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キャリアにおける「変えられるもの」と「変えられないもの」とは

はじめに

近年、企業の中途採用は即戦力重視からポテンシャル重視にシフトしつつある。経験豊富な人材の獲得競争の激化と、将来性のある若手人材を育成する余裕のある企業の増加がその背景だ。ただし、ポテンシャル採用においても、採用のハードルは決して低くない為、自身の特性を的確に把握し、アピールすることが求められる。
本記事では、自己理解を深め、魅力を最大限に引き出すための考え方を紹介する。転職を志す方々にとって、キャリアを見つめ直すきっかけになれば幸いである。

キャリアの考え方とポテンシャル重視から即戦力重視への変化

ポテンシャル重視から即戦力重視への変化

新卒からキャリアのピークと言われる40歳に向かうにつれ、企業が求める人材像は大きく変化する。若手の場合はポテンシャルが重視されるが、年齢とともに即戦力としての能力や事業の牽引力が求められるようになる。
特に30歳は多くの業界で異業種・異職種への転職のエンドラインと捉えられている。そのため、業務の親和性を意識した転職先選びが重要となる。取引先の業界や職種、取り扱う商材やサービスの特性、BtoB向けかBtoC向けか、事業会社か支援会社かなどを理解し、自身のスキルや経験とのマッチングを見極めることが、即戦力としての活躍につながる。

キャリアにおける定数と変数の理解

キャリア形成において、自身ではコントロールできない「定数」と、コントロール可能な「変数」を理解することが重要である。
年齢、過去の経歴、ワークライフバランスなどの定数に過度にこだわることは、本来注力すべきことから目を逸らしてしまう恐れがある。一方で、自身の特徴や強みの理解、強みを活かせる環境の選択、強みを磨く努力などの変数に注力することが、キャリア形成においては重要である。
特に、自身のモチベーションが高まる環境を理解することは、中長期的なキャリアビジョンを描く上で欠かせない。モチベーションの高い状態を保てていれば、一時的な困難があっても現状を巻き返すための努力を惜しまないはずだ。

エピソードベースでの自己理解と価値観の発見

過去のエピソードを振り返ることの重要性

ご自身の特徴や価値観を理解するためには、過去のエピソードを振り返ることが効果的である。いきなり「どんな人ですか?」と聞かれても答えるのは難しいが、過去の経験を思い返すことで、自然と共通する選択や考え方が見えてくるはずだ。

当たり前の中にある価値観や個性

自分にとっては当たり前のことでも、他人から見れば素晴らしい価値観や個性である可能性がある。過去のエピソードを振り返る中で、自分ならではの選択や行動パターンを発見できたら、それこそがあなたの強みになり得るということだ。

面接でのエビデンスの提示

見つけた価値観や個性を面接で伝える際は、具体的なエピソードをエビデンスとして示すことが重要である。単に「私はこういう人間です」と言うだけでなく、「こんな経験があるからこそ、こういう価値観を持っています」と説明できれば説得力が増す。
面接は、自分という商品を売り込む究極の営業であり、マーケティングだと捉えるべきである。相手に伝わりやすいよう、エピソードを要点を絞って話す練習をしておくことを推奨したい。

面接での効果的な自己アピールとエビデンスの提示

面接での自己アピールのポイント

面接では、自分の強みや価値観を明確に伝えることが重要である。しかし、単に自分の強みを述べるだけでは説得力に欠ける。面接官の立場に立ち、どのようにすれば自分の価値を理解してもらえるかを考える必要がある。

エビデンスとなるエピソードを用意する

自分の強みや価値観を伝える際には、それを裏付けるエビデンスとなるエピソードを用意することが効果的である。過去の経験から、自分の強みが発揮された具体的な事例を選び、簡潔に要点をまとめて伝えることが重要だ。エピソードを交えることで、自分の言葉に説得力が増す。

一貫性のあるストーリーを構築する

面接では、自分の経験やエピソードを一貫性のあるストーリーとして伝えることが求められる。バラバラな経験を羅列するのではなく、それらがどのように関連し、自分の強みや価値観につながっているのかを明確に示す必要がある。一貫したストーリーを通して、自身を正しくPRすることができる。

面接対策のポイント

要点を絞ってわかりやすく伝える

面接では限られた時間の中で、自分の価値を効果的に伝える必要がある。そのためには、伝えたいポイントを絞り込み、わかりやすく説明することが重要である。長々と話すのではなく、簡潔に要点をまとめ、具体例を交えながら説明するべきだ。

練習を重ねて話す内容を整理する

面接で自分の価値を的確に伝えるためには、事前の練習が欠かせない。想定される質問に対して、どのように答えるかをあらかじめ整理しておく必要がある。また、実際に声に出して練習することで、話す内容の流れを確認し、より説得力のある伝え方を身につけることができる。

キャリア面談を通じた自己理解と一貫性のある転職活動

キャリア面談を通じた自己理解と一貫性のある転職活動

キャリア面談の重要性

キャリア面談は、自分の個性や価値観を言語化し、自己理解を図る上で非常に重要なプロセスである。他者に自分の考えを聞いてもらうことで、自分の中では当たり前だと思っていたことが、実は独自の価値観であることに気づくことができる。

点と点をつなぎ、線から面へ

キャリア面談では、これまでのキャリアにおける個々のエピソードを点として捉え、それらをつなぎ合わせていくことが大切である。点と点をつなぐことで線となり、その線を次の転職先で他の線と合わせることで、面が形成されていく。

一貫性のある転職活動

これまでのキャリアで形成してきた面と、今回の転職活動で作り上げる面が、最終的に一つの立体として組み上がるようにすることが理想的である。そのためには、キャリアイメージや実現したいことと大きくかけ離れた選択をしないよう注意が必要だ。一貫性のある転職活動を心がけるべきである。

自己理解を深めるためのエピソード振り返り

自分自身を深く理解するためには、過去のエピソードを振り返ることが効果的である。各エピソードにおける自分の選択や考え方を分析することで、自然と共通点が見えてくるはずだ。それこそが、あなたならではの価値観や個性なのである。

まとめ

本記事では、転職を考える読者に向けて、価値観の見つけ方と伝え方について解説した。キャリアの考え方は、ポテンシャル重視から即戦力重視へと変化していく。そのため、自身の立ち位置を理解し、コントロールできる変数にフォーカスすることが重要である。
自己理解を深めるためには、過去をエピソードベースで振り返り、一貫した価値観や個性を見つけ出すことが効果的だ。面接では、明確なエビデンスを用いて自己アピールすることが求められる。
キャリア面談を通じて、自分の個性や価値観を正しく理解し、一貫性のある転職活動を行うことが、理想のキャリアを実現するための鍵となるだろう。転職を志す方々が、本記事を通じて自身のキャリアを見つめ直し、より良い転職活動につなげていただければ幸いである。





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