転職活動における履歴書の書き方~書類通過率を上げたい方必見
転職活動において、選考に進むために履歴書と職務経歴書は必要不可欠です。
また、履歴書・職務経歴書の内容によって書類選考通過率は意外と変わってくるため、採用企業の目線を押さえてどのように作成すべきかポイントを押さえましょう。
転職活動をうまく進めたい方はぜひご覧ください。
履歴書を見る採用企業目線を理解する
日付は最新日に更新
記入された日付と書類を提出した日付が離れていると、長く転職活動をしている印象を与えます。「なかなか転職が決まらない人」と判断されないように、最新の日付に更新することをおすすめしています。
写真の印象を大切にする
写真は必須ではありませんが、できる限り貼りましょう。
スマートフォンアプリで簡単に撮影できますが、証明写真機で撮影をする方がベターです。簡易的に撮影したという印象を与えてしまうと、転職の意向が高くないと判断されるケースもございます。
メールアドレス
メールアドレスまで見られていないと考える方もいるかもしれませんが、面接前の少ない情報の中では、意外と見られています。
以下2点は特に注意したいことです。
- 会社で使用しているメールアドレスを使用しない
個人として転職活動をしているという理解が足りないというネガティブな印象を与えます。情報の取り扱いに対する感度が低い人材であると捉えられる危険性があるため、気をつけましょう。
- 特長のあるアドレスを使用しない
プライベートで使用するには問題ありませんが、特徴的なアドレス(mochimochitaro@gmail)を転職活動で使用する際には避けましょう。転職活動用にアドレスを作成することもおすすめです。
資格・免許欄
直接業務に関係のない資格を羅列しない方が無難です。
特技・好きな学科
資格同様、直接業務に関係ない趣味については、記載を控えることをおすすめします。
希望欄
条件(働き方・賞与など)については、記載を避けるほうが良いです。
希望がある場合は、そのように考える背景と合わせて伝えるほうが採用企業からのミスリードを防ぎ、無駄な減点を避けることができます。
履歴書作成の基本ルール
紙媒体か電子媒体か
基本的には電子媒体をおすすめします。理由としては以下が挙げられます。
- 字の綺麗さに関わらず、採用企業側が見やすい
- エージェントなどが手直しする可能性がある
基本情報欄の書き方
日付
日付は、可能な限り提出日か、前日日付を記入することになりますが、エージェント経由で提出する場合は、エージェントと相談の上記載いただければ問題ありません。
形式としては、履歴書全体で西暦か元号表記かを統一することが必要ですが、学歴・職歴欄が元号表記であることが多いため、元号表記にすることが多いです。
証明写真
サイズはフォーマットに従って貼り付けしてください。基本的には上記とおり電子媒体で作成することが多いため、写真も電子媒体で入手する必要があります。
写真データが受け取れる証明写真機として、Ki-Re-i、SmaFace!など、もしくは写真館に依頼して撮影していただくことがおすすめです。スマートフォンのアプリなどで撮影することも可能ですが、証明写真機、写真館の方がクオリティが高く撮れることが多いので、使用はおすすめしません。
その他の注意点は以下のとおりです。
- 履歴書のフォーマットに合わせて画像を拡大・縮小
- 3カ月以内に撮影したもの
- カラー写真
- 正面から撮影され、本人単身胸から上が写っているもの
- 好印象を与えるため、堅すぎない表情、清潔感のある髪型・髪色(前髪が顔にかかりすぎ、表情が見えないのはNG)
- 服装はスーツが基本
氏名欄
姓と名の間にスペースを空けて読みやすくします。ふりがなは、「ふりがな」と記載されていたひらがな、「フリガナ」と記載されていたらカタカナで記入します
※履歴書への押印は特別に指定がない限り不要です。
年齢
履歴書に記載されている時点の満年齢を記載します。
住所
- 省略せずに正式な住所を記入します。都道府県、郵便番号、マンション名、ふりがななども忘れずに全て記入します。
- 現住所と異なる場合のみ「連絡先」欄を記入、同一の場合は「同上」と記載します。
電話番号
- 携帯電話のみで問題ありません。
- プライベートの電話番号を記入します。
メールアドレス
- 会社用アドレスは避けて、プライベートのアドレスを記入します。
- 採用企業側にネガティブな印象を与えないアドレスがおすすめです。
- 迅速な対応ができるように、常に自身がチェックできるメールアドレスを記入します。
学歴・職歴欄の書き方
学歴欄
学歴欄では、入学・卒業年月と通っていた学校名を記載します。学歴は、特に指定がなければ、「高等学校卒業」から記入します。
高校、大学、短大、専門学校の学歴の記載については、学校名や学部・学科・専攻を省略せず正式名称で記載します。入学・卒業の年の記載は履歴書全体を通して西暦か元号表記かを統一します。
職歴欄
