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プライムSIerへのキャリアチェンジ。転職を成功させるためのポイント

はじめに

IT業界の中でも、特にプライムSIerへの転職を考える方は多いのではないでしょうか。プライムSIerは、新卒就活においては人気度が高く、かつ難易度も非常に高いことで知られています。そのため、得られる経験や給与・福利厚生面を含めて、かなり高水準で整っているのが特徴です。

しかし、そのような魅力的な企業であるがゆえに、若手の流出はそこまで多くはないものの、第二新卒の採用をピンポイントで行っているケースもあります。

本記事では、プライムSIerへの転職を考える際に押さえておくべきポイントを解説します。自身のキャリアビジョンを明確にし、必要な経験やスキルを積み重ねることで、転職成功への道が開けるでしょう。

プライムSIerの企業特性と採用傾向

企業特性

プライムSIerは、新卒就活において人気度が高く、難易度も非常に高いという特徴があります。そのため、得られる経験や給与・福利厚生面を含めて、かなり高水準で整っています。その結果、若手の流出はそこまで多くはなく、第二新卒や若手層の採用枠は限られているのが実態です。

ただし、金融領域や官公庁領域など、人員が多く必要で、かつ人員の確保が難しい領域に対しては、第二新卒の採用をピンポイントで行っているケースもあります。

採用傾向

プライムSIerのクライアントへの提供価値は、システムを構築する、運用することにあります。そのため、ポテンシャルでの採用というよりかは、これまでの経験をベースとし、スキルマッチでの即戦力採用が一般的です。

具体的には、以下のようなピンポイントでのポジションが多いのが特徴です。

  • Javaで金融業界の開発を5年以上経験している
  • オープン系言語にて製造業界向けの開発を3年以上経験している

したがって、プライムSIerへ転職やキャリアパスを目指す場合には、自身がどういった業界、またはどういった開発環境で業務に従事していきたいのかを明確にし、それに必要な経験スキルを現職で獲得しておく必要があります。

プライムSIerへの転職に必要な経験とスキル

業界・開発環境に特化したスキル

プライムSIerへの転職を考える際、自身がどの業界やどのような開発環境で働きたいのかを明確にすることが重要です。プライムSIerでは、特定の業界や開発環境に特化した即戦力人材を求めるケースが多いのです。

例えば、「Javaで金融業界の開発を5年以上経験している」、「オープン系言語で製造業向けの開発を3年以上経験している」といったように、ピンポイントでのスキルマッチが求められます。そのため、目指す業界や開発環境での経験を積み、専門性を高めておくことが転職成功のカギとなるでしょう。

プロジェクトマネジメント経験

プライムSIerでは、プロジェクトマネジメントの経験も重視されます。特に、大規模プロジェクトのリーダーやマネージャーとしての経験は、転職の際に大きなアピールポイントになります。

プロジェクトの計画立案、進捗管理、リスク管理、ステークホルダーとのコミュニケーションなど、プロジェクト全体を俯瞰して管理する能力が求められます。こうした経験を積むことで、プライムSIerでのキャリアアップも期待できるでしょう。

ビジネスレベルの英語力

グローバルプロジェクトが増える中、プライムSIerでも英語力の重要性が高まっています。海外のクライアントとのコミュニケーションや、グローバルチームでの協働が必要なケースも多いのです。

TOEICスコア800点以上、またはビジネスレベルの英会話力があれば、転職の選択肢が広がるでしょう。英語力を磨くために、社内の語学研修制度を活用したり、自主的に学習を進めたりすることをおすすめします。

最新技術トレンドへの理解

IT業界は技術の進歩が早く、常に新しい技術トレンドが生まれています。プライムSIerでも、クライアントのニーズに合わせて最新技術を導入するケースが増えています。

AI、ブロックチェーン、クラウドなど、最新の技術トレンドを理解し、自身のスキルセットに取り入れておくことが重要です。社内の技術研修や、外部のセミナー・勉強会に参加するなどして、常にアンテナを張っておきましょう。また、個人的に最新技術を使った開発プロジェクトに取り組むのも効果的です。

