面接で転職回数が多い人の自己紹介のポイントや回答例を解説
転職回数が多いと、それだけで次の会社で採用してもらえないのではないかと不安に陥る方も少なくありません。
しかし、転職の回数だけで次はないと判断してしまうのは早計。
転職回数が多くても、転職に整合性や一貫性が感じられ、転職の理由をあなたの言葉でしっかり説明できれば、採用担当者も納得します。
本記事では、転職回数が多い人の面接で、自己紹介をするポイントや回答例を詳しく紹介します。
転職回数が多く、面接でどのように自己紹介すればよいのか自信がない方も、自己紹介のポイントを整理することでより良い面接につながります。
面接の自己紹介で転職回数が多いと不利なのか

転職回数が多いと「面接で不利なのではないか」と感じてしまいますが、全くそんなことはありません。
冒頭でも説明した通り、転職回数が多くても「Why(なぜ)」転職したのかという転職理由をきちんと説明し、転職自体に整合性や一貫性があれば、採用担当者も「必然性の高い転職だ」と納得します。
見方を変えると、転職した理由が曖昧または「給料が高いから、人間関係が良さそうだから」など場当たり的な場合には、計画性のなさから採用には不利になりかねません。
一貫性や整合性をもった転職理由の説明と自己紹介を心がけてください。
なお、面接において「自己紹介」と「自己PR」を混同してしまう方がいますが、自己紹介は、あなた自身の経歴や人柄を40秒程度と簡潔にまとめると良いでしょう。
基本的には、以下の3点から構成されます。
【自己紹介における要点】
- 氏名
- 現職または前職について(社名・職種など)
- 締めの言葉(意気込み)
面接の導入で「自己紹介をお願いします」を言われたら、上記3点を説明し「さらに詳しく話を聞きたい」と思ってもらえるよう、簡潔にまとめる必要があります。
繰り返しになりますが、あなり長々と主張する必要はありません。
面接で転職回数が多い場合の自己紹介のポイント

転職の整合性や一貫性をもった自己紹介のポイントを解説します。
経験社数が3社までなら正直に伝える
中途採用の面接において、面接官が知りたいポイントは以下の2つです。
- なぜ転職したのか
- これまでの経験を当社でどう活かしたいか
この2点に整合性や一貫性をもたせて自己紹介することで、納得感のある主張ができます。
また経験社数が3社までなら正直に伝えて、整合性や一貫性を主張することで、面接官に納得感を与えられます。
回答例は以下の通りです。
【回答例】
〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。私は、3年間レストランチェーンを経営する会社で店長業務に従事してまいりました。
その後、店長業務で培ったスキルやマネジメント能力を活かし、業界未経験ではありましたが食品メーカーの営業職へ転職、自社商品の紹介やプロモーションに従事いたしました。
直近の2年間ではチームマネジャーとして経験を積み、チームの新規成約数、前年比◯%を達成いたしました。
これまでのマネジメント能力や営業職としてのノウハウを活かし、御社では、エリアマネジャーとしてマネジメント業務、統括的な業務管理、担当エリアの店舗売上に貢献していきたいと考えております。
【ポイント】
氏名・前職・現職について簡潔に説明し、これまでの経験を活かし転職先でどう活躍できるのか説明を加えます。
これまでの経験でいかに応募先企業に貢献できるかを示すために、数値的な実績があれば自己紹介に盛り込むことで、実績が可視化され信用度が高まります。
経験社数が4社以上なら業界・職種で伝える
経験社数が4社以上であれば、自己紹介で全て詳細に伝える必要はありません。
自己紹介は「なぜ転職したのか」「これまでの経験は転職先でどう活かせるのか」を重視しているため、全て詳細に紹介してしまうと冗長です。
業界や職種でこれまでの経験を伝え、簡潔にまとめてください。
回答例は以下の通りです。
【回答例】
〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。私は、新卒で食品メーカーに入社し、3年間法人営業に従事いたしました。法人営業2年目には、顧客ターゲットのセグメントを見直し社内2位の取引実績をあげました。
