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転職面接における自己紹介5つのポイントと例文を解説。好印象を与えるには

転職面接で、一番初めに聞かれる項目が「自己紹介」です。

面接官と初めて言葉を交わすこの時間は、第一印象に大きく関わるため、自分の好印象を残したいところになります。

自己紹介以降の質疑応答をスムーズに行い、転職成功に繋げるためにも、ここでいかに興味を持ってもらえるかが肝心です。

そこで本記事では、自己紹介で話すべき内容や注意点、自己紹介例文5パターンをご紹介します。

好印象を与えるために意識したい点や、絶対に避けたい失敗例を解説するので、ぜひ自分の自己紹介に反映してください。

なぜ面接官は面接で自己紹介を求めるのか

面接官は冒頭で行う自己紹介にて「会社に合った人材であるか」「自社で活躍するイメージができるか」を確認しています。

そのためこの時間で、自分自身の経歴やスキルを簡潔に述べて、会社に貢献できる趣旨を伝える必要があります。

しかし、初めの自己紹介は、長々と自分の経歴を語る時間ではありません。

詳しい内容ついては自己紹介以降で質問されるため、ここでは自分のポイントとなる要点だけに絞って話すことが重要です。

また面接官は、ビジネスパーソンとして最低限のマナーが身についているかどうかもチェックしています。

前向きでハキハキとした話し方、明るい表情、失礼のない立ち振る舞いなど、話す内容以外の細かい部分にも気を配ることが大切です。

この時間で自分の好感度が上がっていれば、この先の質疑応答もやりやすくなります。

転職面接の自己紹介と自己PRの違いについて

自己紹介と自己PRを混同している方も少なくありません。

自己紹介は基本的に、自分の氏名や経歴などを簡潔に伝えるためのものです。

そのため、自分の長所について長々と話したり、経歴を一から全て語ったりすると、かえって逆効果となります。

あくまで必要な部分だけ簡潔に伝え、「自分を知ってもらう」という姿勢で述べるようにしてください。

一方で自己PRは、自分の強みや持ち合わせるスキルをアピールするものです。

自分自身のこれまでの経験から培ったスキルや、実際に成果を上げた実績を述べて、応募企業で活躍できる人材であることをアピールします。

そのため、自己紹介よりも内容にボリュームがあり、かつ具体性も増します。

このように自己紹介と自己PRは、答えるべき内容が大きく異なるので、あらかじめ区別して回答を用意しておいてください。

転職面接の自己紹介で何を話せばよいか

面接の自己紹介は「短時間でいかに自分の好印象を残せるか」がポイントとなるため、話す内容が非常に重要です。

自己紹介では、以下3つの項目について話すようにしてください。

  • 氏名やプロフィール
  • 現職や前職の経歴と応募先で活かせる内容
  • 応募先企業に興味を持った理由

ここでは各項目について、話す際のポイントや注意点を説明します。

氏名やプロフィール

まずは、自分が何者であるかを分かってもらうために「氏名とプロフィール」を述べます。

面接官にとってこの時間は、応募書類と本人が一致しているかを確認する時間でもあります。

緊張していると、冒頭で氏名を伝えずにスタートしてしまう人もいるので、落ち着いて、ゆっくり・はっきりと話すよう心がけてください。

現職や前職の経歴と応募先で活かせる内容

続いて、現職や前職の経歴と応募先で活かせる内容を簡単に伝えます。

ここでは、応募企業に関連のある自分の強みや経歴に絞って話し、簡潔にアピールするようにしてください。

キャリア経験が長い方や転職回数が多い方でも、全ての経歴を述べる必要はありません。

数ある経験のなかでも、応募企業に接点のある業務・ジャンルでの実績をアピールするのが効果的です。

ここで印象に残るような話ができれば、これ以降の質疑応答でさらに深堀りされたり、関心を持って質問されたりと、好印象に繋がります。

応募先企業に興味を持った理由

自分の経歴やスキルを踏まえた上で、応募先企業に興味を持った理由を簡単に述べます。

ここでは今後のキャリアビジョンを意識し、一貫した姿勢をアピールすることが大切です。

もし話した経歴・スキルと応募先企業の特徴がかけ離れていると、面接官に不信感を抱かれてしまいます。

会社が求める人材とマッチしていること、入社への思いがあることをアピールしてください。

転職面接で自己紹介をする際の5つのポイント

自己紹介でよい印象を与えるために意識すべき5つのポイントをご紹介します。

結論ファーストで話すこと

自己紹介はもちろん、面接全体を通して「結論ファースト」で話すことを心がけてください。

特に自己紹介は、与えられる時間に限りがあるため、いかに短時間で自分のことを知ってもらえるかがポイントです。

余分な要素を省き、重要な部分だけを伝えるためにも、結論から述べることを意識してください。

