デロイト トーマツ コンサルティング中途採用の難易度は。転職対策を解説
デロイト トーマツ コンサルティングは、企業向けのコンサルティングをメイン事業としている外資系企業です。
就業先として、新卒・中途双方から人気があり、就職・転職の難易度も高くなっています。
特に中途採用では、不十分な対策で臨むと内定を獲得するのは難しい傾向にあり、注意が必要です。
そこで、本記事ではデロイト トーマツ コンサルティングの転職難易度や対策などを解説します。
傾向と対策を把握できれば、転職を成功させることが可能です。
ぜひ参考にしてみてください。
デロイト トーマツ コンサルティングの中途採用（キャリア採用）の難易度
デロイト トーマツ コンサルティングの中途採用難易度は、非常に高いとされています。
マッキンゼーやボストン コンサルティング グループなどといった外資系トップコンサルティングファームと同様の水準です。
難易度が高くなる理由の一つに、中途採用にはコンサルティングに関わる分野に対し高度な専門知識を求めていることが挙げられます。
具体的な分野の例は、以下の通りです。
- 経営戦略
- ビジネスプロセス改革
- デジタルトランスフォーメーション
- M&A
また、人材を多角的に比較検討するため、採用プロセスも複雑化していることも特徴的です。
東洋経済が2023年2月に公開した記事によると、デロイト トーマツ コンサルティングは就職の難しい有名企業200社の内14位にランクインしています。
就職を対象とした調査とはいえ、採用されることへの難易度の高さがうかがい知れるデータといえます。
参考：「入社が難しい有名企業ランキング｣トップ200社 外資コンサルや商社が上位
コンサル未経験者の中途採用は可能か
デロイト トーマツ コンサルティングの中途採用は、「即戦力」を重視したものとなります。
そのため、まったくの未経験者が採用されるのは難しいのが実情です。
ただ、中途採用は部門（業界や職種）ごとに募集しています。
これにより、部門に即した分野のスキル、経験、実績があると選考で有利に働きます。
たとえコンサルティングは未経験であっても、これらの要素があれば評価され、チャンスがつかめるのが大きな特徴です。
デロイト トーマツ コンサルティングの中途採用における募集職種
デロイト トーマツ コンサルティングではどのような職種が募集されているのか、実際の求人の一部やopenworkに掲載されている情報を引用して紹介します。
財務会計コンサルタント
財務会計コンサルタントは、会計領域に関わる分野へのコンサルティングサービスを提供します。
財務会計コンサルタントでは、以下のような業務を担当します。
- グローバルファイナンスストラテジー
- グローバルファイナンスオペレーション
- CFO組織・タレントマネジメント
| 応募資格 | ・経理・財務部門における改革プロジェクト経験 ・中期経営計画策定、資金・税務関連、管理会計、財務会計のオペレーション改革、J-SOX、IFRS、会計システム導入 ・英語の読み書き など |
| 給与目安 | 年収620万～1,800万円 |
Customer＆Marketing Technology コンサルタント
Customer＆Marketing Technology コンサルタントは、主にSalesforceを用いて、CRMやコンタクトセンターなどに関連したコンサルティングを提供するポジションです。
顧客の課題を解決するにあたってグローバルにコラボレーションする機会も多く、海外とのやりとりも頻繁に発生します。
| 応募資格 | ・コンサルティングファームでの実務経験 ・システム開発経験（アプリケーションまたはインフラストラクチャー） ・インターネットサービス企業やWebサイト企画 ・運営会社などでの実務経験 ・事業会社の経営企画・情報システム部門などでの実務経験 |
| 給与目安 | 年収620万～1,800万円 |
T&SJ（運輸・物流・社会インフラ・国家安全保障領域）
T&SJは、パブリックセクター向け（運輸・物流・社会インフラ・国家安全保障領域）のコンサルティングを担当します。
主に担当することとなるコンサルティングは以下の通りです。
- 戦略策定コンサルティング
- 事業企画コンサルティング
- 調査・検討コンサルティング
- 業務改革、業務システム最適化コンサルティング
