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不安だらけの第二新卒としての転職活動。実を結んだ徹底した選考対策

右:高木様 
左:株式会社アサイン シニアエージェント 瓜生 遼馬

大学を卒業後、医療DX事業に取り組んでいる企業に入社。学生時代は、国際医療や医療保険について学んでいたという背景から、自然と医療領域に就職することを考えたと言います。

しかし自身の目指したいキャリアと会社が目指す方向性にギャップを感じ、社会人2年目で本格的な転職活動を開始しました。第二新卒としての転職活動は市場における自身のスキルのレベルや、転職市場の市況がわからず、不安を抱えながらのものだったそうです。

転職活動の話を中心に、弊社シニアエージェント瓜生との選考対策や、現職での業務内容などについてお聞きしました。

会社の方向性とのギャップを感じ、第二新卒での転職を考えるように

── まず、新卒で医療DX事業に取り組んでいる企業へ入社を決められた背景について教えていただけますか。

大学で国際医療や医療保険について学んでいたため、就職活動開始当時から自然と「医療系に入りたい」と思っていました。医療系の仕事を調べていく中で、「医療×広告」という分野に興味を持ったことがきっかけです。

医療業界でありながら、広告にも携われるという点と、ベンチャー企業として成長している点が決め手です。裁量を持ちながら実力をつけていける点に魅力を感じ、医療DX事業に取り組んでいた前職に入社することを決めました。

── 新卒の時は、大手企業や知っている社名などで選ぶ方が多い中で、あえて裁量を求められたのは珍しいと思うのですが、いかがでしょうか。

第一志望としては、「英語が使える」「営業ができる」「医療に携われる」という3つの軸で探していました。しかし、この3つの軸が全て絡む仕事はかなり少ないと実感し、英語はいつでも勉強できると考え、「営業」と「医療系」という2つの軸で就職活動をしました。

── それでは、前職での業務内容について伺えますか。

前職では、主に医療系広告の企画・営業をしていました。業務の幅としては、案件を取りに行く営業のところから、取材の企画・ディレクションなどです。

具体的には、営業では有料公開や有料プランを案内し、サブスクリプション型で提示し、契約いただくというのが全体的な流れです。取材では、セッティングをし、ディレクターとして現場で取材を担当、そして取材を元に記事を作成・公開をするという業務内容です。
私は、クリニックを担当していたので、歯科や医科の先生なども合わせて取材していました。

基本的には、地域のかかりつけ医を探す患者さん向けのサービスだったので、地域のクリニックが中心です。1日にだいたい2件、多ければ3件くらいの取材活動をしていました。

── 次に、転職理由にもつながってくるかと思うのですが、キャリアにおける課題点としてはどのようなものがありましたか。

私自身、以前から大きな会社で働きたいと考えていました。海外事業を立ち上げようとする会社、もしくはすでに持っている会社が興味深かったです。しかし、自分のキャリアの方向性と会社の伸びていくニーズに少し相違があるように感じたのが転職理由につながっていきました。

不安だらけで始まった転職活動、エージェントに期待していたこととは

── 転職活動を始めるにあたって、不安に感じていたことなどはありましたか。

私は第二新卒という形での転職活動になるので、転職先が限られているのではないかという不安と、転職市場の市況がわからないという不安の2つがありました。

以前にもエージェントに頼ってみたものの、自分で探すべきなのではないかと感じることもありました。そのため、「エージェントを利用するべきなのか」「キャリアを変えるべきなのか」「営業や医療系を諦めて自分がやってみたいことを新たに探すべきなのか」と様々な不安や疑問を抱いている状態でした。

── 私と初めて電話面談されていた際も、自分のキャリアをどうしたいか、情報が多いからこそ分からないというお話をされていましたね。

本当にどうするべきかわからない状態でした。前職で営業をやってみて、それほどきついと感じませんでしたが、担当エリアが変更になった時は移動に1時間半ほどかかるところを行き来することになり、営業以外の職種を考えていた時期もありました。

