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20代の転職におすすめの資格を業界別に紹介。資格の活かし方も

「資格を取得して、転職を有利に進めたい」

上記のように考えている人も多いのではないでしょうか。

資格は自分の持つ能力やスキルを客観的に証明できるため、転職活動での1つのアピール要素となるでしょう。

しかし、資格をただ持っているだけでは転職で有利になりません。

目指す職種や企業で役立つ資格を選んだ上で、適切にアピールする必要があります。

本記事では、20代の転職における資格の活かし方と、おすすめの資格10選を業界別でご紹介します。

自分に合った資格を取得し、転職に活かすための参考にしてみてください。

20代の転職に資格は必要あるのか

20代の転職において、資格が1つの武器になることは間違いありません。

資格を保有していることで、自分が持つ専門的な知識を証明でき、また資格の学習に取り組んだ姿勢や努力を評価されるでしょう。

しかし、転職先と異なる専門分野の資格を取得し、それを全面にアピールしてしまっては、かえって逆効果です。

また、資格の取得には時間がかかるため、資格の取得だけに一生懸命になってしまうと転職活動が長引く恐れもあります。

そのため、取得する資格選びや資格の必要性は慎重に検討してください。

資格は自分のスキルや知識を客観的にアピールできるものの、自分の転職において本当に必要かどうかを見極めることが何より大切です。

資格区分について解説

資格には、以下3種類の資格区分があります。

  • 国家資格
  • 公的資格
  • 民間資格

ここからは、3種類それぞれの資格の特徴や違いについて解説します。

国家資格

国家資格とは、国が定めた法律に基づき、国または地方公共団体が実施した試験に合格した者だけに与えられる資格です。

国家資格はほかの資格に比べて難易度が高めですが、国から認定されたという社会的信用性を得られます。

国家資格の例:

司法試験、医師、税理士、看護師、教員免許など

公的資格

公的資格は、民間団体や公益法人が実施した試験に合格した者に、省庁や大臣が認定している資格です。

国家資格と民間資格の中間に位置付けられますが、取得した資格は公的に通用するものであるため、社会的信用性も高めです。

公的資格の例:

簿記検定、ケアマネジャー、介護職員初任者研修、実務者検定

民間資格

民間資格は、民間団体・企業・学校などが独自の基準で認定する資格です。

国家資格や公的資格のように国が認めたものではありませんが、一定の能力が備わっていることを証明するのに役立ちます。

また、ほかの資格に比べて種類が圧倒的に多いことも特徴です。

民間資格の例:

