Web面接でよく聞かれること9選。回答のコツや例文、事前準備を解説
近年、数多くの企業でWeb面接が導入されています。
Web面接は画面上での対話となるため、対面の面接時と配慮すべき内容が異なります。
一方で、対面の面接と同じく、頻出質問に対する納得感のある回答を検討することは、非常に重要です。
本記事では、Web面接でよく聞かれることと回答のポイント・Web面接に臨むための事前準備について解説します。
今後Web面接を受ける予定がある人は、ぜひ参考にしてください。
Web面接でよく聞かれること9選
Web面接でよく聞かれること・質問は以下の9つです。
- 自己紹介
- 自己PR
- 転職理由・退職理由
- 志望動機
- 長所・短所
- キャリアプラン
- マネジメント経験
- 当社で活かせるスキル
- 逆質問
自己紹介
自己紹介は、どのような面接・企業でもほぼ間違いなく聞かれる事柄であり、第一印象を決める重要なポイントです。
選考通過に結びつく面接にするためにも、おろそかにはできません。
回答のポイントと例は以下の通りです。
回答のポイント
自己紹介では、以下のポイントを簡潔かつ明確に伝えることが肝要です。
- 氏名・年齢
- 職歴
- 関心や専門知識
- 面接の目的
上記の項目を1~2分程度で回答するのが望ましいです。
また、自己紹介は第一印象を左右する重要なポイントであるため、はっきりと発音し、明るいトーンで話すことを心がけてください。
回答例
山田真一と申します。現職では食品メーカーで生産管理職に従事しております。工場における生産計画、工程、ロットなどの管理に対する知見・スキルを一定以上有しております。今回、商材は変わりますが半導体の生産に興味を持ち応募いたしました。よろしくお願いいたします。 |
自己PR
自己PRでは自分の経歴や強み、スキルを端的に伝えて、企業が自分を採用するメリットを提示します。
企業側は自己PRの回答を通して「企業が求めている人材を理解しているか」「自社で貢献できる人材か」を見極めています。
そのため、企業側の見極めるポイントを意識しながら回答するのが大切です。
回答のポイント
自己PRでは、自分視点で強みを述べるのではなく、企業側の経営目線で客観的に語ることがポイントです。
具体的に自分の能力や強みを提示した上で、それを活かしながらどう企業で活躍できるかを明確に述べてください。
企業側としては、転職希望者に自社の「即戦力」となってくれることを期待しています。
仕事で活かせるスキルや能力を提示し、企業からの高評価獲得につなげてください。
回答例
私は約5年間、経営コンサルタントとして働き、地方の中小企業を中心に経営状況を調査し、あらゆる問題を解決に導いてきました。特にコスト削減と業務の最適化を得意としていて、これまで50社以上のコスト削減に貢献しました。 御社は、複数の大手企業をクライアントに持っており、自身の経験を活かせると考えております。多様な企業の経営や会社全体のプロジェクトに関わってきた実績と、5年にわたって積み重ねた実務経験を武器に、御社に貢献したいと考えています。 |
転職理由・退職理由
転職理由・退職理由は転職のきっかけや動機を答える質問であり、企業側に納得してもらうためには明確な理由を述べる必要があります。
面接を受けている時点で、転職理由・退職理由がない状態はあり得ないため、自分なりの転職理由・退職理由を必ず答えなければなりません。
回答のポイント
転職理由・退職理由は、伝え方を間違えると企業側にネガティブな印象を与えかねません。
「現職の収入が低い」「人間関係が大変」などをそのまま伝えるのは好ましくないため、伝え方には工夫が必要です。
たとえ本当はネガティブな内容の理由だとしても、それをポジティブに変換して伝えるのが大原則といえます。
回答例
施工管理職の業務に取り組むなかで、建設業界全体の課題を肌で感じることが何度かありました。このまま現職でキャリアを重ねても、私の希望するキャリアプランとの乖離が大きくなると判断し、より価値のある人材として成長していくためにも、この度転職を決意いたしました。 |
志望動機
志望動機は、企業に入社したいという意気込みを端的に伝えることが大切です。
希望する企業の特色を把握し、「なぜこの企業に転職したいのか」を明確に伝えてください。
