20代未経験からITエンジニアへ転職するためのポイントとおすすめ職種
20代未経験から、IT業界への転職を目指す人は増加しています。
実際にIT業界は、他と比べて給料が高く、ここ近年で需要の高い職であるため、業界へ漠然とした憧れを抱く人も多いと思います。
しかしITエンジニア職は、人によって向き不向きがあり、未経験からの転職では慎重に検討する必要があります。
そこで本記事では、20代未経験からIT業界へ転職する際のポイントと、おすすめITエンジニア職種をご紹介します。
IT業界の現状や仕事内容、自身のキャリアを踏まえながら、転職について検討してみてください。
20代未経験からIT業界への転職は可能なのか
IT業界の転職は、20代の未経験からでも十分に狙える業種です。
なぜなら現在の日本は、高度なスキルを持つIT人材が不足しているからです。
出典元:IT人材需給に関する調査-調査報告書|経済産業省委託事業
上の画像は、経済産業省が委託調査した、今後予測されるIT人材需要人数の推移です。
高位シナリオ・中位シナリオ・低位シナリオと、市場規模の伸びを3段階で予測しています。
市場の伸びが中位と仮定しても、2030年にはIT人材の不足人数が45万人前後になると予想されています。
このことから、IT業界は今後も需要の高い業界だといえるでしょう。
しかし「コロナ禍によって需要が減ったのでは」と考える方もいるかもしれません。
以下のグラフをご覧ください。
出典元:転職求人倍率レポート(2021年7月)|転職サイトdoda
上の画像は、業種別の転職求人倍率(求職者1人あたりに対して、何件の求人があるかを示す)を現したグラフです。
あらゆる業種の中でも、IT・通信の業界が圧倒的に求人数が多いことが分かります。
このデータからしても、IT業界は将来性のある業種だといえます。
新卒から第二新卒までならポテンシャル採用も可
新卒〜第二新卒(卒業して3年以内)であれば、前職のスキルよりもポテンシャルが求められる傾向にあります。
特に第二新卒は、新卒よりもスキルを持ち、かつ仕事への先入観がなく適応できるというよさがあり、企業からも重宝されます。
実際の求人採用をみてみると、「第二新卒歓迎」や「26歳以下の方」という表記をよく見かけます。
第二新卒や20代前半であるだけで、IT業界への転職がしやすい場合があります。
また、転職ではポテンシャルが優先されるからこそ、以下のようなスキルや姿勢が重要視されます。
- 基本的なビジネスマナーは身についているか
- 熱心に仕事に取り組もうとする姿勢はあるか
- キャリアアップに対する意欲はあるか
上記のようなスキルや姿勢を持つ人であれば、今後の成長や社内での活躍を期待し、企業側は採用に踏み出します。
IT業界が完全未経験であっても、将来性を感じてもらえれば、十分転職を狙えるでしょう。
26〜29歳だと未経験可の求人は減少傾向
第二新卒を過ぎた26〜29歳になると、一気に未経験可の求人が減少します。
なぜなら、会社側が応募者に求めるレベルが高くなるからです。
企業側は20代後半の人材に対して、社内の「即戦力」として期待を寄せています。
そのため26〜29歳で未経験者の求人は、第二新卒に比べて少なくなると認識しておいてください。
IT転職では、年齢が若ければ若いほど、転職のチャンスが広がります。
第二新卒から外れると、ポテンシャルではなく、社内に還元できるスキルや能力で採用が決まります。
DXやRPAへの転換によりコロナ禍でも未経験採用が活発
新型コロナウイルス感染症の流行によって打撃を受けた業界が多いなか、IT業界の採用は活発さを維持しています。
その大きな理由は、DX(デジタルトランスフォーメーション)や、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)への取り組みが増加したからです。
DXとは、最先端の科学技術を活用して経営や事業を変革していく取り組みのことです。
コロナ禍で多くの企業が、リモートワークを導入するという小さなDXを推進しました。
そしてこれを機に、「会社を変革しよう」「働き方を見直そう」という意識を持つ企業が増えたのです。
