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IT業界への転職に役立つ資格一覧。資格を取得するメリットや難易度を紹介

IT業界へ転職するにあたり、資格取得を検討している方もいるのではないでしょうか。

しかし、いざ取得するIT資格を選ぼうとすると、種類や難易度が幅広くどれを取得すべきか迷ってしまうのも事実です。

さらに「IT転職に資格は必要ない」という風潮もあり、そもそも資格を取得すべきかどうかを迷っている方も多いでと思います。

そこで本記事では、IT業界へ転職する上で資格を取得するメリットやデメリット、そして転職に役立つ資格を10個厳選してご紹介します。

実際のところ、資格は簡単に取得できるものではありません。

だからこそ、どの資格取得を目指すべきか、本当に取得する必要があるか、慎重に検討する必要があります。

ぜひ自分のキャリアを見据えながら、本記事を読み進めてみてください。

IT業界への転職に資格は必要なのか

IT業界の転職では、即戦力となる人材が求められます。

そのため採用時には、本人のスキル・実績に重きが置かれ、資格自体はそこまで重視されません。

実際の求人サイトでも、応募条件に「実務経験◯年」と書かれていることはありますが、資格取得を条件にする会社は非常に少ない傾向にあります。

また資格取得で得た知識のうち、実務で役立つものは一部であるケースが多いため「資格を持っているからといって、仕事ができるとは限らない」と考える採用担当者も多くいます。

