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第二新卒で転職を成功させるには。求められる能力や成功例を紹介

短大や大学を卒業後、おおむね3年以内の人を「第二新卒」と呼びます。

第二新卒と聞くと、社会経験が少なく前職での実績や経験も十分でないため、「転職活動で苦労するのでは」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。

しかし、フレッシュで熱意・意欲で溢れる第二新卒は、転職市場でも需要が高く、ほかの年代と比べて転職成功率が高い傾向にあります。

第二新卒ならではの転職成功のポイントや求められる人物像を把握しておけば、転職成功への道が近づきます。

そこで本記事では、第二新卒の転職事情や会社側から求められるスキル、転職成功のポイントを解説します。

転職市場の動向や今からできる対策を知り、自らの転職活動の参考にしてください。

第二新卒の転職事情

第二新卒で転職を決断する人は、どれほどの人数がいて、どのような背景で転職を決断しているのでしょうか。

ここでは、近年の第二新卒の転職事情を紹介します。

新卒入社後、3年以内に辞めて転職する人が3割超え

2021年10月に厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒入社した人のうち3年以内に退職した人の割合は、大卒で31.2%、専門卒で41.4%でした。

つまり、3割以上の人は入社3年以内に会社を辞め、別の働き口を見つけるために転職活動をしていることがわかります。

また、会社規模ごとの離職率を見てみると、会社規模が小さいほど入社3年以内の離職率が高い傾向にあります。

5人未満、あるいは5〜29人の規模の会社では、約半数の新卒入社の人材が3年以内に退職しているのが現状です。

これらの調査から、3年以内で新卒入社の会社を辞めて転職活動を始めるのは、決して珍しいことではありません。

第二新卒世代の転職理由

2020年に厚生労働省が発表した「転職入職者の状況 転職入職者が前職を辞めた理由」によると、20〜24歳の転職理由は多い順で以下の通りでした。

男性の場合:

  1. 労働時間、休日などの労働条件が悪かった
  2. 職場の人間関係が好ましくなかった
  3. 収入が少なかった

女性の場合:

  1. 労働時間、休日などの労働条件が悪かった
  2. 収入が少なかった
  3. 職場の人間関係が好ましくなかった

いずれの場合も、労働環境に関する内容がきっかけで転職を決めている人が多い傾向です。

第二新卒の転職成功率

厚生労働省の「中途採用に係る現状等について 年齢別の転職入職率」によると、転職入職率が最も高いのが20代後半、その次が20代前半でした。

また、同調査の中途採用の年齢別の採用方針によると、約95%の企業が「35歳未満の採用に積極的である」と回答していますが、年齢が高くなるにつれて採用の積極性が弱まる傾向です。

このことから、第二新卒を含む20代は30・40・50代と比較して転職しやすいことがわかります。

転職市場で第二新卒の需要が高い理由

転職市場において第二新卒の需要が高い理由は、主に以下の3つです。

  • 吸収力や柔軟性がある
  • 新卒と比べ教育コストが少ない
  • 企業に新しい風をもたらす期待感がある

吸収力や柔軟性がある

若手でフレッシュな第二新卒は、転職先のやり方や考え方を柔軟に取り入れられる吸収力・柔軟性があります。

年齢が高いと、特定の企業の特色や方針に染まっていて、転職先の方針ややり方に馴染めないなどのトラブルが発生することも少なくありません。

年齢が高い分会社への影響力も大きく、会社の雰囲気やチームワークを左右する可能性も考えられます。

一方で第二新卒は、前職の経験が短いため、企業のやり方・方針にすんなりと馴染みやすい傾向です。

「会社に本当に馴染めるのか」「ほかの社員と合わなかったらどうしよう」といった心配が少ない点は、会社にとって大きなメリットです。

新卒と比べ教育コストが少ない

第二新卒の人材は社会人として基本のマナーやスキルが既に備わっているため、新卒と違って1から教える必要がありません。

新卒の場合は「そもそも社会人とは」といった観点での研修や教育が必要であり、実際に新卒の人材が会社に貢献できるようになるのは入社してからおよそ数ヵ月先だと言われています。

