異業種への転職面接で退職理由を聞かれる理由と回答のポイントを解説

異業種への転職面接で退職理由を聞かれる理由と回答のポイントを解説

異業種転職の面接では、面接官によって数多くの質問が行われ「この業種の仕事に向いているか」「業界への知識があるか」が厳しくチェックされます。

なかでも定番として挙げられる質問が、「退職理由」に関する質問です。

しかし退職理由は、表現や言い回しを間違えてしまうと「自分よがりな人だ」「忍耐力がない」などの悪い印象につながりかねません。

好印象を与えるためにも、気をつけるべきポイントを押さえた上で退職理由を述べることが大切です。

そこで本記事では、異業種転職での退職理由が聞かれる理由や退職理由を述べるときのポイント、8パターンの例文を紹介します。

面接官側が退職理由を尋ねる意図や述べるときの注意点を把握し、高評価につながる言い回しを考えてみてください。

目次

異業種への転職は可能なのか

面接

異業種転職の難易度は、「どの業種へ転職するのか」だけでなく「これまでの経歴」や「年齢」によって大きく異なります。

例えば、20代で異業種転職する場合、若さやポテンシャルの観点から比較的どの業種でも転職しやすい傾向です。

しかし、年齢が上がるにつれてスキルや経験が総合的に判断され、「会社の即戦力となれるか」という観点が優先されます。

同時にマネジメントスキルが問われることが多く、年齢を重ねるほど異業種転職は難しくなる傾向です。

ただし、30代以降の年齢になっても異業種転職が絶対にできないわけではありません。

前職で培ったポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)を活かし、前職との関連性をうまくアピールできれば転職しやすくなります。

前職での自分のスキルを活かせるか、需要の期待できる業種かを確認してみてください。

同職種への転職は比較的転職しやすい

異業種転職といっても、大きく分けて「異業種同職種」「異業種異職種」と2パターン存在します。

異業種同職種の転職とは、例えば「保険営業」から「不動産営業」に転職する場合を指します。

この場合、営業職での経験や経歴はそのまま評価されるため、異業種異職種よりも転職可能性が広がります。

また、履歴書の志望動機欄や面接時にも、これまでの職種経験が応募先企業でどう活かせるのか、具体的にアピールすることが可能です。

異業種転職を成功させるためにも、同職種での求人を中心に探してみるのもおすすめの手段です。

異業種への転職面接で退職理由を聞かれる理由

異業種への転職面接で退職理由が聞かれる理由は、以下5つです。

  • 短絡的な理由で辞めてしまわないか判断するため
  • 退職理由と志望動機に一貫性があるか判断するため
  • 異業種異職種への転職の場合、転職を決意するきっかけが知りたいため
  • 長期的に自社に貢献できる人材か把握するため
  • 求職者の価値観や人柄を知るため

短絡的な理由で辞めてしまわないか判断するため

1つ目は、応募者が短絡的な理由ですぐに辞めてしまわないかを判断するためです。

企業側が応募者に対して最も不安視しているのは「前職と同じ理由で自社を辞めてしまわないか」という点です。

退職理由として「人間関係に問題があった」「業務内容が合わなかった」などの浅はかな内容を伝えてしまうと、「合わないと思えばすぐに辞めてしまう」と捉えられてしまいます。

特に、退職理由に「前職では〜してくれなかった」などのネガティブな表現を用いると、他責傾向の強い人だと判断されてしまうので注意が必要です。

たとえ退職のきっかけがマイナスな事情だとしても、言い回しを変える、最終的にはここで働きたいという意欲につなげるなど、伝え方を工夫することが大切です。

責任を前職に押し付けるのではなく、「いかに課題を自分ごととして捉えているか」、その上で「どう対処し、最終的になぜ退職に踏み切ったのか」を説明するようにしてください。

退職理由と志望動機に一貫性があるか判断するため

退職理由と志望動機との一貫性があるかどうかも判断しています。

退職理由と志望動機は一見異なる質問であるかのように感じますが、2つは関連している質問です。

退職理由を述べるときには「前職では〇〇が実現できず退職したが、御社では△△を実現したい」のように志望動機につなげることで、一貫性がはっきりします。

例えば「長時間残業」が退職理由だった場合、以下のようにまとめられます。

前職では、営業チームの長時間労働を改善するために、上司に業務フローの改善案を複数回提案しました。

しかし、各業務フローを見直す様子はなく、これまでの在り方がベストであるという考えが根強く残っていました。そこで、リモートワークによる業務の可視化など、効率性を重視しながら柔軟に対応している会社への転職を決意しました。

上記のように、退職理由と志望動機を関連付けることで、説得力のある内容になります。

異業種異職種への転職の場合、転職を決意するきっかけが知りたいため

異業種転職で最も気になるのは「なぜ以前と同じ業界ではなく、別業界へのキャリアチェンジを決断したのか」という点です。

特に「単なる業界の憧れや興味本意で選んでいないか」という観点はシビアにチェックされます。

例えば、夢や憧れだけで根拠のない抽象的な考えを述べてしまうと、「一時的な憧れなのでは」「業界のことを正しく理解していない」などのマイナスな印象を与えてしまいます。

