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転職活動時の企業研究のやり方とポイント、目的を詳しく解説

転職活動において欠かせない準備の1つが「企業研究」です。

企業研究をおろそかにすると、志望動機や自己PRの内容がブレてしまったり、面接官に「企業の理解不足だ」とみなされたりとネガティブな要因になることもあります。

そこで本記事は、企業研究のやり方や気をつけたいポイント、情報収集の手段についてご紹介します。

企業研究は時間のかかる作業だからこそ、いかに効率よく進めるかが重要です。

今回の記事を通して基本的な企業研究のやり方を知り、転職成功へと繋げてください。

転職活動時に行う企業研究の目的とは

企業研究の最大の目的は「企業とのミスマッチを防ぐこと」です。

企業研究をすることで、企業の特徴や強み・弱みを理解でき、自分のスキルやこれまでの経歴と合うかを判断できます。

実際に転職者のなかには、企業研究をおろそかにしたことが原因で、「思っていた職場と違った」と入社後に落胆した人も少なくありません。

さらに、転職面接で必ず聞かれる転職理由や志望動機を明確に伝えるためにも、企業研究は欠かせません。

企業研究が不完全だと、面接で「会社について理解できていない」「転職への意欲が感じられない」と評価されてしまいます。

中途採用では、新卒のようにポテンシャル重視で採用することはなく、今までの経歴やスキルを見て採用に踏み出します。

だからこそ「企業が求めるスキルが自分にあるか」「任される業務内容やポジションで自分が貢献できそうか」という視点で企業研究を行いましょう。

転職活動時の企業研究のやり方

具体的な企業研究のやり方は、転職活動の段階ごとで異なります。

ここからは、企業にエントリーする前・エントリー後・内定獲得後のそれぞれ3段階で、企業研究ですべきことをご紹介します。

エントリー前の企業研究のやり方

エントリー前では、業界研究と企業研究を同時に行います。

業界研究では、業界の動向や事業内容を幅広く知れる「会社四季報」や「業界誌」から情報収集するのがおすすめです。

業界の最新情報や将来性なども把握できるので、自分のスキルを活かせる場を見つけやすくなります。

次に、興味のある企業やポジションを見つけたら、求人ページにて募集要項を確認し、自分の希望条件や思い描くキャリアに合っているかを確認します。

募集要項を通して企業が求める人材像が分かれば、「自分の経歴が活かせそう」あるいは「さらなる業界経験がなければ難しい」といった判断ができます。

さらに、エントリー前に転職エージェントを活用するのも1つの手です。

転職エージェントでは、自分の転職条件やこれまでの経歴・スキルを見たキャリアコンサルタントが、自分に合った企業や役職を紹介してくれます。

効率よく転職活動を進めたい方や、誰かに転職の相談をしながら進めたい方は、ぜひエージェントの活用も検討してみてください。

エントリー後の企業研究のやり方

エントリー後から面接までの期間は、企業のホームページやIR情報を確認し、より深く企業を理解する必要があります。

企業のホームページは、企業がアピールしたい点や重視している点が端的に記されています。

下記の内容をチェックして、企業の特徴を把握しましょう。

  • 企業概要
  • 企業理念
  • 経営方針
  • 事業内容
  • 取締役の声
  • 社員の声
  • 業績

特に事業内容については、「どのような顧客に、どのような商品・サービスを、どのような業態で届けているのか」をチェックしてください。

そうすることで、同業他社との事業内容の違いが明確になります。

さらに、投資家向けに経営や財務状況を発信しているIR情報を見ることで、今後の企業の事業展開や成長性を見極められます。

このように、企業ホームページやIRから情報収集を行えば、面接での質疑応答や自己PRの作成に活かすことができます。

内定獲得後の企業研究のやり方

内定獲得後は、もう一度落ち着いて企業研究する大切な期間です。

内定獲得後の企業研究は怠りがちですが、内定獲得前とは異なる冷静な気持ちで企業を見つめ直すことができます。

まずは、クチコミサイトや企業が運営するサイト・SNSなどから、周りからの評判を確認してみてください。

実際にクチコミサイトを見てみると、なかにはネガティヴな内容が書かれているケースも少なくありません。

全ての情報を鵜呑みにせず、あくまでひとつの意見として捉えてください。

また、実際に内定が出た後になって「そういえば、〇〇についてはどうなっているのか」と、内定承諾に必要な情報が足りていないことに気付くこともあります。

その場合は企業側に「処遇面談」を依頼して、再度面談する機会をもらい、入社前の疑問点を解消しておくのがおすすめです。

このように内定獲得後は、入社の意思をきちんと固めるために必要な情報を集めるようにしてください。

企業研究のやり方をより効率化するポイント

企業研究を全て完璧にこなそうとすると、どうしても時間がかかり過ぎてしまいます。

企業研究はあくまで転職活動の準備段階であるため、1つに時間をかけすぎるのはよくありません。

ここからは、企業研究をより効率化するポイントについて解説します。

3C分析を活用する

効率よく企業研究をするには、事業計画やマーケティングで頻繁に使われるフレームワーク「3C分析」を活用するとよいです。

3C分析では、1つの企業を「自社(Company)」「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」の3観点から分析します。

企業を3観点からみることで、同業他社との違いや業界のなかでも位置付けを把握するために役立ちます。

下記の表を参考に、3点それぞれの分析項目を書き出してみてください。

3C分析する項目
Company(自社)・設立年
・企業理念
・社員数
・売上高
・取扱商品、サービス
・事業内容
Customer(顧客・市場)・顧客はどのような人か
・業界の規模はどれくらいか
・顧客は何を必要としているのか(顧客ニーズ)
Competitor(競合)・競合企業名(3社ほどピックアップ)
・競合の強みと弱み
・競合の取扱商品、サービス
・競合の売上高
・競合の事業内容
・競合の市場シェア

