【2025年最新】サイバーエージェントの平均年収は882万円！福利厚生や事業内容を徹底解説

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業で国内トップシェアを誇りながら、「ABEMA」などのメディア事業、数々のヒット作を生み出すゲーム事業を展開する日本を代表する広告代理店です。

「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、年功序列を廃した実力主義や、若手への大幅な権限委譲、そしてトップクラスの給与水準に関心が集まっています。

本記事では、最新の有価証券報告書に基づいたサイバーエージェントの平均年収について詳細に解説し、役職別の給与シミュレーションや福利厚生、事業内容・強みについても解説していくため、新卒で就職活動をしている学生様や転職を検討している求職者様へ企業研究という形で情報を提供できると考えています。

同社は、優秀な新卒を獲得するために初任給を42万円（年俸504万円〜）に引き上げるなど、人的資本への投資を加速させています。

この記事を見てくださった方に、有益な情報を提供できれば幸いです。

こんな方におすすめ！

• サイバーエージェントのリアルな実態を知りたい方
• マーケティング系への転職を検討している方
• 広告業界を志望している学生

サイバーエージェントとはどんな会社？

株式会社サイバーエージェントは、1998年に藤田晋氏によって設立されました。創業からわずか数年で上場を果たし、インターネット産業の変化に合わせて柔軟に事業ポートフォリオを変革し続けてきました。

企業理念（ビジョン）は「21世紀を代表する会社を創る」です。

インターネットという成長産業を軸に、常に新しい価値を提供し続けることで、日本のみならず世界に通用するサービス創出を目指しています。

2025年12月、サイバーエージェントは創業以来初となる社長交代を行い、新社長に山内隆裕氏が就任しました。創業者の藤田晋氏は代表権のある会長となり、経営のバトンが次世代へと引き継がれました。

この新体制において象徴的なのが、新社長の山内氏をはじめ、社内取締役の全員が新卒入社組である「プロパー社員」で構成されている点です。山内氏自身も2006年に新卒で入社し、現場での実績を積み重ねてトップへと登り詰めました。

こうした役員構成は、同社が長年大切にしてきた「新卒文化」の会社です。外部からの招聘に頼らず、自社でゼロから育成し、理念を深く共有する人材に経営の舵取りを委ねる。この一貫した姿勢こそが、サイバーエージェントの強固な組織基盤と競争力の源泉となっています。

企業内容

サイバーエージェントは、「インターネット広告」「メディア」「ゲーム」の3本柱に加え、AIやDXなどの新規事業を積極的に展開しています。

従業員数は連結で7,000名を超え、売上高は8,000億円規模（2024年9月期）に達しています。平均年齢が30代半ばと若く、活気あふれる組織風土が特徴です。

※データ出典：株式会社サイバーエージェント 2024年9月期 有価証券報告書
　データ出典：株式会社サイバーエージェント 会社HP

サイバーエージェントの事業内容

サイバーエージェントの強みは、安定した収益基盤である「広告事業」と、爆発的な収益を生む「ゲーム事業」、そして将来の柱となる「メディア事業」をバランスよく保有している点にあります。

サービス詳細

• インターネット広告事業
  国内トップシェアを誇ります。AIを活用した広告運用の自動化や、クリエイティブ制作の効率化により、高い利益率を維持しています。独自のAIモデルを活用し、広告効果の最大化を図っています。
• ゲーム事業
  子会社のCygamesなどを中心に、『ウマ娘 プリティーダービー』『グランブルーファンタジー』など、世界的なヒットタイトルを多数開発・運営しています。
• メディア事業
  「ABEMA」を中心に、ニュース、スポーツ、アニメなど多彩なコンテンツを配信。W杯の全試合無料生中継などで注目を集め、社会インフラとしての地位を確立しつつあります。
• DX・AI事業
  独自の日本語LLM（大規模言語モデル）の開発や、リテールテック、デジタルツインなど、最先端技術を用いた社会実装を進めています。