そういったマイナスな印象を与えないためにも、この業界に進もうと思った背景やエピソードを具体的に述べることを徹底してください。

その上で、「自分ならこの会社でどのように貢献できるか」「転職後の具体的な展望は何か」など、異職種であっても自社で活躍できる趣旨をアピールするのが望ましいです。

長期的に自社に貢献できる人材か把握するため

求職者の退職理由から、長期的に活躍してもらえる人材かどうかを判断しています。

採用企業側からすると、せっかく採用した人材が入社後すぐに辞めてしまっては意味がありません。

企業側は多大な人件費をかけて新たな人材を採用するのだからこそ、「これから企業で活躍してくれる見込みのある人」を採用したいと考えています。

長期的に貢献できることをアピールするためにも「数年後のキャリア」や「今後どう活躍したいのか」まで具体的に述べることが大切です。

求職者の価値観や人柄を知るため

面接官は、求職者の価値観や人柄を確認し、自社との適合性を判断しています。

企業や組織にはそれぞれ異なる文化や風土があるので、合う・合わないが存在します。

面接官は、応募者が話す退職理由と自社の雰囲気・業務内容と照らし合わせて、「自社に馴染めるか」「長く働けるか」を判断しているのです。

ただ、応募先企業に合わせるために、嘘をついたり大袈裟に伝えたりすることは避けてください。

自社が求める人材や社風をリサーチした上で、「自分は応募先企業なら活躍できる」という趣旨を伝えてください。

異業種への転職面接で退職理由を答えるポイント

異業種への転職面接で退職理由を答えるポイントは、以下の通りです。

  • なぜこの業界で働きたいのか明確に伝える
  • 転職する理由をポジティブに変換する
  • 前提として退職理由に嘘はつかない
  • ポータブルスキルをアピールするなど異業種でも通用する理由を述べる

なぜこの業界で働きたいのか明確に伝える

異業種への転職であれば、「なぜこの業界で働きたいのか」を明確に伝えるようにしてください。

退職理由では、以下の観点について厳しく確認されています。

  • 単なる興味本位や一時的な憧れではないか
  • 業種について正しくリサーチできているか
  • 業種への熱意はあるか

異業種への転職を決断した背景を具体的に伝えることはもちろん、業界の動向や応募先企業の取り組みについて調べた上で明確な理由を述べるようにしてください。

転職する理由をポジティブに変換する

転職のきっかけは何かしら前職の不満であったとしても、伝えるときにはポジティブな表現へ変換するようにしてください。

実際に面接官側も、応募者が何か問題や不満があって退職を決めたという点は想像がつきます。

しかし、「給料が少ない」「業務内容が合わない」などの理由を言葉のままに伝えてしまうと、「他責な人だ」「改善の努力ができない人だ」といった印象を与えてしまいます。

例えば、以下のような退職理由も、前向きな表現へ言い換えが可能です。

【退職理由の変換例】

例①:上司からのパワハラ

→社員と協力して1つの目標に向かって取り組み、成果を上げたい

例②:給料が少ない

→自分の成果や努力が評価される環境でスキルアップを目指したい

例③:残業が多い

→効率を重視する会社で働きたい

一見ネガティブな退職理由であっても伝え方によって印象は大きく変わるので、表現を転換することを心がけてください。

前提として退職理由に嘘はつかない

退職理由はポジティブな表現に言い換えるようお伝えしましたが、これは「嘘をつく」という意味ではありません。

少なからず求職者のなかには、嘘をついてまで好印象を残そうとする人がいますが、これでは入社後のミスマッチ・早期退職につながる恐れがあります。

基本的には事実を伝えつつも、自分よがりに聞こえそうな内容は適切な表現に言い換えるなど工夫が必要です。

ポータブルスキルをアピールするなど異業種でも通用する理由を述べる

異業種転職では、ポータブルスキルを適切にアピールすると効果的です。

ポータブルスキルとは、業種・職種を超えて活かせるスキルであり、例えば以下のようなスキルが挙げられます。

例:

  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • 論理的思考力
  • プレゼンスキル
  • 交渉力
  • 分析力

これらポータブルスキルをアピールすることで、将来的な活躍が期待され、採用の確率が高まります。

ポータブルスキルを伝えるときには、ただ「自分は〇〇のスキルを保持している」という言い方だけでは不十分です。

応募先企業の特徴や業務内容を踏まえて、「御社の〇〇の業務では自分の△△の経験が活かせます」というように企業と関連付けて具体的に述べるようにしてください。

【IT】異業種への転職、退職理由の回答例

【異業種同職種】保険営業からIT営業

前職では保険営業として3年勤めていました。前職の環境は完全に個人主義で、社員同士の情報共有が難しい状況でした。

私自身は情報共有をするからこそお互いのスキルアップやモチベーションにつながると考えており、上司に情報共有の場を設けるよう提案をしましたが、時間が取れないとのことでした。