とは言うものの、資格が転職において全く役立たないというわけではありません。

資格は、その人が持つ能力や知識を客観的に証明できるという良さがあります。

転職における資格取得に関しては、メリット・デメリットの両方があることを理解しておいてください。

IT業界への転職でキャリアを広げる資格の活用法

IT業界への転職において資格が100%役立つとは言い切れませんが、資格の保有が転職先や転職後のキャリアを広げるきっかけになることはあります。

たとえば、未経験から社内SEとして転職するために、自分が持つプログラミングスキルに加えて「基本情報技術者」の資格を取得することは、採用率を高める1つの方法です。

ここでは、転職する上で資格をどのようにアピールすべきか、資格の活用方法について解説します。

実務経験と資格を併せてアピール

これまでの仕事で得た実務能力に加えて、保有した資格をアピールすることで、その分野の基礎的な知識・能力を備えた人であると証明できます。

実際のところ採用担当者は、応募者の実力すべてを面接や選考書類だけで理解することはできません。

しかし、資格という証明があれば、ある程度の基礎が身に付いた人だと一目で分かります。

このように実務経験にプラスして資格を保有していれば、その人を採用する大きな根拠になり得ます。

取得にいたるまでの過程や行動力をアピール

資格の保有で実務能力をアピールすることはできませんが、取得するまでの行動力や意欲が評価されやすい傾向にあります。

IT関係の資格取得は、誰もが簡単にできることではありません。

時間を確保し、工夫して学習を進めた人だけが資格を取得できます。

だからこそ仕事の合間を使って資格を取得した人は、会社でも意欲的に働いてくれるだろうと、今後の可能性に期待して採用されるケースが多々あります。

資格を取得するまでの「行動力」や「精神力」は、転職での大きなアピール要素です。

IT業界への転職で資格を取得するメリット

実務が重視されるIT業界への転職ですが、資格が完全に役立たないわけではありません。

ここでは、資格を取得するメリット3つを解説します。

スキル・知識を客観的に証明できる

資格を保有していれば、特定分野における知識とスキル持った人であることを証明できます。

採用担当者の中には、基礎的な能力の有無を資格で判断していることもあります。

本人の能力や知識を、面接や書類だけで判断するのは非常に難しいことです。

自分が持つ知識やスキルを社外の人に知ってもらう上で、資格の取得は大いに役立ちます。

知識やノウハウを体系的に学べる

資格を取得するまでの過程で、知識やノウハウを体系的に学べるというメリットもあります。

今やネット上には、ITに関するあらゆる情報・知識が掲載されていますが、自分に必要な情報が散財している状態です。

そのため、ネットから必要な情報だけを探そうとすると、手間と時間がかかり学習の効率が悪くなることもあります。

しかし、資格取得に向けて学習を行えば、自分に必要な知識・ノウハウだけを効率よく学習することができます。

また、働く現場で自然と身に付いたスキルを、改めて学び直せるよいきっかけとしても有効です。

実務経験の少なさを補強できる

未経験からIT関連へ転職する、または実務経験が少ない場合は、資格の保有が大きな強みになります。

実際に20代で転職を目指す場合、実務経験の少なさで転職が不利になるケースがあります。

しかし、そのような少ない実務経験を補強する目的で、資格の取得を目指すのは有効な手段となります。

資格を保有していれば、知識・能力としてのアピールはもちろん、「成長意欲が高く、今後の活躍に期待ができる」と評価されやすくなります。

特に実務経験が少ない若手ほど、ポテンシャルに加えて、資格の取得が転職で有利に働く傾向があります。

未経験からの転職や、20代前半での転職の場合は、資格取得を前向きに検討してみてください。

IT業界への転職で資格を取得するデメリット

資格の取得が、かえって転職に逆効果を与えることもあります。

ここでは、転職で資格を取得するデメリット2つを解説します。

時間やコストがかかる

IT関連の資格は、比較的に難易度が高く、短期間の学習で簡単に取得できるものではありません。

一般的に資格を取得するためには、短くても2〜3ヶ月ほどの学習期間が必要とされています。

逆に短期間で容易に取得できてしまう資格は、転職の際に評価されにくいものです。

また、スクールに通って資格取得を目指すとなると、多くのコストがかかります。

資格取得のために費やす時間やコストが、自分の転職で本当に必要かどうかを、前もって検討する必要があります。

取得する目的が明確でなければ意味がない

「なぜ資格を取得するのか」

「取得した資格が、転職にどう役立つか」

この2点が明確でないと、貴重な時間とコストを無駄にするだけです。

汎用性の高い資格もあるため、一概には言えませんが、資格の保有が転職で有利に働くのは、応募した業種と資格の専門分野が完全に一致している場合が多いです。

逆に、志望する業種と著しく異なる資格を全面にアピールしてしまうと、「キャリア形成ができていない人だ」と見なされることもあります。

資格取得が自分の転職にどんなメリットがあり、本当に効果を発揮するかを、慎重に考えてみてください。

転職の目的から逆算し、取得予定の資格に意味をもたせる必要があります。

IT業界への転職に役立つ資格一覧

ここからは、IT業界への転職で役立つ10個の資格をご紹介します。

志望する転職先の専門分野や、キャリアを想定しながら、自分に合った資格を検討してみてください。

ITパスポート

ITパスポートは、基礎的なIT知識全般を問う国家資格です。

大学生でも独学で合格が目指せる試験として知られ、内容の難易度は低めです。

また、職種や業界を問わず幅広い社会人を受験対象に含めているので、知識の専門性は高いとはいえません。誰もが受験しやすい資格だと言えます。

試験時間は120分で、すべて四肢択一式の問題です。

内容としては、経営全般からマネジメントに関する知識、IT技術に関する知識など、幅広く出題されます。

ITに関する基礎的・一般的な知識を証明したい人におすすめの資格です。

ITパスポートの取得が、転職の成功に直接的な影響を与えるものではありません。

難易度低め
合格率約50%
受験料5,700円(2022年4月から7,500円)
試験日随時

参考:ITパスポート

基本情報技術者(FE)

基本情報技術者はITエンジニアの登竜門とも言われ、エンジニアに必要な基礎力を証明できる国家資格です。

情報技術を活用した戦略立案に必要なスキルや、システムの設計・開発・運用に関する知識が求められます。

ITパスポートと似た資格と言われていますが、基本情報技術者は内容の専門性が高く、プログラミングなどの項目が詳細に出題されるのが特徴です。

試験は午前150分と午後150分の2部構成で、すべて多肢選択式の問題です。

試験内容は、実践的な能力が問われるので、実際の業務にも活かしやすいでしょう。

基本情報技術者は、ITエンジニアとして新しいキャリアをスタートさせたい人や、エンジニア就職を目指す人におすすめの資格です。

合格率約25%
受験料5,700円(2022年4月から7,500円)
試験日年2回

参考:基本情報技術者

応用情報技術者(AP)

さきほど、紹介した基本情報技術者より、さらにハイレベルなスキルが求められるのが応用情報技術者です。

この資格を取得すれば、システムの設計・開発・運用に関する応用的な知識が身に付いている、高度IT人材であることを証明できます。

試験では、経営を取り巻く外部環境を正確に捉えて、動向や事例を収集・分析する能力や、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる能力が求められます。

試験は、午前150分の多肢選択式と、午後150分の記述式問題の2部構成です。

また応用情報技術者は、3〜5年の実務経験を積んだエンジニアやプログラマーが、ワンランク上を目指すための資格と位置付けられています。

ITエンジニアの高度人材として活躍したい人、エンジニアとしてキャリアアップの転職を目指す人に向いている資格です。

合格率約22%
受験料7,500円
試験日年2回(4月と10月)

参考:応用情報技術者

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSは、マイクロソフトオフィス製品であるWord、 Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目を扱うスキルを証明できる資格です。