サイバーエージェントの強み

AI×インターネット広告事業：「極予測シリーズ」

サイバーエージェントの「AIクリエイティブ」は、最先端のAI技術を駆使してインターネット広告の制作・運用を劇的に進化させるソリューションです。最大の特徴は、独自の日本語LLM（大規模言語モデル）と膨大な広告データを活用し、広告効果の「事前予測」と「自動生成」を高い精度で両立させている点にあります。

中核となる**「極予測シリーズ」**は、静止画・動画から広告文（TD）、ランディングページ（LP）まで幅広く対応。現在配信中の最も効果の高い広告と、AIが生成した新案の効果予測値を競わせ、AIが「勝てる」と判断したクリエイティブのみを配信する徹底した成果主義を貫いています。

さらに、ターゲットに最適化した「AIタレント」の自動生成も可能。制作効率を従来の5倍以上に引き上げつつ、データに裏打ちされた「勝てるクリエイティブ」を高速で供給し続けることで、広告効果の最大化を実現します。

サイバーエージェントの平均年収は882万円

2024年9月期の有価証券報告書によると、サイバーエージェントの平均年収は882万円となっています。

平均年齢が34.2歳という若さを考慮すると、この金額は上場企業の中でも非常に高い水準です。

過去5年間の平均年収の推移を見ると、明確な右肩上がりで上昇しており、特に直近1年間で大幅なベースアップが実施されたことが数字にも表れています。この推移から、サイバーエージェントが優秀な人材確保のために待遇改善を続けていることが分かります。特に2023年から実施された「初任給の引き上げ（42万円〜）」に伴い、既存社員の給与ベースも底上げされ、前年比で約65万円の大幅アップを実現しています。

• 2024年9月期：882万円
• 2023年9月期：817万円
• 2022年9月期：817万円
• 2021年9月期：771万円
• 2020年9月期：733万円

参考情報：株式会社サイバーエージェント 有価証券報告書（2020年〜2024年）

競合他社との年収比較

サイバーエージェントの年収は、他の大手IT企業や広告代理店と比較してどのような位置にあるのでしょうか。

主要なIT・広告企業との比較

電通や博報堂といった伝統的な大手広告代理店と比較すると平均年収は低く見えますが、これは平均年齢の差（サイバーエージェントは34歳、電通等は40代後半）が大きく影響しています。

同年代（30代前半）で比較した場合、サイバーエージェントの年収は1,000万円を超える社員も多く、広告業界、特にデジタルマーケティング領域では業界トップクラスの水準を維持しています。

※1 各社の最新有価証券報告書より

サイバーエージェントの年収が高い理由

サイバーエージェントの年収が高い理由として、以下の3点が挙げられます。

1. 圧倒的な収益力を持つ「ゲーム×広告」のポートフォリオ

利益率の高いインターネット広告事業と、爆発的なヒットを出したゲーム事業がキャッシュカウとなっています。これにより、ABEMAへの先行投資を補いつつも、高い給与水準を維持できる強固な財務体質があります。

2. 優秀なエンジニア・クリエイターへの投資

技術力が競争力の源泉であるため、市場価値の高いエンジニアやクリエイターに対して、外資系IT企業に対抗できる報酬を用意しています。特にAI人材や高度な専門職には、個別に高いオファーを提示するケースもあります。

3. 成果主義とインセンティブ

「年功序列」は一切なく、若手であっても成果を出せば給与が上がります。MVP制度やインセンティブも充実しており、活躍した社員にはダイレクトに金銭的な報酬が還元される文化があります。

