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SEの転職先は?|転職先の選び方・成功のポイントについて解説|

システムエンジニア(SE)の転職市場は、近年大きな変化を遂げている。IT人材の需要が高まる中、SEの転職においては多くの選択肢が生まれている。経済産業省の調査によると、2030年にはIT人材が最大79万人不足すると予測されており、SEの有効求人倍率は一般職の10倍以上にも達している。

このような状況下で、SEの転職は売り手市場となっている。しかし、単に条件の良い企業を選ぶだけでは長期的なキャリア形成には繋がらない。SEが転職を考える際には、自身のスキルや経験、キャリアビジョンを明確にし、それに合った企業や職種を選択することが重要である。

本記事では、SEの転職市場の現状を踏まえつつ、転職を成功させるためのポイントや、SEから目指せるキャリアパスについて詳しく解説する。転職を考えるSEの方々にとって、自身のキャリアを見つめ直し、より良い選択をするための一助となれば幸いである。

SEの仕事内容と転職理由

SEの主な業務

SEの仕事内容は、主にITシステムやソフトウェアの開発を担当することである。具体的には、以下の7つの工程を担当する。

  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 開発(実装)
  • テスト
  • リリース
  • 運用・保守

これらの工程を主には「ウォーターフォール」、直近では「アジャイル」と呼ばれる開発工程で進めることが多い。各工程では、顧客との合意形成や具体的な開発作業、品質管理などが求められる。

SEが転職したくなる理由

SEが転職を考える主な理由には、以下の3つがある。

ワークライフバランスの改善

ワークライフバランスの改善に関して、プロジェクトの納期に間に合わせるために土日の出社をすることや残業が多くなってしまうことを改善したいという意見がある。またシステム開発においては請負契約で進めることが多いため、突発的なシステムエラーにも対応が必要になることも多く、なかなか働き方の裁量を持つことが難しいことが挙げられる。

よりシステムの上流工程への挑戦

よりシステムの上流工程への挑戦に関しては、システム開発というモノづくりにおいて、上記で挙げたSEの業務内容の最上流であるシステム要件定義、設計を行い、顧客の近くでシステムを届けていくことでやりがいを感じながら、条件面も高めていきたいという方が多い印象である。

顧客サイドでの提案業務への挑戦

顧客サイドでの提案業務への挑戦に関しては、ITコンサルタントのように、システム開発だけでなく、顧客のビジネス課題解決のために現状使っているシステムが本当に必要なのかを検討し、時には別のシステムの活用を促したり、社内体制の強化や業務フローの見直し等、顧客の事業成長のためにシステムに限らず包括的な支援業務へ挑戦したいという転職理由である。

これらの理由から、多くのSEが自身のキャリアアップや働き方の改善を目指して転職を検討している。次のセクションでは、SEの転職先の選び方について詳しく見ていく。

転職先の選び方

転職先の企業選びは以下の3つのステップを踏むことが大事である。

自分の目指すキャリアを明確にする

SEの転職を考える際、まず自分が取りたいスキルや経験を明確にすることが重要である。
同じような業務を行う企業でも、キャリアアップの機会や昇進のスピードは企業によって異なる。自身のキャリアゴールを見据えて、それに合った企業を選ぶことが大切である。

企業の組織体制を確認する

次に重要なのは、候補企業の組織体制を確認することである。企業によって、以下のような違いがある:

  • 横断的な組織で多様な経験を積める企業
  • 特定の部署や分野に特化したチーム体制の企業

前者では幅広いスキルを身につけられる一方、後者では専門性を高められる可能性が高い。自分のキャリアプランに合った組織体制の企業を選ぶことが重要だ。

企業の社風や雰囲気を把握する

最後に、企業の社風や雰囲気を確認することも大切である。これは以下の方法で把握できる:

  • 面接での印象
  • 社員との座談会
  • 口コミサイトの情報

自分の価値観や働き方と合致しているかを見極めることで、長期的に活躍できる環境かどうかを判断できる。

これらのポイントを踏まえ、自分のスキルや志向性に合った企業を選ぶことが、SEの転職成功の鍵となるだろう。次のセクションでは、転職を成功させるための具体的な対策について解説する。

SEのキャリアパス

例えば、以下のようなキャリアパスが考えられる:

  • ITコンサルタント
  • 上流工程を担当するプライムSIerへの転職
  • 事業会社の社内SEとしてのキャリア
  • WEBエンジニアやセールスエンジニア