よくある回答として「社風に惹かれたから」「御社が行う事業に魅力を感じたから」などの動機がありますが、これらの回答はさらに深堀りが必要です。
どの企業へも置き換え可能な回答だと「自社ではなく、同業他社でもよいのではないか」と見なされてしまいます。
「必ず応募先企業でないといけない理由」を明確に示した上で、入社したい思いを述べてください。
回答のポイント
志望動機のなかでは、転職理由を前向きな言葉へ変換することが求められます。
転職の決め手は「残業が多い」「年収が低い」などネガティブなきっかけかもしれませんが、表現の言い換えが必要です。
「将来を見据え、〇〇を実現するために転職した」という表現に変えると、働くことへの意欲やキャリアプランを真剣に考えていることをアピールできます。
回答例
私は約5年間、IT関連の会社に勤めて幅広いシステム構築に携わってきました。さまざまなクライアントのシステム開発に関わり、幅広い実務経験が積めたものの、根本の経営戦略や事業戦略に関わる踏み込んだ支援をしたいという気持ちが強くなりました。 御社は経営戦略に関してコンサルの実績が豊富で、なかでもIT企業のクライアントが多いとのことでした。また、「クライアントの継続的な成果にこだわる」という経営理念にも、強く惹かれています。 私はIT分野の動向を把握しており、システム構築に関する幅広いスキルと経験がありますので、この経験を武器に御社へ貢献できると考えています。 |
長所・短所
長所・短所を通して、企業側は「転職希望者はどういう人材か」「会社の雰囲気や考え方と合っているか」を判断します。
自分の長所・短所を理解するには自己分析が鍵となります。
自己分析を通して自分を客観視した上で、明確な回答を話すようにしてください。
回答のポイント
長所を述べるだけでなく、短所も客観的に把握していて解決策を考えられているかが重要なポイントです。
長所や短所が曖昧だと「自分を理解できていない人だ」と評価されてしまいます。
また、ここでの長所は「コミュニケーション力がある」「向上心がある」といった人柄のほかに、「ITに関する知識」「売り上げ〇%アップに関わった」などの業務経験でも構いません。
自己PRや志望動機で自分の経歴やスキルを話している場合は、人柄・性格を中心に述べて、社風や雰囲気に合った人材であることをアピールしてください。
回答例
私の長所は一度決めたことは最後までやり通す継続力です。Webマーケターとして担当したメディア運用では、年単位で徹底した支援を行い、クライアントの目標を大幅に超える成果を出せました。その結果、多くのクライアントからも高評価をいただき、その後も継続契約を獲得しています。御社でもこの徹底した継続力を発揮し、クライアントの成果にこだわりたいと考えています。 短所は、やや心配性である点です。これから起こりうるトラブルやリスクを考え込んでしまい、計画実行までの時間をかけすぎてしまう傾向があります。しかし最近は、さまざまな施策を実行する上で自信がつき、ある程度思い切った施策を自ら実行できるようになりました。 なお、業務のなかでリスクや不安が募っている状態は、課題の深掘りができていないからこそ起こります。ロジカルに思考することで課題を洗い出し、不安や心配の解消に努めております。 |
キャリアプラン
転職面接では、今後のキャリアプランについて詳しく質問される場面が多くあります。
なぜなら、ほとんどの会社は中長期的に貢献してくれる人材を採用したいと考えているからです。
そのため、入社後のキャリアプランを明確にして面接に臨むことが望ましいです。
回答のポイント
入社後のキャリアプランが明確であれば、長期的に働いてくれるイメージが湧き、あなたを採用する大きな裏付けとなります。
逆に、面接で話すキャリアプランが不明瞭だと「またすぐに転職してしまうのではないか」という不安を生んでしまいます。
さらに、ここでは自分視点のキャリアアップ・成長意欲だけでなく、「会社側が将来的にどのような人材を求めているのか」を踏まえた回答をすることも重要です。
その企業だからこそ実現できるキャリアプランを述べてください。
回答例
