コンサル転職を突破する、ケース対策方法
コンサルティングファームの面接を突破するにあたって必要になってくるケース面接。今回は面接を受ける前に必要な準備について解説していきたい。
ケース対策におすすめ書籍
まずは参考書籍などでインプットすることをおすすめしたい。ケース面接はコンサルティングファームの新卒・中途どちらの面接でも採用されており、コンサルティングファーム以外でも外資ITや外資金融などでも採用されているため、参考書籍が多く出ている。主要なものを以下で紹介したい。
初級編
- 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート「6パターン・5ステップ」でどん な難問もスラスラ解ける!
- 東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート50の厳選フレームワークでどん な難問もスッキリ「地図化」
中級編
- 過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題
- 戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策
考え方にはある程度フォーマットやセオリーがあるため、上記を活用しながら大枠を掴んでいくような読み方をおすすめしたい。
まずは全体を大まかに読み、どのような内容が含まれているのか、全体の構造や進行を把握することがポイントだ。次に、各章やセクションを詳細に読み込み、理解を深めていく。このとき、難しい概念や理論が出てきたら、それを理解するための補足資料や参照を探すなどして、知識のインプットも同時に進めていく。
インプットの段階では、「完璧な理解」よりも「概念の把握」に重きを置くことが有効である。全てを完璧に理解しようとすると時間がかかってしまい、次のステップに進むことが難しくなる可能性がある。ある程度の理解ができたら、次に進み、繰り返し学習を行うことで、理解を深めていく。
例えば、ケース面接を解く上での場合分けのパターン、フレームワーク、数式の立て方など他の問題にも活用できるポイントを押さえて、使える武器にしておくことが書籍の活用としては重要になる。
対策本によるインプットは、ケース面接の対策の基礎を築く大切なステップである。ここで学んだ知識が、ケース解決のベースとなり、自信を持って面接に臨むことが可能になるだろう。
対策本のアウトプットを意識
対策本のインプットが終了したら、次に取り組むべきステップは対策本のアウトプットである。ここでは、対策本から得た知識を使って実際にケース問題を解いてみることで、時間通りにアウトプットを出すことができるかトライしてみよう。
まず、時間を計ることが重要になる。実際の面接では、限られた時間内に問題を解決する能力が求められるため、一定の時間を設定してそれに従って問題を解く練習を行う。問題・テーマに依存するが、5~10分程度の考える時間でお題に対して、紙にアウトプットに出す練習をおすすめしたい。
問題を解く過程を明確に可視化することで、自身の思考プロセスを明確にすると同時に、フィードバックやレビューが容易になる。また、具体的な形でアウトプットを作成することで、インプットした知識がどの程度身についているのかを確認することができる。
やはり書籍の内容を読んで理解することと書籍の内容を見ずに解き方を紙に再現できるかどうかは異なるステップになるため、あいまいにせず書き出してみるステップは非常に重要となる。
先ほどご紹介した中級編の書籍は問題数も多いため、自己トレーニングとして紙に書き出して解説と比較してできなかった点を復習する、というサイクルを回していくことで十分にケース面接のベーススキルを身に付けることが可能だ。
模擬面接で練習の機会を
参考書籍のインプットとアウトプットに続き、最後のステップとして他の人との模擬面接を行う。このステップは、自身の準備が実際の面接環境でどの程度通用するのかを試す重要な機会である。
模擬面接は、本番の面接状況を再現するためのものである。従って、コンサルタント経験者や転職エージェントなどケース面接を解くことができる人に面接官をお願いするようにしよう。
本番でどのような質問やディスカッションをするのかイメージが湧いていない面接官だと本番のクオリティを再現することが難しい。
参考書籍のインプットとアウトプットは自己トレーニングになるため、模擬面接では、ディスカッション力を向上させることを目的に進める。基本的には、テーマ提示⇒考える時間⇒プレゼンテーション⇒ディスカッション、という流れで面接は進む。
意識すべきことは、ケース面接ではない一般的な面接と同じように「結論ファースト」が重要となる。前提の確認や数字の妥当性など様々な観点で面接官から質問が来ることになるが、質問と回答が噛み合わず結論が返ってこないコミュニケーションは面接だと厳しい評価になる。
また、自分の考えに固執すぎないことも重要だ。ケース面接は自分の最初に伝えた主張を最後まで論破されないように守り抜くゲームではない。実際の仕事でも前提や状況が変わったことに柔軟に考えを変えていくことが求められる。
論理性や妥当性だけでなく、考えの柔軟性や質問への適応能力があるどうかも評価されているため、模擬面接を実施するときも面接官役と一緒に議論を作っていくイメージで進めると本番でも高評価に繋がるため意識して見て欲しい。
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