サイバーエージェントの評価・給与体系

サイバーエージェントでは**「グレード制」**を採用しており、半年に1度の評価によって等級（グレード）と給与が決定します。

ビジネス職のグレードと年収イメージ

ビジネス職では、習熟度や役割に応じて「G・C・S・E」の階級に分かれています。

エンジニア職： 別体系のジョブレベル（JB1〜JB13）が適用されます。

役職者： 子会社役員や本社の要職に就くと、上記枠を超えて大幅に年収が上昇します。

評価ランクと昇給額（半年ごと）

半年に2回の昇給チャンスがあり、5段階（S〜D）の評価によって月額給与の上がり幅が決まります。

• Sランク： 月額 +5万円（年間で最大120万円の昇給が可能）
• Aランク： 月額 +3万〜5万円
• Bランク： 月額 +1万〜3万円
• Cランク： 月額 +5,000円〜1万円
• Dランク： 月額 +5,000円単位で変動

制度の特徴

• 実力主義のスピード昇給： 2期連続で最高評価を得れば、1年で年収を100万円以上アップさせることも可能な、非常に柔軟でスピード感のある仕組みです。
• インセンティブ： 特に営業職は売上成績に応じたインセンティブ比率が高く、個人のパフォーマンスが年収に直結しやすい環境です。

サイバーエージェントの給与体系

サイバーエージェントの給与体系は、**「月例給（基本給＋職務手当）」＋「賞与（年2回）」＋「インセンティブ」**で構成されています。

年収 ＝ 月給 × 12 + 賞与(年2回) + 各種インセンティブ

特徴：家賃補助が給与の一部のように機能

有名な「2駅ルール（家賃補助）」により、オフィスの最寄り駅から2駅圏内に住む正社員には月3万円（勤続5年以上は「どこでもルール」月5万円）が支給されます。これも実質的な年収の一部と考えられています。

サイバーエージェントのボーナス・賞与

賞与は年2回（12月・7月）支給されます。

支給額は会社全体の業績と、個人の評価、部署の評価によって変動します。また、これとは別に「MVP表彰」やプロジェクトごとのインセンティブなどが頻繁にあり、活躍した社員にはスポットで報奨金（数万円〜数百万円）が出ることも特徴です。

サイバーエージェントの給与に関する口コミ

社員の口コミを見ると、「若手のうちから稼げる」「ベースアップで安定感が増した」というポジティブな意見が多く見られます。

年収・給与制度

在籍3～5年 / 女性(Webディレクター)の口コミ

初任給の引き上げに伴い、既存社員のベース給も全体的に上がった。以前は「激務の割に…」という声もあったが、現在は給与水準がかなり改善され、労働環境とのバランスが取れてきたと感じる。家賃補助が5万円出る（5年以上勤務）のは非常に大きい。

出典：OpenWork

年収・給与制度

在籍5～10年 / 男性(エンジニア)の口コミ

技術職への評価が高く、スキルに応じて高いグレードが設定される。査定は半期ごとに行われ、成果を出せばしっかりと給与に反映される納得感がある。逆に、成果を出さないとステイまたは下がることもあるシビアさはある。

出典：OpenWork

サイバーエージェントの初任給・新卒の年収

サイバーエージェントは2023年春入社以降、初任給を大幅に引き上げ、IT業界に衝撃を与えました。

2027年度採用の公式募集要項によると、以下の通り非常に高い水準となっています。

初任給（2026年度予定）

※月給には固定残業代が含まれています。

※能力別給与体系（エキスパート認定）の場合、新卒であっても年収720万円以上、中には1,000万円近いオファーが出るケースもあります。

一般的な大企業の初任給（約25万円）と比較すると月17万円以上の差があり、優秀な若手を本気で確保しようとする姿勢が伺えます。

参考情報：サイバーエージェント新卒採用サイト

サイバーエージェントの評価制度

サイバーエージェントの評価は、半期ごと（半年ごと）に行われます。

「目標達成度（定量評価）」と「バリュー体現度（定性評価）」の2軸で評価されます。

1. 定量評価: 営業なら数字、エンジニアなら開発進捗や品質など、成果に対する評価。
2. 定性評価: 同社の行動指針である「CA8（社員が大切にすべき8つの価値観）」などをどれだけ体現できたか。

