Web系への転職で失敗しない。向いている人の特徴や転職活動のコツを解説
Web系の職種にはWebマーケターやWebデザイナー、Webディレクターなどさまざまな種類があり、職種によって問われるスキルや知識も異なります。
未経験からWeb系への転職を目指すのであれば、まずはWeb系の職種を把握し、「自分のスキル・経験を活かせるか」や「向き・不向き」を判断することが重要です。
本記事では、Web系の職種や転職に必要なスキル、Web系への転職で失敗しないためのポイントを紹介します。
転職するにあたって知っておきたい情報や転職のコツを把握し、自身の転職活動に活かしてください。
代表的なWeb系の職種
一口にWeb系といっても職種は多岐にわたります。
ここでは代表的なWeb系職種について、仕事内容や転職の難易度、必要な知識・スキルを解説します。
- Webマーケター
- エンジニア
- Webコンサルタント
- Webディレクター
- Webクリエイター
- Web営業
Webマーケター
Webマーケターは、サービスへの申し込みや商品購入など目標を達成するために、自社メディア・Webサイトへの集客を増加させる職種です。
商材や競合を踏まえて施策の立案やコンテンツの企画、アクセス解析、レポーティングなどを行います。
代表的なWebマーケティング施策は、以下の通りです。
- SEO対策
- SNS運用
- Web広告運用
- メールマーケティング
- ウェビナーの開催 など
Webマーケティング業界は、情報やトレンドの移り変わりが激しいため、常に新たな情報をインプットしてスキルアップを目指す姿勢が必要です。
必要なスキル・知識 | ・Webマーケティングの知見 ・データ分析力 ・論理的思考、仮説立て ・解析ツールの活用 |
向いている人 | ・数字に強い ・ロジカルに考えるのが得意 |
エンジニア
エンジニアは、Webサイトやアプリ、ソフトウェアの設計・開発を行う職種です。
Webデザイナーなどの担当者がデザインした設計をもとに、プログラミングを行うのが主な仕事です。
Webサイトの画面や問い合わせフォームなどの開発・デザインをする人を「フロントエンド」と、ユーザーから見えない部分(データベースなど)を管理する人を「バックエンド」と言います。
開発においてはHTML、Javascriptなどのプログラミング言語が使用されるため、転職にあたっては前もって使用される言語を習得しておく必要があります。
また、サイトやサービスの根幹をサポートする人材として、情報セキュリティ面の知識が問われることもあります。
必要なスキル・知識 | ・プログラミング言語の習得 ・正確性 ・スピーディーな作業 |
向いている人 | ・学習意欲や好奇心が高い ・柔軟性を持って仕事ができる ・集中力がある |
Webコンサルタント
Webコンサルタントは、クライアントの経営状況やWeb・IT面での課題を踏まえ、具体的な施策や改善案を提示する仕事です。
Webコンサルタントはクライアントの経営・売り上げに大きく関わる役割であるため、未経験からの転職は簡単ではありません。
SEO対策やWeb広告運用のマーケティング施策の知識をはじめ、コンテンツ企画やWebサイト設計の改善などWebに関する幅広い知見が求められます。
Webに関する知識だけでなく、顧客との信頼関係を構築するためのコミュニケーション能力や顧客の悩み・課題を汲み取るヒアリング力も欠かせません。
必要なスキル・知識 | ・Webマーケティングの知見 ・課題発見力 ・ヒアリング力 ・提案力 |
向いている人 | ・客観的に考えるのが得意 ・情報のインプットに貪欲 ・顧客の経営や売り上げに貢献したい思いが強い |
Webディレクター
Webディレクターは、プロジェクトの責任者として進捗管理・品質管理を行う職種です。
一つのプロジェクトに関わるWebデザイナーやWebライターなどの担当者と連携し、チームとして全体を取りまとめます。
Webディレクターは、以下のような仕事を行います。
- クライアントの要望や課題のヒアリング
- コンテンツ企画や改善案の提案
- 予算管理
- 制作メンバーの選定
- スケジュールの進行管理
- コンテンツの品質管理 など
Webディレクターにはプロジェクト全体を管理するマネジメント力をはじめ、リーダーシップやコミュニケーション能力が求められます。
未経験からWebディレクターへいきなり転職することは難しいですが、ほかの業種を担当して経験・スキルを高めていくと、Webディレクターにキャリアアップすることが可能です。
必要なスキル・知識 | ・管理力 ・マネジメント力 ・Webマーケティングの知見 |