結論ファーストを意識すれば、自己紹介が冗長になることを防げます。

自己紹介の持ち時間は20〜40秒を基準に

自己紹介は、20〜40秒を目安に話すようにしてください。

「思っているより短い」と感じる方も多いと思いますが、あくまで自己紹介は簡単に自分のことを話す時間であり、これから始まる質疑応答の導入です。

逆にあまりにも長い自己紹介をしてしまうと「端的に話せない人だ」「聞き手側のことを考慮できていない」といったマイナスな印象を与えてしまいます。

また、面接によっては「1分程度で自己紹介をお願いします。」と目安時間が指示されるケースもあります。

その場合は面接官の指示に従って、時間をオーバーしないよう意識して話すようにしてください。

自己紹介にかかる時間を事前に計っておき、いくつかの自己紹介パターンを用意しておくと安心です。

過去の経歴と応募先企業への一貫した理由を話す

過去の経歴と応募先企業への応募に一貫性があることも重要です。

経験・職種に一貫性がないと「自社でも長く続かないかもしれない」「スキルや経験が不足しているのではないか」という不安を抱かれてしまいます。

しかし、未経験の業界への転職だと、どうしても一貫性を出すのが難しいと感じるかもしれません。

この場合は、異なる業界での経験があるからこそ、幅広い活躍が可能である趣旨を前向きにアピールするようにしてください。

経験社数が多い場合には業界や職種で伝える

経験社数が多い場合は、冗長にならないよう業界や業種で経歴を伝えるようにしてください。

具体的には、経験社数が3社までであれば「なぜ転職したのか」「これまでの経験を応募先でどう活かしたいか」を軸に、簡単に全ての経歴を話すのもおすすめです。

一方、経験社数が4社以上であれば、全ての経歴を伝えるのではなく、業界や職種単位で経歴を述べ、応募先への整合性を主張するという方法もあります。

詳しい経歴は履歴書を見れば分かるので、伝えたい部分を絞って述べることを意識してください。

面接で転職回数が多い人の自己紹介のポイントや回答例を解説
面接で転職回数が多い人の自己紹介のポイントや回答例を解説

明るい表情で謙虚な姿勢で臨むこと

自己紹介では、明るい表情と謙虚な姿勢で臨むことが非常に大切です。

実際に面接官は、自己紹介を通して「話す内容」より「話し方」や「姿勢」を重視して見ているとも言われています。

そのため、話すときの立ち振る舞いや話すスピードといった細かな部分まで意識することが重要になります。

面接ではどうしても緊張してしまい、無意識に声が小さくなったり、表情が固くなってしまったりしがちです。

表情が暗かったり、声のトーンが低かったりすると、自社で活躍するイメージが薄れてしまいます。

そのため自己紹介の際には、明るい表情や声の大きさ、トーンや適切なスピードなど、話し方も心がけるようにしてください。

さらに、謙虚な姿勢で話すことも重要です。

例えば、自己紹介でいきなり自分の強みや実績を長々と話してしまうと「謙虚さが欠けている」と見なされる可能性もあります。

このように、話す内容以上に表情や姿勢、目線の配り方など、細かな点まで注意してみてください。

転職面接での自己紹介例文、回答例を紹介

ここからは具体的に、面接で答える自己紹介の例文とポイントを紹介します。

面接の自己紹介では、時間が指定されたり、自己PRを交えて話すよう指示されたりと、さまざまなパターンがあります。

今回は以下5パターンの回答例をご紹介します。

  • 「自己紹介をお願いします」と聞かれた場合
  • 「自己紹介を1分でしてください」と聞かれた場合
  • 「自己紹介と自己PRをしてください」と聞かれた場合
  • 「自己紹介と経歴を教えてください」と聞かれた場合
  • 「自己紹介と退職理由を教えてください」と聞かれた場合

例文のポイントや要点を押さえた上で、自身の自己紹介に反映してみてください。

「自己紹介をお願いします」と聞かれた場合の例文とポイント

【例文】

〇〇と申します。人材派遣会社Aにて法人営業を行い、クライアント企業へのヒアリングや提案、アフターフォローに4年間携わってきました。

また、3年目では営業チームのリーダーも任され、スタッフ全員の意識統一と営業成績の向上に注力し、マネジメント能力に磨きをかけてきました。

御社は新規開拓営業に力を入れていると伺いましたので、自分が4年間に渡り培ったヒアリング力や提案力、マネジメント力を活かし、御社の営業活動に貢献したいと考えています。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

【ポイント】

氏名と現職について簡潔に説明したのち、これまでの経験とスキルを活かして応募先でどう活躍できるのか説明を加えています。

自己紹介が冗長にならないよう、自分の携わった仕事内容+最もアピールしたいスキル・経験に絞って伝えてみてください。

また、数値で示せる実績を自己紹介で話せば、実績が可視化され信用度が高まります。

例:

  • 派遣スタッフを〇〇%増員
  • 〇〇件の企業に対してヒアリングを実施

「自己紹介を1分でしてください」と聞かれた場合の例文とポイント

【例文】

〇〇と申します。現職では〇〇株式会社にてソフトウェア開発部門に在籍し、経営管理やセキュリティ対策などのソフトウェア開発に従事しています。

従業員500名規模のシステム構築・保守にも携わり、開発の幅広い実務経験を積んでおります。

最近、業務にあたるなかでセキュリティの重要性を感じたこともあり、高度なセキュリティ技術を持つ御社の存在を知りました。

新たにWebサービスを開発・立ち上げすると伺いましたので、私自身のこれまでの幅広い開発経験を活かし、立ち上げに関わりたいと思い応募しました。

本日はよろしくお願いいたします。

【ポイント】

「1分で話してください」と言われた場合には、1分をオーバーしないよう調節することが最も大切です。

時間を超えてつらつらと話してしまうと「柔軟に対応できない」「聞き手を意識していない」と判断されてしまいます。

1分以内で話す場合は、氏名・経歴・応募先企業を選んだ理由を説明すると、ちょうどよい文量になります。

また、経歴と応募理由に一貫性があると、面接官の納得感が得られます。

「自己紹介と自己PRをしてください」と聞かれた場合の例文とポイント

【例文】

〇〇と申します。前職では不動産会社の事務を担当し、受発注処理や売り上げデータの集計、請求書発行や電話・メール対応など、幅広い業務に携わりました。

WordやExcel操作のスピーディーさと作業の正確性で、会社から評価を受けています。

また、1年前からは部下5人のマネジメントも行い、業務効率化も図ってきたので、 マネジメント力にも自信があります。

今回、新規営業に力を入れている御社で事務担当の募集を拝見し、応募いたしました。

前職で得たマルチタスク力や作業の正確性、マネジメント経験も活かし、御社の戦力になりたいと考えています。

【ポイント】

「自己紹介と自己PRをしてください」と聞かれた場合、自己紹介と比べてやや長めになります。

初めに簡単に前職や経歴を述べたうえで、最も伝えたい自分の強みや実績を述べるようにしてください。

キャリアを多く積んできた転職希望者は、高く評価されやすいマネジメントやリーダーシップなどアピールするのもおすすめです。

「自己紹介と経歴を教えてください」と聞かれた場合の例文とポイント

【例文】

〇〇と申します。株式会社Aで2年間経理を担当し、決算業務や個別採算管理といった業務処理のスピードと正確性を磨いてきました。

そして現職の株式会社Bでは、経済状況を分析し、経営陣や関連部署に改善・改革の提案にも取り組んでいます。

御社はグローバル化を推進し、海外事業を手掛ける御社の事業に大きな魅力を感じています。

培った経営管理力や提案力を活かして、御社の経理部門の主軸メンバーとして貢献したいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。

【ポイント】

「経歴を教えてください」と言われると、経歴を全て語らなければならないと思うかもしれませんが、そうではありません。

