未経験から人事へのキャリアチェンジ戦略。必要スキルや方法について解説
はじめに
人事ポジションへの転職を考えている方にとって、未経験からのキャリアチェンジは容易ではない。人事は採用担当であれば社外に対して会社の顔として、事業内容や文化、ビジョン、働き方などを社外に発信する重要な役割を担うとともに、社内においても組織のあるべき姿を考え、実現するための施策を提示し実行する必要がある。
未経験から直接人事へ転職することは難しいですが、いくつかの有効なパスが存在します。例えば、社内で営業として実績を上げ、採用担当に移行するケースや、兼業文化を持つベンチャー企業で営業と採用を兼ねる機会を得ることなどです。また、人材業界でリクルーティングアドバイザーや両面型エージェントとして経験を積み、クライアントの人事を通じて必要なスキルを習得した上で、人事側へのキャリアチェンジを目指すことも有効な選択肢の一つです。
本記事では、人事ポジションに求められるスキルと経験、未経験からの転職の注意点、そしてキャリアチェンジの具体的なパスについて詳しく解説していきます。
人事ポジションに求められるスキルと経験
会社への深い理解
人事は会社の顔として、社外の方々に対して自社の事業内容、文化、ビジョン、働き方などを発信する役割を担います。そのため、自社についての深い理解が不可欠です。特に採用担当として活躍するためには、自社の強みや魅力を熟知し、候補者に的確に伝えられる能力が求められます。
人事としての専門的な経験とスキル
人事は社内においても重要な役割を担います。会社のビジョンを実現するために、どのような組織であるべきか、社員一人一人がどのような行動をとるべきかを考え、それを実現するための施策を立案・実行する必要があります。そのためには、人事としての専門的な知識やスキル、経験が求められます。
例えば、採用計画の立案、面接の実施、人材育成プログラムの企画・運営、労務管理、組織開発などの業務を遂行するためには、人事ドメインに関する深い知見と実践経験が必要不可欠です。
高いコミュニケーション能力
人事は社内外のさまざまなステークホルダーと関わる必要があります。社外に向けては自社の魅力を伝え、優秀な人材を引き付ける必要があります。社内に向けては、経営層とのコミュニケーションを通じて会社の方向性を理解し、現場の社員の声に耳を傾けながら、組織課題の把握と解決を図っていきます。
このように社内外問わず、多様な関係者と円滑なコミュニケーションを取りながら業務を進めていく能力が求められます。相手の立場に立って物事を考え、適切な言葉で伝えていくスキルが重要です。
未経験から人事への転職の注意点
未経験者が人事として即戦力となることは難しい
人事の業務を遂行するためには、会社への深い理解、人事としての専門的な経験、目標達成のための施策立案・実行力などのスキルや経験が求められます。未経験者は、これらのスキルや経験を備えていないため、人事として即戦力となることは難しいでしょう。
それでも、人事職へのいくつかの有効なキャリアパスが存在するため、ご紹介をさせていただきます。
人事へのキャリアチェンジの具体的なパス
社内での営業実績を活かしたキャリアチェンジ
新卒や中途採用において、事業成長における重要課題が採用である年は、どの会社でも発生します。その際、業務性質が近い営業のトッププレイヤーが採用担当リクルーターとして抜擢されるケースが多いです。営業として実績を残した人が会社の顔として社外に自社の魅力を伝えることで、人事へのキャリアチェンジを果たすことができます。
兼業文化のあるベンチャー企業での営業と採用の兼務
50名前後のベンチャー企業では、専任のリクルーターを置いていないケースも多く、営業として業務を行う傍ら、業務工数の2割から3割程度をリクルーターとして仕事をすることが可能です。このポジションでは、リクルーターになることも可能ですし、育成を担うこともできます。人事としてのキャリアパスが広がる選択肢であり、挑戦するハードルはあるものの、人事へのキャリアチェンジには有効なオプションと言えます。
人材業界での経験を活かしたキャリアチェンジ
人材業界でRA職や両面型エージェントとして働き、クライアントの人事を経験した後、人事側へのキャリアチェンジを目指すパターンもあります。クライアント人事と相対する中で、募集団形成、ペルソナの設計、採用ストーリーの構築といった人事として必要なスキルを身につけることができます。特にベンチャーフェイズやITメガベンチャーの会社のリクルーターの半分ほどは、人材業界の出身者が占めています。
おわりに
人事へのキャリアチェンジを考える際には、未経験からの転職は難しいことを理解しておく必要があります。人事として求められるスキルや経験を積むためには、社内で営業として実績を上げて採用担当に移るパターン、兼業文化のあるベンチャー企業で営業と採用を兼ねる経験を積むパターン、人材業界でRA職や両面型エージェントとして経験を積んでから人事側にチャレンジするパターンなどがあります。
いずれにせよ、人事としての専門性を身につけるための戦略的なキャリア形成が求められます。自分の強みや目指すキャリアに合わせて、最適なパスを選択していくことが重要です。未経験からのキャリアチェンジは容易ではありませんが、適切な戦略を立てて着実にスキルと経験を積み重ねていくことで、人事としてのキャリアを切り拓いていくことができるでしょう。
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