日系大手メーカーからSaaS企業へ。すべての応募企業から高い評価を獲得した転職活動とは。

日系大手メーカーからSaaS企業へ。すべての応募企業から高い評価を獲得した転職活動とは。
野口 遥香さんl弁護士ドットコム株式会社

新卒時代から自身のキャリアに対して深く考えていた野口さん。前職では、オフィス製品を販売する大手企業の営業職として、2,000名の社員のなかでも上位10%の成果を出していました。

順調にキャリアを歩んでいたにも関わらず、転職に踏み込んだ理由とは。

担当エージェントの栗原が転職時の軸、転職後のキャリア・働き方についてうかがいました。

前職で担当していた「商材へのもどかしさ」が転職のきっかけに

元々はオフィス製品・サービスを提供する会社の営業職でしたが、なぜそこに入社を決められたのでしょうか。大切にしていた就職活動の軸はありますか。

大学ではマーケティングや心理統計を学んでいたので、当時はマーケティングに興味がありました。

ただ、大学時代は自由気ままに過ごしていたので、マーケティング業界への入社にあまり自信がなく。

そこで「まず新卒では社会を知る必要がある」と思い、最も人と関わる機会も多いという理由で営業職に決めました。

また、大学の教授から大手のほうが新卒への教育がしっかりしていること、大手企業での業務経験が将来的な転職に役立つとアドバイスをいただき、オフィス製品やサービスを提供する前職のリコージャパンへ入社しました。

前職では、すばらしい結果を出していましたよね。1,200人中上位10%の実績を出されていましたが、当時の仕事は楽しかったですか。

仕事は楽しいときもあるし、楽しくないときもありました。

楽しい部分だと、お客さんから信頼をいただいたときや、これまで上手く開拓できなかったところを自分の力で開拓できたときです。

一方で「楽しくない」と感じる根本の部分は、商材である複合機そのものに対するもどかしさです。

転職のきっかけは、前職での担当商材である「複合機が嫌だ」が第一声でしたね。

そうですね。ただ「複合機が嫌だ」の根本にある思いは、顧客にとってほかに解決すべき問題・資金を回すべき分野があるにも関わらず、業績のためにも担当製品を販売しないといけないことにもどかしさを感じていました。

このような状況なら、元々自分が販売したいと思えるサービスの会社に入ったほうがよいと思い、これが転職のきっかけではありますね。

選考の土台に乗るために。エージェントに期待する役割とは

–野口さんはどのように転職活動をスタートされましたか。

アサインにお願いする前に、大手エージェントに3社、あとIT系のエージェントにも相談していました。

実際に大手転職エージェントへ履歴書・職務経歴書の相談もしていたものの、満足のいくようには進まず。

いくつか転職サイトに登録し、そのなかでたまたま目についたアサインからのスカウトメールに返信をしたことが、相談に至った経緯です。

–なるほど。転職エージェントには何を期待されていましたか。

私がエージェントに期待していたのは、一番は履歴書・職務経歴書などの提出書類のフォローです。

私は文章を書くのが苦手で、書類選考の段階で落ちるのが本当に嫌だったんですよ。

提出書類に関して「数を打てば当たる」という考えは転職活動でよくあることだとわかってはいましたが、書類選考を突破できないと、面接もできない・土台にすら乗れないと思っていたので。

だからといって、履歴書を完璧な状態にするために自分で直すのは非常に難しいことでした。

アサインでは、採用企業が評価する経験・スキルなどの企業側のニーズを踏まえて書類を添削してくれたので、個人的には本当に助かったと思っています。

ありがとうございます。書類添削には非常に力を入れています。現職にきちんと向き合っているからこそ、転職活動にかけられる時間は多くないですよね。なので、きちんとフォローアップすることを意識しています。

そうですね。大手エージェントだと抱えている転職希望者も多いので、そこまで手が回らないと思いました。

それとやはり、書類のハードルは高いですよね。履歴書や職務経歴書を書くとなると、後回しにしてしまう方も多いです。

私自身も、書類作成が原因でなかなか転職活動への腰が上がらなかった部分がありました。

履歴書や職務経歴書は、どこまで書いても正解が分からないじゃないですか。

採用したこともない人間だったら、どういった書類だと採用側の目に留まるのかというポイントも分からないので。

そこに対してアサインでは、採用企業側のニーズや評価指標として何を重視するのかという視点でアドバイスをいただいたので、このおかげで「これなら書類選考が通らないわけがない」と思えるほどのクオリティの履歴書になりました。

応募した7社全てで選考通過。転職の軸は「顧客に自信を持って提供できるサービス」

転職活動当初の課題感や、不安に感じられていたことはありますか。

不安に感じていたことは、「本当に受かるのかな」というところです。

当時はコロナ禍だったこともあり「本当に今転職するのか」と周りからも言われていたので。

選考を受け始めて「全部落ちたらどうしよう」という不安はありましたね。

転職活動を始めた頃は、どのような会社に行きたいと思われていましたか。

元々スタートしたてのときは、ざっくりIT系という大きな括りで、かつ大きすぎない会社と決めていました。

前職では大手で働いていたからこそ、大手のよい点と逆にそうでない点を把握しています。

「顧客にとってほかに勧めるべき内容があった場合でも、自らの担当製品を売らなくてはいけない」という葛藤があったので、一旦別の会社も経験してみたいと思いました。

野口さん、軒並み内定を取っていましたよね。アサインでご紹介したSaaS企業や医療領域のITサービス企業など計7社に応募し、途中辞退しなければ全て内定だったと思います。

