業界未経験からエンジニアへの転職で失敗する理由。転職を成功するポイントも解説
IT業界の市場が成長し続けるなかで、未経験からエンジニアに転職する人が増加しています。
実際にエンジニア職は、ほかの職種と比べて給料や待遇がよい傾向があり、魅力的に感じる人が多い傾向にあります。
しかし、未経験からエンジニアに転職した人のなかには、転職を後悔している人も少なくありません。
エンジニアの業務は決して楽ではなく、専門的なスキルが求められるからこそ、転職を決める際には慎重に検討する必要があります。
そこで本記事では、未経験からのエンジニア転職で失敗する理由と、転職を成功させるために知っておくべきポイントを解説します。
ぜひ参考にしながら、自身の転職で失敗しないためにできることをじっくりと考えてみてください。
業界未経験からエンジニアへ転職可能なのか
結論を言うと、業界未経験からのエンジニア転職は可能です。
近年のIT業界では、深刻な人材不足が起きています。
引用:-IT人材需給に関する調査-調査報告書|経済産業省委託業務
上の画像は、経済産業省が委託調査した、今後予測されるIT人材需要人数の推移です。
IT業界における市場規模の伸びを3段階(高位シナリオ・中位シナリオ・低位シナリオ)で予測しています。
市場の伸びが中位シナリオだと仮定しても、2030年には約45万人のIT人材不足になると予想されています。
このことから、IT人材は今後も需要があり、採用活動は加速すると考えられます。
また、ITエンジニアのみの求人に着目してみても、需要の高さを物語っています。
出典:【2021年8月】ITエンジニア採用のための最新動向情報!新規求人倍率・転職者の応募状況まとめ|type
上の画像は、総合転職サイト5媒体の合算で職種別求人数割合を示したものです。
化学・バイオ関連職の求人数を1とすると、ITエンジニア職は9.71倍で、あらゆる業界の中で最も多い求人数となっています。
このことからも、人材不足を解消するために業界未経験の採用をさらに増やすだろうと考えられます。
業界未経験からエンジニアへ転職するも失敗する理由
未経験からエンジニアへ転職する人が増えている一方、入社してから転職を後悔する人も少なくありません。
では、なぜ転職に失敗してしまうのでしょうか。
ここでは、未経験からエンジニアへの転職で失敗する6つの理由をご紹介します。
想像していた仕事内容と違った
想像していた仕事内容と違ったことが原因で、転職先で苦労する人がいます。
実際に未経験からエンジニアへの転職を目指すほとんどの人が、年収・待遇のよさやリモートワークなどに憧れて転職を目指します。
そのため、具体的な仕事内容のリサーチをせずに転職を即決してしまう人もいるようです。
また、会社の知名度や面接官の対応のよさで転職を決めてしまった人も、失敗しやすい傾向にあります。
入社前には、具体的にどのような業務を行うのか、仕事中の1日をどのように過ごすのか、詳細に把握しておく必要があります。
実際には最低限のプログラミングスキルが必要だった
業界未経験でも応募可能な求人のなかには、プログラミングスキル不要と書かれたものがあります。
しかし、その情報だけを鵜呑みにしてしまうと、入社後に失敗する可能性が高まります。
未経験の場合、初めは人事部や上司から「コミュニケーション力や問題解決能力さえあれば仕事ができる」と言われるかもしれません。
しかし、いざ業務に取り掛かってみると、プログラミングの知識がないと業務ができないというケースは多々あります。
入社後にプログラミングスキルが必要だと判明すると、学習と業務を同時並行で進めなければいけなくなり、業務をこなすのにも一層時間がかかってしまいます。
こういったトラブルは、会社側が求めているスキルを把握していなかったことが原因です。
最初はプログラミングスキルが不要とされていても、1、2年と続けるなかでどのような仕事が任されるのか、先を見据えて考えてみてください。
自分の強みを活かしきれなかった
自分の長所が活かしきれないと、やりがいをもって仕事を続けるのが難しいと思います。
仕事を決める際には、まず自分の能力を把握し、強みを活かし弱みをカバーできるような職種を選択することが大切です。
業種だけで入社を決めてしまうと、入社後にミスマッチが生じる恐れがあります。
企業が求めるスキルと自分の強みが合っているかを見極めてください。