その後、法人営業で培った情報収集・アプローチ・提案、見積もり・成約・フォローなど営業プロセスを軸に、人材業界の営業職として10年間合計3社を経験しております。
法人営業をはじめ、求職者向けのキャリアアドバイザー、サービスの企画、マネジメントまで経験いたしました。
御社では、これまでの人材業界での営業経験、マネジメント能力を活かし、転職支援事業の立ち上げから貢献していきたいと考えております。
【ポイント】
事細かにこれまでの経験業務を伝えるのではなく、業界や職種をおおまかに伝えます。
その上で、これまでの経験からどういった貢献ができるのか、経験した業務や役職を明確化すると良いでしょう。
その際に、どのような工夫でどのような実績をあげたのか数値的なデータがあれば、プロセスと同時に盛り込みます。
締めの言葉では、改めてあなたの意気込みと貢献できる理由を伝えてください。
過去の経験をどう転職先企業へ活かしたいか説明する
面接の自己紹介において、締めの言葉では、これまでの経歴をどう転職先で活かしたいかを説明しなければなりません。
特に転職経験が多い場合の自己紹介では、転職経験が少ない応募者よりも、豊富な経歴が武器になります。
転職回数をネガティブに捉えず、前向きに差別化する手段として自己紹介に盛り込んでください。
面接の自己紹介では、過去の経験をどう転職先で活かせるのかを重要視します。
【締めの言葉 回答例】
これまで食品メーカーの営業職として10年、合計4社で培った営業ノウハウと新規顧客前年比◯%の実績を活かし、御社では見込み顧客の新規獲得に貢献したいと考えております。
【ポイント】
この人材は、自社でも貢献できると判断されるために、具体的な経歴や実績を簡潔にまとめて紹介します。
あなたの人材の魅力により気づいてもらうための対策です。
キャリアビジョンを伝え一貫した姿勢をアピールする
経験社数が多い場合にも、業界や職種であなたがどのような業務をしてきたのか、その実績から転職先への貢献度を説明できれば一貫性や整合性を確保でき、納得のいく自己紹介が可能になります。
しかし、他の応募者とより差をつけるためには上記に加えて、自己紹介の締めの言葉(意気込み)に簡潔なキャリアビジョンを盛り込むのも良い方法です。
キャリアビジョンを盛り込むことで、応募者の単なる意気込みだけではなく、将来像まで鮮明なイメージを追加できます。
なお、あくまで自己紹介の一文ですので、3〜5年後のキャリアビジョンなど詳細なアピールは必要ありません。
【締めの言葉 回答例】
これまで10年、合計3社店長職で培ったコミュニケーション力、そして全店舗中、担当店舗売上1位の実績を活かし、御社では営業職として営業成績アップ、そしてお客様満足度を高めていければと考えています。
また、将来はマネジメント能力を活かし、営業リーダーとしてさらに貢献できればと考えています。
よろしくお願いいたします。
【ポイント】
締めの言葉ですので、詳細なキャリアビジョンについては面接官より別の質問が用意されています。
ここでは、締めの言葉としてあなたが将来どのような仕事の目標を意識し、計画しているのかを盛り込みます。
担当する役職や業務の目標を、意気込みも踏まえて簡潔に伝えてください。
自己紹介は20〜40秒で簡潔に
自己紹介はあなたの氏名・現職または前職・締めの言葉、この3点を簡潔に説明するものです。
一方自己PRは、あなたの強みやいかに志望する企業に必要な人材であるかを1つずつ掘り下げてアピールするものです。
自己紹介の次に「自己PRをお願いします」と言われることもあるため、使い分けが必要です。
また自己紹介は、面接の導入部であなたという人間を初対面の人へ伝えるものなので、わかりやすくハキハキと、20〜40秒で簡潔に伝えてください。
簡潔にあなたのプロフィールを表現する能力も試されているため、1分以上と冗長な自己紹介では、ネガティブな印象を与えます。
転職回数に対する日本と欧米の見方の違い
