採用目線を押さえたエントリーシート作成の手引き

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はじめに
就職活動においてエントリーシート(ES)は、大きな関門の一つです。ESは、企業に対して最初に「自分がどんな人物なのか」をアピールする重要な選考材料ですが、書き方に悩む学生は多く、自分の経験や思いを十分に伝えきれない応募者も少なくないでしょう。本記事では、成功するESを作成するための基本的な書き方を網羅的に解説しますので、ぜひ活用してください。
基本的な書き方・注意点
結論から書き始める
1文目は結論から書くようにしましょう。質問に対する回答を端的に示し、読み手が頭の中でイメージを湧かせられるような具体性を持たせることが重要です。結論を先に提示することで、その後の文章がスムーズに理解でき、読み手を惹きつけることができます。
定量的かつ客観的に表現する
「数字を使って説明する」というポイントはよく耳にすると思いますが、ただ数字を並べるだけでは不十分です。その結果が過去と比較してどれだけ優れているのか、一般的な基準と比べてどれほど高いのかを、誰が見ても同じように理解できるよう工夫しましょう。また、「頑張った」「大変だった」という主観的な表現は、読み手によって捉え方が異なります。前提条件を加え、なぜそうなのかを客観的に表現すると良いでしょう。
企業理解を踏まえた内容にする
単に自分の経験や強みを主張するだけでは不十分です。業界や企業で求められるスキルや素質を理解した上で、どのエピソードが魅力的に映るかを逆算して選ぶことが重要です。
他者の視点を取り入れる
自分で書いたESは、自分では理解できていても、他者が同じように理解できるとは限りません。特にニュアンス部分も含めて、他者が人物像や志望度に関してどう捉えるかを確認することが重要です。友人や先輩でも良いですが、企業との適合性の観点でもフィードバックをもらえるキャリアのプロであるエージェントに相談することを強くお勧めします。
文字数に着目する
指定された文字数の9割は埋めるようにしましょう。文字数が少ないと、熱意が不足している、あるいは準備不足と捉えられかねません。書きたいことを整理し、簡潔な表現で自身の経験や思考プロセスを論理的に伝えられるようにしましょう。
また、一文を長くしすぎず、適切に文を区切ることも大切です。伝えたいことが多いと文章が冗長になりがちですが、1つの文に1つの内容だけを伝える「一文一義」を意識しましょう。
ES評価のポイント
企業がESで見ているポイントは主に以下の3つです。
- 人柄・個性・価値観
- 企業に対する熱意・志望度
- 業界に必要な思考力・知識
業界によってこれらのポイントの重要度に差はありますが、どれか1つでも欠けていたり、業界との親和性が低いと判断されると、不採用になる可能性が高まります。したがって、業界のビジネスモデルや志望企業のビジョンを理解した上で、ES執筆に取り組むことが重要です。
選考におけるESの位置づけ
一般的に、ESの平均通過率は50%程度だと言われていますが、業界や企業によってESの通過率は異なります。食品・飲料メーカーやマスコミ業界は全体的に通過率が低い一方、IT業界や小売業界は比較的高い傾向があります。
足切り(スクリーニング)としての機能
応募者が数千〜数万人に達する人気企業や大手企業にとって、ESは膨大な候補者を効率的に絞り込むための最初の関門です。
企業側はESを通じて、正しい日本語や論理構成といった社会人としての基礎的な文章力を確認するだけでなく、Webテストの結果と併せて自社の理念や求める人物像に合致するかという適性を判断しています。さらに、設問に対してどれだけ具体的に回答できているかという点から志望度の高さを測り、入社意欲の低い学生を初期段階で選別する役割を果たしています。
面接の素材としての機能
面接では、面接官がESをもとに質問を行います。ESは、内容次第で自分が話したいテーマへと会話を誘導できる一方、面接での受け答えとの一貫性や、深掘りされた際の言語化能力を検証される材料にもなります。さらに、ESは最終面接に至るまで役員の手元に残り、評価を左右し続けます。