想定年収より低かった
エンジニア職は一般的に収入が高い職種として知られていますが、「想定より年収が低かった」と失敗するケースも少なくありません。
特にIT企業は実務力を重視している企業が多く、レベルの高い能力を持っている人ほど収入が上がっていきます。
そのため、入社後に「思っていたほどの実務力がない」と判断されてしまうと、想定よりも年収が低くなる可能性があります。
また、特に未経験を募集している求人では、収入がなかなか上がらないケースが多いです。
入社前に、自分が納得できる年収か、会社に年収が上がる制度が用意されているかを確かめておく必要があります。
平均残業時間しか聞いておらず実際は長時間労働だった
企業によっては、長時間の残業を強いられるケースが多々あります。
入社前に表面的な平均労働時間しか把握しておらず、実際は長時間労働だったというケースも少なくありません。
特にエンジニアは、1つひとつの業務に時間がかかるため、長時間の残業をしないと任された仕事が終わらないことも考えられます。
ほかの社員の残業状況や会社全体の残業に対する考え方など、事前に把握しておく必要があります。
将来性だけでエンジニア職を選んでしまった
IT業界市場の急速な拡大に伴い、エンジニア職は需要の高い仕事です。
しかし、将来性があるだけでエンジニアを選んでしまうと、後々苦しむ可能性があります。
エンジニアは責任ある重要な業務を任されることも多く、専門的な知識とスキルが求められるからこそ、人によって向き不向きがあるのも事実です。
実際に、業務内容や必要とされるスキルを把握せずに入社を決めたことが原因で、「自分にはこの仕事が合わない」と入社後に苦しんだ人もいます。
将来性を見て転職を決めるのは決して悪いことではありませんが、職種や仕事の詳細を把握せずに決めてしまうのは危険です。
自分に適した職であるかを客観的に考えた上で、エンジニアを志してください。
業界未経験からエンジニアへ転職して後悔したこと
業界未経験からのエンジニア転職では、入社してから後悔してしまう人が多い傾向です。
ここからは、未経験者がエンジニアに転職して後悔したこと4つを紹介します。
給料には恵まれたが長時間労働で疲弊してしまう
給料には満足しているが、業務が過酷で1日のやることが終わらず、長時間労働で疲弊してしまう人がいます。
エンジニア職は、専門的なスキルや知識が必要なため、ほかの職よりも給料が高く設定されています。
しかし、給料が高いということは、それだけレベルの高い技量が求められるということです。
特に未経験者は知識が乏しく、業務を習得するのに長時間労働を強いられるケースも少なくありません。
ほかの社員より作業に一層時間がかかってしまい、体力的にも精神的にも疲弊してしまう人がいるようです。
上司からのノルマがプレッシャーに
上司からのノルマがプレッシャーになり、転職を後悔する人も少なくありません。
多くのIT会社では、割り振られた作業を期限内に終わらせることがノルマとして設定されます。
またベンチャーやスタートアップほどエンジニアなどの技術職にも、売り上げ目標が与えられるケースも少なくありません。
さらに、複数の作業を同時並行で行う場合が多いので、スケジュール管理にも苦労する傾向にあります。
特に、ノルマが管理されて社内での評価に繋がるような企業では、さらにプレッシャーを感じるはずです。
また、業界未経験から入社した場合には、PHPやJavaScriptなど使用言語の習得目標を定める場合もあり、月次報告で進捗度を把握するケースもみられます。
ノルマへの捉え方は企業によって異なるので、あらかじめ確認しておく必要があります。
名ばかりOJTで、できない新人にカウントされてしまう
未経験からの転職だと、名ばかりのOJTに理不尽な扱いをされる可能性があります。
未経験者採用を行う企業の多くは、職場での実務を通して業務知識を身につけるOJTという教育制度を採用しています。
しかしながら、OJTを指導者任せにしてしまい、会社としてフォローをしない場合も少なくありません。
なかには、指導者がOJTへの意欲がなく、新入社員を“できない新人”と見なし、よい対応を受けないケースもしばしばあります。
OJTで雑な対応をされてしまうと、まともに仕事内容を習得できず、働く意欲を失ってしまいます。
客先常駐では終始リラックスできない