TOEIC、MOS、英検

20代の転職におすすめの資格の活かし方

資格をただ取得するのではなく、どのように活かすかが肝心です。

ここでは20代前半と後半に分けて、転職での資格の活かし方について紹介します。

20代前半の場合

20代前半の転職では、現在の実務力よりも今後の活躍を見越して採用する「ポテンシャル採用」が多い傾向です。

そのため、資格の取得にいたるまでの過程や行動力をアピールするのがよいでしょう。

資格を取得することで「会社でも意欲的に働いてくれるだろう」「最後までやり通す精神力がある人だ」と、今後の活躍に期待して採用される可能性が高まります。

資格を取得するまでの「行動力」や「精神力」は、ポテンシャル採用での大きな強みになるでしょう。

20代後半の場合

20代後半の転職は、20代前半のようなポテンシャル採用ではなく、実務経験やスキルで判断され採用が決まります。

そのため、これまでの実務経験と併せて資格をアピールするのがよいです。

採用担当者は、本人の実力すべてを面接や選考書類だけで理解することはできません。

だからこそ、これまでの仕事で得た実務能力に加えて保有資格をアピールすれば、その分野の基礎的な知識・能力を備えた人であることを証明できます。

このように、資格という能力の裏付けがあれば、ほかの志願者との差別化につながり、本人を採用する大きな根拠となるでしょう。

【業界別】20代の転職におすすめの資格一覧

ここでは、20代の転職におすすめの資格10選を業界別で紹介します。

自分が志望する業界・企業が求める能力を踏まえながら、取得する資格を選んでみてください。

※合格率は2021年10月時点の最新情報を掲載しています。

【業界共通】TOEIC

全業界でおすすめできる資格が、TOEIC Listening & Reading Testです。

英語コミュニケーション能力を世界共通の基準で判断する民間資格で、日本で最もメジャーな英語資格です。

グローバル企業や外資系はもちろんのこと、海外展開を目指すような企業ではTOEICのスコアが高く評価されます。

今後の日本経済は、さらにグローバル化が加速すると考えられるため、取得して損はない資格でしょう。

試験は、ビジネスの場で使う会話のリスニング45分、メールや資料の読み取りなどのリーディング75分、合計120分です。

また、TOEICはスコア表記で合格・不合格が存在しないため、どのようなスコアでも結果として残るのがポイントです。

転職にてアピールしたい場合は、一般企業なら600〜700スコア以上、グローバル企業なら800スコア以上を目安に学習を進めてください。

英語コミュニケーション力が少しでも求められる業界へ転職する場合は、TOEICの取得をおすすめします。

難易度普通
合格率なし(スコア表記)
受験料税込7,810円
試験日年に10回

参考:TOEIC

【業界共通】MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSは、マイクロソフトオフィス製品であるWord、 Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目を扱うスキルを証明できる民間資格です。

5科目のなかから受けたいジャンルを選んで受験するスタイルで、マイクロソフト製品に関する知識や随時更新されるバージョンごとの知識が出題されます。

また、特に人気のあるWordとExcelは、一般レベルと上級レベルの2種類が用意されており、上級では高度なスキルが求められます。

試験は実務に基づいた内容であるため、業務の効率を上げる効果も期待できるでしょう。

実践的なパソコンスキルを証明したい人、特にマイクロソフトのスキルをアピールしたい人におすすめの資格です。

難易度普通
合格率非公開
受験料一般レベル:税込10,780円 上級レベル:税込12,980円
試験日随時(一斉開催は月に1〜2回)

参考:MOS

【業界共通】日商簿記検定

日商簿記検定は、日々の経営活動を記録・計算・整理するための知識やスキルを証明できる公的資格です。

簿記を学習することで、経理事務で役立つ会計知識や財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身に付きます。

会社の経営管理に関する知識全般を扱うので、経理担当者だけでなく、管理職や営業職などでも役立ちます。

日商簿記の試験は、レベルの高い順に1級・2級・3級と用意されています。

簿記2級以上が基準とされる業界も多いため、2級を取得していれば大きなアピールポイントになるでしょう。

ただし、簿記2級合格に必要な学習時間は平均200時間、簿記3級でも80時間と言われているため、難易度は決して低くありません。

計画的に学習し、合格を目指す必要があります。

難易度普通〜高い
合格率1級:9.8% 2級:24.0% 3級:28.9%
受験料1級:税込7,850円 2級:税込4,720円 3級:税込2,850円
試験日1級:年2回 2、3級:年3回

参考:日商簿記検定

【業界共通】中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家として認定する国家資格です。

中小企業診断士を受験することで、ビジネス・経営に関する幅広い知識やスキルを身につけられます。

中小企業診断士の資格を取得するには、まず1次試験を通過することが必要です。

1次試験では、財務・会計や企業経営理論、運営管理など計7科目の問題が多肢選択式で出題されます。

1次試験の通過後には、2次試験(筆記・口述)、さらには実務補習・実務従事も用意されているため、資格取得には非常に時間がかかります。

また難易度も高いため、企業から高く評価される資格だと言えるしょう。

会社経営についてのノウハウをアピールし、キャリアアップにつなげたい人におすすめの資格です。

難易度高い
合格率(2020年度実施時点)1次試験:42.5% 2次試験:18.4%
受験料1次試験:税込13,000円 2次試験:税込17,200円
試験日(2021年度)1次試験:8月 2次試験:10月(筆記)、1月(口述)

参考:中小企業診断士

【金融業界】ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(以下FP)は、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を証明できる資格です。

「お金のプロ」と呼ばれる資格であり、資格を取得することでくらしとお金に関するアドバイスを行う職「ファイナンシャル・プランナー」として活動できます。

FPの資格にはいくつか種類があり、国家検定であるFP技能士(1~3級)と、日本FP協会が認定する上級資格「CFP®資格」「AFP資格」があります。

転職に活かしたいのであれば、まずはFP技術士2級以上の取得を目指します。

FPは、お金を管理する保険会社や証券会社などの金融機関、さらには不動産や税理士事務所などへの転職にも役立ちます。

また最近では、自分自身の暮らしに役立てるためにFPの勉強をする人も増えており、それだけ生活に役立つ知識が網羅されている資格だと言えます。

お金を管理する職に転職をしたい人は、取得して損することはない資格です。

難易度低い〜普通
合格率1級:97.7%、2級:55.61%(学科)、66.67%(実技)3級:83.25%(学科)、76.65%(実技)
受験料1級:税込9,019円、2級:税込8,816円 、3級:税込6,080円
試験日1級:年1回(9月)2級:年3回(1月・5月・9月)3級:年3回(1月・5月・9月)

