【2025年最新】日立製作所の平均年収は936万円!福利厚生・事業内容も徹底解説
日立製作所は、1910年に創業された日本を代表するSI企業であり、現在はIT、エネルギー、インフラ、産業機器など多岐にわたる分野で事業を展開するグローバル企業です。
技術力を活かし、デジタルとインフラを融合させたソリューションを提供することで、世界中の産業や社会の発展に貢献し続ける企業です。
企業情報

企業名 | 株式会社日立製作所 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目6番6号 |
従業員数 | 約270000人 |
売上高 | 連結売上収益約8.6兆円(2024年3月期) |
平均年齢 | 43.4歳(グループ全体:41.2歳) |
従業員数はグループ全体で270000人を超え、日本国内だけでなく、海外で事業を展開しています。
参考:日立製作所 会社概要
事業内容
日立製作所の事業の強みは、長年培ってきた社会インフラ技術と最先端のデジタル技術を統合し、総合的なソリューションを提供できる点にあります。特にIoTやAIを活用したデータ基盤「Lumada」を通じて、製造業や物流、エネルギーなど幅広い分野でデジタルトランスフォーメーションを推進し、顧客企業の業務効率化や生産性向上を支援しています。
また、鉄道システム、電力設備、データセンター、エレベーター・エスカレーターなどのインフラ事業を展開し、特に海外市場で受注拡大を進めています。近年では、鉄道事業で欧州の大手企業と提携し、モビリティ分野のグローバル展開を強化しています。
事業戦略としては、「デジタル」「グリーン」「イノベーション」を成長の原動力と位置づけ社会イノベーション事業を推進しています。地球を守りながら一人ひとりが活躍できるサステナブルな社会の実現を目指し、データとテクノロジーを活用して社会課題の解決に取り組んでいます。
これらの強みと戦略により、日立製作所は多様な業界での課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。
デジタルシステム&サービス
金融・官公庁・自治体・通信業界向けに高い信頼性と安全性を備えた基幹系システムの構築・運用を行っています。データセンターやネットワーク、セキュリティの運用・関し、コンタクトセンターなど、多彩なサービスインフラを活用し、ITライフサイクル全域をカバーするワンストップサービスを提供しています。さらに、製造や流通、通信業を中心とした顧客のDXを支援し、持続可能性の追求に貢献しています。
グリーンエナジー&モビリティ
脱炭素社会の実現に向け、エネルギーとモビリティ分野でのソリューションを提供しています。具体的には、再生可能エネルギーの導入やエネルギーマネジメント、アセットマネジメントなどの分野で技術を融合させ、高付加価値のソリューションと多彩なサービスを展開しています。また、鉄道システムにおいては、車両・信号・制御・サービス・保守・スマートモビリティなど、総合的な鉄道システムインテグレーターとして、グローバルに安全で快適な移動を提供しています。
コネクティブインダストリー
産業・流通分野において、ITとOTを一体化したデジタルソリューションやロボティクスシステムインテグレーションを提供しています。また、上下水道などの社会インフラから空調・産業プラントまで、幅広いユーティリティ設備向けのソリューションを展開し、社会インフラのデジタル化と効率化に貢献しています。
日立製作所はこれらの事業を通じて、デジタルとグリーン、イノベーションを原動力に、顧客や社会の課題解決に取り組んでいます。2025年4月からは新たな事業体制のもと、さらなる成長と持続可能な社会の実現を目指しています。
日立製作所の給与体系・年収の仕組み
日立製作所の給与体系は以下の通りとなっています。
日立製作所の年収 = 基本給(等級別)+ 残業代 + 賞与(年2回)
ボーナス・賞与
ボーナスは年に2回(夏・冬)支給されます。年間の総額は、基本給の4か月~6か月分が目安となっています。ただし、ボーナスの額は事業部ごとの業績に大きく左右されるため、同じ同期でも配属先の事業部によって50万以上の差が生じることもあります。
事業部が赤字を計上した場合、管理職のボーナスが全額カットされることもあります。一方で、管理職未満の社員には一定のボーナスが支給されるため、大企業としての安定性を感じられる部分でもあります。
総じて、日立製作所の給与体系は年功序列を基本としつつ、事業部の業績や個人の役職によって変動する仕組みとなっています。特にボーナスに関しては、配属先の業績が大きく影響するため、入社時には事業部の選択が重要となります。
日立製作所の年収は平均年収936万円
2024年3月期の有価証券報告書によると、日立製作所の平均年収:約936万円、平均年齢:42.9歳です。
- 2024年3月期:936万円
- 2023年3月期:916万円
- 2022年3月期:897万円
- 2021年3月期:890万円
- 2020年3月期:902万円
- 2019年3月期:894万円
- 2018年3月期:872万円
これらより、日立製作所の平均年収は年々増加傾向にあり、従業員の待遇改善・優秀なIT人材の確保に積極的であることが分かります。
