせると考えています。検証・改善能力を駆使して、貴社のお客様の売上向上・満足度向上に貢献してまいります。」

上記の4ステップで述べることで、「数ある会社のなかで、なぜこの会社に入社したいのか」「応募先企業に貢献できることは何か」という重要な観点が伝わりやすくなります。

異業種転職の志望動機でチェックされるポイント

どの企業の採用でも、未経験者より即戦力となる同業種経験者に入社してほしいのが正直なところです。

そのため、未経験者の採用にあたっては、本人が持つ能力や入社意欲が一層シビアにチェックされる傾向があります。

異業種への転職で確認される項目を把握し、事前の転職対策に活かしてみてください。

なぜ異業種へ転職したいのか

採用担当者が異業種転職を決めた人に対して最も気になるのが「なぜ異業種へ転職したいのか」という点です。

特に未経験者の場合は、「この業種に本当にフィットするか」「業種が合わずすぐやめてしまうことはないか」が採用する上での懸念点です。

実際のところ、異業種への転職が原因で入社後にミスマッチが判明し、早期退職につながるケースも少なくありません。

企業側は多大な人件費をかけて新たな人材を採用するのだからこそ、「これから企業で活躍してくれる見込みのある人」を採用したいと考えています。

さらに採用担当者は、「どれだけ同業種のことをを理解できているか」という業界に対する理解度もチェックしています。

未経験だからといって業界知識ゼロの状態で評価されることは難しいです。

選考前には業界事情を入念に調べ上げ、筋の通った意図を持ってこの業界に志望しているという趣旨を伝える必要があります。

数ある同業の会社なかで、なぜ自社を選んだのか

「数ある会社のなかで、なぜ自社を選んだのか」という観点も厳しく確認されています。

採用担当者としては、「応募にあたって自社に関してきちんとリサーチしてきているか」が気になるところです。

志望動機でほかの企業にも言い換えできる内容だと「ほかの企業でも同じ志望動機を述べているのでは」「この業界なら会社はどこでもよいのか」というマイナスな印象を与えてしまいます。

まずは企業研究を徹底し、その企業ならではの特色・社風を理解した上で、この企業を志望する理由を述べるようにしてください。

自社で活かせるスキルや経験は持っているか

採用担当者は、業界未経験者であったとしても「本職に活かせるスキルや経験があるか」を確認しています。

戦力として期待される傾向の強い中途採用では、「あなたを採用することで企業側にどのようなメリットがあるのか」という観点を重視しています。

特に未経験だと「学びたい」「成長したい」という意欲を志望動機で伝えがちですが、これでは自分視点しか考慮しておらず、会社側は採用メリットを感じにくいです。

例えば、以下のようなポータブルスキルは、異業種であっても活かせる汎用的なスキルであり、異業種でもアピール要素になり得ます。

  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • マネジメント力
  • 交渉力
  • 論理的思考力
  • プレゼンスキル

自分の経験や習得したポータブルスキルと志望する業種との共通する点を見つけ、そこで活かせるスキル・経験を提示するようにしてください。

>> 異業種に転職する場合の履歴書志望動機の書き方 6ステップで解説

【業種別】異業種へ転職する人向けの志望動機例文集

ここからは異業種へ転職する場合の志望動機例文を業種別で紹介します。

以下の例文の流れや訴求ポイントを参考にしつつ、自分の志望動機に落とし込んでみてください。

IT・エンジニア

【例文】不動産営業からエンジニアへ転職

大学卒業後、約2年間にわたって不動産の法人営業をしています。

顧客のニーズ・要望に合った不動産を提案、購入後のアフターフォローまで徹底し、住まいを購入するというお客様の大きな分岐点を支えることでやりがいを感じていました。

しかし、完成したものを提供するのではなく、自ら作った成果でより多くの人の役に立ちたいと考えるようになり、大学時代から興味のあったエンジニアへの転職を考えるようになりました。

転職を考えてからは週末にスクールへ通い、JavaやPHPのプログラムのスキル習得に励んでいます。

この度の貴社へ応募したのは、「お客様の満足度向上」というモットーを徹底している点に強く惹かれたからです。

私自身も営業職として、常にお客様を成功・成果につなげたいという思いで行動しておりました。

エンジニアとしての経験は浅いものの、いち早くスキルを習得し、貴社のお客様の満足度向上、そして貴社の売上へ長期的に貢献したいと考えています。

【ポイント】

  • エンジニアに必要な専門スキル習得への意気込み、業種との適性を述べる
  • スキル習得に向けて現在やっていること(例:スクール、独学など)を述べる

営業職

【例文】保険営業から不動産営業へ転職

前職では、約2年にわたって個人向けの保険営業を行いました。

お客様のライフスタイルや生活のなかでのお困りごとをヒアリングして適した保険を提案すること、さらにはお客様が話しやすい環境・信頼関係を築くことを意識してまいりました。

