SIerからの転職先7選│エンジニア・営業別で活かせるスキルやSIer出身者の転職事例をご紹介
システム開発や運用を請け負うSIer出身者は、IT知見とプロジェクトの推進力を兼ね備えており、転職市場で非常に高い評価を得ています。
「エンジニア職」と「営業職」では、活かせるスキルや市場価値が評価されるポイントやキャリアの選択肢が異なります。
本記事では、最新の転職市場動向を踏まえ、SIerの【エンジニア】と【営業】のセクションに分けて、それぞれの強みを最大化できる転職先や、キャリアアップのポイントを解説します。
Contents
【エンジニア編】SIer出身者の市場価値が高い理由
DXの加速により、SIerのエンジニアは下記の観点で転職市場で評価されます。
開発における上流工程(要件定義)の経験
仕様書があれば作れるエンジニアは多いですが、仕様書自体を正しく定義できるエンジニアは希少です。顧客の抽象的な困りごとや要望をエンジニアの視点でシステムに変換する力は、プロジェクトの成功を分ける重要なスキルです。要件定義の質が低いと、その後の工程で思ったものと違うという手戻りが発生し、コストが跳ね上がります。上流工程の経験があることは、「プロジェクトのリスクを初期段階で潰し、投資対効果を最大化できる人材」であるという証明になります。この観点からSIerのエンジニアは市場価値が高く評価されます。
顧客折衝・プロジェクトマネジメント能力(折衝力・PM)
SIerのプロジェクトでは、「顧客の要望」と「自社やパートナー企業の現場リソース」の板挟みになることが常です。ここで一方的に要望を飲むのではなく、代替案の提示や段階的なシステムリリースを行い、双方にとって納得感のある合意を形成できる能力は転職市場において評価されます。期待値調整を適切に行って顧客折衝してきた経験は高く評価されます。
クライアントのシステムの変更は、エンジニアの部署に限らず、マーケティング部や管理部門など複数の部署にまたがって進行するプロジェクトが多いです。一つの部署がOKを出しても、他の部署では好ましくないなど、すべての部署に納得感を持たせるために合意形成をしていく難しさがあります。調整力という一言でまとめられてしまいますが、求められるレベルはかなり高く、これが市場価値が高いと言われる所以です。
【エンジニア編】SIerエンジニアにおすすめの転職先5選
SIerエンジニアのキャリアは、「上流工程へ行きたいか」「技術を極めたいか」「働き方を変えたいか」で選択肢が分かれます。自身の志向に合わせて選ぶことが重要です。
1. プライムSIer
SIer関連企業の中でも、企業ごとで担当する工程は異なります。
現在、二次請け・三次請けのSIerで開発・運用を行っている方の多くが希望する傾向にあります。
転職するメリット:
- 上流工程に関われる。
詳細設計や実装だけでなく、要件定義や顧客との折衝、プロジェクトマネジメント(PL/PM)がメイン業務になります。 - 大規模プロジェクトに関われる機会が増える。
活かせるスキル:
- プログラミングスキル
- システム開発経験
2. SaaSなどのWeb系企業のエンジニア
SIerのような「受託・納品して終わり」ではなく、自社サービスを開発することがミッションであり、企画から開発・改善まで一貫して携われるのが特徴です。
SIerでは経験することが難しい開発領域を担当できたり、改良や新機能の追加などに携われたりすることが魅力です。
転職するメリット:
- Go、 Python、 AWS/GCPなど、モダンな技術スタックを経験できる
- 企画から開発、運用まで一気通貫で携われる
- 1つのプロジェクトに長く携われる。
活かせるスキル:
- システム開発経験
- データベースやクラウド技術に関する知識
- プロジェクトマネジメント経験
特に、SIerでシステムを安全かつ安定的に稼働させるように設計・開発した経験があると、転職市場で有利です。
3. 事業会社の社内SE(DX推進担当)
社内SEは、企業の専任エンジニアとしてシステム構築・運用・保守、社員のサポートを行う職種です。
SIerが社外のさまざまなクライアントとの業務を担当するのに対して、社内SEは一つの企業に専従するのが大きな違いです。
転職するメリット:
- ユーザーサイドと直接連携して、システム導入・業務改善を行える
- 会社の幅広い業務に関われる
活かせるスキル:
- 顧客折衝経験・プロジェクトマネジメント経験
- システム開発経験
4. ITコンサルタント
システムを開発する立場から、企業の課題を解決するために「戦略を描く」立場への転身です。SIerのように具体的なシステムの設計・実装・保守だけでなく、その前段階にある「経営課題の解決」や「IT戦略の立案」を担います。一次請けSIerよりもさらに上流工程から企業経営に深く関与できるのが最大の特徴です。
ITコンサルタントの業務内容