職歴欄では、勤めていた企業名を記載します。詳細は職務経歴書に記載しますので、企業名のみ記載で問題ありません。
- 履歴書全体で西暦か元号表記かを統一します。
- 時系列に記入し、会社名は略さず正式名称で記入します。
- 企業の合併・買収・異動などで所属している社名が変わった場合は、その旨を記入
- 全て職歴が記載されていることを明示するため、最終行に「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記入します。
- 分量が多く、職歴が書ききれない場合、必要な部分のみを記載して「詳細は職務経歴書記入」としても可能です。
- アルバイト勤務・派遣については、社会人になってからの期間が長い場合は記載するのが一般的です。
- 様々な理由によって、離職期間がある場合、その旨を記載する必要はありません。詳細について面接にて聞かれる場合があるが、エージェントを利用される場合は適切な回答内容について相談することが望ましいでしょう。
- 3か月以内で離職した企業については、記載は必須ではありません。
免許・資格欄の書き方
全体
- 一般的に、免許・資格は分けて、免許を先に記載します。
- 西暦で書くか元号で書くかは履歴書全体で統一します。
- 免許、資格ともに正式名称で記載します。
- 採用企業に好印象を与えることを念頭に、業務に関連する内容を優先的に記載し、逆に好印象を与えない(業務に関係のない)免許・資格については記載をしないようにします。
免許欄
免許は正式名称で、取得順に時系列で記載することが一般的です。
免許を持っておらず、空白になる場合は「特になし」と記載します。
資格欄
- 資格の正式名称で記載します。後ろに1文字分スペースを空けて「合格」もしくは「取得」と記入します。
- 業務に関係のない資格は、好印象を与えない可能性があるため、記載をしないようにします。
参考記事
志望の動機、特技、好きな学科の書き方
全体
- 基本的に志望動機は面接にて採用企業に伝えるため、中途採用において記載は必要ありません。記載しないことが通例のため、採用企業側も空白になっているため良くない印象になることはありません。
- 特技についても、業務に関わる内容を書くことを避けるため、記載しないことが通例となっています。特技については資格などを持っていれば資格欄に記載し、持っていなければ面接の場などで採用企業に伝える
- 好きな学科はアルバイトや新卒採用の際に使用されることはあるが、中途採用では使用しない(採用企業も注目しない)
通勤時間、扶養家族、配偶者関係、健康、賞罰、本人希望欄の書き方
通勤時間欄
- 採用企業側としては、通勤の時間が長すぎないか、会社が負担する交通費が高額になりすぎないかを気にしている。一方、現住所を見ればおおよそ高額すぎないかがわかるため、参考としての記載となる
- エージェントから応募をする際は、複数企業への応募をする場合が多い。そのため、共通の履歴書を使うことが多く、各企業に対して通勤時間は違うため、空白にすることが多い(応募するエージェントの指示に沿って記載をする)
- 自己応募などの場合は、企業に応じて通勤時間を書き分けることがある。その際は最短経路を通った場合のドア・トゥ・ドアでかかる、片道の所要時間を、5分単位で記載する。
- フルリモートの場合も一応記載することが望ましい
- 拠点が複数ある場合は、括弧書きで「(XX営業所に通勤する場合)」と但し書きをすることが望ましい
- 転職後に引っ越しの予定がある場合は、括弧書きで「(新居からの通勤時間)」と但し書きをすることが望ましい
本人希望欄
- 自身の新しいキャリアに関する希望は、採用企業に対して面談・面接の中で詳細を伝えてすり合わせていく
- そのため、本人希望欄については「貴社の規定に従います」と記載しておくことが一般的。そのため、記載がある場合は、かなり強い要望・注釈として受け取られることが多い
- その前提で、特筆して記載しておくことがある場合は、要旨だけを短文で記載し、詳細は面談・面接で伝達
注意したい項目
賞罰
賞:
第二新卒に該当する年齢の方は、学生時代の受賞歴や表彰歴を記載することも可能です。仕事での成果や実績ではなくポテンシャルを評価される側面が強いからです。
反対に20代後半で学生時代の受賞歴を記載することは避けましょう。
罰:
ある程度の組織規模の企業ではバックチェックを導入している企業が大半のため、正直に記載しましょう。逮捕歴や反社会的勢力との関わりについても確認ができるデータベースが存在します。
偽ることで余計にネガティブな印象を与えることもあります。
履歴書作成の際に役立つ一覧
卒業年度早見表
生まれ年 | 高等学校入学 | 高等学校卒業 | 大学/専門学校入学 | 大学専門学校卒業 |
1990年(平成2年) | 2006年(平成18年) | 2009年(平成21年) | 2009年(平成21年) | 2013年(平成25年) |
1991年(平成3年) | 2007年(平成19年) | 2010年(平成22年) | 2010年(平成22年) | 2014年(平成26年) |