やりがいを感じていたものの、私自身が住宅を買おうと考えたタイミングで不動産に興味を持ち、住まいの面からお客様の生活満足度向上をサポートする不動産営業に転職したいと考えるようになりました。

転職を考えてからはまず知識をつけようと、独学で宅地建物取引士を取得しました。

不動産営業を行う貴社は、対面での営業スタイルで、お客様への寄り添うことを重視している点に魅力を感じています。

不動産業界は経験ありませんが、今後は不動産に関する知識や情報のインプットに力を入れつつ、これまでの営業経験で培ったヒアリング力や話しやすい環境を作る力を駆使して貴社の営業活動に貢献してまいります。

【ポイント】

  • 不動産業界について学んでいることを述べる
  • 営業や販売の経験がある方は、接客経験について活かせる点をアピールする

製造業

【例文】エンジニアから電子部品・デバイス製造業へ転職

私は約3年にわたって、Web制作会社でサイト制作の業務に携わりました。

クライアントの集客・マーケティング課題を踏まえて、どういったサイトを制作するべきか試行錯誤を繰り返すことにやりがいを感じていました。

業務で最新のテクノロジーやアイテムを使用するなかで、大学生の頃から思い描いていたデバイスや部品の開発に携わりたいという気持ちが芽生え、この度自分への挑戦として転職を決断しました。

貴社の商品は私自身も使用していて馴染みがあったこと、良質でありながらも低価格で提供するこだわりと組織体制に惹かれたため応募いたしました。

前職で養ったマーケティング視点や創造性、徹底した競合リサーチスキルを活かしつつ、顧客視点に立った商品作りに貢献していきたいと存じます。

【ポイント】

  • 扱っている製品やものづくりへの興味関心を伝える
  • 製造体制やこだわりなど、その企業ならではの特色に興味があることを伝える

アパレル

【例文】家電販売員からアパレルへ転職

私は、家電販売店の販売員として5年間勤めてまいりました。

お客様に合った商品を購入いただくため、製品やメーカーの特徴やトレンドを学びつつご提案してきたことで、30名の販売員のなかでの売上トップを維持してまいりました。

今後は、自分自身が趣味である洋服・ファッションの業界に入り、販売員としての営業スキルや経験を活かしたいと思い、この度応募いたしました。

着ると晴れやかな気分になれる貴社の洋服は、私自身もよく着用しています。

そんな商品を私自身もご提供する立場になり、多くの人々の笑顔をつくるきっかけ作りをしたいです。

これまで販売員としてマーケティングへの取り組みやお客様との関係性作りなどを徹底してまいりましたので、これらの経験がアパレルでも活用できると考えています。

これまでの接客経験を活かして、貴社の一員となり、個々に最適な商品を提案したいと考えています。

【ポイント】

  • なぜこの業界を選んだのか、なぜそのブランドなのかを伝える
  • ブランドへの思い(好きだと感じたきっかけ、どこを魅力的だと感じているのか)を記載する

メーカー

【例文】飲食店店員からITメーカーの営業職へ転職

前職では、飲食店の販売員として5年間勤めました。

20〜30代をターゲットにしている同店では、お客様満足度の向上・リピーター獲得のための施策にも取り組み、3年目からは接待だけでなくお店の経営戦略にも携わりました。