近年DXを推進する企業では、データサイエンティストなどの専門職をはじめ、プロジェクトマネジャーやDX戦略担当者の採用が増加しています。
さらに、RPA(業務を自動化し、人材不足の解消と生産性の向上を目指す取り組み)では、下記のような人材の求人が急増しています。
- RPA業務の構築やシステム設計を行うエンジニア
- RPA関連のマネジメントを行うRPA管理者
- コンサルティング会社でRPA導入の支援を行うRPAコンサルタント
このように、あらゆる業界・職種でDXとRPAの活用が拡大しているため、IT人材の需要が増加しています。
出典元:未経験の業種、職種に転職できる可能性は何%?|転職サイトdoda
上の画像は、異業種からの転職の求人が、各業種でどれだけあるかを示したグラフです。
IT業界は、未経験可の求人割合が多いにもかかわらず、実際の転職者割合は少ない傾向です。
業種経験は問わない求人が多いので、最低限の基礎スキルをもって、挑戦してみる価値はあります。
20代未経験からITエンジニアへ転職するためのポイント
実際に20代未経験からITエンジニアへ転職するには、何を意識して転職活動を進めればよいのでしょうか。
ここでは、転職するためのポイントを5つ解説します。
転職したいエンジニア職種を絞り込む
一口にIT業界といっても、システムエンジニア・プログラマー・Web系エンジニアなど職種はさまざまあります。
未経験だからこそ、職種から業務内容を想像することは難しいかもしれませんが「なぜその職種なのか」転職の目的から逆算し検討してみてください。
たとえば、javaScriptで構築された動きのあるWebサイトに感動を覚え、フロントエンドエンジニアへ転職したいなどが挙げられると思います。
このように、転職の目的から逆算することで、あなたが求めている職種がみえてきます。
最低限のスキルを磨く
未経験だからといって完全にIT知識がゼロの状態では、転職は非常に困難になります。
「IT業界へ転職したい」という意思を強く伝えるためにも、最低限のスキルを身に付けることが大切です。
具体的には、完全未経験から挑戦可能なプログラミングスクールに通い、ポートフォリオサイトを制作するなどgあ挙げられます。
ポートフォリオによる基礎知識は、最低限かもしれませんが、それでもあなたの意欲は伝わるはずです。
また面接では、IT業界についての意見を求められたり、現在学んでいる内容を尋ねられたりするケースもあります。
このとき、ポートフォリオや基礎知識をアピールできれば、他の応募者との差別化にもつながります。
資格を取得し市場価値を最大化する
資格取得を目指すことも、周りと差をつけて転職を成功させるためのポイントです。
未経験であっても資格保有していれば、業界への意欲やITの基礎知識を存分にアピールできるので、採用確率が高まります。
また資格取得に向けて勉強をすることで、自分に必要な知識を体型的に学べるというメリットもあります。
IT転職で役立つ資格については、以下の記事で紹介しています。
ポテンシャル採用を重視した企業を選ぶ
求人を探す際に、本人のやる気や成長意欲といったポテンシャルを重視した企業を選ぶこともおすすめです。
スキルや能力を重視している企業だと、実務歴が長い人にはどうしても及びません。
そのため、求人サイトにて「やる気のある人」や「興味のある人」を募集している企業を選ぶとよいでしょう。
特にベンチャー企業や中小企業は、ポテンシャル採用に積極的である傾向があります。
転職エージェントを利用する
幅広い分野の知識を揃える転職エージェントを利用すれば、転職をよりスムーズに進めることができます。
実際のところ、企業分析やIT関連の勉強を一切せず面接に挑むと、せっかく若さというポテンシャルがあっても転職は上手くいきません。
転職エージェントを活用するメリットは、以下の通りです。
- 自分に合った企業を紹介してくれる
- 専門のキャリアアドバイザーに転職の相談ができる
- 模擬面接や履歴書作成のアドバイスを受けられる
さらに転職エージェントによっては、ニーズのあるITエンジニア向けに、スキル取得をサポートする無料のプログラミング講座を用意していることもあります。