また、前職の経験からライターや編集などの職種の選考は受けていたものの、本音では「文章を書くのは苦手だから、編集はやりたくないな」と思っていました。しかし「スキルを生かした転職はこのような感じなのかな」と諦めのような妥協のような気持ちで受けていました。

── 当時、複数のエージェントと話した上で、最終的に私と進めていただけたと思うのですが、任せていただいた理由をお伺いしてもよろしいですか。

瓜生さんのお人柄が面白いと思ったのと、良い意味でしつこく連絡をくださったことが大きな理由です。私自身、本気で転職がしたいと考えていて、ハイペースで進めたいと考えていたので、高頻度で連絡をくださったのは、よかったです。

高頻度な連絡でありながら、すごく丁寧に対応してくださって、細部までみてくださったので、しっかりと修正ができました。また、面談の回数も他のエージェントより圧倒的に多かった点も大きな決め手でした。

── エージェントを利用せずに転職活動をするという選択もある中で、エージェントに対して期待していたことはありましたか。

転職の市況感を把握している、またそれを踏まえて転職活動を進められるというところを一番期待していました。まだ社会人2年目ということもあり、自分のスキルがどれほどのものなのかわかりませんでした。そのような状態で転職活動をしていると、とりあえず「行きたい」と目先のところを選んで、書類選考で落ちることもありました。

そのため、先方と掛け合ってくれたり、年収交渉してくれたりするのは、すごく助かりました。結果として、第二新卒としては珍しいくらい年収アップにつながりました。

── 転職活動を通じて、「こういう一面が自分にあったのか」のような新たに発見した自分の一面は何かありましたか。

まだあまりわからないというところが本音です。転職してから1ヶ月が経ちますが、模索中という感じです。しかし、自分が人材業界に興味を持っていたということは1つの発見でした。
また、これは面談を通じて瓜生さんから伝えていただいたことなのですが、「高木さんの強みは、貪欲さ、包容力、行動力の3つがある」とおっしゃっていただきました。

中学生の頃までは日本で過ごし、高校生からは家族の都合によりシンガポールという新しい環境での生活をスタートさせました。シンガポール生活では、高校のバスケットボール部でキャプテンを務めました。新しい環境でもしっかりと溶け込んで、さらに上を目指せるという強みを見出してもらいました。

また選考面接を通して、「この人(高木さん)に任せたいな」という安心感があったと選考を受けた企業からフィードバックをいただきました。選考面接で相手にそう感じていただけたのも自分の強みだと自覚するきっかけとなりました。

そして最後に、アイデアを出し、それを行動に移す力があるとおっしゃっていただきました。私は、帰国子女枠で大学受験をしたのですが、当時、帰国子女向けの受験情報が少ないと感じ、帰国子女枠で日本の大学を受験する学生向けのサイトを立ち上げました。「こういうものがあったらいいな。」と思うだけではなく、それを行動に移し、実現する力こそ強みだとおっしゃっていただきました。

徹底的な選考対策で、面接本番は楽しく話せるまでに成長

── 選考対策に力を入れて転職活動を進めていきましたが、何か印象に残っていることなどはありますか。

私は、本当に面接が苦手で、徹底的にフィードバックをもらって練習していました。その中でも、選考を受ける会社ごとに面接対策をして、ポイントなどをしっかりと教えてもらえたのが印象的です。面接本番でも教えていただいたポイントは役立ちました。

── 面接対策では、特に建前と本音の部分で練習をしましたね。本音100%で話してしまう癖があったので、「それは言っていい、これは言ってはダメ」とフィードバックしました。また、話し方のトレーニングもしましたね。

そうですね。「結論ファースト、質問からズレない、話しすぎない」というポイントをよくフィードバックとしていただいていました。

全部が終わってからのフィードバックではなく、途中で1回1回止めて、「質問からズレ始めています。」「結論から話してください。」と言われたのを覚えています。面接対策が終わる時には、毎回「暑いですか?」と聞かれるくらい汗を下記ながら、一生懸命練習したのが印象的ですね。