参考:ファイナンシャルプランナー

【不動産業界】宅地建物取引士

宅地建物取引士は、宅地・建物の売買や、宅地建物取引業で必要とされる専門知識を証明できる国家資格です。

資格を取得することで、不動産に関するプロフェッショナルとして認定されます。

試験では、宅建業法、権利関係(民法など)、法令上の制限、税・その他の4科目に関する知識が問われます。

宅地建物取引士に合格するには、平均で200~300時間の学習が必要です。

不動産業界への転職で、さらにキャリアアップを目指したい人におすすめの資格です。

難易度普通
合格率約15%
受験料7,000円(非課税)
試験日年1回(10月)

参考:宅地建物取引士

【不動産業界】管理業務主任者

管理業務主任者は、管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行うスキルを認定する、マンション管理業者の国家資格です。

独占業務や設置義務によって法律的に保証されているため、社会的信用の高い資格の1つです。

2001年に作られた比較的新しい資格ですが、毎年多くのマンションが建設されているなかで今後もニーズが見込まれる国家資格です。

試験では、区分所有法や民法、マンション管理適正化法などの項目が多肢選択式で出題されます。

マンション管理会社や不動産会社へ転職したい人におすすめの資格です。

難易度普通
合格率23.9%
受験料8,900円(非課税) 
試験日年1回(12月)

参考:管理業務主任者

【IT業界】基本情報技術者試験

基本情報技術者は、ITエンジニアの登竜門とも呼ばれる、エンジニアに必要な基礎力を証明できる国家資格です。

情報技術を活用した戦略立案に必要なスキルや、システムの設計・開発・運用に関する知識が求められます。

試験は午前150分と午後150分の2部構成で、すべて多肢選択式の問題になっています。

試験内容は、実践的な能力が問われるので、実際の業務にも活かしやすいです。

基本情報技術者は、ITエンジニアとして新しいキャリアをスタートさせたい人や、エンジニア就職を目指す人におすすめの資格です。

難易度普通
合格率約25%
受験料税込5,700円(2022年4月から7,500円)
試験日年2回

参考:基本情報技術者

【IT業界】オラクルマスター

オラクルマスターは、日本オラクル社のデータベースを管理する能力を認定する民間資格です。

オラクルデータベースは日本国内で約半数のシェアを占めるデータベースであり、官公庁や大手企業など多くの組織が導入しています。

そのため、資格があることで国内トップシェアを誇るデータベースを扱うプロとしてアピールできるでしょう。

オラクルマスターは、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのグレードに分かれており、まずは下位のブロンズまたはシルバーから取得する必要があります。

ブロンズやシルバーは、普段から実務に携わる人であれば比較的取得しやすいと言われていますが、最難関のプラチナは実技試験も伴うため非常に難関です。

データベース管理者としてスキルアップしたい人や、エンジニアとしてのスキルを証明したい人におすすめの資格です。

難易度ブロンズ・シルバー:普通ゴールド・プラチナ:高い
合格率非公開
受験料オンライン:税抜13,600円 会場:税抜26,600円
試験日随時

参考:オラクルマスター

【IT業界】SAP認定コンサルタント

SAP認定コンサルタントは、ドイツの大手ソフトウェア企業SAP社が提供するシステムを扱うスキルを認定する民間資格です。

SAP認定コンサルタント資格を取得することで、SAPシステムの開発や保守・運用などのスキルを証明できます。

SAP認定コンサルタント資格は、アソシエイト認定資格・スペシャリスト認定資格・プロフェッショナル認定資格の3種類に分類されます。

細かく分けると約150種類もの資格があり、自分が証明したいスキルに合わせて適切な資格の取得が可能です。

ITエンジニアやITコンサルタントがスキルアップを目指すにあたって役立ちます。

世界的にも知名度のある資格であるため、業界のなかで自分の市場価値を上げて差別化したい人におすすめです。

難易度普通
合格率試験種別によって変動
受験料12ヶ月で6回受験:税込71,472円 12ヶ月で1回受験:税込28,589円
試験日随時

参考:SAP認定コンサルタント

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