いや、本当に栗原さんのおかげです。ありがとうございます。

–数々の内定を受けて悩んだと思いますが、最終的にはどのような軸で転職先を決められましたか。

私のなかで最も大切にしていたのは、「目先の利益に左右されず、長期的な視点でキャリアを捉える」ということです。

–かなり良い条件でオファーを出した医療系ベンチャーもありましたよね。

そうですね。「行きたいな」という気持ちはもちろんありましたが、今後の自分のキャリアを考えたときに、20代は必要な経験やスキルを取ることが重要だなと思いました。

最終的には、まず転職の根本的な目的であった「顧客にとって絶対にこれがよいと言えるサービスを提供しているかどうか」を重視しました。

内定いただいた会社は全てそれに該当していましたが、そのなかでも入社を決めたSaaS企業は、時代の流れ的に絶対に伸びるだろうと感じていたので。成長フェーズのベンチャーなら貴重な経験ができるだろうなと。

企業フェーズやサービス内容が決め手だと思ってます。

SaaS業界へ転職。その後の働き方や仕事内容、キャリアの考え方の変化は

–SaaS業界に転職しましたが、今の仕事はいかがでしょうか。

以前の会社に比べると、忙しさはやっぱり増しましたね。

試行回数、いわゆるPDCAを回す回数がかなり増えていて、もしこれができなければすぐ置いていかれてしまうなと。

大変ではありますが、日々成長を感じています。

野口さんは「トップを目指そう」という熱量やモチベーションを元々持っていると思いますが、現在はどこを目指していますか。

マーケティングとか人材育成をやりたいという意思はありますが、まずは結果を出さないと言いづらいので、とりあえず目標達成できるよう行動することが短期的な目標です。

転職にあたって、過去にITに携わっていない方もSaaS業界に行きたい人は多いのですが、実際にSaaS業界で営業をしていて感じることはありますか。

今の会社はフィールドセールス・インサイドセールス・カスタマーサクセスと分業化されており、フィールドセールスという役割に集中できる点は非常に魅力的です。

ただ、もう少し欲を言えば、カスタマーサクセスとしての側面も担えたらさらに良い経験を積めるなとは思います。「自分がこのお客さんとリレーションを築けたら、よい顧客になるな」と考えても、フィールドセールスという役割上、フォローできないこともあって。

各部門が各領域のプロとして仕事をしているので、さらに高い成果を出すために部門間の連携も高めていければと考えています。

SaaS業界の営業はどのような人が向いていると思いますか。

少なくともフィールドセールスに限っては、基本1時間商談なので、限られた時間で「お客さんがサービスに対して何を求めてるか」を怖がらずに深く聞ける人が向いてると思います。

「なぜ」を掘り下げていかないとわからない部分があるので。

あとは競合との闘いになるので、商談数が圧倒的に多くて一人の顧客に対してかけられる時間が多くありません。

そのため、初回の段階で頭を回しながら、お客さんの潜在的な悩みをどこまで聞けるかが重要だと思います。

理想の将来像に向かって。今後のキャリア展望

野口さんは新卒のときからキャリアに対して高い感度を持ち続けていらっしゃいました。何かキャリアに関して大切にしていることはあるのでしょうか。

元々、楽しくないことが嫌いで。

私の父親は今61歳ですが、まだ仕事が楽しいと言って仕事をしている人間です。

その影響もあってか、「自分が楽しいと思って仕事を続けたい」「楽しいと思って続けられる仕事に出会いたい」と思っていました。

今も手探りな状態で、今後もキャリアについては考え続けていかないといけないとは思っています。

私のなかでかっこいいなと思う女性像は「仕事ができる人」という考えが昔からあるので、理想の人物像に向けてモチベーションになっていますね。

いいですね。将来像のイメージとしてはどのようなものをもっていますか。

今後ある程度通用する力として、専門性は持っておいた方がよいとは思っています。

例えば、SaaS業界の経験があるだけでも、1つの専門性かなと。

それこそ、今後結婚する・子供が生まれるなどもあるかもしれませんが、想像できない未来のことで今の自分にあるものを諦めるのは絶対嫌なので。

とりあえず今はできることとして、会社で結果を出すなり、何かしらで上り詰める以外は方法がない、と考えています。現職で結果を出していたら、またキャリアの幅も広がると考えています。

まずは、なりたい将来像に向けて、目の前のこと・ちょっと先にあることをやっていく感じです。

本当にすばらしいですね。目の前のことにのめり込んで結果を出せる人は、どこに行っても強いと思います。ご自身の意思で行動されていることが分かって、今の段階で既にかっこいいと感じました。本日はありがとうございました。

栗原 悠輔 l Kurihara Yusuke
シニアコンサルタント

外資系広告代理店でのWEBコンサルタントとしてキャリアをスタート。
大手外食チェーンなどをクライアントとし、売上げの最大化をミッションに、 メディアプランニングおよび効果検証設計を担う。
その後、ファームや事業会社の役員様とのつながりを特徴とした、アサインの創業メンバーとして参画。
事業会社の役員層とのコネクションに強みを持ち、戦略的に重要な案件へのヘッドハンティングを中心に担当。