例文のように要点をまとめて、応募企業に関係あることを中心に簡潔に述べてください。

担当した業務や対応できる業務の幅広さをアピールすることで、自身のレベルを正しく伝えられます。

「自己紹介と退職理由について」聞かれた場合の例文とポイント

【例文】

〇〇と申します。前職では、保険会社の営業担当として新規顧客の開拓を担当しました。

お客様の満足度を第一に考えてフォローした結果、社内で売上トップを獲得しました。しかし、会社自体が年功序列型の風土であったため、営業成績が個人の評価に繋がりにくく、私自身もどかしい思いを抱いています。

営業職としての実績が評価され、役員とともに高め合える環境に身を置くため、退職を決意しました。

御社は社員の評価制度があり、かつ顧客満足度の向上を重視しているとお伺いしました。

私自身の前職で得た営業のノウハウやコミュニケーション力を活かし、不動産営業を行う御社で成果を上げたいと考えています。本日はよろしくお願いします。

【ポイント】

退職理由にはどうしても現状の不満などの気持ちが隠れています。

そのため、自己紹介と同時に退職理由を伝える場合は、いかにポジティブに言い換えできるかが肝心です。

例文では「個人の実績を評価してほしい」という希望だけでなく、実績も掲載されており、人材としての価値もアピールしています。

また、応募先で活かせるスキルも明確であるため、環境さえ整えば転職先への貢献できると判断されるはずです。

このように、最終的には志望する企業でどのように貢献できるかまで深掘りすると、退職のマイナスなイメージを持たれることなく、強い入社意欲をアピールできます。

転職面接の自己紹介で失敗しやすい例

転職面接の自己紹介で気をつけたい、3つの失敗例をご紹介します。

事前に失敗例を把握しておき、好印象を与える自己紹介を行なってください。

応募先企業との一貫性が感じられない

これまでの経歴を述べる際に、応募企業との一貫性が感じられないと、面接が不信感からのスタートになってしまいます。

未経験からの業界であっても「なぜこの業界・企業に転職したいのか」が伝わる内容であることが重要です。

自己紹介は時間も限られているため、応募先に関連のある経験やスキルを述べて、企業に貢献できる趣旨を伝えてください。

自己紹介が冗長である

自分の強みや経歴を知ってほしいがために、ついつい長く話しすぎてしまう人がいます。

しかし、あくまで自己紹介は、質疑応答の先駆けにすぎません。

自分の伝えたいポイントだけに絞って、自分自身に興味を持ってもらうことを意識してください。

社内用語や業界用語を多用してしまう

キャリアを多く積んできた人であると社内用語を多用して経歴やスキルをアピールしてしまうケースがあります。

社内用語を使って話しても、相手はよく理解できず内容を評価することができません。

また、「聞き手を意識しておらず、謙虚さに欠ける」とマイナス評価を受けるケースもあります。

誰もが分かる言葉を使用し、丁寧に述べるようにしてください。

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