また、日本人労働者の平均年収は461万円であり、日本人の平均年収よりも高い水準にあることが分かります。
参考:日立製作所 有価証券報告書, 国税庁「1 平均給与」
他のSIer企業との年収比較
日立製作所の年収は、他のSIer企業と比較しても高水準にあります。
企業名 | 平均年収(※1) |
---|---|
野村総合研究所 | 1271万円 |
電通総研 | 1133万円 |
三菱総合研究所 | 1080万円 |
伊藤忠テクノソリューションズ | 1028万円 |
富士通 | 965万円 |
大塚商会 | 937万円 |
日立製作所 | 936万円 |
NTTデータ | 906万円 |
日鉄ソリューションズ | 886万円 |
NEC | 880万円 |
SCSK | 762万円 |
(※1)各社の有価証券報告書より引用
▽SIerのランキングについて紹介している記事はこちら▽
日立製作所の役職別年収と昇進スピード
役職 | 年収範囲 | 昇進スピード |
---|---|---|
研修員 | 400-500万円 | 入社1年目 |
企画員 | 500-650万円 | 1年目~5年目 |
主任 | 650-750万円 | 6年目~8年目 |
上級主任 | 800-1000万円 | 8年目以降~ |
課長 | 1000-1400万円 | 実力次第 |
部長 (本部長・事業部長・役員) | 1400万円- | 実力次第 |
昇格に関しては所属部門の部長・課長との年2回の面談を通じて行われます。
課長クラスの年収
課長クラスの年収は、約1000万円~1400万円程度とされています。この幅は、個人の評価や担当する業務、兼任している役職などによって変動します。また、業績や部門の成果によっても年収が上下する可能性があります。
部長クラスの年収
部長クラスになると、年収は1400万円以上と推定されています。具体的な金額は、担当する部門の規模や業績、個人の実績などによって異なります。部長職は企業の中核を担うポジションであり、その責任の大きさが報酬にも反映されています。
実際の年収は個人の能力や業績、所属する部門や地域、経済状況などによって変動する可能性があるため、目安としてご参考ください。
日立製作所の中途の年収は?中途で下がることはある?
キャリア採用者については既入社の者との均衡並びに本人の技能、経験および職務の内容等を勘案の上、個別に決定するとあります。
年齢:30代若手
前職:IT技術職
ポジション: 官公庁向け・データ連携基幹システムの開発ポジション
オファー年収:前職よりも150万円UP
中途転職者の場合、一般的に即戦力としての採用が見込まれますが、IT未経験でも前職所属していた企業の業界と日立製作所のポジションがマッチしていれば、未経験でも採用される可能性があります。
ポジションと前職の経験の親和性を面接でアピールすることが必要となってくるでしょう。
日立製作所の初任給・新卒の年収
2024年卒の初任給は以下の通りです。
大学修士修了:275000円
大学学部卒業:250000円
高等専門学校卒業:210000円
参考:日立製作所募集要項
日立製作所の福利厚生
福利厚生項目 | 内容 |
---|---|
住宅支援制度 | 住宅手当や引越し費用など、社員の住宅に関する支援を提供 |
カフェテリアプラン | 自分のライフスタイルに合わせた福利厚生サービスを選択可能 |
社費海外留学 | 会社の費用で海外留学が可能、グローバルな視野を広げる機会 |
フレックスタイム制度 | 自分のライフスタイルに合わせて、出勤時間を柔軟に調整 |
リフレッシュ | スポーツクラブ利用補助、旅行費用などで、心身のリフレッシュをサポート |
自己啓発 | 各種スクール費用補助や資格取得費用補助で、自己成長をサポート |
生活 | 家事代行利用補助や自社製品購入補助で、生活の質を向上させる支援 |
参考:福利厚生 各種制度
日立製作所でのキャリアパス
日立製作所でのキャリアパスには以下の方向性が考えられます。
社内キャリアパス
日立製作所では、ジョブローテーションやグローバル展開を活かした多様なキャリア形成が可能です。
技術系のキャリアパス
- 専門技術者(スペシャリスト)
- 研究開発職として、特定の技術分野で深く専門性を磨く。
- AI、IoT、量子コンピューティング、電力システムなどの最先端技術に携わる。
- プロジェクトマネージャー(PM)
- 研究開発や設計開発をリードし、プロジェクト全体を統括。
- 顧客との折衝やマネジメントスキルが求められる。
ビジネス系のキャリアパス
- 営業・マーケティング
- 法人向けのBtoB営業、グローバル案件の開拓などを担当。
- DXソリューションの提案など、IT・デジタル分野の知見が求められる。
- 管理部門(人事・財務・法務)
- 人材育成や組織マネジメント、財務戦略を策定。
- 海外子会社の管理業務に携わることも。
グローバルキャリア
日立製作所は海外売上比率が高く、グローバル志向の人にとっては魅力的な環境です。
- 海外現地法人での勤務や、海外駐在の機会が豊富。
- 買収したグローバル企業(Ex. GlobalLogicなど)との協働機会も増加中。
