商社から大手人材紹介会社へ。未経験の業界への挑戦
大学卒業後、商社へ入社し、為替のリスクヘッジや営業など幅広い業務に従事。コロナがきっかけで転職を考えるようになり、今後のキャリアを考えた時に属人的な営業手法に課題を感じたといいます。
最初は転職することやキャリアへの方向性に悩んでいた安藤さんですが、担当エージェント松枝との面談を通して徐々に明確化していき、3社内定を獲得。最終的には大手人材紹介会社へ転職を決めました。
コロナ禍で感じたキャリアへの違和感
――前職での安藤さんの主なミッションや業務内容について教えてください。
前職の商社では海外との取引が多く、入社当初は財務を担当し、メインは為替業務で為替のリスクヘッジをミッションに仕事をしていました。 その後、プラスチックの樹脂の原材料を扱う営業へ異動をしました。営業としては国内の製造業のお客様に原材料を安定的に納めるということが最大のミッションでした。
――前職では幅広い業務に従事していたようですが、転職を考えるようになったきっかけを教えてください。
転職を考えるようになったきっかけは、コロナの影響が大きかったです。コロナ禍になりお客様の所へ行けず、オンラインでの商談が活発化した時に、正直「ちょっとつまらないな」と思ったことがきっかけでした。
実際にお客様のところへ足を運び、直接ご提案することが業務で一番面白いところでした。しかし、コロナの影響でお客様のところへ行けなくなってしまい、自分の仕事やキャリアに対して違和感を抱き始めました。
その時にトライアスロンを通じて知り合った、経営者や医者、弁護士の方々の働き方が素直にかっこいいなと思い、自分自身も自らの力で仕事をするようなビジネスマンになっていきたいと思いました。
これまで以上に「人・もの・お金」の理解を深める必要性を感じ、松枝さんと相談しながら、「人」に深く関わる人材会社への転職を決めました。
―― 前職ではどのようなところに課題感を感じていたのでしょうか。
前職では属人的な営業手法に課題を感じていました。樹脂業界という業界柄、ザ・商社、昭和な人間関係が色濃く残っていて、購入先を人で選ぶような環境でした。人として気に入ってもらえれば購入してもらえますが、好かれないと購入してもらえない、嫌われたら終わりというような感じでした。もちろん、人間関係の構築によって成果に繋がるというのがやりがいではあるものの、やはり難しいところも多くありました。
また、今後のキャリアを考えた時にさらにキャリアの幅を広げるために転職先では業務内容を重視すべきだと考えました。
キャリアで何を目指すのか
―― 私と出会う前に転職活動自体はスタートされていましたよね。
そうですね。最初は情報収集からスタートさせました。前職の同期が転職していたので、実際の転職活動についても話を聞いていました。
その後、エージェントサービスに登録だけ行い、実際にエージェントの方とお話することはありませんでした。エージェントサービスに登録した時は、私の中で不安が払拭できず、転職を決めきれていなかったのです。
最初はエージェントがこれほど寄り添って転職活動に伴走してくれる存在とは思わず、一人で悩んでいました。今思うと当時は、自分が本当に希望する業界がどこなのかわかっていなかったように思います。それに気づかせてくれたのが松枝さんでした。
――最初はなかなか転職活動が進まなかったようですが、エージェントに期待していたことはありましたか。
転職活動をスタートした当初は、自分自身でキャリアの方向性や将来像などを考えないといけないと思い込んでいて、なかなか転職活動が進みませんでした。しかし、松枝さんとの面談を通して転職活動の前段階からフォローしてもらえたことは期待以上でした。
実際に松枝さんとの面談を通して、自分では気づいていなかった希望や、そのためにどのようにやっていけばいいのかなど、その先の「キャリア」まで改めて考え直させてもらえたのはすごくよかったです。
―― 転職活動を通して、キャリアの整理を一緒にさせていただきました。その中で何か気づきはありましたか。
足元でどのような選択をするかだけではなく、「何を目指したいか」ということから逆算することが重要であるという気づきがありました。
私は自分自身の力でビジネスができる人を目標にしていたので、そのゴールを実現するためにはどうすればいいのかということを追求しました。この選択をするまでに松枝さんと何度も「何を目指したいのか」「そのためにどういった選択を取るべきか」というお話を繰り返ししました。