落ちるエントリーシートとは
書いたESが正解かどうかは、選考の通過連絡が来るまでわかりませんが、不正解は事前に察知できる場合があります。以下のポイントを参考に、書いたESを見直してみてください。
伝えたいことが不明確で結論がない
多くの失敗例として、小説のようにエピソードから書き始めてしまうことがあります。ESを書く際は、意識的に結論から書くようにしましょう。また、そのESで伝えたいことは何か、文章全体で一貫性を持たせることも重要です。
読み手の頭に疑問が残る文章
文と文の展開が急であったり、単語の定義が曖昧だったりすると、読み手に「?」という疑問が生じます。こうした疑問を防ぐために、書き上げたESを丁寧に読み返し、「なぜ?」と問いかけながらブラッシュアップを行いましょう。
内容にオリジナリティがない
結果に大きなインパクトがなくても、自分の行動やアプローチの詳細さが欠けていると、他の学生との差別化ができません。また、ウェブサイトから盗用した文章やAIで作成した文章をそのまま使用することも、興味を引くことができない要因になります。企業がESに割く時間は30秒から1分程度です。自分ならではの経験や考えを具体的に書いて、興味を引くようにしましょう。
魅力的なエピソードの選び方ガイドライン
設問の意図を理解する
ESの各項目には、企業側の「質問の意図」があります。例えば、「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)なら、挑戦や目標達成へのプロセス、「志望動機」なら、企業への関心や親和性を理解するための質問です。それぞれの意図を理解し、その目的に合ったエピソードを選ぶことが重要です。
エピソードの評価基準を持つ
魅力的なエピソードを選ぶには、以下の評価基準に基づいてエピソードを評価しましょう。
- 強みが発揮されているか
- 課題や困難に直面しているか
- 具体的な行動と結果が示されているか
- 学びや成長が感じられるか
企業との関連性を考える
エピソードを選ぶ際には、応募する企業や業界との関連性を考慮しましょう。企業が求めるスキルや特性に合ったエピソードを選ぶことで、より効果的なアピールが可能になります。
エピソードを多角的に検討する
エピソードを選ぶ際には、以下のような多角的な視点から検討することが有効です。
- アカデミック: 授業や研究での成果や、学問的なチャレンジ。理系出身の方や、共同プロジェクト推進経験がある方には特におすすめです。
- エクストラカリキュラー: 部活、サークル、ボランティアでの役割や成果。
- プロフェッショナル: アルバイトやインターンシップでの業務経験やスキル。
- パーソナル: 趣味や個人的な挑戦、旅行や趣味で得た経験など。
エピソードを魅力的に見せるための構成
起承転結を意識する
- 起: エピソードの背景や状況を説明。
- 承: 具体的な出来事や問題が発生。
- 転: その問題に対して取った行動や解決策。
- 結: 最終的な結果と学び。
具体性を持たせる
エピソードには具体的な数値や事実を含め、説得力を持たせましょう。抽象的な表現よりも、具体的な行動や成果を示すことが重要です。
ポジティブな結果を強調する
エピソードの結果や学びをポジティブに強調しましょう。成功体験だけでなく、失敗や困難から得た学びも含めると、成長意欲が伝わります。
複数のエピソードを比較する
エピソードが複数ある場合、以下の基準で比較し、最も効果的なものを選びます。
- 強みのアピール: どのエピソードが自分の強みを最も効果的にアピールできるかを考えましょう。
- 企業のニーズ: 応募する企業や業界のニーズに最も合ったエピソードを選びましょう。
- 新鮮さ: 他の応募者と差別化できるユニークなエピソードがないかを検討しましょう。
まとめ
ESにおいて最も重要なのは、“自分らしさ”が伝わっているかどうかです。企業情報やありきたりな事実を書くだけでは、企業の目に留まりません。どんな想いで、なぜそれをしたのかなど、原体験を重視し、あなたにしかない要素をふんだんに盛り込むことを意識しましょう。
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