上記のフレームワークに沿って分析することで、企業の特徴が理解でき、自分の経歴や志向に合っているかを判断できます。

さらに3C分析では、必然的に同業他社まで研究できるので、効率のよい業界研究・企業研究を進められます。

企業研究より前に業界研究を徹底する

企業研究に取り組む前に、まずは業界研究を徹底してください。

同業種での転職を目指す人をはじめ、多くの転職者は業界研究を飛ばしがちです。

しかし日本には、自分が未だ知らない多様な企業が存在しています。

視野を広げて業界研究から行うことで、自分が本当に活躍できる業種・会社が見つかる確率が高まる可能性があります。

業界研究では、まず業界全体の構造や市場規模を大まかに把握し、次に業界内の詳しい現状や課題、将来性について分析します。

業界分析を行うことで、業界内でどのように自分のスキルを活かせるかがイメージできるようになり、より論理的な自己PRや志望動機の作成に繋がります。

新卒向けの求人ページの活用もおすすめ

中途採用の場合でも、実は新卒向け求人ページが大いに役立ちます。

中途採用向けの求人ページは、業務内容や応募条件に関する情報が中心に記されています。

一方、新卒向けページでは、職場の雰囲気や仕事のやりがい、先輩社員のインタビューまで詳細に掲載されている場合がほとんどです。

このように新卒向けの求人ページは、職場の雰囲気や風土の把握に重宝するとよいです。

企業研究の情報収集手段について

続いて、企業研究に役立つ情報収集手段をご紹介します。

さまざまな角度からの情報を得て、企業研究に活かしてください。

企業ホームページやIR情報

企業ホームページやIR情報は、企業が重視している事柄や現在取り組む事業を知るために役立ちます。

ホームページには、企業の経営方針や企業理念などが記載されています。

「自分が望むキャリアは実現できそうか」「自分の考え方とマッチしているか」を踏まえながら目を通してみてください。

また企業ホームページは、会社の色や雰囲気が垣間見える場所でもあります。

記載された社長挨拶や社員の声から、自分がその企業で働くイメージが湧くかを確かめてください。

また、株主や投資家に向けて公開するIR情報には、経営状況や今後の事業展開が記されているので、企業の将来性を見極めるのに役立ちます。

今後の企業の動向が分かれば、「今後〇〇事業で、自分の〇〇な経験やスキルで貢献できます」とさらに絞り込んだ自己PRをすることができます。

就職転職情報サイト

企業が応募者に伝えたいことが最も簡潔にまとめられているのが、就職転職情報サイトです。

職種やポジションをはじめ、企業が求めるスキルや応募条件を把握するのに役立ちます。

また、あらゆる求人を1つのサイトでまとめて閲覧できるので、同業種の企業を比較しながら検討する際にも便利です。

まずは転職情報サイトを見て、さらに深く知りたいものは企業ホームページを参照するという形がおすすめです。

会社説明会

会社説明会は、企業側が求職者に対して企業説明を実施するイベントです。

実際に働く社員から企業の詳しい話を聞くことができ、さらに直接質問できる時間も設けられているので、疑問点を解消する場となります。

また、複数の企業が一堂に集まって開催される「合同会社説明会」も頻繁に行われます。

一度に複数の企業から話を聞けて、意外な業界や企業と出会える可能性もあるので、転職先の幅が広がるきっかけとなります。

転職エージェント

さまざまな企業や業界に関する情報を取り揃えている「転職エージェント」を活用するのもよいです。

特に本業などで忙しく、転職活動にまとまった時間を割けない人は、転職エージェントの力を借りることが最も効率の良い手段になります。

転職エージェントでは、自分のスキルや経歴を確認したキャリアコンサルタントが、自分に合う企業やその仕事内容について具体的に紹介してくれます。

自分の力で1から企業研究をする手間が省けるので、効率よく転職活動を進められます。

また、エージェントが独自で入手した企業情報を共有してくれたり、非公開求人を紹介してくれたりもするので、幅広い情報を入手可能です。

企業研究の注意点

企業研究を取り組んだだけで、満足してはいけません。

実際の転職活動に活かすことが、何よりも大切です。

ここでは、企業研究を進める際の注意点3つを紹介します。

企業研究はノートにまとめる

企業研究で収集した情報は、後で見返せるようノートにまとめてください。

企業研究をノートにまとめることで、企業の特徴や事業内容をより深く理解でき、志望動機や自己PRを固める際の参考にできます。

また転職活動は、複数の企業へエントリーしながら、選考や面接を同時並行で進めることがほとんどです。

忙しさが増す転職活動期間だからこそ、収集した情報を整理し、混乱しないよう管理する必要があります。

重要なポイントをノートにまとめておけば、他社との比較にも役立ちます。

企業研究は転職活動の手段であり目的ではない

そもそも企業研究の目的は、企業とのミスマッチを防ぐためです。

企業研究そのものが目的となってしまっては、本来の転職活動に活かすことができません。

実際のところ転職活動をする人のなかには、企業研究をノートにまとめることだけに目を向けてしまう人もいるようです。

企業研究は転職活動における準備の1つで、まずは企業選びや面接対策に活かすことが大切だということを肝に銘じてください。

企業研究に時間をかけすぎないようにする

企業研究はあくまで転職に向けての準備だからこそ、時間のかけすぎはよくありません。

転職希望者のなかには、企業の1〜10まで全てを知ろうとして、企業研究に時間をかけすぎてしまう人がいます。

転職活動では自己分析や履歴書の作成、面接対策などやるべきことが山ほどあるので、1つに時間をかける余裕はありません。

必要なポイントだけに集中して、効率よく企業研究を進めるように心がけてください。

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