また会社で何を得られるのか、自分の強みか活かしてどのように力を発揮させるかといったことも一緒に考えていただきました。本当にたくさんフォローしてもらいました。
複数社から内定を獲得し、大手人材企業へ
―― 選考がうまく進まない時は、どのように乗り越えましたか。
12月までに転職活動のスケジュールを立て、1月に入った瞬間に面接をスタートさせました。しかし、最初はうまく行かなくて、3社連続で落ちてしまい、いいなと思っていた企業から酷評を受けてしまうこともあり、精神的につらい時期もありました。
失敗が続く中で、1回1回の面接の振り返りをしっかり行い、松枝さんに複数回選考対策をしていただいたりしながら、学んだことを次の面接で活かしていました。とにかく学んで、進むということを繰り返しました。
また、選考対策の中で、受け答えのバリエーションについて相談をしていましたよね。その際に1つ1つの質問に対して深掘りをしていただいたので、自分の考えがまとめられ適切に答えられるようになりました。
私は面接での受け答えが長くなってしまう傾向にあったため、この深掘りの甲斐あって、しっかりと端的に話せるようになりました。
―― 最終的には3社内定を獲得されましたが、どのようにして現在の大手人材紹介会社への入社を決めたのですか。
最終的な決め手は、面接で言われた「点じゃなくて線で見た方がいい」という言葉でした。その言葉を受けて、今まで私は点でしかキャリアを見ていなかったと気が付きました。内定をいただいた大手人材会社へ入社した場合、RAとしての経験の先のキャリアの広がりを感じました。
最終的な意思決定の際には、松枝さんに何度も面談していただいたのを覚えています。
未経験の人材業界ではじまった挑戦
―― 実際、転職してみてどうですか。
転職してまだ3ヶ月ですが、つらいことも多いです。未経験業界ゆえ、わからないことが多く学び続けなくてはいけませんが、実力は確実に伸びているように感じています。
――前職と比較してどのようなところに大きな違いを感じていますか。
現職では、担当する業界や部署が変わると課題が全く異なり、それぞれに合わせたカスタマイズが必要になるという点が前職とは大きく異なります。そのため、企業ごとの色の違いをしっかりと認識した上で、採用ニーズを整理し最適な提案をしなくてはならないと思っています。
RAとして各企業について理解を深めるために会話を大切にしており、そういった点では前職の経験が活きていると感じます。
また、仕事のスピード感にも大きな違いを感じています。前職では、例えば扱う原材料が車の部品に使われるとなった場合には、成形などの工程を経て実際に使われるまでに1年から2年程度かかるのが当たり前でした。しかし、今は1週間、2週間のスパンで仕事が進むので、そのスピード感に戸惑っています。
――まだ入社して3ヶ月で苦労されていることも多いようですが、今後の目標はありますか。
現在担当しているお客様の企業規模は、中小企業が多く大きい所でも2,000人前後の企業を担当しています。そのため、まずは大手企業を担当できるようになりたいと考えています。大手企業の組織の内情についても理解を深めることで、さらにRAとしての力が伸びるのではないかと考えています。
そのためには、まず足元の目標を達成しなければなりません。反省の毎日ですが、しっかりと振り返りを行いながら着実に実力を高められればと思います。
――まずは大手を担当したいということでしたが、転職活動中からおっしゃっていた「かっこいい姿」には近づいているという感覚はありますか。
そうですね。よい経験が積めており、スキルも身に付いてきていると感じます。ただ、「かっこいい姿」とはまだほど遠いと思っています。
戦略をきちんと練った状態でアプローチすることや、どのように採用課題を解決していくかといったソリューションの提案など非常に難しいですが、やっていく先に提案力や考察・課題解決能力などにつながってくると思います。
まさに「コンサルティング」と言われる業務内容ですが、理詰めでガシガシやるというよりは、もう少し人間味を大事にやっていきたいと考えています。そういったお客様との関係構築能力が私の強みでもあると考えているので、十分に活かしていければと思います。
―― 本日は貴重なお話をありがとうございました。引き続き、よろしくお願いいたします。
ASSIGN
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