IT分野に特化し、クライアントのIT戦略策定やシステム導入支援を行います。「どのようなシステムを導入すべきか」「どうITを活用して業務を改善するか」を検討します。
- IT戦略の立案
- システム導入支援
- プロジェクトマネジメント(PMO)
メリット:
- 幅広い業界・企業のコンサルティングに関われる
- 戦略的思考やビジネスの考え方が身につく
- クライアントの経営層と関わることで経営者視点が身につく
- 年収が上がる
SIerでは経験することが難しい、企業の経営戦略まで上流工程から関わることができるため、キャリアアップや年収アップにつながります。
活かせるスキル:
- IT知識全般/システム開発経験
- プロジェクトマネジメント経験
- 顧客折衝能力と論理的思考力
5. フリーランスエンジニア
SIerで十分な開発実績と一人称で動けるスキルを身につけた場合、組織を離れて独立する道もあります。 特にJavaやPHP、インフラ周り(AWS等)の実務経験が豊富であれば、フリーランス市場での需要は非常に高いです。
メリット:
- スケジュールやプロジェクトの選択に大きな裁量を持てる
- 収入が青天井になり、会社員では得られない収入を目指せる
活かせるスキル:
- システム開発経験
- 顧客折衝経験/コミュニケーション能力
【営業編】SIer出身者の市場価値が高い理由
一般的に、SIer業界の営業職で培った以下のような経験は、転職市場でかなり評価されます。その中でも評価される点は下記の3点に集約されます。
エンタープライズ経験
IT業界で成長してきているSaaS企業の多くが、中小企業から大企業向けへの販路拡大を狙っています。しかし、大企業の導入は、決裁フローが複雑で、導入までのリードタイムも長く、高度な信頼関係構築が必要です。Web完結型の営業しか経験していない若手が多いSaaS企業にとって、大手企業相手に、長期間の契約をまとめてきた経験を持つSIer出身者はかなり重宝されます。
顧客折衝・プロジェクトマネジメント能力(調整力・PM力)
SIerの営業は、単純に顧客と話すだけではありません。
- システムエンジニアやプロジェクトマネージャー
- パートナー企業
- 顧客側のシステム部と経営層・各セクション
このように、立場や利害が異なる多くの関係者の間に立ち、プロジェクトを円滑に進める調整力が求められます。これはプロジェクトマネジメントのスキルの一部であり、プロジェクト単位で動くような企業では、即戦力のスキルとして評価されます。
無形商材の提案力
SIerの営業は目に見えないシステムを扱います。形のある商品を売るのとは異なり、「顧客の課題を聞き出し、それを解決するための仕組み(ソリューション)を提案する」必要があります。課題解決型の営業は、どの業界でも通用するポータブルスキルで、特に潜在的な課題を掘り起こし、それに対するソリューションを提案した経験は市場から見てかなり評価される経験です。
「年功序列で給与が上がりにくい」「技術よりも調整業務が多い」といった悩みを抱えがちなSIerですが、その経験は転職市場において強力な武器になります。
【営業編】SIer営業職におすすめの転職先2選
SIerの営業職は、「無形商材」かつ「高額・長期間・複雑」なソリューションを扱った経験があり、法人営業としての基礎体力が非常に高いと評価されます。
1. ITコンサルタント
「営業からコンサル?」と思われるかもしれませんが、実は非常に相性の良いキャリアパスです。 特に大規模プロジェクトのPMOや、顧客の業務課題を整理するビジネスアナリストの領域では、営業で培った「調整力」や「顧客の潜在課題を引き出す力」が活きます。
メリット:
- 専門性が身につき、個人の市場価値が高まる
- 営業ノルマのプレッシャーから、プロジェクト品質へのコミットへと役割が変更
2. IT・通信業界の法人営業
通信キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク等)や大手通信系企業の法人営業部門への転職です。 5G、IoT、閉域網ネットワーク、クラウド接続など、企業の通信インフラを支える提案を行います。SIer営業で培ったIT知見がそのまま活かせるため、キャリアチェンジを目指すことが可能です。
メリット:
- 社会インフラに近い、規模の大きな提案が可能に
- SIer時代と同様に「課題解決型」の営業スタイルでありながら、より通信・ネットワークに特化した専門性が身につく
- 事業会社で大手企業のため、福利厚生や働き方が安定している傾向
SIerからの転職を成功させるポイント5つ
SIerからの転職を成功させるには、おさえておくべきポイントがいくつかあります。
ここでは、特に効果的となるポイントを5つ紹介します。
- 明確な転職理由を考える
- 転職先の業務内容を把握しておく
- 自分のスキルや経験を棚卸しする
- 入社してから数年後のキャリアまで想定しておく
- 転職エージェントを利用する
明確な転職理由を考える