5科目の中から自分が受けたいジャンルを選んで受験し、マイクロソフト製品に関する知識や、随時更新されるバージョンごとの知識が問われます。

また5科目の中で特に人気のあるWordとExcelは、一般レベルと上級レベルの2種類が用意され、上級ではより高度なスキルが求められます。

試験時間は50分で、内容は実践に落とし込みやすいものですので、業務効率を向上させる効果も期待できます。

実践的なパソコンスキルを証明したい人、特にマイクロソフトのスキルをアピールしたい人におすすめの資格です。

合格率非公開
受験料一般レベル:10,780円
上級レベル:12,980円
試験日随時(一斉開催は月に1〜2回)

参考:MOS

情報セキュリティマネジメント(SG)

情報セキュリティマネジメントは、情報セキュリティを維持・改善するために必要な基礎的な知識・スキルを証明できる国家資格です。

情報セキュリティリーダーとしてサイバー攻撃から企業を守り、セキュリティ対策を維持・改善できる能力が求められます。

試験は午前90分と午後90分で構成され、すべて多肢選択式の問題です。

近年セキュリティ管理は重要視されているため、将来性の高い資格の1つです。

セキュリティ関連サービスを提供する企業に転職したい人、マネジメントを行うリーダーの役職につきたい人におすすめの資格です。

合格率約41%
受験料5,700円(2022年4月から7,500円)
試験日年2回

参考:情報セキュリティマネジメント

ネットワークスペシャリスト(NW)

ネットワークスペシャリストは、ネットワークエンジニアとして大規模なネットワークを構築・運用する能力を証明できる国家試験です。

ネットワークシステムにおける企画や構築、運用、保守などの業務に従事できる知識や実践能力が求められます。

試験は丸1日かけて行われ、多肢選択式と記述式の2種類が出題されます。

IT資格の中でも最難関と言われる資格の1つですので、数ヶ月から半年程度の学習期間が必要になります。

ネットワークエンジニア・インフラ系エンジニアとして高度な実力を証明したい人や、大規模なネットワークを扱う会社へ転職したい人におすすめの資格です。

合格率約14%
受験料7,500円
試験日年1回(4月)

参考:ネットワークスペシャリスト

データベーススペシャリスト(DB)

データベーススペシャリストは、データベース管理者としての知識や実践能力を証明できる国家資格です。

膨大なデータを取り扱うなかで、情報システム全体のデータ資源を管理するスキルや、​​効率性や安全性を考慮した開発・運営スキルが求められます。

近年はビッグデータを活用する企業が増えていることから、データベースを安全に管理できる能力は需要あるスキルになります。

試験は丸1日かけて行われ、多肢選択式と記述式の2種類の問題が出題されます。

最難関と言われるIT資格の1つですので、数ヶ月から半年ほどの学習期間が必要になります。

インフラ系エンジニアやデータベースエンジニア、アプリ開発者として、高度な実力を証明したい人におすすめの資格です。

合格率約15%
受験料7,500円
試験日年1回(10月)

参考:データベーススペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)

エンベデッドシステムスペシャリストは、IoTを含む組込みシステムの開発に関する知識やスキルを証明できる国家資格です。

ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて、組込みシステムを構築するスキルや、開発環境を整備する実践能力が求められます。

IoT化が進むなかで組込みエンジニアの需要は高まっており、将来性の高い資格の1つです。

試験は丸1日かけて行われ、多肢選択式と記述式の2種類が出題されます。

組み込み系エンジニアとしての高い知識・スキルを証明したい人におすすめの資格です。

合格率約20%
受験料7,500円
試験日年1回(10月)

参考:エンベデッドシステムスペシャリスト

情報処理安全確保支援士(SC)

情報処理安全確保支援士は、2017年4月より創設された、情報セキュリティに関する知識・技能を証明できる国家資格です。

サイバーセキュリティリスクを分析する能力や、システム調達、システム開発をセキュリティの観点から推進・支援できるスキルが求められます。

試験は午前90分と午後90分の2部構成で、どちらも多肢選択式の問題です。

セキュリティ管理が重要視されるなかで、有効なセキュリティ対策を助言・提案し、経営層を支援できる人材は、今後さらに重宝されます。

​​セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントとして、高い知識とスキルを証明したい人におすすめの資格です。

合格率約20%
受験料7,500円
試験日年2回

参考:情報処理安全確保支援士

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャ試験は、高度IT人材としてプロジェクトを実行・管理できる能力を証明できる資格です。

プロジェクト全体を管理するリーダーとして、目標に向かって業務を円滑に進めるための幅広いスキルが求められます。

さらに、チーム全体のモチベーションを高める実践能力まで求められるので、現場でも評価されやすい資格と言えます。

試験の難易度は、IT資格の中でも最難関とされ、数ヶ月から半年ほどの学習期間が必要になります。

プロジェクトのリーダーとしてキャリアアップを目指す人や、実力を証明したい人におすすめです。

合格率約15%
受験料7,500円
試験日年1回(10月)

参考:プロジェクトマネージャ試験

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