- 組織再編コンサルティング
| 応募資格 | ・官公庁・公共機関での経験は不問（領域は問わない） ・コンサルティングファームでの業務経験（3年以上）、シンクタンクでの業務経験（3年以上）、大手SIerでのシステム関連プロジェクトの業務経験（5年以上）、またはターゲット企業（運輸・物流会社等） |
| 給与目安 | 年収620万～1,800万円 |
デロイト トーマツ コンサルティングの企業概要
デロイト トーマツ コンサルティングへの中途採用に応募する際には、企業概要を把握しておくことが重要です。
ここでは、企業概要を紹介します。
| 企業名 | デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 |
| 所在 | 〒100-8361東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 丸の内二重橋ビルディング |
| 設立 | 1993年4月 |
| 資本金 | 5億円（2018年5月末現在） |
| 従業員 | 4,290名（2022年5月末日現在） |
| 代表者 | 佐瀬 真人（代表執行役社長） |
ミッションや方針
デロイト トーマツ コンサルティングは、「Lead the way（明⽇への道をともに拓く。）」をモットーとして掲げています。
クライアントが抱えるさまざまな課題に対して、提供できるサービスの領域の広さを活用し、貢献するという意味です。
クライアントの社会情勢へ対応するための変革を、専門性の高いコンサルタントが寄り添い、実現まで支援することが基本方針です。
また、この変革や経営課題などは、一面的なアプローチや知見で解決できません。
そのため、各分野のプロフェッショナルたちが協働しながら、客観的かつ多面的なアプローチを重視しています。
事業内容
デロイト トーマツ コンサルティングの事業内容は多岐にわたります。
インダストリーサービスとオファリングサービスのなかから、代表的な事業をピックアップして紹介します。
【インダストリーサービス】
| Automotive | ・「Future of Mobility」の姿を形としており、業界の枠組みを超えたコンサルティングを提供 ・クライアントニーズに応じてSolution群をコーディネートし、DX化をサポート |
| Industrial Products & Construction | ・「重電・重工業」「建機・農機具」「建設・エンジニアリング」「航空機・防衛関連産業」の4つの領域に対し、多角的なコンサルティングを提供 ・AI・IoT、ロボティクス等の新たな技術を活用することで、DX化を推進 |
| Civil Government | ・社会保障制度改革、国や地方自治体の業務改革・DX推進、産業イノベーション創出などの領域を中心にコンサルティング業務を遂行 ・グローバルネットワークを活用し、日本が抱える社会問題の解決を目指す |
【オファリングサービス】
| Supply Chain & Network Operations | ・サプライチェーンネットワーク再構築やオペレーション状の課題解決に向け、戦略立案から業務・組織変革の実行まで横断的にサービスを提供 |
| Customer & Marketing Technology | ・Digital Technology（Salesforce/Adobe等）を活用した構想策定、から要件定義・導入展開・運用保守までを支援 ・システム導入後も変化するビジネス環境を的確に捉え、これまで培った成功実績・ノウハウを活用し、課題解決を目指す |
| Monitor Deloitte(Strategy) | ・SDGsやESG、Circular Economyなどに代表される次世代の常識に対応できるように、戦略策定から実行、効果導出まで一貫して提供 ・クライアントと密に協働し、中長期的な変革実行を主とした一連のプロジェクト活動を通して、次世代経営者の育成を推進する |
社風
デロイト トーマツ コンサルティングには、厳しいなかでも協力し合う風潮が浸透していることが特徴的です。
また、コンサルタントは早朝から深夜まで長時間労働をしているイメージがあるかもしれせんが、子育てやライフワークバランスを尊重し、個々の働き方を実現できる風土があります。