第二新卒の場合、ビジネスマナーは前職で学んでいるので基本的な教育や研修が不要となり、あとは自社の業務内容を教えるだけで済みます。

教育の時間と予算を減らせるため、企業側にとっては大きなメリットです。

なお近年は、新卒人材の奪い合いが激化し、新卒採用で十分な成果が出せなかった会社が第二新卒の採用に力を入れる風潮があるので、採用チャンスが増えています。

企業に新しい風をもたらす期待感がある

第二新卒の人材は、これまでに何年も自社で勤める社員にはない価値観や仕事に対する熱意をうまく還元し、企業に新しい風を吹かせてほしいと期待されています。

特に以下のようなスキルや姿勢は、若手である第二新卒だからこその魅力です。

  • 仕事に対する熱意、意欲
  • 向上心
  • 失敗を恐れず行動する力
  • 素直さ
  • 吸収力 など

上記のような内容をうまくアピールできれば、入社後に活躍する期待感が強まり、転職成功の確率も高まると考えられます。

第二新卒に求められる能力

第二新卒の転職では、特に以下の能力が求められています。

  • コミュニケーション能力
  • 基本的なビジネスマナー
  • 積極性・熱意

上記3つの内容を積極的にアピールしてみてください。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、どの業界・企業においても重視されるスキルです。

企業に入れば、上司や同僚をはじめ、クライアントや外部の担当者などとコミュニケーションを取る機会が多数あります。

そのなかで、相手の意向を汲み取ったり、相手に合わせて正しい言葉を選んで伝えたりする力は、社会人として欠かせません。

特に面接選考では、本人の話し方や言葉選びを通してコミュニケーション能力が確認されているので、十分配慮をして受け答えをする必要があります。

ハキハキとした明るい話し方を意識し、「この人と一緒に働いてみたい」と思わせる熱意や人柄を伝えることが重要です。

基本的なビジネスマナー

第二新卒の人材は、基本的なビジネススキルが身についていることを前提として見られます。

もし社会人としてのマナーを疑われるような振る舞いをしてしまうと、「前職でマナーを学んでいないのか」と仕事に対する姿勢を疑われてしまうかもしれません。

転職活動を始めるときには、まず基本的なビジネスマナーを見直し、ビジネスの場に相応しい行動や言葉遣いができるようにしておくことが大切です。

【面接前に押さえておきたいマナー】

  • 身だしなみ
  • 面接の入室、退出時のマナー
  • 尊敬語、謙譲語などの基本的な言葉遣い
  • メールの書き方
  • 名刺交換の方法 など

積極性・熱意

第二新卒に対して企業が最も求めているものは、積極性や熱意です。

仕事に対する熱意や新たな業務にも挑戦する積極性は、若手だからこそ期待している部分です。

積極性や熱意があれば「将来の活躍が期待できる」「自社でしっかり育成して長く貢献してほしい」とみなされ、内定の確率も高まります。

ただし企業の採用担当者は、前職を早くに辞めている第二新卒に対して以下のような懸念を抱いています。

  • 働く意欲が欠けているのではないか
  • 困難に耐えられる体力や精神力は十分でないかもしれない
  • とりあえず早く職を決めたいだけかもしれない

上記のような不安を払拭するためにも、「長期的に貢献したい」という仕事への熱意をアピールすることが大切です。

第二新卒の転職に自己分析が必要な理由とは。自己分析のポイントも解説
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第二新卒の転職失敗パターン