こういったさまざまな取り組みをするなかで、ITの存在に助けられたと感じており、飲食店だけでなく多くの業界が利用するITサービスを扱う会社へ興味を持ちました。

IT機器の販売・導入を行う貴社では、飲食店をはじめとするさまざまな企業を顧客として適した機器を提案しているとお伺いしました。

飲食店での経営に関わった私であれば、飲食店の事情・課題に詳しいため、より顧客に寄り添った提案ができると考えています。

IT分野は未経験ではありますが、自ら調べる姿勢と新たな知識をインプットする貪欲な姿勢を大切に、初心に帰って学んでいく所存です。

顧客に寄り添える営業を心がけ、貴社の売上向上に長期的に貢献いたします。

【ポイント】

  • IT業界への理解度をアピールする
  • 業種に触れた過去のエピソードを語ることで、ほかの志望者と差別化する

コンサルタント

【例文】アパレルから人材コンサルタントへ転職

私はアパレル企業の販売員・店長として4年間働いています。

店舗に足を運んでくださったお客様との関係性を大切にしながら、その人に合った商品をご提案しました。

また、ほかの販売員の接待スキル向上のための取り組みも実施しています。

こういった経験を積むなかで「人に役立つことがしたい」「多くの人の“働く”をサポートしたい」という思いが強くなり、人材コンサルタントへの転職を決断しました。

長年のアパレル業界で培った接客トークや顧客への気配り、ヒアリング経験は、人をサポートする人材コンサルにも活かせると考えています。

「なぜその職種で働きたいのか、なぜこの会社がよいのか」という問いを顧客と一緒に考え、生き生きと働ける会社に巡り合うフォローをしたいです。

まずは一日も早く人材業界の知識を習得し、貴社のコンサルティング活動に貢献したいと思います。

【ポイント】

  • コンサルに関連するスキル(ヒアリング力、提案力、コミュニケーション力など)をアピールする

経理職

【例文】事務職から経理職へ転職

保険会社の一般事務として4年間勤めてまいりました。

データ入力や文書作成、書類整理、経費計算などを担い、スピーディで確実な対応に定評をいただいていました。

今後のキャリアを考えたときに、会社の経営まで関われるようになりたいという思いから、経理職への転職を決めました。

転職を決めてからは日商簿記検定2級を取得し、経理・会計分野における専門知識の習得に努めています。

貴社の経理職の募集にて「各サービスを裏で支えることにやりがいを感じ、かつ成長志向のある方」を募集されていると拝見し、自分の志向と一致していると考えたため応募いたしました。

経理自体は未経験ではありますが、自分の武器であるスピーディかつ確実な事務作業を活かしつつ、経理担当として責任をもって貴社の事業に貢献したいと考えております。

【ポイント】

  • 数字を扱う業務の経験や仕事を正確かつ着実に進めてきた経験をアピールする
  • 簿記に関する資格の取得など、スキル習得に向けて現在やっていることを述べる

クリエイティブ

【例文】食品メーカーからクリエイティブ

食品メーカーの営業に3年間勤め、商品の認知度や売上アップのために、試食販売会などのイベントを行ってきました。

こういったプロモーションに関わるなかで、「マーケティング」が重要性に気づき、ブランディングや集客に大きく関わる広告デザインなどを手がけるデザイナーへの興味が生まれました。

それを機にWebスクールに通い、Webデザインの学習を進め、スキル・サイト制作を習得しました。

今回はWeb制作会社のWebデザイナー募集を拝見し、ぜひ挑戦したいと思い応募いたしました。

今はIllustrator、Photoshopのツール、HTML/CSSでのコーディング知識を習得し、現在は趣味でいくつかのサイトを作成・運営しています。

これまで養ってきたマーケティングの知見を活かしつつ、いち早く高度なデザインスキルを習得して、貴社の即戦力となれるよう努めてまいります。

【ポイント】

  • すでに習得している、あるいは勉強中の技術やソフト(lllustratorやPhotoshopなど)があれば記載する
  • ポートフォリオ(自身の作品集・実績例)があれば提出する

マーケティング

【例文】ホテルフロントからマーケティング職へ転職

ホテルフロント担当として5年間勤めています。

主に宿泊している顧客の管理やホテル内や周辺地域の案内業務を行いました。

2年目からは集客への取り組みも担当し、ホテルのSNS運用やサイト管理も対応しました。

そのなかでWebマーケティングに興味を持ち、今後のキャリアアップを考えてWebマーケティング職へ転職を決断しました。

貴社は情報収集・分析を徹底していると知り、ホテルマンの頃に知識ゼロの状態から情報収集・分析をした粘り強さやリサーチスキルが活かされると考えております。

入社後は貴社が行なっている専門的なマーケティングの分析方法を一刻も早く学び、事業の発展に貢献していきたいと考えております。

【ポイント】

  • マーケティングに必要なスキル(分析力、リサーチ力、仮説立て、論理的思考力)などをアピールする

異業種転職で志望動機を伝えるときの注意点

異業種転職の志望動機は、本人の能力や入社意欲を判断する重要な内容です。

ここでは、より採用担当者に響く志望動機を伝える上で注意すべき点を紹介します。

事前に業界研究を徹底して行う

未経験であっても、何も業界のことを知らないままでは採用してもらうことは難しいです。

志望動機を考えるにあたって、まずは業界知識をつけてから「なぜ自分がこの業界で働きたいのか」を検討するようにしてください。

また業界研究は、入社後のミスマッチを防ぐ上でも欠かせません。

実際のところ、業界への憧れや一時的な思いが先走ってしまい、入社後に「思っていた業務と違った」と後悔した方もいます。

業界の最新情報や動向を押さえた上で、明確な志望動機を持てるようにしてください。

前職の業界へのネガティブな表現は控える

「前の会社が合わない」「残業が多い」などが転職のきっかけである場合、無意識のうちに志望動機の文章がネガティブになってしまう恐れがあります。

例えば、異職種にキャリアチェンジする場合、「今の仕事は自分に向いていないから、向いていると思う〇〇職を志望する」と志望動機をまとめたとします。

しかしこの内容は、捉え方によっては「採用してもまた『向いていない』と別の仕事に転職してしまうのではないか」と思われてしまう恐れがあります。

自分の書いた志望動機を客観的に読み直し、ネガティブな印象を与えてしまわないかを確認してみてください。

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