ここでは、デロイト トーマツ コンサルティングで実際に勤務経験のある人の口コミを、openworkをもとにいくつか紹介します。
- 有給申請のプロセスがシンプルかつ通りやすいので、気兼ねなく申請できる
- 所属部署では希望内容に沿ったプロジェクトにアサインされ、英語スキルを伸ばせる環境だった
- 社内に英会話のスキルアップを促すプログラムが用意されていて、語学スキルを早いうちから活かしたい人にとってよい職場である
- 社内の就業時間や働き方、業務時間外の時間の過ごし方の自由度が高い
このように、「働き方やスキルアップなどに満足している」といった口コミが多く見られました。
人事制度（キャリアパス）
デロイト トーマツ コンサルティングでは、コンサルタントの成長モデルとして「アワーグラス・モデル」を採用しています。
アワーグラス・モデルとは、早期から専門性を身につけることを重視しているプログラムのことです。
入社後はビジネスアナリストからキャリアをスタートして、基礎的なコンサルティングを学びます。
業務のなかで広範囲の経験を積み、シニアマネジャーに到達する段階では複数分野で活躍できる専門性を身につけられる仕組みです。
また、個々のランクに合わせたカウンセラーが付き添い、キャリアアップをサポートする制度もあります。
年に数回の面談でアドバイスを受けることで、どのようなキャリアパスを歩んでいくかを考えられるのです。
教育制度
教育制度については、実際のプロジェクトを通じたOJTと研修などを通じたOFF-JTを実施しています。
OJTは、各コンサルタントがアサインされたプロジェクトのなかで役割や成長目標を提示され、それを完遂することが求められるプログラムです。
プロジェクト終了後にはフィードバックが実施され、それに付随して日常的な指導育成も行われます。
OFF-JTは、体系的なプログラムと豊富なトレーニングメソッドに取り組むことで、さまざまなスキルを身につけられる制度です。
ランクごとに細かく設定されているので、効率よく成長が見込めます。
デロイト トマーツ コンサルティングの中途採用で求められるスキル
デロイト トーマツ コンサルティングに中途採用で入社するためには、多種多様なスキルが高いレベルで求められます。
ここでは、求められるスキルについて解説します。
- 特定分野における高い専門性
- 分析力
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ能力
- 英語力
特定分野における高い専門性
特定の専門分野のみを深堀りしていくキャリアアップは、デロイト トーマツ コンサルティングでは推奨されません。
ただ、まったく専門性のないコンサルタントも重宝されない風潮があります。
ストラテジーやM&A、マーケティングやテクノロジーなど、コンサルティングを行う分野は多種多様です。
そのなかで、まず自らが得意とする分野を見つけて、高い専門性を持つことが重要です。
分析力
コンサルティングを行う際には、業界の動向や顧客に関する多様なデータを分析したり、競合となる企業をリサーチしたりすることがあります。
そのため、これらの分析を高いレベルで実施するためのスキルや経験が必要です。
近年では、業界の垣根を越えた諸問題がグローバルに起きており、既存の価値観や思考回路では太刀打ちできないケースがあります。
このような複雑な課題を解決するためにも、分析力は欠かせない要素です。
コミュニケーション能力
コンサルタントは、クライアントをはじめ、さまざまな立場の人々と密にコミュニケーションを取ります。
クライアントからの課題をヒアリングし、適切な知見やスキルを持つ人物と相談をしながら課題解決に向かうのです。
それゆえに、優れたコミュニケーション能力は必須です。
また、課題が複雑になればなるほど、各分野の専門家とのコラボレーションが必要となります。
さまざまな分野のプロフェッショナルとやりとりする際には、相手を尊重しながらコミュニケーションを取ることが大切です。
リーダーシップ能力
コンサルティングを行う上で、チームを組んだり部下のマネジメントをしたりといった業務も発生します。
各プロジェクトにおけるリーダーに任された際には、プロジェクトの成功に向けてチームをリードすることが大切です。
目標を達成するためには、組織やチームを方向づけてモチベーションを高めるリーダーシップ能力も欠かせない要素となります。