自分の目指す方向性が定まれば、自ずと候補となる企業や職種も絞られてくるだろう。
以下は、上記であげた職種に向いている人を解説したものである。

支援会社としてのキャリア

ITコンサルタント

ITコンサルタントに向いている人は、以下のような特徴がある。

  • 顧客のサポートをしていきたい人
  • 目的から整理していきたい人
  • 効率的に物事を進めていきたい人

本当にそのシステムが必要なのかを検討し、顧客へのアドバイスや経営のサポートをしていくことが好きな人がITコンサルタントには向いている。

上流工程を担当するプライムSIerへの転職

プライムSIerへの転職を目指す人は、以下のような特徴がある。

  • モノづくりが好きで、リーダーシップを発揮できる人
  • 顧客の幅広いシステムを作ることに絶えず興味が湧く人
  • リーダーシップをとれる人

上流工程では、自分が手を動かしてプロジェクトに参画していく機会は減り、プロジェクトを管理していく立場になるため、マネジメント経験がある人や、リーダーシップがとれる人、かつモノづくりの過程が好きな人が向いている職種である。

ITコンサルタント、プライムSIerへの転職を検討している方は、以下の記事に転職成功のためのポイントやそれぞれのキャリアパスを解説している。ぜひこちらも参照してほしい。
プライムSIerへのキャリアチェンジ。転職を成功させるためのポイント

事業会社の社内SEとしてのキャリア

社内SEに向いている人は、以下のような特徴がある。

  • プロジェクトマネジメントがしたい
  • 一つの会社を長く支えたい・所属する会社が好き
  • 同じシステムを長くコツコツ触れる人

社内SEはこれまでSIerに頼んでいたものを外注せず、社内で解決させるための職種である。
会社のビジョンに共感している等で勤めている会社を支えたいという思いがある人が向いている。

社内SEへの転職を検討している方は、有利な資格とスキルを以下の記事にまとめてあるため、参照してほしい。
【2023年】社内SEへの転職で資格は必要なのか。おすすめの資格10選

WEBエンジニア

WEBエンジニアに向いている人は、以下のような特徴がある。

  • 自分で技術を触っていきたい人 
  • 自分でモノづくりをして、それをリリースしていきたい人

toC向けのアプリケーション等を自分で作っていきたい方などに向いている。

セールスエンジニア

セールスエンジニアに向いている人は、以下のような特徴がある。

  • 営業起点で物事を考えていきたい人
  • 顧客に売り込みや提案をしていきたく、それが得意な人

顧客のニーズに応えながらエンジニアとして働いていきたい人に向いている職種である。営業要素も入っているため、顧客志向の方はセールスエンジニアに向いている。

転職成功のための具体的対策

スキルアップと自己研鑽

SEからの転職を成功させるためには、スキルアップと自己研鑽が不可欠である。技術スキルの向上はもちろん、ビジネススキルの強化も重要だ。オンライン学習プラットフォームの活用や、ハンズオンワークショップへの参加などを通じて、実践的なスキルを身につけることが求められる。

業界・企業研究の徹底

転職先の業界や企業について深く理解することは、面接での印象を大きく左右する。企業のウェブサイトや年次報告書の精読、業界ニュースのチェックなどを通じて、志望動機を具体的に語れるようになることが重要だ。

ネットワーキングの活用

人脈の構築と活用も、転職成功の重要な要素である。業界イベントやセミナーへの参加、SNSを活用した情報発信と交流などを通じて、非公開求人の情報を得たり、社内の様子を詳しく知ることができる可能性が高まる。

面接対策の徹底

最後に、面接対策も忘れてはならない。想定質問への回答準備や自己PRの練習、志望動機の明確化などを通じて、面接官に対して明確かつ説得力のある回答ができるようになることが重要だ。

これらの対策を総合的に行うことで、SEからの転職成功率を大きく高めることができるだろう。次のセクションでは、具体的な転職事例を紹介する。

転職成功のためのポイント

  • 選考対策を徹底

自分自身が先方の志望動機を固めることが重要。

そもそも自分のキャリアプランを掲げて、どういう方向を目指していくのかを定義する。
先方も転職者が入社してから活躍するまでがゴールであるため。転職を目的とするのではなく、自己実現の手段として話せるようにする。

  • 戦略的な選考スケジュールを設計

企業によって選考のスピードや回数、期限が違う。

内定承諾機関も企業によって3日だったり、7日だったりする。受かったことを想定して、戦略的に選考スケジュールを組み、提示された年収や待遇・業務内容を自分自身の希望と照らし合わせながら、健全に内定を承諾する会社を迷うことができる。

上手に選考スケジュールを組むことができない際は、エージェントとともに選考スケジュールを設計することができる。

転職成功のためのポイント2

先述の通り、SEのキャリアパスには以下の方向性が考えられる。
SEからITコンサルタント、SEからプライムSIer、社内SEといった、3つの方向性がある。
社内SEへの転職は待遇や労働条件、業務内容、会社理念への共感など自分自身の条件とマッチさせながら会社を移すことが多い。

SEのキャリアは多様化してきているため、自分の適性を考えながらキャリアを歩んでいく必要があるだろう。
それぞれを目指す上で転職成功のためのポイントを下記に解説する。

ITコンサルタントへの転職

システムエンジニアからITコンサルタントへの転職を成功させるためには以下の3点が重要になる。

  • なぜITコンサルに挑戦したいのかをアピールすること
  • ITコンサルとSEの違いを理解し、語れるようにすること
  • ビジネス視点で物事を考える力・顧客折衝力・プレゼンテーション能力を鍛える

