転職面接でよく聞かれる100の質問一覧。回答のポイントも解説
中途採用の面接は、企業側に与える自分の印象や評価を大きく左右する重要な選考です。
面接で聞かれる質問は業界や企業によって異なりますが、「必ず聞かれる定番の質問」や「高確率で聞かれる質問」が存在します。
頻繁に聞かれる質問の回答を事前に考えておけば、面接本番でも落ち着いて対応することが可能です。
本記事では、転職(中途採用)でよく聞かれる100の質問を、以下9つのジャンルに分けて一覧で紹介します。
- 転職面接の冒頭で聞かれる質問
- 志望動機
- 転職理由
- 前職について
- スキル・経験
- 目標・キャリアプラン
- 第二新卒・20代向けの質問
- 30代以降の経験者向けの質問
- イレギュラーで答えにくい質問
質問の回答を事前に用意しておき、アピールすべき点を的確に訴求できるよう準備を進めてください。
転職面接の冒頭で聞かれる質問一覧
面接の冒頭では、自己紹介をはじめ、志望動機、自己PR、退職理由について聞かれます。
必ずといってよいほど頻出の質問ですので、全てにおいてきちんと回答を考えておく必要があります。
- 1分程度で自己紹介をお願いします。
- 経歴や実績を交えて自己紹介をお願いします。
- 職務経歴について教えてください。
- 前職の業務について、簡単に教えてください。
- 弊社の志望動機を教えてください。
- 自己PRをお願いします。
- あなたの業務上の強みを教えてください。
- あなたの強みを当社の業務へどのように活かせると思いますか。
回答のポイント
冒頭で聞かれる志望動機・自己PR・退職理由については、その後の面接でも具体的に深掘りされます。
細かく質問される聞かれるだろうことを想定した上で、自身でも「なぜ」を掘り下げて考えることが大切です。
また、冒頭での質問は第一印象を左右する部分でもあるので、話す内容だけでなく、表情や話し方まで気を配る必要があります。
アイコンタクトや明るい声のトーン、失礼のない立ち振る舞いを意識して、コミュニケーション力やビジネスパーソンとしてのマナーをアピールするようにしてください。
転職理由に関する質問一覧
採用担当者は転職理由・退職理由に関する質問を通して、「自社の場合も同じような理由で退職してしまわないか」「長期的に自社に貢献してくれるか」を見極めています。
入社後のミスマッチで早期退職を防ぐためにも、転職理由については面接官が納得できるまで質問を深掘りしてくるケースが予測されます。
中途採用では必ず聞かれる質問の1つですので、本番で慌てないように明確な回答を検討しておく必要があります。
- 現職・前職の退職を考えるようになったきっかけは何ですか。
- 今までの仕事にどのような不満を抱いていましたか。
- 今回応募いただいた仕事とこれまでの仕事の違いは何ですか。
- 転職回数が多いですが、何か事情がありますか。
- 時間外勤務についてはどのようにお考えですか。
- 転職理由が残業時間とのことですが、弊社でも多忙な時期には残業をしていただくことになると思います。問題ありませんか。
- 給料が見合わないとのことですが、希望の年収はありますか。
- 前職と比べると初めは給料がやや下がるかもしれませんが、問題ありませんか。
回答のポイント
転職理由や退職理由に関する質問は、回答しにくいような踏み込んだ質問がされることが想定されますが、変に嘘をつかず全て正直に答えることが大切です。
ただし「年収が不満」「上司と合わない」など、一見すると自分よがりに聞こえてしまうマイナスな表現は望ましくありません。
退職のきっかけを述べる際には、できるだけ前向きな表現に変換するようにしてください。
【言い換え例】
パターン①:同僚・上司と合わない
→チームワークを大切にする職場で、ほかの社員と意思疎通をとりながら働きたい
パターン②:残業が多い
→ワークライフバランスを重視し、メリハリをもって働きたい
パターン③:給料が低い
→自分の成果が評価される環境で働きたい
また、年収や残業などを退職理由として伝えた場合、「弊社でも残業はありますが、問題ありませんか。」などと自社での働き方について聞かれるケースが多いです。