英語力
デロイト トーマツ コンサルティングは、グローバルに展開している大手コンサルティングファームです。
それゆえに、ビジネスレベルの英語力があるほうが望ましいといえます。
実際にデロイト トーマツ コンサルティングの中途の募集要項にも「ビジネスレベルの英語力」を必須要件としているケースもあります。
デロイト トーマツ コンサルティングの中途採用に向けた対策
中途採用でデロイト トーマツ コンサルティングに入社するためには、事前準備が欠かせません。
実績やスキルの洗い出し、面接の模擬練習など、やるべき対策はいくつかあります。
ここでは、中途採用に向けた対策と方法を解説します。
- 現職（前職）で実績を作る
- 求められるスキルや人物像を正しく理解する
- ケース面接に備える
- 「入社後に何を成し遂げたいのか」を明確にする
現職（前職）で実績を作る
先述したように、デロイト トーマツ コンサルティングの中途採用は、部門別での募集です。
これまでの自分の実績や保有するスキルに合致している部門に応募すれば、有利に選考を進められる可能性が高まります。
まずは募集要項を熟読し、自分に適した部門に応募できるように整理してみてください。
求められるスキルや人物像を正しく理解する
部門別の募集では、それぞれ求められる人材の能力や人物像が異なります。
募集要項を熟読し、求められるスキルや人物像を理解しておくことが重要です。
その上で、「自分の強みや知見を活かせるか」「自分のやりたいことは達成できるか」などを検討し応募するかどうかを判断するようにしてください。
ケース面接に備える
コンサルの中途採用選考では、一般的な面接で想定される質疑応答以外にも、ケースインタビュー（ケース面接）が行われる場合があります。
ケースインタビューでは、面接官から架空のビジネス問題を提示され、その問題に対して考え方やプロセス、解決策を提示するよう求められます。
問題には、業界分析や財務データなどが含まれることもあり、与えられたデータをもとに、効果的な分析と推論が必要です。
これを滞りなく行えると、面接官への心象や信用度が上がります。
「入社後に何を成し遂げたいのか」を明確にする
選考を受ける前に、なるべく明確な転職理由を考えておきます。
特に「入社後に何を成し遂げたいのか」といった観点での転職理由を固めておくことは有効です。
また、「自分の持つスキルや経験をどのようにコンサルに活かすのか」といった観点も転職理由を検討する際には重要です。
この内容と転職理由をリンクさせて具体性を持たせると、より説得力のある転職理由が作成できます。
デロイト トーマツ コンサルティングへの転職なら「ASSIGN」へ
ここまで紹介してきたように、デロイト トーマツ コンサルティングへの中途採用の難易度は高いのが実情です。
転職を成功させるための対策や準備を、自分一人だけで行うのは容易ではありません。
転職を確実に成功させたい気持ちがあるのであれば、コンサル転職に強い「ASSIGN」の利用をおすすめします。
弊社ASSIGNは、「転職を通して人々を幸せにする」ことをモットーに、転職支援を行っています。
初回の面談では、まず転職希望者の経験・スキル・キャリアプランなどを一つひとつ棚卸ししますので、いきなり案件の紹介はいたしません。
その後、転職先で得るべきスキルや環境を整理した、その人オリジナルのキャリアプランを提示します。
これに納得していただいてはじめて、転職希望者に合った最適な求人を紹介する流れが基本です。
そのため、保有する求人を一方的に紹介するようなことはありません。
転職希望者に寄り添った親身な姿勢がASSIGNの強みです。
このほかにも、ASSIGNでは以下のようなサービスを提供しています。
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接練習
- 面接日時調整の代行
- 年収交渉の代行 など
ASSIGNでは、各企業の特徴や傾向に合わせた対策をエージェントがオーダーメイドで構築するため、万全の準備ができます。
コンサルへの転職を検討するなら、ぜひ一度ASSIGNにご相談ください。
ASSIGN
アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。