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SIer経験を昇華した先に見える真の課題解決

左:PwCコンサルティング合同会社 Enterprise Transformation, Technology Alliance  シニアマネージャー 大矢 稔様
右:株式会社アサイン シニアエージェント 佐藤 直

━━ まずご経歴についてお話いただけますか。

元々外資系のSIerで働いていたため、会計領域のバックグラウンドを持っています。前職でシステム導入とグローバル案件の経験を積む中、システムを導入した後の最終的な効果について、より解像度高く把握したい、プロジェクトの上流から下流という一連の流れを知りたいと思うようになり、PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)に入社しました。

入社後、Microsoftソリューション導入支援チームの初期メンバーとして知見を積みました。

━━ コンサルティングファームの中でなぜ貴社を選ばれたのですか。

前職で海外プロジェクトを経験し、自分が知らなかったテクノロジーがグローバルのビジネスの現場で活用されていることを目の当たりにしました。自分もグローバルで通用するビジネス、テクノロジーの両軸の専門性を高めたいと考えていた時に、PwCコンサルティングの業務を知る機会があり、自己実現ができる環境であると思いました。

━━ 入社からこれまで、どのようなプロジェクトを経験しましたか。

まずは4年間海外オフィスのメンバーと一緒にアジア6カ国を回り、ERPのシステム導入に携わりました。

その後はERPの海外展開や会計の知見を活かして事業マネジメント管理の高度化等、ビジネス課題のプロジェクトにも携わっています。

SI経験を活かしつつ、クライアントの課題解決を追究する

━━ 転職されてから苦労したポイントはどこでしたか。

前職では要件や課題は既にある程度設定されていて、それをどうシステムで構築していくかというところが、クライアントの期待値でした。コンサルタントは、課題がそもそも何かという最初の設定から、根本的な解決がシステムでできるのかどうかというところまでビジネス視点で考えなければならず、非常に苦労しました。

また、マネジメント層と話す機会が圧倒的に増えたため、自分のビジネス知見の不足を一層感じるようになりました。

━━ そもそもSIerからコンサルに行く際の不安はありませんでしたか。

相手に共感してもらい、実行に進むための価値ある示唆や提言をアウトプットできるかどうか不安がありました。ロジカルに考えるためのフレームワークを勉強したものの現場でどのように活用できるかイメージができていませんでした。前提となる業務知識やシステムの知識はありましたが、クライアントの課題の本質を見抜く力に不安を感じていました。

しかし、PwCコンサルティングは、分からないことがあればフランクに聞ける環境です。上司もすぐに相談に乗ってくれて、知見を持っている人を紹介してくれます。

自分一人だけで解決するというわけではなく、プロジェクト外のメンバーを含めてコラボレーションをしながら、日々勉強を積み重ねて不安や苦労を乗り越えていきました。

━━ 働き方についてはどのように変わっていったのでしょうか。

労働時間は実はそこまで大きく変わっていません。それよりも時間の使い方が大きく変わり、生産性を高めるために割く時間が増えました。

SIerに在籍していたときは、機能検証や、どのようにシステムでクライアントの課題解決を実現するかという検討に時間を費やしていました。

一方、現在はビジネスについて考えることが多く、課題設定から業務を分析して課題の本質にたどり着くまでのアプローチに関する思考の時間が大半を占めます。

また、コンサルタントは3カ月から半年のプロジェクトでのパフォーマンスが求められます。そのため、事前準備をしっかりとして最初からトップスピードで入っていくことがとても重要になります。

