ITコンサルタントになるには？技術やスキルを習得し、理想のキャリアを叶える。

ITコンサルタントへの転職は、多くのエンジニアにとって魅力的なキャリアパスの一つである。近年、企業のDX化が加速する中で、ITコンサルタントの需要は着実に増加している。しかし、この職種に転身するためには、単なる技術力だけでなく、ビジネス視点や顧客とのコミュニケーション能力も求められる。

本記事では、ITコンサルタントへとキャリアチェンジする際に必要な経験やスキル、学歴や職歴が必要かどうか、また実際の業務内容、将来性について詳しく解説する。

本記事最後の部分では、転職を成功させるためのポイントや、実際の転職事例、エージェントの活用方法についても触れる。

ITコンサルタントの主な業務内容

ITコンサルタントは、企業の経営課題や事業推進における問題を、IT技術を活用して解決することを主な業務としている。具体的には以下のような業務を担当する。

• 経営戦略とITの融合

ITコンサルタントは、企業の中長期経営計画を踏まえ、ITグランドデザインを作成する。これは、企業全体のIT戦略を描くことを意味する。組織、部署、サービスなど、企業の様々な要素をITシステムの観点から包括的に分析し、最適化戦略を立案する。

• システム導入支援

ERPシステムの導入や、スクラッチでの基幹システム開発など、大規模なIT投資に関する支援を行う。システム化構想の策定、SIerとの折衝、ベンダー選定、要件定義など、プロジェクトの上流工程から関与することが多い。

• プロジェクトマネジメント

システム開発プロジェクトにおいて、PMO（Project Management Office）として第三者的な立場から支援を行う。プロジェクトが円滑に進むよう、進捗管理やリスク管理、ステークホルダー間の調整などを担当する。

ITコンサルタントの年収

ITコンサルタントの年収は、職位や経験、会社の規模感によって大きく変動する。

例えば、システムエンジニア3年目の方がITコンサルタントに転職した場合、

このように、ITコンサルタントの年収は一般的な水準と比較して高い傾向にある。その背景には、高度な専門性と難易度の高さ、そして業界における高い需要がある。

将来性

ITコンサルタントという職種は今後も需要として伸びていくことが予想される。

しかし、今後は採用が鈍化していくと予想されるが、需要自体が大きく減っていくことはない。

ITコンサルタントのキャリアは、通常、アソシエイトコンサルタントからスタートし、シニアコンサルタント、マネージャー、シニアマネージャーと段階的に昇進していく。役職に応じて年収も上昇し、マネージャー以上になると年収1000万円を超えることも珍しくない。

将来的には、事業会社の経営企画職への転身や、独立してフリーランスコンサルタントとして活動するなど、多様なキャリアパスが開かれている。ITコンサルタントの需要は今後も堅調に推移すると予想され、長期的な視点では需要の減少は見込まれない。

ITコンサルティングファームの代表企業例

ITコンサルタントに必要なスキルと経験

ITコンサルタントになるためには、特定のスキルセットと経験が求められる。以下に、主要な要件を詳しく解説する。

業務システム開発経験

ITコンサルタントとして活躍するためには、実務的な開発経験が不可欠である。具体的には以下のような経験が求められる：

• 約3年間のアプリケーション開発経験
• フロント側からバックエンド側までの幅広い知識
• 業務システム開発の経験
• Java、C#などの業務システムでよく使用される言語の経験

これらの経験を通じて、システム開発の全体像を把握し、クライアントに適切なアドバイスを提供できる基盤を築くことができる。

上流工程の経験

開発経験に加えて、上流工程での経験も重要である。要件定義フェーズでの顧客折衝、基本設計書の作成、ドキュメント作成、議事録作成などの経験が評価される。これらの経験は、コンサルタントとしての業務により近い内容であり、顧客とのコミュニケーション能力や文書作成能力を示す指標となる。