1992年(平成4年) | 2008年(平成20年) | 2011年(平成23年) | 2011年(平成23年) | 2015年(平成27年) |
1993年(平成5年) | 2009年(平成21年) | 2012年(平成24年) | 2012年(平成24年) | 2016年(平成28年) |
1994年(平成6年) | 2010年(平成22年) | 2013年(平成25年) | 2013年(平成25年) | 2017年(平成29年) |
1995年(平成7年) | 2011年(平成23年) | 2014年(平成26年) | 2014年(平成26年) | 2018年(平成30年) |
1996年(平成8年) | 2012年(平成24年) | 2015年(平成27年) | 2015年(平成27年) | 2019年(令和元年) |
1997年(平成9年) | 2013年(平成25年) | 2016年(平成28年) | 2016年(平成28年) | 2020年(令和2年) |
1998年(平成10年) | 2014年(平成26年) | 2017年(平成29年) | 2017年(平成29年) | 2021年(令和3年) |
1999年(平成11年) | 2015年(平成27年) | 2018年(平成30年) | 2018年(平成30年) | 2022年(令和4年) |
2000年(平成12年) | 2016年(平成28年) | 2019年(令和元年) | 2019年(令和元年) | 2023年(令和5年) |
2001年(平成13年) | 2017年(平成29年) | 2020年(令和2年) | 2020年(令和2年) | 2024年(令和6年) |
資格の正式名称
略称 | 正式名称 |
秘書検定 | 秘書技能検定試験 |
英検 | 実用英語技能検定 |
TOEIC | TOEIC Listening & Reading Test TOEIC Speaking & Writing Tests TOEIC Speaking Test TOEIC Bridge Listening & Reading Tests TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests |
日商簿記 | 日本商工会議所簿記検定 |
全商簿記 | 全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定 |
宅建 | 宅地建物取引士 |
FP | ファイナンシャル・プランニング技能士試験 |
MOS | Microsoft Office Specialist |
基本情報 | 基本情報技術者試験 |
ケアマネージャー | 介護支援専門員 |
社労士 | 社会保険労務士 |
電験二種 | 第二種電気主任技術者試験 |
看護師 | 看護師免許 |
外務員 | 証券外務員 |
登録セキスペ | 情報処理安全確保支援士 |
免許の正式名称
略称 | 正式名称 |
大型 | 大型自動車免許 |
中型 | 中型自動車免許 |
準中型 | 準中型自動車免許 |
普通 | 普通自動車免許 |
大特 | 大型特殊自動車免許 |
大自二 | 大型自動二輪車免許 |
普自二 | 普通自動二輪車免許 |
小特 | 小型特殊自動車免許 |
原付 | 原動機付自転車免許 |
け引 | 牽(けん)引免許 |
大二 | 大型自動車第二種免許 |
中二 | 中型自動車第二種免許 |
普二 | 普通自動車第二種免許 |
大特二 | 大型特殊自動車第二種免許 |
け引二 | 牽(けん)引第二種免許 |
フォークリフト免許 | フォークリフト運転技能講習 フォークリフト運転特別教育 |
- 転職エージェントはどの程度添削してくれますか?
- 転職エージェントによって異なります。
多くの企業に応募することを推奨するエージェント企業だと、どこかは書類が通過する、と考えているため、丁寧に書類の添削を行わないこともあります。
転職者が行くべき企業を選んで提案してくれるエージェント企業だと、必ず受かるように細かく企業がらの見え方も考えた上で、書類の添削をおこなってくれます。
- 履歴書や職務経歴書の書き方によって、どの程度選考通過率は変わりますか?
- 受ける企業によってさまざまですが、一定の通過率は変わります。また、書類通過率だけではなく、その後の選考でもベースとなる情報として見られるため、最終的な内定率にも影響を与えることを理解しておくとよいでしょう。
- 履歴書を作成する前に自己分析をしたいです。おすすめのツールはありますか?
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おすすめ記事:ストレングスファインダーは無料で使えるのか。
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