向いている人 | ・学習意欲が高い ・その場に応じて臨機応変に対応できる |
Webクリエイター
Webクリエイターとは、WebサイトやWebコンテンツの制作全般を担う職種です。
クライアントからの要望や配信目的などを聞き出し、顧客の課題や要望に沿ったサイトやコンテンツを制作します。
Webクリエイターは、大きく分けて以下2つの役割に分類できます。
- WebサイトやWebサービスのクリエイター
- WebサイトやWebサービスに配信するコンテンツ(動画・音声・画像など)のクリエイター
Webクリエイターにはデザインに関わる知識や技術的なスキルだけではなく、クライアントやほかの担当者とのコミュニケーション能力・ヒアリング力も求められます。
必要なスキル・知識 | ・Webデザインに関するスキル ・コミュニケーション能力 ・CMSの知識 |
向いている人 | ・学習意欲が高い ・トレンドに敏感 |
Web営業
Web営業は、WebサイトやWebコンテンツの制作、Web広告運用の依頼などをクライアントから獲得する職種です。
Web営業はWeb上の無形商材を販売し、法人に向けた営業が多い点が特徴です。
顧客に合ったWebサイト制作や自社サービスの導入などを提案し、顧客の課題を解決することが求められます。
無形商材の営業は有形商材よりもサービスを導入した先のベネフィットが感じにくく、営業スキルが問われるので、工夫をして営業をする必要があります。
必要なスキル・知識 | ・商材に関する知見 ・顧客のニーズを分析する力 ・問題を解決するための提案力 ・営業経験(BtoBや無形商材の営業だとなおよい) |
向いている人 | ・数字やデータに強い人 ・体力がある ・数値や結果を追い求められる |
Web系職種の平均年収
「年収ランキング|doda」によると、Web系の職種を含む以下のジャンルの平均年収を次のように発表しています。
- IT・通信関連:433万円
- インターネット/広告/メディア 全体:405万円
2021年の全体平均年収は403万円ですので、平均よりもやや高めであることがわかります。
なお、Web系の平均年収は業種によって大きな差があります。
プロジェクトを指揮したり会社全体を管理をする管理職や、クライアントの経営にアドバイス・提案をするコンサルタントは、Web系職種のなかでも特に年収が高い傾向です。
- プロジェクトマネジャー:671万円
- ITコンサルタント:585万円
- IT戦略/システム企画:576万円
- Webプロデューサー/ディレクター:448万円
また、Web系職種の年収は個人のスキルや勤務する企業の規模によっても差がある傾向です。
規模の大きい企業へ転職する、あるいは独立・起業をして事業が成功すれば、年収1,000万円も夢ではありません。
Web系への転職が向いている人の特徴
Web系への転職が向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 自らPDCAを回せる人
- トレンドや最新情報に敏感な人
- 行動力のある人
自らPDCAを回せる人
Web系のどの職種においても、PDCAをスピーディーに回すことが求められます。
顧客からの要望やフィードバック、社内で出た課題点などをもとに、改善・実行を繰り返します。
特にWeb業界は変化のスピードが早いため、いかに早く施策を実行・改善できるかが売り上げを左右する重要なポイントです。
また、PDCAを回して自身のスキルアップに活かす姿勢も重要です。
学びを活かす姿勢があれば飛躍的に力をつけることができ、将来的にプロジェクトリーダーなどの役割を任される可能性も高まります。
トレンドや最新情報に敏感な人
Web業界は技術革新のスピードが早く、数年前の情報・トレンドが今や古くなっているケースも珍しくありません。
最新情報やトレンドを取り入れて効果的に仕事を進めるためにも、成長意欲を強く持ち、日々勉強を重ねていく姿勢が重要です。
逆に成長への意欲が低く、新しい情報を積極的に取り入れようとしない人は、Web系の仕事を続けていても思うようにキャリアアップできない可能性があります。
行動力のある人
Web系の職種では、自発的に動く行動力が欠かせません。
Web系の職種はチーム単位で動くことが多いため、積極的にチーム・顧客に貢献しようと率先して動く意識が必要です。
チームとしての目標やそのなかでの自身の役割を認識し、責任を持って自発的に仕事ができる人はあらゆる場面で重宝されます。
自発的な態度で仕事をする姿勢を積極的に見せれば、その後もさまざまな業務を任せてもらえるようになり、自身のキャリアアップにもつながります。
未経験からWeb系へ転職できるのか