- 英語力を活かし、グローバルPMや海外戦略担当として活躍可能。
社外キャリアパス
日立製作所での経験を活かして、他の企業や業界に転職するケースも多くあります。
IT・コンサルティング業界
- 外資系コンサル(McKinsey、Bain、BCG、アクセンチュア等)
- DX・デジタル戦略の知見を活かし、コンサル業界へ。
- 事業戦略やM&Aの経験があると評価されやすい。
- IT企業・スタートアップ(Google、Amazon、Microsoft、メガベンチャー)
- AIやクラウドの知見を活かし、ITプロフェッショナルへ転身。
- 特にDX推進経験のある人材は重宝される。
製造業・インフラ業界の経営層・マネジメント職
- 国内外の製造業(トヨタ、ソニー、パナソニック等)
- ものづくりの知見を活かし、他メーカーのR&Dや事業企画へ。
- インフラ・エネルギー企業(電力会社、鉄道、プラント企業)
- 日立のシステム開発経験を活かし、社会インフラ関連企業で活躍。
起業・ベンチャー転職
- 起業家として独立
- IT・DX分野の知見を活かしてスタートアップを立ち上げるケースも。
- ベンチャー企業の幹部(CxOポジション)
- 事業開発やプロダクトマネジメントの経験を活かし、スタートアップの成長を支援。
官公庁・大学・研究機関
- 国の政策立案に関与(経済産業省、総務省等)
- ITや製造業の知見を活かし、政府系機関で活躍。
- 大学教授・研究機関への転身
- AIや半導体分野などの専門性を高め、教育・研究分野へシフト。
日立製作所のキャリア開発支援
日立製作所は、個人にとっての仕事の意味・働きがい・価値観といった「内的キャリア」を重視した様々なキャリア支援施策を展開しています。
「日立キャリア開発ワークショップ(H-CDW)」
→自己分析作業を通じて、進むべき方向性、キャリア、ゴール、キャリアパスを考え、主体的なキャリア開発・能力開発に取り組むプログラムで、30代の技術職、研究職、事務職の係長クラスを中心に、これまで16000人が参加しました。
キャリア相談室
専門カウンセラーとの面談を通じて、従業員が仕事やキャリアにおける課題、人間関係などの悩みを主体的に解決できるように、キャリア・カウンセリングの専門機関「キャリア相談室」を運営。
他にも若手層を対象としたキャリア教育や、中高齢層を対象としたキャリアの転機に対応するための研修など、年齢に応じたプログラムを実施しています。従業員一人ひとりの個性や志向を尊重しながら自己理解を促進することで、自ら考え行動する自律心を育成し、意思・意欲を組織に活かしながら一体感やチームワークを育むための相互理解を促し、個人の能力や創造性を組織力・パフォーマンス向上につなげる支援や仕組みづくりを行っていくようです。
参考:日立製作所サステナビリティレポート‐キャリア開発支援‐
日立製作所はやばい?激務と言われている理由は?
理由として、過去の長時間労働が考えられます。
2013年頃、平均残業時間が月50時間程度であったと報告されています。しかし、働き方改革の影響で、現在は労働時間が大幅に短縮されています。
仕事とプライベートの調和を図る「ワーク・ライフ・バランス」を進化させ、在宅勤務制度やサテライトオフィス制度、フレックスタイム制度の勤務体制を整え、年次有給休暇のみならず特別休暇等の休暇制度を新設しています。こうした各種制度の拡充・活用により、2022年度の年間総労働時間が前年よりも40時間程度減少した実績もあります。
日立製作所に入るメリット
日立製作所に入社するメリットは以下の通りです。
安定した企業基盤と長期的な成長機会
長い歴史とグローバルな規模を誇る企業であり、経済の変動にも強い安定性を持っています。社会インフラや製造業向けの高度な技術を提供しており、成長する分野でのキャリアを積むことができます。
多様なキャリアパスと成長支援
社員のキャリア成長を重視しており、専門技術やマネジメント職など、様々なキャリアパスを提供しています。自己啓発支援や資格取得の補助、研修プログラムが充実しており、個々の成長をサポートする制度が整っています。
働きやすい環境と福利厚生
働き方改革に力を入れており、フレックスタイム制度やリモートワークの導入、充実した福利厚生が特徴です。さらに住宅支援やスポーツクラブの補助など、プライベートとのバランスを取るための支援も提供されています。
日立製作所への転職はアサイン

弊社では日立製作所やNTTデータ、富士通、その他プライムSIer企業への転職事例が豊富にあります。
求職者様の価値観に応じたキャリアの提案ができるところが弊社の強みであると考えています。
具体的には以下の支援を徹底しています。
- 価値観を重視した応募先の選定
- 選考対策の充実
- 会社内定後のサポート
初回の面談で大量の求人をお渡しする・経歴や経験のマッチングではなく、まずは応募先の選定という観点でその方の将来進んでいきたいキャリアから逆算したキャリア戦略を描きます。
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ASSIGN
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