特に「素直でいいやつ」という採用基準にもあるように、チームワークやカルチャーフィットが重要視されるため、周囲からの信頼が厚い社員が昇格しやすい傾向にあります。

サイバーエージェントの福利厚生

サイバーエージェントはユニークかつ実用的な福利厚生で知られています。

これらの制度は「終身雇用」を前提とはしていませんが、「長く高いパフォーマンスを発揮してほしい」という会社の意思が込められています。

サイバーエージェントに転職するためのステップ

サイバーエージェントは人気企業であり、中途採用の倍率も高いです。転職を成功させるためには以下のステップが重要です。

1. 「カルチャーフィット」の証明

スキル以上に重視されるのが「サイバーエージェントらしさ」です。変化を楽しめるか、チームで成果を出せるか、素直さがあるか。面接では自身の経験を通じてこれらのマインドセットをアピールする必要があります。

2. 実績（ポートフォリオ）の準備

特にクリエイターやエンジニアの場合、具体的な成果物（ポートフォリオ）やGitHubアカウントの提示が必須です。ビジネス職でも、「何をどれだけ改善し、いくら利益を出したか」を数字で語れるように準備しましょう。

3. 転職エージェントを利用する

サイバーエージェントは事業部ごとに採用要件が大きく異なります（広告とゲームでは求める人物像が違うなど）。

自分に合ったポジションを見つけ、面接官に刺さるアピールをするためには、同社への転職支援実績が豊富なエージェントの活用が不可欠です。

アサインでは、サイバーエージェントへの転職支援実績が豊富にあり、求職者様のスキルや経験の棚卸し、模擬面接などの選考対策を徹底して行っています。

今後のキャリアについて相談したい、サイバーエージェントへ挑戦したいと思っている方は、ぜひキャリア面談をご活用ください。

サイバーエージェントのキャリア開発制度

サイバーエージェントには、社員の挑戦を後押しする独自の制度があります。

• キャリチャレ（社内異動公募制度）
  半年に一度、自分の意思で部署異動を希望できる制度。他部署への挑戦が可能で、人材の流動性を高めています。
• CAJJプログラム（事業責任者育成）
  将来の事業責任者を育成するためのプログラム。若手抜擢の登竜門となっており、経営スキルを磨く場が提供されます。
• あした会議
  役員と選抜された社員がチームを組み、新規事業や課題解決案を提案する会議。ここから数多くの子会社や新サービスが生まれています。

サイバーエージェントのキャリアパス

サイバーエージェントでのキャリアパスは、大きく分けて「マネジメント」と「プロフェッショナル」の2軸があります。

社内のキャリアパス

• 事業責任者・マネジメントライン: 

子会社社長や局長を目指すパス。20代での抜擢も多数。

• 専門職・スペシャリストライン: 

エンジニア、デザイナー、データサイエンティストなど、技術を極めるパス。CTOや主席研究員などが該当します。

社外のキャリアパス

サイバーエージェント出身者は「起業家精神」と「実行力」が高く評価されます。

• 起業: 多くのITベンチャー経営者を輩出しています。
• 他メガベンチャー・スタートアップ幹部: メルカリやLINEヤフー、有力スタートアップのCxOとして活躍する卒業生が多数います。

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まとめ

サイバーエージェントの平均年収は882万円（2024年9月期）と、大幅に上昇しました。

• 20代後半〜30代前半で年収1,000万円に到達可能。
• 初任給42万円（年俸504万円）〜と、若手への投資が業界最高水準。
• 家賃補助や女性活躍支援など、福利厚生も充実。

「若いうちから裁量を持って働きたい」「成長産業で圧倒的なスキルを身につけたい」という方にとって、サイバーエージェントは最高の環境です。

挑戦を考えている方は、まずは自身の市場価値を把握し、プロのエージェントと共に万全の対策を練ることをおすすめします。

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