インターン～高評価を得るためのポイント～

はじめに

インターンシップで高い評価を得ることは、就職活動での優位性につながるだけでなく、自身のスキルアップや将来のキャリア形成にも大きな影響を与えます。インターンシップでの成功の秘訣は、企業が求める人材像を理解し、自分の強みを活かしながら、積極的に行動することです。

本記事では、インターンシップで高評価を得るための4つのポイントと、その結果として得られる優遇措置について詳しく解説します。また、多くの学生が悩む、学生や社員とのコミュニケーションの取り方についても説明します。

インターンシップで高評価を得るための4つのタイプ

インターンシップにおいて高評価を得ることは、企業側に「入社後の活躍イメージ」を持たせることに直結します。大きく分けて以下の4つのタイプが高評価を得やすい傾向にあります。自分の強みがどこに該当するか、またどのタイプであれば努力できるかを考える参考にしてください。

1. 周りを巻き込んで常に議論の中心にいる人

インターンシップでは、全員がそのプロジェクトに初めて取り組むため、スタートラインは皆同じです。その中で、果敢に挑戦し、議論をリードしてプロジェクトを推進できる人は高く評価されます。入社後にメンバーをまとめたり、組織や事業を推進していく姿が想像しやすいためです。

具体的には、議論の場を設けてメンバーの意見を引き出すほか、プロジェクトの目的や方向性を明確にしてチーム全体の共通認識を作ること、困難な局面でも解決策を模索し、メンバーを鼓舞する姿勢が求められます。

2. コミュニケーション能力が圧倒的に高い人

インターンシップには、異なる大学やバックグラウンドを持つ学生が集まります。その中で、メンバー間の緊張を和らげ、良い雰囲気を作り出せる人は評価されやすいです。入社後、社内外で良好な関係を築ける能力が想像できるからです。

具体的には、自分から積極的に話しかけてメンバーとの関係を構築し、相手の話に耳を傾け、共感的な態度で接することが大切です。また、社員に対しても臆せずに質問や提案ができることも評価につながります。

3. 頭の回転が速く、優秀な人

議論の中で的確な指摘を行ったり、行き詰まった議論を新たな視点で捉え直して加速させられる人は高く評価されます。物事を俯瞰的に捉えられる人は、入社後も営業職や企画職、さらにはマネジメントなど多方面で活躍できるイメージを持たせるからです。

具体的には、議論の内容を素早く理解し、論点を整理できる能力や、独自の視点から新しいアイデアを提案する力が求められます。また、データや事例を用いて自分の意見を論理的に説明できることも重要です。

4. 熱意があり、業界知識が豊富な人

インターンシップの段階から業界や企業に対する知識が豊富であると、その学習意欲と向上心の高さが評価されます。入社後も、学び続ける姿勢が社内の士気向上につながることが期待されるためです。

具体的には、業界の最新トレンドや課題、企業の成長戦略についての見解を持ち、自分の知識不足を認識し、常に学ぶ姿勢を見せることが評価につながります。

高評価を得ることで得られる優遇措置

インターンシップは、実は選考の一環として行われていることが多いです。そのため、高評価を得ることで内定に一歩近づく可能性が高まります。以下に挙げる優遇措置を知っておくことで、インターンシップへの意欲がさらに高まるでしょう。

1. 次インターンでの選考フローカット

夏季インターンシップで高評価を得ると、冬季インターンシップにおいてエントリーシートの提出や選考が免除されることがあります。この特典により、志望企業との接点を増やすチャンスが広がるでしょう。

2. 専任リクルーターの配置

高評価者には、採用担当者とは別に、リクルーターが配置されることがあります。リクルーターは企業側が特に入社を望む学生にのみ担当され、カジュアルな雰囲気での面談を通じて、選考対策や内定獲得のコツなど、貴重なアドバイスを得ることができるでしょう。

3. 特別イベントへの招待

高評価を得ると、優遇者限定の座談会や職場見学など、特別なイベントに招待されることがあります。これらのイベントは、企業が特に接点を持ちたい学生や、入社を強く希望する学生との関係を深めるために行われることが多く、志望企業の魅力や実情を直接知る貴重な機会となるでしょう。

4. 早期選考への参加

多くの大手企業では、正式な選考解禁前に、早期選考を行って内定を出すことがあります。インターンシップで高評価を得た学生は、この早期選考に参加する機会を得やすく、内定獲得の大きなチャンスとなります。

結果につなげるコミュニケーション術

インターンシップでは、学生同士のコミュニケーションはもちろん、社員とのコミュニケーションも重要です。ここでは、社員とのコミュニケーションを円滑に進めるためのポイントを説明します。

ファーストインプレッションの重要性

メラビアンの法則
コミュニケーションにおいては、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で相手に影響を与えるという「メラビアンの法則」があります。つまり、ファーストインプレッションを形成する上で、外見や表情などのビジュアル面が半分以上を占めているのです。

好印象を与えるポイント

• 清潔感のある身だしなみを心がける
• 表情は明るく、笑顔を意識する
• 姿勢は背筋を伸ばし、堂々とする
• アイコンタクトを適度に取る
• 話し方ははっきりと、自信を持って話す

簡単に見えるこれらのポイントですが、インターンシップの場では意外と難しいと感じる学生も多いでしょう。最初の顔合わせのタイミングでこれらを意識したコミュニケーションができれば、その後のやり取りもスムーズに進みます。

コミュニケーションのポイント～対学生～

アイスブレイクでの印象を大切にする
インターン初日のアイスブレイクは、自分がどのような人物かを伝える絶好の機会です。名前や出身校だけでなく、趣味や部活動などのバックグラウンドを共有することで、その後の会話のきっかけを作ることができます。

自ら積極的にコミュニケーションを取る
グループ内の全員と仲良くなる必要はありませんが、一人でもフランクに話せる相手がいると、ワークでの発言もしやすくなります。多くの学生は自分からコミュニケーションを取ることをためらいがちなので、積極的に話しかけて関係を築いていくことが重要です。

意見を伝えつつ、傾聴の姿勢も大切にする
ディスカッションの場では、自分の意見を主張するだけでなく、他の学生の意見にも耳を傾けることが重要です。一方的に自説を押し通すのではなく、周りの意見を踏まえた建設的な議論を心がけましょう。ただし、失敗を恐れずに積極的に発言することも、自分の存在感を示すうえで大切です。

コミュニケーションのポイント～対社員～

積極的に話しかける姿勢を持つ
インターンシップは社員と直接コミュニケーションを取れる貴重な機会です。疑問点や質問があれば、ためらわずに積極的に聞きに行くことが大切です。能動的なコミュニケーションによって、インターンシップの経験をより充実したものにできるでしょう。

結論から話すことを意識する
要点を明確にし、結論から話すことで、短時間で効率的なコミュニケーションが取れます。ビジネスの場では結論ファーストが当たり前ですので、これを意識して話すことが重要です。

礼儀正しい態度を心がける
社員とのコミュニケーションでは、礼儀正しい態度を心がけましょう。敬語を使い、丁寧な言葉遣いを心がけることで、好印象を与えることができます。また、相手の話をしっかりと聞き、適切なタイミングで相槌を打つことも、信頼関係を築くうえで大切です。

まとめ

本記事では、インターンシップ参加時に意識すべきポイントについて解説しました。選考に通過したことに満足するのではなく、どうしたら良い評価を得られるのか、そしてその先の本選考や自身のキャリアにつなげられるのかを考えながら、インターンシップの時間を有意義なものにしてください。