客先常駐とは、自社ではなく業務を依頼したクライアントの現場に常駐して作業を進める働き方のことです。
エンジニアによっては客先常駐で働く場合もあるので、クライアントの視線が常に気になり、リラックスできないと悩む人も多いようです。
他にも、自社と比べて通勤時間のかかる現場に出勤したり、自分の苦手な分野の現場に入ることを頼まれたりと、仕事への不満も積み重なります。
社内だけで働きたい人は、客先常駐の有無を入社前に確認する必要があります。
業界未経験からエンジニア転職を成功させるポイント
入社後にエンジニア転職を後悔する人も多いなか、どうすれば後悔をしない選択をできるのでしょうか。
ここでは、業界未経験からエンジニア転職を成功させるポイントを6つ解説します。
最低限のプログラミングスキルを習得する
未経験可の求人であっても、入社前に最低限のプログラミングスキルを身につける必要があります。
最初は未経験者として入社した場合でも、後に経験者と同等に業務をこなすことが求められます。
そのため、エンジニアの基本的な業務であるシステム構築・運用に必要なプログラミングスキルは、将来的には必要不可欠です。
入社後に研修やOJTが用意されている場合でも、指示内容を理解できる基礎知識を身につけておけば、入社後の業務をスムーズに進められます。
自己分析によってポータブルスキルや強みを再確認する
転職前には自己分析を入念に行い、どのような場でも活かせるポータブルスキルや強みを把握しておいてください。
実際のところ、エンジニア職は人によって向き不向きがあります。
自分のスキルや強みをエンジニア職に活かせない限り、やりがいをもって仕事を続けることは困難でしょう。
強みを活かせる仕事かを確認するためにも、なぜ未経験からエンジニアになるのか、自分がエンジニアとして何をしたいのかを考えるようにしてください。
ただ直感や市場の動向で転職を決めるのではなく、企業が求めるスキルと自分の能力がマッチするかを重視することが大切です。
企業が求める人材を理解する
入社後のミスマッチを防ぐために、企業が求める人材像を詳細に確認してください。
未経験可と書かれている求人であっても、将来的にどのような業務・ポジションを任せたいのかは、企業によって全く異なります。
クライアントからの依頼に正しく答えられるエンジニアになってほしいのか、あるいはチームをマネジメントできる人材になってほしいのかで、求める人材像は大きく違ってきます。
今求められている人材だけでなく、数年先のことも考えながら入社を検討するようにしてください。
3、5年後のキャリアを想像する
転職をしてから3、5年後のキャリアを明確に意識してください。
現在、多くの企業でIT人材不足だと言われていますが、簡単に未経験採用を行うわけではありません。
新しい人材の採用をする企業の多くは、「採用しても、入社後すぐに会社をやめてしまうのではないか」という不安を抱えています。
そのため、転職希望者の転職理由がはっきりしていて、3〜5年先の目指すキャリアが明確でない限り、企業は採用に踏み出せません。
まずは「なぜ転職をしたいのか」「数年先はどのようなキャリアを歩んでいたいのか」を考えてみてください。
自身が目指すキャリアを明確にした上で、適切に企業へアピールしていく必要があります。
企業研究でカルチャーフィットを見極める
会社が求める人材や具体的な業務内容だけでなく、その企業の価値観や社風が合うかどうかも確認してください。
実際にIT業界では、採用時にスキルや実務経験を重視する傾向が強いため、カルチャーフィットを疎かにしがちです。
そのため、いざ入社して仕事をしたものの、会社の雰囲気や価値観がどうしても合わず仕事を続けられなくなった人もいます。
こうならないためにも、業務内容だけでなく、社風まで適しているかを確認することが大切です。
事前に企業研究を注意深く行い、自身に合うかどうかを確かめるようにしてください。
転職エージェントを活用する
特に未経験の場合は、独断で転職活動を進めるのではなく、転職エージェントを活用することを強くおすすめします。
自分だけで転職を進めようとすると、勢いだけで転職先を決めてしまったり、逆に分からないことばかりで転職活動が進まなかったりと、思うようにいかない場合が多々あります。
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