転職エージェントを活用すれば、転職をよりスムーズに進めることができます。
20代未経験におすすめのITエンジニア職
ITエンジニアは将来性が期待できる職種であり、ポテンシャル採用を積極的に行っています。
しかし、全ての職種で転職しやすいわけではありません。
ここでは、20代未経験からのIT転職で、おすすめのエンジニア職を5つご紹介します。
システムエンジニア
システムエンジニアとは、システムの設計や開発、試行テストを手がける職種です。
顧客が求めるシステムをヒアリングし、それを元にシステム設計を行います。
顧客と話し合いをしたり、作業を共にするメンバーに指示を出したりするので、高いコミュニケーション能力が求められます。
【必要なスキル・知識】
- 技術のトレンドに興味を持つこと
- 顧客の要望を詳細に聞き出せるコミュニケーション能力
- システム設計を計画通りに行うマネジメント能力
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を使ってシステム開発やソフトウェア開発を行う職種です。
一般的には、システムエンジニアが作成した設計・計画に基づいて、プログラミングを行います。
ITエンジニア職種のなかでも、特に未経験可の求人が多い傾向です。
しかし、未経験可の求人が豊富だからといって、言語の習得が必要ないわけではありません。
転職を検討する場合には、最低限のプログラミングスキルを身に付けてください。
また、プログラマーに限らず、ITエンジニア職は、情報のアップデートが早く、転職後も都度学ぶ姿勢が問われます。
情報への感度を高く持ち、常にスキルや知識を最新のものへ更新してみてください。
【必要なスキル・知識】
- プログラミング言語の習得
- 円滑に作業を進めるコミュニケーション能力
- 万が一の不備を見つける注意力
Web系エンジニア
Web系エンジニアは、Web上のシステムやアプリケーションなどの設計や開発に携わる職種です。
人から見えるWebサイトやブラウザの開発をしたり、表に見えないサーバーやOSなどの開発に携わったりと、担当により業務は大きく異なります。
どの業務でもプログラミングスキルが必要なので、日々の勉強が欠かせません。
【必要なスキル・知識】
- 技術のトレンドや新しい情報を取り入れる姿勢
- 多くの担当者と連携するためのコミュニケーション能力
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、IT製品やサービスの販売を技術面からサポートする業種です。
営業を専門的な側面からサポートし、商品の導入支援から契約後のアフターフォローまで行います。
またセールスエンジニアは、顧客をサポートするだけでなく、営業と商品開発側の橋渡しをする大切な存在でもあります。
エンジニアながら営業寄りの業務内容ですので、コミュニケーション能力は欠かせません。
【必要なスキル・知識】
- 扱う商品やサービスに関する深い理解
- 円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力
保守サポートエンジニア
保守サポートエンジニアは、開発が完了したシステムを障害から守る職種です。
サーバーやネットワークの保守管理をはじめ、顧客からの問い合わせや障害が発生した際の対応が主な業務となります。
問題が発生した原因を突き止めて、プログラムのバグ修正やエラーチェックを行うので、会社には必要不可欠な役割となります。
不具合の対処法はマニュアルが用意されていることが多いため、未経験からでも比較的始めやすい仕事です。
【必要なスキル・知識】
- コンピューターシステムやITに関する幅広い知識
- 周りと連携してやりとりするコミュニケーション能力
ITエンジニア職に向いている人
あらゆるスキルや知識が求められるITエンジニアですが、実際にITエンジニアに向いている人はどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、ITエンジニア職に向いている人の特徴を4つご紹介します。
ロジカルシンキングができる
物事を筋道立てて考える「ロジカルシンキング」は、ITエンジニアに必須のスキルです。