第二新卒は企業からの需要が高く、ほかの年代と比べて転職しやすいと言われています。

ただし、転職活動の方法・対策を間違えると難航してしまうのも事実です。

ここでは、第二新卒の転職失敗パターン3つを紹介します。

  • 退職理由がネガティブ
  • 市場価値に合っていない企業に応募する
  • 長期的なキャリアをイメージできていない

退職理由がネガティブ

転職面接では退職理由に関する質問がよく聞かれます。

転職のきっかけが「年収が低い」「上司と合わなかった」などのネガティブな理由であっても、面接で伝える際にそのまま伝えるのは望ましくありません。

採用側は退職理由を聞くことで「本人はどう打開策を見出しているか」「どう次につなげているか」を知りたいと考えています。

もし「会社やほかの従業員が悪い」といったニュアンスを伝えてしまえば、「困難があっても自分で解決しようと努力できない人」だと判断されてしまいます。

退職理由で嘘の内容を言うのは好ましくありませんが、退職理由を上手く変換して伝えることを心がけてください。

【変換例】

  • 給与が低かった

→実績やスキルを評価してくれる会社で働きたい

  • 残業が長い

→上司へ残業時間の見直しを提案したが受け入れてもらえなかったため、効率を重視する環境で働いたほうが自分の実力を発揮できると考えた

  • 社員同士の競争が激しかった

→社員同士の情報共有を重視して働きたい

【例文付き】面接で退職理由をネガティブからポジティブへ言い換えるポイント
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市場価値に合っていない企業に応募する

自身を過大評価し、知名度の高い大手企業だけに絞り込んで応募する人は、転職活動が難航しがちです。

第二新卒は新卒とは違って「会社の即戦力となれるか」が重視されるため、持ち合わせているスキル・経験が細かく確認されます。

自分のスキルや経験に合わない企業ばかりエントリーしていたら、なかなか内定がもらえず転職活動は長期化してしまいます。

自分のスキルや経験を客観視して市場価値を判断し、知名度にこだわりすぎない企業選びが重要です。

長期的なキャリアをイメージできていない

長期的なキャリアをイメージできておらず、目先の転職活動だけに一生懸命になっている人も転職に失敗しやすい傾向があります。

特に「なかなか転職先が決まらず焦っている」「できるだけ早く転職先を決めたい」と考えている人は、目の前の内定獲得だけを考えがちです。

しかし、転職活動は内定獲得が目的ではなく、長期的な視点で見たときの待遇改善やキャリアビジョンの実現が目的です。

「3年以内に〇〇をしたい」「5年後までに〇〇のポジションに就きたい」など、将来自分がなりたい姿を明確にイメージした上で企業選びをする必要があります。

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第二新卒の転職を成功させるためのポイント

第二新卒の転職を成功させるためのポイントは、以下の通りです。

  • 転職理由・志望動機を明確にする
  • 自己分析をして長所・短所を理解する
  • キャリアビジョンを明確にする
  • 会社に長く貢献できる根拠を明確にする
  • 転職エージェントを活用する

転職理由・志望動機を明確にする

「なぜ転職したのか」という転職理由と、「なぜ自社なのか」という志望動機は、企業が最も気になるポイントです。

特に前職を早くに辞めている第二新卒に対しては「採用してもすぐに辞めるのではないか」「前職と同じ困難に遭遇したら、投げ出してしまうのではないか」という不安を抱いています。