Web系への転職は、業界・職種未経験からでも可能です。
近年はWeb系職種の人材不足に悩む企業も多く、未経験歓迎として広く人材を募集しているケースが多くあります。
ただし、未経験歓迎と書かれた求人であっても、入社時に最低限の知識が問われるケースがほとんどです。
未経験からWeb系に転職するには、入社後できるだけ早い段階で戦力となれるよう、あらかじめ関連知識を習得しておくことをおすすめします。
職場で業務を進める上でのベースとなる知識を身につけておけば、実務をスムーズに進められ、やりがいも感じやすくなるはずです。
未経験からWeb系への転職で失敗しないために
未経験からWeb系への転職で失敗しないために、以下3つのことを実践してみてください。
- 職種・業種とマッチするか判断する
- 転職前にWebに関する基礎的な知識を習得する
- 転職エージェントを利用する
職種・業種とマッチするか判断する
Web系へ転職するにあたって、まずは自分と職種・業種がマッチするかを見極めるようにしてください。
ITやWeb関連の職種は注目度が高く、近年需要が高まっている職種の一つであるため、漠然とした憧れでこの職種を選んでしまう人もいます。
一時的な憧れや「トレンドだから」という理由だけで転職を決めてしまうと、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。
転職してから後悔をしないためにも、まずは自己分析と企業分析を徹底し、Web系の職種と自分がマッチするかを判断するようにしてください。
「自分のこれまでの経歴やスキルを活かせるか」「社風や仕事内容と合うか」という観点は、転職を検討する上で特に重要なポイントです。
転職前にWebに関する基礎的な知識を習得する
転職前にはWebに関する基礎的な知識を学んでおくことをおすすめします。
「未経験でも応募可能」と記載のある求人であっても、業務に関わる基礎的なスキルやWebに関する知識が求められるケースがほとんどです。
また、あらかじめ仕事内容や必要な知識を学んでおけば、自分が業務内容とマッチするかを判断する上でも役立ちます。
近年は無料で閲覧可能なWebサイトをはじめ、セミナーや書籍などさまざまな媒体でWeb関連の知識を習得できるので、活用して知識を習得してみてください。
なお、知識を習得するにあたって、職種に関連する資格取得を目指すのもおすすめです。
Web系職種では資格取得が必須ではありませんが、資格があればアピールできる武器の一つとなり、ほかの応募者との差別化にもつながります。
以下の資格は、Web系職種に関連する資格の一例です。
試験名 | 詳細 | 対象 |
ITパスポート | 基礎的なIT知識全般を問われる資格 | Web系全般 |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | マイクロソフトオフィス製品であるWord、 Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目を扱うスキルを証明できる資格 | Web系全般 |
基本情報技術者(FE) | ITエンジニアの登竜門とも言われ、エンジニアに必要な基礎力を証明できる国家資格 | Webエンジニア |
マーケティング・ビジネス実務検定 | 特定の業種・業界にとらわれない幅広い共通のマーケティング知識が問われる資格 | Webマーケター |
Web検定 | Webディレクター、Webデザイナー、Webプロデューサーの3つの職種の一般知識が問われる資格 | WebディレクターWebデザイナー |
転職エージェントを利用する
未経験からWeb系への転職を目指す場合には、転職エージェントの利用を強くおすすめします。
転職エージェントにはWeb系の職種・業界に精通したアドバイザーが在籍しており、業界の最新情報や採用傾向を共有してくれます。
Web上に掲載のない社内情報や企業風土を教えてもらえるので、「自分がその企業で活躍できるか」「自分の価値観と合うか」を判断する上でも有効です。
転職エージェントで受けられる内容には、以下のような内容があります。
- キャリア面談
- 求人紹介
- 独自の非公開求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接練習
- 面接日時調整の代行
- 年収交渉の代行 など
転職エージェントでは上記のような細やかなサポートが受けられるので、自分だけで取り組むよりも効率的に転職活動を進められます。
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