「この人を採用するのは難しい」と思われないよう、できる限り柔軟に対応できる趣旨をアピールしましょう。
志望動機に関する質問一覧
志望動機は、入社後のミスマッチを防ぐ上で重要な質問であり、深く言及される質問です。
採用担当者が志望動機を聞く意図としては、以下のような観点を確認するためでもあります。
- 企業への志望度はどうか
- 入社後、長く活躍してくれるか
- 本人の希望ポジションと合うか
- 自社の社風やビジョンとマッチするか
入社後のミスマッチによる早期退職のリスクを減らそうとしているのです。
【志望動機について】
- なぜ弊社を志望しましたか。
- 弊社のどのような点に魅力を感じましたか。
- 会社選びで何を重視しますか。
- 今回の転職について、何を判断基準に応募企業を選択しましたか。
- なぜ同業他社ではなく、弊社を希望しますか。
- なぜこの商品・サービスを選びましたか。
- なぜこの事業を選びましたか。
- (未経験の場合)なぜこの業界を選びましたか。
- ほかにはどのような企業へ応募していますか。その企業と当社の違いはありますか。
- この仕事をやる上で、どのようなスキルが必要だと思いますか。
- 転職を通じて、当社には何を期待していますか。
- 弊社の強みはどこだと思いますか。
- 弊社の弱点はどこだと考えますか。
- 弊社の理念やビジョンについてはどう思われますか。
- 弊社の取締役の名前をご存じですか。
- 弊社のホームページをお読みいただきましたか。
【待遇や働き方の希望について】
- 〇〇の職種をご希望ですが、△△の業務も柔軟に対応してもらうことがあると思います。よろしいでしょうか。
- 年収や待遇の希望はありますか。
- 残業や休日出勤は可能ですか。
- 希望勤務地はありますか。
- 転勤の可能性がありますが、いかがでしょうか。
- 内定が出た場合、いつから入社できますか。
- 入社後3ヶ月は現場研修を受けてもらうことになりますが、問題ありませんか。
回答のポイント
志望動機に関する質問では、志望する業界・企業・業務内容について深く突っ込まれます。
転職理由と志望理由の一貫性を意識しつつ、志望するきっかけとなった経験や出来事などのエピソードを伝えて説得力をつけることが大切です。
なお、企業側が本格的にあなたの採用を考えている場合は、同時に待遇や年収、働き方に関する質問もされます。
基本的には「会社側の規則に従う」という形で回答し、何か希望や勤務条件がある場合はこの時点ではっきりと伝えるようにしてください。
前職に関する質問一覧
採用担当者は、応募者の前職における仕事内容や成果を聞いて、「自社に活かせるものはあるか」「本人の仕事に対する姿勢や考え方はどうか」をチェックしています。
- 現職・前職ではどのような業務を担当していましたか。
- 業務を行う上で、どのような目標を持っていますか。
- 会社から与えられていた目標はどのようなものでしたか。
- 業務のなかで、何か工夫していた点はありますか。
- 誰と協力しながら業務を進めていましたか。
- 仕事上での成功談、または成果を教えてください。
- 成功した要因は何だと思いますか。
- 仕事上での失敗談を教えてください。
- 課題や失敗を乗り越えるために何をしましたか。
- 現職・前職で最も難しい業務は何でしたか。
- 業務を通じて最も努力してきたことは何ですか。エピソードも含め、具体的に教えてください。
- 個人ではなく、チームで成果を上げた経験はありますか。
- メンバーと向き合うなかで大切にしていたことはありますか。
- 現職・前職では、周りの人からどのように評価されていましたか。
- 現職・前職の職場で、ストレスに感じていたことは何でしたか。
回答のポイント
前職に関する質問は、自分目線ではなく、採用側の目線・経営目線で伝えるのがポイントです。
自分自身の仕事内容や経験を振り返り、「前職ではどのような形で会社に貢献し、どのように工夫をしてきたのか」を具体的に伝えるようにしてください。
なお、前職についての質問の回答は、応募先企業に関連のある内容にすることが大切です。
例えば前職での成功談や成果を述べる場合は、応募先でも汎用できる内容を厳選して伝えると高評価が期待できます。