こういった不安を払拭させるためにも、明確な転職理由や志望動機が求められます。

また、企業・業界への志望が明確であれば、軸を持って企業を選べるので、入社後のミスマッチを防ぐことも可能です。

「本当に転職が必要なのか」「なぜこの企業なのか」という視点で、志望動機を考えてみてください。

自己分析をして長所・短所を理解する

自己分析を通して、自分の長所と短所を明確にしてください。

自己分析を十分に行わないまま入社を決めてしまうと、自分に合わない職場や業務内容であることに後から気づくケースがあります。

自分の特徴や今後目指したいキャリアがはっきりすれば、転職前にその業種・職種に合うかどうかを正しく判断することが可能です。

転職活動では「早く求人を探したい」という気持ちが先行しがちですが、まずは自己分析に十分な時間を投下してみてください。

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キャリアビジョンを明確にする

キャリアプランをどれだけ明確にイメージできているかも、第二新卒の転職成功を左右します。

転職を急いでいる人や準備が甘い人だと、「年収を上げたい」「残業を減らしたい」など目先の安定や待遇改善だけに注目しがちです。

しかし、転職は短期的な目的ではなく、志望先の企業へ定着し、活躍・貢献できるかが重要です。

「3年以内に〇〇をしたい」「5年後までに〇〇のポジションに就きたい」など、将来自分がなりたい姿を具体的にイメージしてみてください。

志望先で働くビジョンを描けていれば、会社側に「この人は長く働けるだろう」「成長が期待できる」と認知してもらえます。

長く会社に貢献できる根拠を明確にする

新卒の人材は完全にポテンシャルや人柄を見て採用されますが、前職の経験がある第二新卒は「即戦力となれるか」が採用のポイントとなります。

そのため、自分が入社後にどう貢献できるのかを根拠を持って伝えられるようにする必要があります。

例えば、「〇〇に挑戦したいです」「〇〇のリーダーになりたいです」と伝えるだけでは、根拠がなく企業側の採用メリットがありません。

「自分は〇〇のスキルを持っているので、〇〇の業務に活かせます」のように明確な根拠を示して、企業の事業に貢献できる趣旨を示すことは大切です。

学生時代の学びや経験、前職で培ったスキルや資格などのなかから志望先企業で活かせるものをピックアップし、明確にアピールできるよう準備する必要があります。

転職エージェントを活用する

転職を確実に成功させるなら、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントには転職に精通したプロのコンサルタントが在籍しており、業界の最新情報や採用傾向を共有してくれます。

過去の採用データも多数保有しているので、「この業界の採用では何が重視されるか」「過去に第二新卒で転職を成功した人はどのような特徴か」などの情報を得ることが可能です。

ほかにも転職エージェントでは以下のような支援を受けられます。

  • キャリア面談
  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接練習
  • 面接日時調整の代行
  • 年収交渉の代行 など

キャリアの方向性や応募する求人に迷ったときにも、第三者の視点から市場価値を判断し、相談に乗ってくれます。

ぜひ転職エージェントの活用を検討してみてください。

第二新卒で転職を成功させるには。求められる能力や成功例を紹介
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第二新卒の転職成功例

ここからは、20-30代ハイクラス特化の転職エージェント「ASSIGN」を利用して転職を成功させた事例を紹介します。

経験談1

慶応義塾大学を卒業後、損害保険ジャパン株式会社に新卒で入社し、チームで社長賞を受賞するなどの成果を残していた池田様。

入社3年目あたりから漠然とした停滞感を覚え、「何か新しいことに踏み出したほうがよいのでは」と思ったのが転職のきっかけだったそうです。

確実に社内での昇進ルートには乗っていたものの、自分のやりたいこと・やりがいを重視して転職を決断。

転職エージェントASSIGNとの面談・求人紹介を経て、難易度の高いM&A企業からの内定を獲得しました。

M&A企業へ入社後は、わずか1年目で予算を達成。

自分が動いてクロージングした数字が全て自分の営業成績となる分、営業成績に関する感度と責任感が高くなったと話しています。

同期や先輩からよい刺激を受けられる環境で、やりがいを感じながら日々の業務に取り組まれているそうです。

大手保険会社からM&Aアドバイザーへ転職。1年目から複数案件をリード
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経験談2

地元銀行に新卒で入社し、頭取賞を受賞するなど順調なキャリアを築いていた島倉様。

「本当にクライアントの成長にコミットできているのか」という課題感から、3年目で転職活動をスタートさせました。

転職活動では「転職先の会社と価値観は合うのか」という不安が最も大きかったため、転職エージェントに相談されたそうです。

ASSIGNとの面談を通して、自分が一貫して「誰かを支援することに喜びを感じる」と気づき、この価値観を軸に転職先を探しました。

最終的には、クライアント企業を支援でき、自分の直感的な行動力などを活かせる「営業コンサルティング会社」への転職を決断。

入社後は新規事業でフィールドセールスの支援をし、やりがいを感じながら業務に取り組めていると話しています。

第二新卒で転職を成功させるには。求められる能力や成功例を紹介
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アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。

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