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コンサルタントから起業・独立を目指すためのキャリア戦略

はじめに

コンサルティングファームからの起業は、大きく2つのパターンに分けられる。1つ目は、コンサルティング経験を生かさずに全く別の事業で起業するパターンである。2つ目は、コンサルタントとしてのスキルを活かし、フリーランスとして独立したり、自らコンサルティングファームを立ち上げるパターンである。

前者のパターンでは、もともと起業を志望していた人が多く、コンサルティングファームで総合的なビジネススキルを身につけることを目的に入社するケースが多い。一方で、コンサルティングの仕事を通じて課題意識が芽生え、事業アイデアを得て起業に至るケースもある。

後者のコンサルタントとしての独立は、比較的イメージしやすいキャリアパスと言える。ただし、独立のタイミングには十分な注意が必要である。若手のうちは、スキルや人脈、経験が不足しているため、独立はリスクが高くなる。一定の実績を積み、複数の専門領域を持ち、セールスの経験も積んだ上で独立するのが賢明である。

本記事では、コンサルティングファームからの起業について、そのパターンと実情、起業を成功させるために必要な経験とスキル、フリーランスとしての独立のタイミングと注意点などを詳しく解説する。

コンサルティングファームからの起業パターン

1. コンサルタントとしての独立・起業

コンサルタントとしてフリーランスになるか、自らコンサルティングファームを立ち上げるパターンでは、コンサルティングの経験を直接生かすことができる。ただし、独立のタイミングには注意が必要である。

若手のうちは、スキルや人脈、経験が不足しているため、独立はリスクが高い。一定の実績を積み、複数の専門領域を持ち、セールスの経験も積んだ上で独立するのが賢明だ。

2. コンサルティング経験を活かさない起業

コンサルティングファームから全く別の事業で起業するパターンでは、もともと起業を志望していた人が多い。コンサルティングファーム出身の起業家は、ビジネスの総合力を身につけるためにコンサルティングファームを選んだケースが多いのである。

また、コンサルティングの仕事を通じて課題意識が芽生え、事業アイデアを得て起業に至るケースもある。コンサルティングの経験が、起業のきっかけになることもあるのだ。

コンサルティング事業、フリーランスなどで一定の資金を得た上でコンサル事業とは違う事業を行うパターンと、資金調達をして事業を立ち上げるパターンが存在する。

起業を成功させるために必要な経験とスキル

コンサルティングファームにおいてドキュメンテーションスキル、ファシリテーションスキル、ロジカルシンキング、プロジェクトマネジメントなど様々なスキルが身に着く。

ただし、起業を成功させるために必要なスキルの内、身に付きにくいものも存在するため、それらの要素について解説していく。

1. セールス力の重要性

起業を成功させるためには、セールスの力が非常に重要である。しかし、コンサルティングファームでは、セールスの経験を積むのは通常35歳以降のシニアマネージャー以降になる。

そのため、20代でコンサルティングファームを経て起業を考える場合は、早めにコンサルティングファームを離れてセールスの経験を積む必要がある。

一方、ベンチャー系のコンサルティングファームであれば、早い段階からセールスの経験を積むことができるため、起業を考える人にとっては良い選択肢となる。

2. 人を巻き込む力・人脈

資金調達をして事業を立ち上げるパターンでは、人を巻き込んでプロダクトを開発し、販売体制を構築する力が求められる。この場合、セールスの経験は必ずしも必要ではないが、一定の人脈は重要になる。

自らが得意出ない分野を任せることができる優秀な仲間とのつながり、資金調達の際にピッチなどを行って投資家を惹きつける力、人材を獲得するためのエージェントの巻き込み、経営上の意思決定の際に意見を当てるための優秀な経営者とのつながりなど、起業において人を巻き込む力や人脈の重要性は高い。

3. 新規事業立案・経営スキル

起業を考える際は、実際の経営経験を積むか、優秀な経営者の近くで経営を学ぶことが重要である。30代中盤以降であれば、コンサルティングファームでパートナーまで上がって経営を経験してから起業するのが良い選択肢となる。

また、新規事業立案に強みを持つファームで経験を積むのも有効だ。事業創出のノウハウが身につくため、起業家としての素養が磨かれるだろう。

フリーランスとしての独立のタイミングと注意点

1. 独立のタイミング

フリーランスとして独立する場合、20代や30代前半での独立はあまりおすすめできない。スキルの切り売り的な側面が強く、新しいプロジェクトで学ぶ機会が限られるためである。

ある程度の実力と実績があり、いざとなれば戻れるというフェーズまで到達してからフリーランスになるのが賢明だ。具体的には、35歳以降がおすすめのタイミングと言える。

2. 必要な経験とスキル

フリーランスを目指す場合、戦略系ファームを経る必要性は低い。フリーランスの案件は、現場に近い実行フェーズの案件が多いためである。むしろ、総合系のコンサルティングファームでITの経験を積むことが重要となる。

また、フリーランスになる際は、特定の領域のエキスパートになるだけでなく、複数の領域の知見を持つことが大切である。得意とする領域が縮小した際に、他の領域でも食いぶちを確保できるようにしておく必要がある。

おわりに

コンサルティングファームからの起業やフリーランスとしての独立は、タイミングとスキルが重要なポイントとなる。起業を考える場合、20代のうちに早めにチャレンジするか、30代中盤以降に経営経験を積んでから飛び出すのが良いだろう。

また、セールス力や人脈、資金調達能力など、必要なスキルセットは起業のパターンによって異なる。一方、フリーランスは若いうちは避け、複数領域の知見を持ち、いざとなれば食いっぱぐれない状態で独立するのがおすすめだ。

コンサルティング経験は起業やフリーランスに役立つ面もあるが、必ずしも必須ではない。自身のキャリアビジョンに合わせて、最適なタイミングと準備を整えることが肝要である。

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