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自身のスキルや経験に関する質問一覧
自身のスキルや経験に関する質問は「会社が応募者を採用するメリットが本当にあるかどうか」を判断する重要な項目です。
企業側が求めているスキルや経験を把握した上で、企業側にマッチしたスキルや経験を持ち合わせていることを適切にアピールする必要があります。
- ご自身の強みは何ですか。
- あなたのスキルや強みを、具体的にどういった業務へ活かせると考えていますか。
- ご自身の短所や改善すべき課題は何ですか。
- 短所や課題を補うためにやっていることはありますか。
- 弊社ではあなたの短所である〇〇に関わる業務がありますが、問題ありませんか。
- 部下のマネジメント経験はありますか。
- 英語を使って仕事をした経験はありますか。
- 弊社では〇〇のスキルや知識が必要ですが、いかがですか。
- 業務やプロジェクトのリーダー経験はありますか。
回答のポイント
強みやスキルを述べるときには、抽象的にならずに、できるだけ具体的な事例を交えて話すことが重要です。
例えば、「どのような場面・状況で強みを発揮したか」「そのスキルがあったことで、どのような成果を出したのか」など具体的なエピソードを添えるようにしてください。
また、未経験の職種に応募する場合は、業界や業種を問わず活かせるポータブルスキルをアピールするなど、汎用的に活かせるスキルをアピールするなど工夫が必要です。
スキル習得のために努力していることを伝え、この仕事をやりたいという熱意・意欲をアピールするようにしてください。
目標・キャリアプランに関する質問一覧
「明確なキャリアプランを持っているのか」という観点も、重要な判断のポイントです。
入社してすぐの業務イメージだけでなく、中長期的なビジョンまでもが質問されることを想定しておく必要があります。
- 入社後にやりたいことは何ですか。
- 入社後にやりたいことができなかったら、どうしますか。
- 採用されたら、どのように会社に貢献してくれますか。
- 3年後(もしくは5年後)どのようなキャリアを描いていますか。
- なぜその目標・キャリアを成し遂げたいのですか。
- スキルアップのために実践していること・勉強していることはありますか。
- 新たに身につけたいスキルはありますか。
- 将来、弊社のマネージャーや管理職になりたいと思いますか。
- この業界は今後どのようになっていくと思いますか。
- この仕事で最も重要なスキルは何だと思いますか。
- 結婚後も働きたいと考えていますか。
回答のポイント
目標・キャリアプランに関する質問では、応募者がキャリアプランの実現に向けてどれほどの計画性・スキルを持っているのかを確認しています。
キャリアプランを聞かれたときには、目標だけでなく、目標達成に向けてどのような行動をとるのかまで詳しく伝えることが大切です。
なお、キャリアプランに関する質問は、本人が希望するキャリアプランを自社で叶えられるのかを見極めるための質問でもあります。
そのため、ただ自分視点で考えるのではなく企業側の視点も考慮し、その企業で実現できる未来像を伝えることが大切です。
第二新卒・20代向けの質問一覧
第二新卒などの若手向けの質問では、本人のスキルや経験だけでなく、やる気やポテンシャルを確かめるような質問が多い傾向です。
「基本的なビジネスマナーが身についているか」「意図を持って転職活動をしているか」などをチェックされていることを踏まえて、回答を考えるようにしてください。
- 前職を退職する原因は何だと考えていますか。
- 入社して数年で辞めてしまうのはなぜでしょうか。
- 5年後、10年後はどのような姿になっていたいですか。
- 現職・前職で学んだことは何ですか。
- 現職・前職で最もつらかった仕事は何ですか。
- 転職先に求めることは何ですか。
- 現職・前職と違って弊社では〇〇も担当してもらうことになりますが、問題はありせんか。
- あなたにとって仕事とは何ですか。
- 仕事以外で、最近関心を持った出来事やニュースはありますか。
回答のポイント