エンジニアにとって、課題を見つけて解決方法を考えるのは日常茶飯事になります。
さらに、クライアントに説得力ある説明や提案をするには、ロジカルシンキングが欠かせません。
ロジカルシンキングができるだけで、作業の効率や生産性が上がり、企業に重宝されるエンジニアになれるでしょう。
知識やスキル向上に意欲的である
ITエンジニアは、知識のインプットや自身のスキル向上に意欲的でなければなりません。
IT技術は日々進化し、1年で大きく変わります。
そのためエンジニアも、日々更新される知識や技術に敏感になり、着実に身に付けることが重要です。
新しい技術や知識を積極的にインプットできれば、ITエンジニアとして急スピードで成長していけるでしょう。
最先端が求められるエンジニアだからこそ、新たな知識やスキルに対して貪欲である必要があります。
コミュニケーション能力がある
さまざまな人と連携して業務を進めるエンジニアには、コミュニケーション能力が必須です。
クライアントはもちろん、連携する他のエンジニアとのやりとりが必要になるでしょう。
特にクライアントとのやりとりでは、相手の要望を汲み取ったり、システムの設計や計画を分かりやすく伝えたりと、高いスキルが求められます。
ITエンジニアは黙々と作業をするイメージが持たれがちですが、チームでの連携が必須なので、コミュニケーション能力が欠かせません。
試行錯誤を繰り返せる
ITエンジニアの業務は、新しい技術を導入してシステム開発を行ったり、クライアントによって異なる要望に応えたりと、毎回の業務内容がバラバラです。
だからこそ、毎日の仕事はトライアンドエラーを繰り返します。
日々試行錯誤を繰り返しながら、システム開発を行う必要があります。
そのため、頻繁に起こるエラーに一喜一憂してしまう人や、改善しようと努力する姿勢がない人は、ITエンジニアには向かないでしょう。
エラーを必要以上に恐れることなく、挑戦と努力を繰り返す精神力が求められます。
ITエンジニア職に向いていない人
一方、ITエンジニアに向かない人はどのような特徴を持つのでしょうか。
ここからは、ITエンジニアに向いていない人の特徴を3つご紹介します。
プログラミングに興味がない
ITエンジニアにとって、プログラミングスキルは必要不可欠です。
そのため、プログラミングにそもそも興味がない、IT技術に無関心という人には、エンジニアは向きません。
プログラミング言語は、誰もが簡単に習得できるものではありません。
プログラミングに対して少しでも「好き・興味がある」というポジティブな気持ちがないと、手に職をつけることは困難になります。
プログラミングが好きかどうかを判断するためにも、まずは少しでも独学で勉強をしてみることをおすすめします。
自分で考える力が弱い
ITエンジニアは、自分の力で1つひとつの機能を設計・開発しなければなりません。
だからこそITエンジニアには、自分の頭で考えて問題解決へ導く力が必須です。
自ら考え行動できる人は、その分情報量が増え、企業からも間違いなく貴重な人材として扱われます。
一方、自発的に考えない・動けない人は、ITエンジニアとして長期的に働くことが厳しくなります。
普段から自走力を養うための努力が必要です。
スキル向上のための努力をしない
ITエンジニアに求められる知識やスキルは、日々アップデートされています。
最先端の技術を使うITエンジニアだからこそ、スキル向上に対する意欲は欠かせません。
「自分の知識を増やそう」「スキルを伸ばそう」という姿勢がないと、IT業界での活躍の場が狭まります。
ITエンジニアとして働くには、新しい知識のインプットやスキル向上に対して貪欲である必要があります。
ここまで読み、「ITエンジニア職としての適性が自分にあるかの判断できない」という方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
エージェントでは客観的に自分のスキルや価値観を分析してくれるので、適性を判断する際の手助けとなります。
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