私は御社が海外営業にも熱心である点に魅力を感じており、海外営業の最前線で活躍したいと考えています。そのため、入社して初めの1〜2年は国内営業に注力し、情報や知識を積み重ねて成果を上げることにこだわりたいと考えています。そして3年目には、海外の営業担当になり、自分の活躍できる場を広げていきたいです。 最近では、海外営業を見据えて英会話の習得に励んでいます。自身の培った英語力とこれまでの営業経験を活かして、海外営業で成果を出せる人間に成長したいと考えています。 |
マネジメント経験
企業によっては、人をまとめて業務を円滑に進める「マネジメント経験」について質問される場合があります。
特に30代以降になると、マネジメント経験が問われる傾向です。
30代以降の人材には、最低でも現場レベルで若手を取りまとめる力があってほしいと考える企業がほとんどです。
マネジメント経験に関する質問には上記の意図があるのを踏まえて、自身の経験を整理しておく必要があります。
回答のポイント
マネジメント担当としての実績や評価を伝え、自社でもその能力を発揮できる点をアピールしてみてください。
しかし、会社内のリーダーやプロジェクトマネージャーとしてのマネジメント経験が乏しい場合も少なくありません。
その場合は、後輩や新入社員の指導、教育について伝えてみてください。
仕事を進めるなかでリーダーシップを発揮した経験もマネジメント力のアピールにつながります。
回答例
社内では、10人で構成される営業チームのマネジメントを担当しておりました。当時のチームは、メンバーにより営業力やモチベーションに差があるのが大きな課題でした。そこで、初回の訪問からクロージングまでの流れをまとめたマニュアルを作成し、それぞれが自主的かつ自信を持って営業できるようサポートしました。 ほかにも、定期的なミーティングを通して目標やチームとしての意識を確認する時間を設けて、一人ひとりの意識が高まるよう工夫を重ねてきました。その結果、一人あたり年間の新規顧客獲得数を5件から7件に増やすことができました。 |
当社で活かせるスキル
企業で活かせるスキルを持っているかどうかは、採用の決め手となる大きなポイントです。
ただ、活かせるスキルを保有していても、的確に伝えられなければアピールとしての効果が薄れます。
企業が人材に求めるスキル・資格などをいかに的確に説明できるかもポイントです。
回答のポイント
応募企業へのアピールとなるスキルをピックアップし、端的に述べることが大切です。
企業が求めるスキルを踏まえ、会社に貢献できる根拠となるスキルを伝えてください。
また、数字で表せる具体的な実績や成功体験・エピソードがあると、説得力が増します。
回答例
私はコンサルタント会社に5年間勤務した経験を通して、ヒアリング力や提案力を磨いてきました。顧客に満足していただけるよう企業の要望を引き出しつつ、潜在的な課題や適切な施策を検討し、提案を行いました。 企業に寄り添ったヒアリングと、適切な施策を提案する力は、御社の経営戦略に特化したコンサル業務にも活かせると考えています。 |
逆質問
面接の最後には、面接官から「何か質問はありますか」と逆質問の機会が与えられます。
この時間は、入社への強い意欲をアピールできるラストチャンスですので、必ず質問をしてみてください。
面接を通して感じた疑問点を質問するのもよいですが、本番で焦らないよう質問項目を事前に決めておくことをおすすめします。
回答のポイント
逆質問では、どの企業にも言い換えできるような質問はよい印象を与えません。
企業のWebサイトや求人サイトを見ればわかること、給与・福利厚生などの待遇面の質問も控えたほうが望ましいです。
避けるべき内容を踏まえた上で、企業について、または面接官に対しての質問を考えてみてください。
また逆質問は、以下のような面接官が答えやすい質問をしたほうが場の雰囲気が盛り上がり、あなたの好印象につながります。
御社では、現在、〇〇事業に力を入れておりますが、今後、さらに力を入れるべき事業や分野などはございますか。 |
上記のような内容で、その企業への興味や関心が強いことをアピールするとより好印象を与えられます。
回答例
・御社で活躍している社員に共通点はありますか。 ・中途採用に特に期待する点を教えてください。 ・私のスキルや経験で不足に感じたところがあれば、教えていただけますでしょうか。 ・〇〇様は、会社の魅力は何だとお考えでしょうか。 |