転職活動で、企業側が確認する重要な項目の一つが、転職理由です。転職理由が不明瞭であったり、前職の不満が全面に出ているような内容であったりする場合は、選考で不利に働きます。
あまり全面に押し出さないほうがよい内容は、以下の通りです。
- 給料が低かった
- 人間関係に問題があった
- 休日が少なかった
- 残業が多かった
上記のような理由を述べると、「不満を感じたらすぐ辞めてしまうのでは」「人間関係を構築しにくいのでは」といった不安感を与えてしまう恐れがあります。
「不平不満があるから転職したい」という印象を与えないようにするためには、転職理由を前向きな姿勢と熱意を交えたものにする必要があります。
転職のきっかけを振り返りながら、「転職で何を改善し成し遂げたいのか」を明確にすることが大切です。
転職先の業務内容を把握しておく
せっかく転職したにもかかわらず、入社してから「こんなはずではなかった」と後悔を抱いてしまう人は少なくありません。
入社後のミスマッチを避けるためには、応募する前の入念な企業リサーチが肝要です。
募集要項、企業のWebサイトなどの公式情報はもちろんのこと、口コミサイトやSNSでの口コミも調べると効果的です。
実際に働く社員の生の声から、応募先企業が自身の希望する環境であるかを判断すれば、ミスマッチを防ぎやすくなります。
ただし、Web上の口コミは真実だけが列挙されているとは限りません。なかには、その社員だけが遭遇した出来事や、デマや嘘も混じっていることがあります。
複数の口コミサイトやSNSを確認し、より信憑性の高い情報を拾うように努めることが大切です。
また、面接選考や入社前の社員とのカジュアル面談を通じて、業務内容や大変さ・やりがいなどを直接聞いてみるのも有効です。
自分のスキルや経験を棚卸しする
SIerで身に付けたスキルや経験を棚卸しして、明確にしておくことも重要です。
「具体的にどのようなスキルか」「そのスキルはどの場面で活かせるのか」を洗い出しておくと、転職先で活かせる内容が明確になります。
また、SIerでの経験では、参画したプロジェクトの内容・規模・期間・自分の役割などを明確にすると、企業側に伝わりやすくなります。
これまでの業務経験を細かく伝えると、訴求力が高まり効果的です。
入社してから数年後のキャリアまで想定しておく
目の前の転職そのものを目的にするのは望ましくありません。
「現職さえ辞められたらそれでいい」「とりあえず環境を変えたい」のような考え方では、転職先でもうまくいかない可能性があります。
転職活動は短期的だけではなく、中長期的にも自分の人生に多大な影響をおよぼします。
転職活動の際には、常に長期的なキャリアを見据え、入社後にどのように活躍してキャリアを構築したいかを考えていくことが大切です。
長期的なキャリアプランが明確であれば、長くやりがいを持って働ける企業が見つけやすくなり、結果的に転職後の満足度も高まります。
転職エージェントを利用する
転職活動を、自分一人で行うことにはさまざまなデメリットがあります。
特に企業情報の収集や給料・待遇面での交渉は、自分だけで行うのは困難です。
できるだけ効率的に、かつ確実に転職活動を進めるためには、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用すると、以下のような支援を受けられます。
- 求人の紹介
- 個別面談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面談日程調整
- 給料・待遇面の交渉 など
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伴走型エージェントとして、転職希望者に寄り添い転職活動をサポートしているのが特徴です。
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SIer出身者の転職事例
顧客に届けたい価値を突き詰めた転職。
プライム上場SIerでPMと営業を経験した高山様。
「顧客に本当に届く価値」を突き詰めたいという思いから転職を決意しました。
当初、事業会社のDX部門かITコンサルティングファームで悩むも、担当エージェントである松井との面談を通じて、「経営層と現場の双方が納得する提案ができるコンサルタント」という理想像を明確化。技術力を前提に提案できる企業を軸に絞り込みました。
最終的に選んだのは、長期的な顧客リレーションと「支援品質へのこだわり」を徹底するULSコンサルティングです。入社後、未経験の航空業界の案件にアサインされながらも、社員の自由なキャリア形成を尊重する環境で、自身の価値観と一致した企業文化を実感。今後は、ITコンサルタントとしての基盤を固め、経験を積み重ねることで、将来的に専念したい業界を見つけるキャリアビジョンを描いています。
ASSIGN
アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。