企業情報や業界のトレンドはもちろんですが、私の場合、クライアントにお会いする前に趣味や、過去にどのような経験を積んでいるかを見て準備をしています。

その方自身が、営業や技術的な側面など、どのようなバックグラウンドをお持ちなのか知ることで、考えていることを事前にイメージでき、会話のポイントも変わります。

そういった準備に費やす時間が多くなっていったのも大きな変化です。

━━ SIerに在籍していたときの経験で、今に活きていると感じているものを教えていただけますか。

SIerが主にスコープとする、要件定義やテストなどの工程一つひとつに確実にコミットメントする力はコンサルタントとして大きなアドバンテージになります。

各工程へのしっかりとした理解があるからこそ、自分のポジションを明確にして、施策の羅列でなく自分としてはこうすべきだとお伝えすることができると考えています。

確かな知識と確実に遂行する力が、巡り巡ってクライアントからの信頼につながると思います。

━━ マネージャーからシニアマネージャーになったタイミングでも、大きく役割も変わったのではないかと思いますが、ここはどのように適応されたのでしょうか。

マネージャーからシニアマネージャーになって、ビジネスを作っていく役割を担うことになったという変化が一番大きいです。

プロジェクトのデリバリーでは、先ほどの通りソリューションや機能に関する知識・知見で価値を提供し、クライアントとの信頼関係を構築していました。

シニアマネージャーになると、そのような課題解決に加え、クライアントにとっての利益追求のための提案ができるかという難しさが出てきます。

例えば、システムで実装すれば課題を解決できるといったことで終わらず、そのシステムで削減されたコストや人員を、どのように活用するかといったところまで踏み込むこともあります。プロジェクトを通してクライアントと一緒に成長していく、共に目線を上げていくことができると、クライアントのさらなる利益につながると実感しています。

また、自分の専門領域が明確であれば、強みを活かせる場所も明確になります。そこで、私の場合、経験のあるグローバルの展開、PwCならではのスケールメリットを活かすことができる案件などにフォーカスをしています。

現在も中国、タイ、インドと3つの開発オフィスと連携して日系企業をサポートしており、海外知見を活かしてビジネスを拡大していく取り組みをしています。

━━ 入社後の立ち上がりの観点でコーチの存在についても聞いていきたいと思います。
大矢様ご自身にとってコーチはどのような存在だったのか、また今コーチングをされる中で意識していることについて教えてください。

当社では、自身のプロジェクトと関与のないメンバーがコーチとなるようにしています。そのため、コーチはコーチー(コーチを受ける側)の日々の業務を客観的に見ることができます。コーチは評価のための存在だけではなく、日々の自分が抱いているタスクの相談に乗ってくれる存在、アウトプットのストーリーを一緒に考えてくれるような存在でもあります。

私は成長のためにコーチングの機会をフルに活用してもらいたいと考えているため、どんどん活用するようにとメンバーに話しています。

例えば週に1回必ずミーティングを設けて、プロジェクトの中でなかなか伝えきれない、相談しにくいことを話してもらうこともあります。

━━ なるほど。大矢様ご自身がチームメンバーに伝えていることはありますか。

リーダーシップの重要性を強く伝えるようにしています。

コアスキルやシステムの理解は、プロジェクトの中である程度の時間を過ごすと覚えていくことができます。

しかし、リーダーシップは能動的に動かないと身に付きません。メンバーには、クライアントが一歩踏み出すところまで導くのがリーダーシップであるということを伝え、自分に任されたテーマについては、クライアントに伝えるだけではなくて、実行に移すところまで意識してコミュニケーションを取ろうと話しています。

様々な志向性、バックグラウンドの無限の組み合わせであらゆるテクノロジー課題解決の中核へ

━━ 最後に、PwCを目指される方へのメッセージをお願いします。

お客様のグローバルレベルでの経営課題に対して、海外オフィスのスペシャリストと協業し、最先端のビジネスケースの実績を提供できることがPwCの強みです。

PwCコンサルティングでは今年の7月にMicrosoftの専門チームが立ち上がりました。 高い専門性とグローバルで通用するコンサルティング力により、お客様へ付加価値の高いサービスを提供できるメンバーで構成されています。今後、さらに幅広いビジネス課題に対応できるチーム体制を目指しています。

既に専門スキルを持っている方には、より難易度の高いプロジェクトで経験を積んでいただき、経験が浅い方にはトレーニングを活用し、Microsoftに関するソリューションのスペシャリストになっていただきたいです。

特にSIer出身の方にとって、培ってきたテクノロジーに関する知見は間違いなく活きる環境であると思いますし、そこからさらに知見を広げていくという意味で魅力的な環境ですので、一緒にチャレンジしたいと思う方に来ていただけるとうれしいです。

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