そのおかげもあり、面接本番では全く緊張せずに、むしろ楽しく話せました。

── 最終的に高齢者社会関連の事業を手がける企業のキャリア事業にご入社を決められましたが、決め手は何でしたか。

会社の規模感というところが大きかったです。前職ではベンチャー企業だったので、雰囲気を変えたいというのがありました。

もちろん、ベンチャーにはベンチャーの良さがあり、今でもベンチャーに戻りたいと思う瞬間はあります。しかし、今の会社は土台の部分がしっかりしているので、法令遵守などの意識が芽生えました。本当にこの会社を選んでよかったなと実感しています。

人材業界での挑戦。目の前の仕事を着実にこなす日々

── 転職先で今は具体的にどのような業務を担当されていますか。

現在は両面型のキャリアパートナー職として、医療領域の求職者を担当しています。主な業務内容は求職者への連絡や面接をセッティング、事業所への連絡が今のメインです。

求職者は看護師、助産師、保健師を担当していて、1日に3〜4つくらいの面談をしています。また、過去に連絡をとっていた方に再度メールや電話でアプローチをかけています。

── 両面型の人材ということは、企業側へのアプローチもされているということですか

そうですね、企業よりは事業所やクリニック単位での連絡が多いです。医療系は給与形態が多種多様であり事業所様とのヒアリングを通して求職者に提案するなど、適切な情報取りをしっかりとするように意識しています。

── 実際に現職で働き始めていかがですか。

前職と同じ医療系ではあるものの、雰囲気や研修制度の違いに感銘を受けました。入社して最初の2週間くらいはきっちりと研修があり、カリキュラムが組み込まれているので、医療系の知見がそれほどなかった私でも、短期間で知識をインプットできました。

診療科ごとの看護師の事情や事業所の雰囲気、病院ごとの急性期と回復期の違いなど、医療に携わる人たちがどのように就職されているのかの理解がかなり深まりました。そのおかげもあり、入社1か月後には安心して業務に取り組める状態になりました。

── 確かに1社目はベンチャー企業と比べると、現職は研修制度がしっかりとしているということですね。

そうです。しかし、ベンチャーには、なんでも自分でできるという部分の良さがあります。マーケットを広げることが目標の仕事だったので、架電などの営業活動を自由にできる環境でした。

現職は、自由にできる面白さというよりも、より確実に、的確に、社会全体を見た構図の中で、自分たちが提供できるものを作っているとすごく実感します。

── 今、中長期的なキャリアを考えていく中で、今後どのようなことにチャレンジしていきたいなと思われていますか。

今、目の前にある人材の仕事をしっかりと結果につなげていきたいと考えています。社内にはたくさんの部署があるので、いずれはチームリーダーなどといったマネジメントのポジションを目指していきたいです。

── 良いですね。転職されてから、業務にどのようなモチベーションで取り組まれていますか。

まずはご支援させていただいた方の内定を取りたいというのが、現時点でのモチベーションです。無理に内定を取るというのではなく、事業所と求職者が落ち合うポイントが納得感のあるものにしたいと考えています。

それこそ、この転職活動を通して感じたことをそのまま体現しているところもありますね。

── これからのさらなるご活躍を応援しております。本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました

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アサインはビズリーチの最高ランク受賞等、確かな実績を持つエージェントと、若手ハイエンド向け転職サイト『ASSIGN』であなたのキャリアを支援しています。 コンサルティング業界専門のキャリア支援から始まり、現在ではハイエンド層の営業職・企画職・管理職など幅広い支援を行っています。 ご経験と価値観をお伺いし、目指す姿から逆算したキャリア戦略をご提案し、ご納得いただいた上で案件をご紹介するのが、弊社のキャリア支援の特徴です。

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