求められる資質

ITコンサルタントに向いている人材には、以下のような特徴がある：

• システムが好きであり、それらの知見を活かしたソリューション提案能力
• 顧客接触が好きであること、コミュニケーション能力が高い

これらの資質は、技術的なスキルと同様に重要であり、コンサルタントとしての成功に大きく寄与する。

学歴は必要

学歴や職歴が重視されることはないが、即戦力として期待されるため経験で評価される。

ITコンサルタントに役立つ資格

PMPといったプロジェクトマネジメントの経験を示す資格を持っておくことで、案件が取りやすくなったり、Javaやプログラミング言語などの資格を持っておくことで、より上流のプロジェクトにアサインメントされたり、年収が上がったりすることもある。

ITコンサルタントになって実現できるキャリア

3つの方向性がある。

• コンサルティングファーム間の転職
• カウンターパートである事業会社に転職
• 独立してフリーとして活動

例えば、職位や年収などの条件面を考慮して、自分が希望する条件と合わせながらコンサルティングファーム間で転職をしていくケースがある。

他方では、コンサルティングファームは支援会社のため、自分が支援していた事業を最後まで見届けたいという思いから、事業会社の事業企画等に転身するケースもある。

さらには、少数ではあるがコンサルティングファーム出身の知見を生かして、独立してコンサル業務をやったり、フリーランスとして活動したりするケースもある。
※ただし、スキル不足で独立すると、案件を得られる幅が狭くなることやスキルの成長が見込めないなどで案件が取れないことがありうるため、マーケットバリューを高めてから独立することが望ましい。

ITコンサルへの転職事例

DX支援を幅広い視点で。新たな挑戦ははじまったばかり

https://assign-inc.com/media/2023/01/31/post-15906/

異業界・異職種からコンサルタントに転身。入社後半年で大手クライアント案件をリード

https://assign-inc.com/media/2022/10/07/post-14870/

転職成功のポイント

選考対策

コンサルへの転職は「面接」が重要となってくるため、面接の対策が必要となってくるが、

• コンサル業界への理解が浅い
• コンサルで描けるキャリアの解像度が薄い

この2つの状態で面接に臨んでも通過できる可能性は低い。

これらの対策をしっかり行うために、ITコンサルへ転職を考えている方はエージェントに相談するのが良い。

エージェントの活用

アサインを利用するメリットは以下の支援スタイルにある。

• 価値観を重視した応募先の選定
• 選考対策の充実さ
• 会社内定後のサポート

初回の面談で大量の求人をお渡しする・経歴や経験のマッチングではなく、

まずは応募先の選定という観点でその方の将来進んでいきたいキャリアから逆算したキャリア戦略を描く。

応募先選定後は選考対策が充実。

３－５回の選考対策。面接通過事例や内定事例から豊富なデータを保持している。

求職者様に合ったオーダーメイドの選考対策を設計。

会社内定後も弊社のサービスは続き、実際に転職される先でどういった目標を掲げて、どういうことを意識して動いていけばいいのかをともに検討する形でサポートさせていただく。

ITコンサルタントへの転職を考える際、専門的なエージェントを活用することで、より効果的かつ効率的に転職活動を進めることができる。エージェントは業界知識の提供、キャリアプランニング、求人情報の紹介、面接対策などの支援を提供する。

エージェント選びの際は、コンサルティング業界への専門性、支援実績、ネットワークの広さなどを考慮することが重要である。また、エージェントを最大限に活用するためには、明確な目標設定、積極的なコミュニケーション、フィードバックの活用が重要である。

結論

ITコンサルタントへの転職は、SEとしての経験を活かしつつ、より上流工程や顧客接点の多い業務にチャレンジしたい方にとって魅力的な選択肢である。3年程度の開発経験を積んだ後、顧客折衝やドキュメント作成のスキルを磨くことで、転職の可能性が高まる。需要の増加が見込まれるITコンサルタントは、将来的に事業会社でのDX推進など、幅広いキャリアパスが期待できる。技術だけでなく、課題解決や顧客との対話に興味がある方には、積極的にチャレンジする価値のある職種といえるだろう。転職を考える際は、専門エージェントを活用し、自身のキャリアプランに合った支援を受けることをお勧めする。