最近は終身雇用制の崩壊が浸透しつつありますが、まだまだ新卒で入社した会社で一生働き続けることが当たり前だという風潮がみられます。
これは日本従来のメンバーシップ型雇用による影響が大きく、新卒一括採用から長期的に会社に貢献する人材を育成する仕組みのため、転職回数が多く、勤続年数が短いとそれだけで「忍耐力がない」と判断されてしまうわけです。
いわば会社に依存した雇用制度。
一方、欧米で主流のジョブ型雇用は、日本のように新卒一括採用が基本ではなく、専門性の高い人材を都度採用する雇用制度です。
そのため、人材の持つ専門性が高ければ、年齢や勤続年数に関係なくスキル重視の転職市場で、中途採用も活発な傾向にあります。
メンバーシップ型雇用が会社に依存した雇用制度なら、ジョブ型雇用は仕事に依存した制度といえます。
限定的な仕事やプロジェクトに依存した制度のため、転職回数が人材評価の対象に含まれることは少なく、仕事を確実に遂行するスペシャリストが重視されます。
あなたの経歴やスキル、専門性がどう転職先に貢献できるかを重視して、自己紹介文を作成してください。
転職回数の多さをポジティブな理由に変換しよう
転職回数の多さをマイナスに捉えがちな日本では、自然と応募者自身の捉え方もネガティブなものに変化してしまいます。
しかし、これまで説明した通り転職回数の多さは、捉え方次第では、豊富な経歴やスキルから転職先への貢献度が期待できるなどポジティブなものに変換できます。
今一度、自己紹介文がポジティブな表現に変換できているか見直してください。
具体的には「これまで8年間、3度の転職経験がございますが、営業職でのコミュニケーション力があったからこそ、現職の営業コンサルティングで能力を発揮できています」など、転職回数の多さを一貫性、スキルアップなどと合わせて訴求します。
このようにネガティブをポジティブに変換するクセを身につけると、面接官に与えるマイナスイメージを払拭できます。
【面接】転職回数が多い場合の自己紹介回答例

次に、転職回数が多い場合の自己紹介例を未経験・経験分野に分けて紹介します。
未経験業種・職種の自己紹介
これまでの転職回数が多い場合の自己紹介のポイントを踏まえて、未経験業種・職種への回答例をまとめました。
経験社数が4社に該当するため、職種で簡易的に経歴を伝え、最終的には応募先企業へどう経歴を活かすかを伝えています。
【回答例】
〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は大学卒業後、製薬会社やレンタルサービス会社の営業職として合計4社を経験しました。製薬会社のMR時代では医薬品に関する情報提供など丁寧な説明のもと、医療従事者との信頼関係構築を重視しました。
また、レンタルサービス会社ではMR時代の丁寧な説明、情報提供を武器に、ニーズのヒアリング・要望にそった商品の提案・納品後のフォローアップまで一貫した対応で営業成績トップを獲得いたしました。
業界未経験ではありますが、お客様に寄り添いながら徹底したサポートを得意としており、サービス企画職でもお客様目線を重視し御社に貢献したいと考えております。
よろしくお願いいたします。
経験業種・職種の自己紹介
次に、経験業種・職種に対応した自己紹介例です。
【回答例】
〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は、営業職として株式会社〇〇で2年半、株式会社〇〇では1年、そして現職株式会社〇〇では1年と、合計4年半の実務経験があります。
現職においては、ルートセールスのエリアマネジャーとして、これまでの営業スキルを活かし、顧客属性に合わせて成約率を上げるために、セグメントの見直しを実施。
さらに、ターゲットごとにヒアリングの内容と商材を変えたことで、前年比◯%の成約率アップに貢献いたしました。
現職では限られた商材での営業でしたが、御社では種類豊富な商材を取り扱っており、これまでの顧客属性に合わせた提案力や改善力がさらに発揮できるのではないかと考えています。
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