どちらの職種も要件定義をやるが、そのシステムが本当に必要であるのかをビジネス戦略的に考えることがITコンサルタントの仕事である。時には別のシステムの活用を理由とともに説明し、アドバイスすることも必要である。

具体的なITコンサルティングファームの代表企業は以下の企業がある。

野村総合研究所シグマクシスシンプレクスホールディングスクニエアビームコンサルティング

プライムSIerへの転職

プライムSIerへの転職を成功させるためには以下の3点が重要になる。

  • 主体性を持って、上流から物事に関わってきた経験をアピールすること
  • どういった技術領域で強みを発揮していきたいかをアピールすること

アプリ側でやりたいのかインフラ側でやりたいのかを明確にする。
自分がどういう自己研鑽をしているのかをアピールしていく必要がある。

プライムSIerとは主に以下の企業のことを言う。

富士通NTTデータグループ 野村総合研究所 アクセンチュア日本IBM

その他企業への転職

社内SE事業会社へ転職する方がいる。

どこの企業へ転職する際も同様であるが、特になぜその企業へ転職したいのかという部分を語っていく必要がある。

ビジョンへの共感であるのか、理念に共感したのか、その企業へ転職することが自己実現につながることをアピールできたら、より良いだろう。

支援会社側であれば、なんでも挑戦して顧客に貢献していきたいというマインドが好まれる傾向にある。

転職ならASSIGN AGENT

アサインでは20〜50歳までの支援実績がある。求職者様それぞれの価値観により、適性のあるポジション・求人提案ができる。

また、SE出身者がエージェントとなり求職者様の転職支援をしていることも強みであると考えている。アサインにはNTTdocomoみずほフィナンシャルグループ富士通、日立製作所などのSE出身のエージェントも多数在籍している。SEの方ならではの悩みにも寄り添いながら転職の支援ができると考えている。

具体的なアサインの支援は以下である。

  1. 価値観を重視した応募先の選定
  2. 選考対策の充実さ
  3. 会社内定後のサポート

初回の面談で大量の求人をお渡しする・経歴や経験のマッチングではなく、

まずは応募先の選定という観点でその方の将来進んでいきたいキャリアから逆算したキャリア戦略を描く。

応募先選定後は選考対策が充実。

3-5回の選考対策。面接通過事例や内定事例から豊富なデータを保持している。

求職者様に合ったオーダーメイドの選考対策を設計。

会社内定後も弊社のサービスは続き、実際に転職される先でどういった目標を掲げて、どういうことを意識して動いていけばいいのかをともに検討する形でサポートさせていただく。

転職をまだ検討中の方も、今後のキャリアについて考える機会となるため、気軽に下記リンクから相談をしてほしい。

転職事例

新卒で大手SIer企業に入社後、PwCコンサルティングに転職した高村様。
前職の大手SIerでは、インフラエンジニアとして設計やプロジェクトマネジメントを担当。業務のなかで、IT分野における知見をさらに広げたいと感じるようになり、転職を決意。ASSIGN AGENTでの面談で将来的なキャリアを明確にしていくなかで、現職のPwCコンサルティングが最も自身の希望・適性に合うと感じ、転職。現職のPwCコンサルティングでは、ITを活用した課題解決を支援するコンサルティング業務に従事している。長期的には、コンサルティングを通じて日本の競争力を高められる人材になることを目指している。

世界に負けない競争力を。PwCコンサルティングへの転職で芽生えた国内産業への想い
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大手SIer企業から大手コンサルティングファームに転職された石川様。
新卒で株式会社NTTデータに入社し、決済プラットフォームシステムの開発や大規模プロジェクトのマネジメントを担当していた。しかし、キャリア形成への不安を感じ、転職を決意。弊社の支援を受け、キャリアの選択肢が広がると判断し、ベイカレント・コンサルティングへ転職。現職では、ITサービス提供企業の業務改善プロジェクトに参画し、前職の経験を活かしつつ新しい分野を学んでいる。将来的には、ITの知見を活かし経営に影響を与えるコンサルタントを目指している。

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結論

SEの転職は、キャリアアップの重要な機会となる可能性がある。本記事では、SEの転職における主なポイントを解説してきた。転職を成功させるためには、自己分析と目標設定が不可欠である。自身のスキルや経験を客観的に評価し、将来のキャリアビジョンを明確にすることが重要だ。

また、企業選びにおいては、単なる条件面だけでなく、企業文化や成長機会なども考慮に入れるべきである。転職活動では、戦略的なスケジュール管理と十分な準備が鍵となる。専門的な知識を持つ転職エージェントを活用することで、より効果的な転職活動が可能になるだろう。

SEの転職市場は活況を呈しているが、自己実現の手段として転職を捉え、慎重に検討することが成功への近道となる。長期的なキャリアビジョンを持ち、計画的に転職活動を進めることで、より充実したキャリアを築くことができるだろう。

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