プライムSIerへのキャリアパスの選択肢

自身の目指す領域や身につけたいスキルを明確にする

プライムSIerへ転職し、キャリアパスを築いていく際には、自身がどの業界や開発環境で業務に従事したいのかを明確にし、そのために必要な経験とスキルを現在の職場で積極的に習得することが重要です。

例えば、金融業界でJavaを用いた開発を5年以上経験している、官公庁向けにオープン系言語で3年以上開発に携わっているなど、具体的な業界知識と技術スタックを組み合わせた形で、自身の強みを構築していくことが求められます。

ステップを踏んでプライムSIerを目指す

プライムSIerへの転職を目指す場合、必ずしもストレートにキャリアパスを開く必要はありません。目指したい領域や身につけたいスキルを得られる環境に一旦入り、そこで経験を積んだ上でプライムSIerへ転職するというステップを踏むことも有効な選択肢です。

例えば、金融業界でのシステム開発経験を積むために、まずは中堅のSIerで金融プロジェクトに参画し、その後プライムSIerの金融領域へ転職するといった具合です。自身のキャリアビジョンに合わせて、最適なステップを検討しましょう。

ITコンサルへの転職という選択肢

ITコンサルに求められるスキル

プライムSIerに入社後、プロジェクトマネジメントや上流工程での顧客折衝、要件定義よりも前の業務要件整理やRFP策定などに携わりたいと考えている場合は、ITコンサルへの転職も視野に入れると良いでしょう。ITコンサルは、ポテンシャルを重視した採用を行っており、コンサルタントとしてのキャリアパスを実現しやすいという特性があります。

ITコンサルに転職する際に求められるスキルは以下の通りです。

  • ビジネス知識:クライアントの業界や事業内容を理解し、経営課題を把握する能力
  • コミュニケーション力:クライアントとの円滑なコミュニケーションを通じ、信頼関係を構築する能力
  • 論理的思考力:複雑な問題を整理し、論理的に分析・解決策を導き出す能力
  • プロジェクトマネジメント力:プロジェクトの計画立案から実行、進捗管理までを円滑に遂行する能力

これらのスキルは、SIerでの開発経験だけでなく、業務知識やマネジメント経験を積むことで身につけることができます。

ITコンサルのキャリアパス

ITコンサルへ転職した後のキャリアパスは、以下のような選択肢が考えられます。

  • 戦略コンサルタント:クライアントの経営戦略立案を支援し、ITを活用した事業戦略を提案する
  • 業務コンサルタント:業務プロセスの改善や組織変革を通じ、クライアントの経営課題解決を支援する
  • フリーランスコンサルタント:特定領域の専門性を活かし、独立してコンサルティングサービスを提供する

ITコンサルの経験を積むことで、事業会社の経営企画や事業開発といった、より経営に近い領域でのキャリアを目指すことも可能です。

自身のキャリアビジョンに合わせて、SIerとITコンサルのどちらが適しているかを見極め、最適な選択を行うことが重要であると考えます。

おわりに

プライムSIerへの転職を考える際は、自身のキャリアビジョンを明確にし、そのために必要な経験とスキルを積み重ねていくことが重要です。プライムSIerは即戦力採用が中心であり、特定の業界や開発環境での実務経験が求められます。

そのため、ダイレクトにプライムSIerを目指すだけでなく、必要なスキルを獲得できる環境にステップを踏んで入社するという選択肢も視野に入れるとよいでしょう。また、プロジェクトマネジメントや上流工程に関わりたい場合は、ITコンサルティングファームへの転職も検討に値します。

自身のキャリアビジョンに合わせて、最適なキャリアパスを選択していくことが肝要です。本記事で解説したポイントを押さえ、着実にスキルと経験を積み重ねることで、プライムSIerへの転職を成功させましょう。

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