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Web面接に向けてやっておきたい事前準備
Web面接は誰もが気軽に受けられるものの、事前の準備は欠かせません。
ここでは、Web面接を受けるにあたって徹底すべき事前準備を解説します。
面接で使用する機材の状態を確認する
まずは、面接で使用する機材が正常に起動するかを確認します。
パソコンから出る音声を正しく聞き取れるか、パソコンのマイクの音が割れていないか、内蔵されたカメラは正常かを確認してみてください。
また、面接でイヤホンを使用する場合には、音やマイクチェックをします。
事前にほかの人と通話をつなぎ、イヤホン越しの声が正常に聞こえるかを確認してみてください。
面接の環境を整える
自分が面接を受ける環境や、画面に映る背景にも気を配ります。
第一に注意したいのが、ネットワーク環境です。
ネットワーク環境が悪いと、面接中の声が拾えなかったり、画面が止まったりと、スムーズに面接を進められません。
入念に面接対策をしても、ネットワーク環境のせいで滞ってしまうケースもあるため、必ず事前に確認するようにしてください。
また、周りの雑音にも注意が必要です。
エアコンの音や外からのノイズ、同居人の声が面接中の会話を邪魔する場合もあるので、事前に対処する必要があります。
また、スマホの着信音やパソコンの通知音も見落としがちなポイントです。
通知音が面接官に聞こえる可能性は十分あるため、スマホの通知はオフにすることをおすすめします。
ツールやアプリの起動・設定をする
Web面接に参加する際には、遅くても5分前にはツールやアプリを起動してください。
理由としては、一時的な通信障害やアプリの不具合により、ツールが動かない可能性があるためです。
直前になって慌てないよう、時間に余裕を持って起動しなければなりません。
万が一、ツールがうまく起動しない場合は、迅速に企業側へ連絡を入れてください。
面接開始後の連絡では手遅れですので、早め早めの行動が肝心です。
また、基本的にWeb面接は企業側が通信を許可して開始されるため、起動してからいきなり面接画面が映ることはまずありません。
心の準備を整えるためにも、5分前からツールを起動し、スタンバイしてください。
ツールを起動した際には、表示される名前のチェックも怠ってはなりません。
必ずフルネームが表示されるように設定し、イニシャルや別名などが表示されないようにしてください。
背景を整える
面接中は、画面越しに映る背景に注意してください。
背景に余分なものが映ってしまうと、面接中の会話に集中できません。
面接が始まる直前にも、改めて背景を確認するようにしてください。
また、ツールによってはバーチャル背景を設定できますが、こちらはあまりおすすめできません。
バーチャル背景は自由に色を設定できるものの、顔や服が背景と一体化し、全体の画質が落ちて表情が見えにくい場合があります。
できる限りバーチャル背景を使用しないよう検討してみてください。
身だしなみを整える
Web面接だと身だしなみへの配慮が緩みがちですが、服装や髪型も意識しなければなりません。
Web面接を受ける際の服装は、企業側から指定される場合もありますが、清潔感のあるスーツで臨むのが基本です。
スーツを着用すれば、面接への意欲をアピールすることにもつながり、画面越しからでも引き締まった印象を与えられます。
私服推奨の場合は、オフィスカジュアルが望ましいです。
シンプルで好印象を与える服装を心がけてください。
また、髪型やメイクにも気を配る必要があります。
Web面接は、対面に比べると顔や表情がはっきりと見えません。
そのため、顔や目にかかるような髪型は避け、表情が伝わりやすいよう配慮してください。
またメイクは、派手でないナチュラルメイクで仕上げるのがおすすめです。
自宅での面接だと、つい日常のメイクをしてしまいがちですが、面接であることをわきまえて化粧をする必要があります。
カメラ越しに映る自分の顔や表情を、事前に確認してから、面接に臨んでください。
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