コンサルティングファームへの転職を叶える書類作成とは
転職活動の第一関門となる書類選考、今回はコンサルティングファームへの転職において求められる書類作成のポイントを解説していきたい
コンサルティングファームへの転職で押さえるべき書類作成時のポイント
まず、職務経歴書を作成する上でのポイントは以下3つが重要である。
- 読み手が内容を理解できること
- コンサルタント業務との親和性があること
- レイアウト・見た目が綺麗で洗練されてこと
特に1つ目について解説していくと、多くの方は職務経歴書について少し誤解している点があり、「素晴らしい実績・結果」を記載しなければならないと思っている人が多い。
これは間違いではないのだが、素晴らしい実績であることを理解してもらうための情報が不足しており、企業側が職務経歴書の内容を判断できずにお見送りとなってしまっているケースもよくある。
当たり前に思えるかもしれないが、読み手が内容を理解できるように書類を作成する観点が意外と抜けていることは多い。具体的かつ客観的な情報としては以下3点を意識すると良い。
- 定量情報:結果だけでなく概要にも盛り込む(期間・体制・人数・金額規模など)
- 5W1H:エピソードベースで記載
- 固有名詞:多くの人がイメージ可能な単語を選択
1つ目の定量情報は営業などで結果を数字で記載しやすい業務の方は問題ないが、それ以外の企画、コーポレート、エンジニアなどは成果を数字で記載するのが難しいこともある。コンサルタントの業務を結果を数字で記載するのは難しい側面がある。
一方で、業務の前提となる情報にも定量情報は入れることができるため、そこに積極的に盛り込んでいくべきである。例えば、プロジェクトの期間・体制・人数・金額規模などは数字があったほうが読みやすい。
評価される経験とスキル
次にコンサルタント業務との親和性がある経験について解説していきたい。以下以外にも存在するが、コンサル未経験だとしても記載できる可能性がある経験をピックアップしている。
- 法人顧客の課題解決経験
- プロジェクトマネジメント
- 社内の業務改善経験
1つ目の法人営業の課題解決経験についてだが、コンサルティングファームのクライアントは法人企業となる。それゆえ、企業との折衝経験があることはアピールしていくべきだ。
その中でも、法人営業として結果の数字を出した経験よりも、課題定義⇒解決策の提示⇒解決策の実行⇒効果検証、といった課題解決の一連の流れを経験していることはアピールに繋がる。
上記プロセスの結果、営業実績に繋がるということになると思うが、営業実績だけを説明するよりも、そこに至るまでのプロセスを十分に言語化できていることが職務経歴書の段階から非常に見られている。
次に2つ目のプロジェクトマネジメントについてだが、「複数のメンバーである目標に向かって推進を行った経験」と読み替えて問題ない。というのもプロジェクトマネジメントと聞くとハードルが高い印象かもしれないが、複数のステークホルダーを巻き込みながら仕事を進める経験はコンサルタント未経験だとしても類似する経験はあると推察する。
プロジェクトマネジメントについてはリーダー経験があれば望ましいが、そこまでの経験がなくとも、プロジェクトにおける進捗、課題管理、ステークホルダーへの伝達、といった立ち回りができていれば十分アピールできる経験となる。
さらに望ましいのはプロジェクトマネージャーの経験で、プロジェクトのゴール設定、マスタースケジュールの策定、タスクの分解、ステークホルダーとの合意形成、などの経験があればさらに親和性があると判断されることが多い。
コンサルタントと親和性が高いスキル
また、コンサルタントと親和性が高いスキルについても解説していきたい。コンサルタント未経験だとしても持っている可能性が高いスキルを3つピックアップしている。
- ドキュメンテーション
- ビジネス英語
- デジタル、ITの経験
まず、ドキュメンテーションはExcel、PowerPointがどれだけ使えるか、という観点になる。コンサルタントでなくとも業務で資料作成を経験している人は多くいるはずのため、変にハードルを上げることなく、自分のドキュメンテーションスキルを職務経歴書に記載したほうが良い。
次に、ビジネス英語は駐在経験、長期出張経験があれば積極的に記載したい。ビジネス英語ができることは説明不要なレベルで伝わる。また、駐在経験がなくとも、日本国内の業務でビジネス英語を使う機会があれば積極的に記載しよう。
特に英語を話す経験を持っている人がいれば、職務経歴書に必ず記載し、業務で使うことがなくとも、例えば留学経験がある、といった人も必ず職務経歴書に記載しよう。
最後に、デジタル、ITの経験も変にハードルを上げることなく、何か関わったことがあれば棚卸ししておこう。近年コンサルティングファームの中でDX関連のプロジェクトは非常に多く、類似する経験を積んでいる人は未経験でもターゲットとしている。
DX推進の中で、効率化対象の業務選定、ベンダー・ソリューション選定、ベンダーコントロールなどに関わった経験があれば、積極的に記載しておこう。デジタルの経験だからといって「システム開発ができること」のように考えなくともよい。
最後になるが、職務経歴書を作成したら、セルフレビュー(自己点検)と第三者のフィードバックをもらうようにしよう。
セルフレビューでは、誤字脱字、フォント、フォントサイズ、文末表現の統一、言葉揺れ、など体裁に関するところで不備がないか念入りにチェックすることを忘れないようにしよう。
コンサルタントは資料作成能力が非常に高く、細かいところの不備に気付ける人が多い。逆に言うと細かいところまで神経が行かない人はコンサルタントとしての適性が低いと判断されてしまう。
あまりにも誤字脱字が多いとそもそも内容を読まれることなく書類お見送りとなってしまうケースもあるため、しっかりとチェックを行ってから完成版を作るように心掛けていただきたい。
また、セルフレビューが完了したら可能な限り第三者からフィードバックをもらうようにしよう。転職エージェントもしくはコンサル経験者からのフィードバックをもらうことをおすすめしたい。
特に転職エージェントは数多くの職務経歴書を添削してきており、どのレベルであれば書類通過が見込めるかという通過基準を持っている。そのような視点からより詳細に記載すべきポイントがどこか観点をもらっておくことで書類通過率をグッと高めることができる。
また、冒頭にお伝えしたように、職務経歴書はとにかく読み手が内容を理解できることが最重要観点となる。第三者目線で内容を理解することができるか確認しておこう。
弊社の場合はコンサルティングファーム出身のエージェントが在籍しており、コンサルタント視点・エージェント視点の両面から書類作成のサポートができるため、ぜひキャリア面談をご検討いただきたい。
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