コミュニケーションを重視する私にとっては、さらに能力を発揮できる環境があるのではないかと考えていたところ、IT業界の営業職の存在を知りました。

以前からITに興味があったものの知識がなかったので、まずは最低限の知識を身につけようと基本情報技術者を取得しました。

これを気に、自分の営業スキルと知識を活かせて、かつ自身の興味と関心が最も強いIT分野の営業職への転職を決断しました。

【異業種異職種】飲食店からIT営業

前職では、飲食店の従業員として3年間勤めました。

2年目からはお客様満足度の向上・リピーター獲得のための施策にも取り組み、店舗の経営戦略にも携わりました。

しかし、こうした業務に取り組んでいるなかで、この会社内でできることやスキルが頭打ちしている印象がありました。

自分の長期的なキャリアを考えたときに、もっと自分の強みとなる専門性やスキルを身につけたいと思い、転職を決断しました。

ITの経験はありませんが、今後は専門的なITの知識を身につけつつ、飲食業時代に培ったヒアリング力や提案力を武器に貢献したいと考えています。

【広告】異業種への転職、退職理由の回答例

【異業種同職種】自動車営業から広告営業

現在の職場である自動車販売店は、ノルマ重視の営業スタイルで、社員間での競争が激しい会社です。

私自身もノルマ優先で業務にあたってきましたが、業務を続けていくなかで顧客の課題やニーズを本当に重視できているのかを疑問視するようになりました。

もちろんノルマも大切ではあるものの、もっと顧客に寄り添うことに重きを置くほうがより結果が出るのではと考えました。

営業のあり方について上司に相談したものの、これまでのやり方は変えないとのことでした。

であれば、もっと顧客満足度を重視している会社で自分の強みを発揮したいと思い、退職を決断しました。

広告代理店としてクライアントの課題を解決に導いている御社は、顧客に寄り添いたいという自分の考え方と合っており、かつ自分の提案力やコミュニケーション力を業務に活かせると考えています。

【異業種異職種】ホテルフロントから広告運用

現在はホテルフロント担当5年目で、主に宿泊している顧客や経営の管理を行っています。

2年目からは集客への取り組みも担当し、ホテルのSNS運用やサイト管理も対応しました。

そのなかでWebマーケティングに興味を持ち、今後は新たにWebマーケティングの業界へキャリアチェンジをしたいと思い転職を決断しました。

現在はWeb広告運用スキルを身につけるためにスクールに通っています。入社後もいち早くスキルを習得し、事業の発展に貢献していきたいと考えています。

【金融】異業種への転職、退職理由の回答例

【異業種同職種】食品メーカーのバックオフィスから金融事務

前職では食品メーカーのバックオフィスとして働いていました。受注伝票・請求書作成、受付など幅広い業務を担い、マルチタスクをスピーディーかつ確実にこなすスキルを身につけることができました。

しかし、業務内容が毎日ルーティン化しており、ここからキャリアを伸ばすのは難しいと考えたため退職を決断しました。

御社であれば、専門的な金融知識を習得できるとともに、自分のバックオフィスのスキルもさらに伸ばせると考えています。

【異業種異職種】人材営業から金融コンサル

前職では、人材紹介会社の営業担当として企業と求職者をつなぐ業務を行いました。

業務上、人とのコミュニケーションを取る機会が多くありましたが、どれも一時的なつながりで長期的な支援はできない点にもどかしさを感じていました。

そこで、長期的に人と関わり支援できるコンサルティングに挑戦したいと思うようになり、この度退職を決断しました。

金融業界は初めてではありますが、金融業界に進みたいと考え始めてからはファイナンシャルプランナー2級を取得し金融の知識を身につけました。

今後もさらに幅広い知識の習得に努めるとともに、これまでの営業で培ったコミュニケーション力やヒアリング力、問題解決力を業務に活かしたいと考えています。

【不動産】異業種への転職、退職理由の回答例

【異業種同職種】Web制作会社の企画職から不動産企画・開発職

Web制作会社で企画職として勤務しておりますが、月50時間を超える長時間残業が課題でした。

同僚とともにさまざまな原因を調査した結果、外注先との連携のあり方に工数が取られていることが判明しました。

そこで、上司へ外注先への連携方法の見直しについて提案いたしましたが、結果として見直す予定がないとのことでした。

こういった仕事に対する考え方の違いから、退職を決意した次第です。また、退職するにあたってかねてより興味のあった不動産業界に進みたいと考えていたため、この度応募しました。

今後は不動産業界の知識習得に力を入れ、前職で習得した企画力や提案力を御社の業務へ活かしていきたいと考えています。

【異業種異職種】経理職から不動産営業

前職では経理として入金処理や庶務、受付など幅広い業務に対応してきました。

さまざまなスキルを身につけることができましたが、今後のキャリアを考えたときに経理としてのキャリアを作るイメージができずにいました。

キャリアチェンジを考えているときがちょうど私自身が住宅を買うタイミングだったこともあり、それを気に不動産に興味を持ちました。

住まいの面からお客様の生活満足度向上をサポートする不動産営業に転職したいと考えるようになりました。

転職を考えてからはまず知識をつけようと、独学で宅地建物取引士を取得しました。業種・職種は未経験ですが、経理職で培ったマルチタスクをスピーディーにこなすスキルや管理力を活かせると考えています。

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