面接対策~相手に伝わる「ガクチカ」の話し方~

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、就職活動において自己PRの一環として非常に重要な要素です。この記事では、効果的なガクチカの書き方をステップごとに解説し、後半ではより効果的にアピールするための注意点も説明します。
ガクチカの書き方:ステップごとの解説
1. テーマの選定
まず、学生時代に特に力を入れた経験を一つ選びます。部活動、サークル活動、アルバイト、ボランティア活動、研究や学業など、何でも構いません。ただし、成果や成長が明確に説明できるものを選ぶことが大切です。
2. 課題設定
次に、その活動の中で直面した具体的な課題や問題点を明確に示します。この段階で、採用担当者が「この人がどのような状況で、どんな問題に取り組んだのか」をイメージできるようにしましょう。
例:
- 「サークルの会員数が減少していたため、会員数の増加を目指しました。」
- 「アルバイト先での売上が落ち込んでいたので、売上を回復するための施策に取り組みました。」
3. 取り組みの過程
その課題に対してどのように取り組んだかを具体的に説明します。問題解決のために考えた戦略や工夫、努力を詳細に書くことで、あなたの行動力や考え方が伝わります。
例:
- 「まず、現状分析を行い、会員減少の理由を把握しました。その後、大学内での広報活動を強化し、新規メンバー向けのイベントを開催しました。」
- 「商品の陳列方法を見直し、キャンペーンを行うことで、顧客の購買意欲を高める工夫をしました。」
4. 成果・結果
取り組みの結果がどのような成果をもたらしたかを書きます。数字や具体的な変化を含めることで、あなたの努力がどれだけの影響を与えたかが伝わります。
例:
- 「結果として、会員数は1年間で50人から80人に増加しました。また、サークルの活動も活性化し、新しい企画を次々に実施することができました。」
- 「売上は3か月で10%上昇し、顧客満足度のアンケート結果も改善されました。」
5. 学び・自己成長
最後に、その経験から得た学びや自己成長について書きます。この部分は特に重要で、採用担当者はここであなたがどのようなスキルや考え方を身につけたかに注目します。
例:
- 「この経験を通じて、問題解決力やリーダーシップの重要性を学びました。また、チームメンバーとのコミュニケーションを大切にすることで、より良い結果が得られることを実感しました。」
- 「困難な状況でも冷静に対策を立てる力がつき、自信を持って新しい挑戦に取り組めるようになりました。」
ガクチカ作成時の注意点
1. エピソードの選定に注意
インパクトのあるエピソードを選ぶ
自分が力を入れた経験が採用担当者にとって印象に残るかどうかを意識しましょう。具体的な成果や成長が伝わるエピソードを選ぶことが重要です。
個性を引き出す
他の候補者との差別化を図るために、自分ならではの経験や価値観が反映されたエピソードを選びましょう。自分独自の視点や取り組みをアピールすることが大切です。
2. 誇張や嘘は避ける
事実に基づく内容にする
採用担当者は多くの応募者のエピソードを読みます。誇張や嘘は見抜かれる可能性が高く、信頼を損なうリスクがありますので、真実に基づいた内容で記述しましょう。
等身大の自分を見せる
自分の実力に見合ったエピソードでありながらも、成長や学びを強調することが重要です。
3. 具体的な数字や事例を含める
成果を具体化する
成果を数値や具体的な事例で表現することで、説得力が増します。例えば「〇〇%成長した」「〇〇人増えた」といった具体的なデータを提示すると良いでしょう。
過程も重視する
結果だけでなく、その結果を得るためにどのようなプロセスを経たかを具体的に説明することで、努力や工夫の背景が伝わりやすくなります。
4. 自己PRと結びつける
スキルや強みを強調する
ガクチカのエピソードを通じて、あなたが身につけたスキルや強みをアピールしましょう。それが企業が求める能力と一致するように工夫することがポイントです。
学びと成長を示す
ガクチカは単に結果を伝えるだけでなく、その経験からどのような学びを得たか、そしてそれをどのように今後活かしていきたいかを明確に伝えることが大切です。
5. 簡潔かつ明確に書く
ダラダラと書かない
長々と書くと要点がぼやけてしまうため、簡潔にまとめることが大切です。1つのエピソードは300~400字程度に収めるのが理想です。
明確なストーリーを意識する
文章の流れを「課題 → 取り組み → 結果 → 学び」という一貫したストーリーにすることで、読み手にとって分かりやすく、印象に残りやすくなります。
6. 自己中心的な表現を避ける
チームワークを意識する
特にグループでの活動に取り組んだ場合、自分一人の成果だけを強調するのではなく、チームでの役割や他のメンバーとの協力もアピールしましょう。企業は個人の能力だけでなく、協調性やリーダーシップも重視しています。
謙虚さを持つ
自分の成功だけを誇るのではなく、失敗や困難な部分も正直に伝え、そこからどのように成長したかを強調することで、より信頼感のある自己PRができます。
7. 企業の求める人物像を意識する
企業研究を活かす
ガクチカは、ただ自分をアピールするだけでなく、応募する企業がどのような人物像を求めているかを意識して作成しましょう。企業の求めるスキルや価値観にマッチするように、エピソードの選び方や強調するポイントを調整することが重要です。
まとめ
ガクチカを書く際は、事実に基づいた具体的なエピソードを簡潔にまとめ、過程や成果を明確に示すことが大切です。また、自分の成長や企業への貢献をアピールし、謙虚さやチームワークも重視することで、より魅力的な自己PRを作り上げることができます。
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