第二新卒をはじめとする20代は、前職を短期間で辞めている人がほとんどです。
まずは、前職を短期で辞めたことに対する不安を払拭するために、以下のような趣旨を面接で伝えられるようにしてください。
- 前職を通してしっかりとスキル・経験を積んでいること
- 長期的なキャリアを考えていること
- キャリアアップへの意欲が高いこと
また、第二新卒などの若い年代では、仕事のスキルや知識よりも「人間性」や「ポテンシャル」を伝えることが重要です。
採用担当者は、面接中の立ち振る舞いや言動、顔の表情などから、応募者がどのような人柄なのか判断しています。
入社後の活躍や将来性が見込まれれば採用される確率が高まるので、話す内容はもちろん立ち振る舞い対応まで気を配るようにしてください。
30代以降の経験者向けの質問一覧
即戦力として期待される30代の面接では、マネジメント経験について問われたり、業界や企業について意見を求められたりする傾向です。
30代だからこそ求められるスキルや経験に特化して、回答を用意する必要があります。
- マネジメント経験はありますか。
- メンバーと接するときに心がけていることはありますか。
- 〇〇の経験について、何年ほどお持ちですか。
- 我々の業界は今後どうなっていくと思われますか。
- ほかの企業と比較して、弊社の強み・弱みは何だと考えていますか。
- 前職では〇〇といった業務が多かったようですが、弊社では△△です。問題ありませんか。
回答のポイント
社会人経験豊富な30代の転職面接では、「戦力になる人材かどうか」という観点が最も重視されるポイントです。
応募者が業界の展望や入社後の将来を語れない場合「短期間で戦力になれない」「本気で入社を考えていない」と捉えてしまいます。
会社の戦力としての期待に応えられるよう、あらかじめ業界の動向を調べ、業界や企業の展望について意見を述べるよう準備を進めてください。
また、前職での活動が長い場合「自社の文化や働き方に適応できるかどうか」も確認されるポイントです。
前職での当たり前に囚われることなく、臨機応変に対応できること・変化に対応できることをアピールするようにしてください。
イレギュラーで答えにくい質問一覧
中途採用の面接では、スキルや経験に関する質問が多い傾向ですが、なかにはプライベートや転職活動の状況について聞かれる場合もあります。
【プライベートや考え方について】
- あなたにとって「生きがい」とは何でしょうか。
- あなたにとって「成長」とは何でしょうか。
- この会社で働く意義はどういうところにあると思いますか。
- 休日はどのように過ごしていますか。
- 苦手な人はいますか。
- これまで人間関係で困ったことがあれば教えてください。
- プライベートの友人は、あなた自身のことをどのような人だと言っていますか。
【転職活動の状況について】
- ほかの会社にエントリーしていますか。
- ほかの会社で面接を受けましたか。
- 弊社の優先度はどれくらいですか。
【逆質問】
- 何か面接官側に質問はありませんか。
- 最後に何か伝えたいことはありますか。
回答のポイント
転職活動の状況について聞かれた場合、「ほかの会社は受けていません」と嘘をつくのは望ましくありません。
万が一聞かれた場合には、ほかに希望している企業の数や社名はぼかした状態で「御社が第一志望である」ことを強調するようにしてください。
また、面接官側から「何か質問はありませんか。」と聞かれる逆質問は、転職面接でも定番です。
面接の最後には逆質問がされることを想定し、前もって2〜3つほど質問を用意しておくと安心です。
>> 【2022年】面接でよく聞かれる中途採用向け質問集と回答例
>> 転職活動でおさえたい中途採用面接の流れやマナー、質問の回答例
>> 転職の最終面接でよくある質問と回答のポイントを徹底解説
自分一人で面接対策をおこなうことは難易度が高いため、エージェントを活用することもおすすめです。
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ASSIGN
アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。