オンライン面接ならではのポイントと注意事項

オンライン面接でつまずく原因は、答えの中身より伝わり方にあることが多くあります。この記事では、画面越しでは届きにくくなる表情や声の変化を、機材と話し方でどう補うかを示します。
画面越しで減る情報
対面の面接で、面接官が受け取っているのは言葉だけではありません。姿勢、身振り、間合い、視線の動きが合わさって、話の印象が作られます。
オンラインでは、その多くが落ちます。映るのは肩から上だけで、音は圧縮され、視線は合いません。同じ答えを話しても、伝わる量は減ってしまいます。
対面は通るのにオンラインだけ落ちるという形は珍しくありません。答えの中身を見直しても、原因はそこにないことが大半です。
削られた分を補う方法は2つあります。機材で映りと音を整えることと、話し方を画面越し向けに変えることです。
どちらも準備で済む領域です。答えの質を上げるより短い時間で効果が出るため、先に片づけておくと当日の負荷が下がります。
そもそもオンライン面接には、学生の側にも利点があります。移動の時間と交通費がかからず、同じ期間に受けられる会社の数が増えるためです。
不利に働きやすいのは、対面と同じ準備のまま臨んだときです。形式に合わせて手を加えれば、環境が原因で損をする場面を減らせます。
前日までに済ませる5つの設定
当日の朝に慌てて確認すると、それだけで集中を削られてしまうものです。前日までに、次の5つを終わらせておきます。
| 確かめる先 | 中身 |
|---|---|
| 通信 | 可能なら有線でつなぐ。難しければルーターの近くで、夕方など混み合う時間帯に一度試す(完了=映像が乱れずに5分話せた) |
| カメラの高さ | 端末を台に載せ、レンズを目線と同じ高さに上げる(完了=見下ろす角度がなくなった) |
| 光 | 顔の正面から当てる。窓を背にすると顔が暗く沈む(完了=画面で表情が判別できる) |
| 音 | マイク付きイヤホンを使い、自分の声を録音して聞く(完了=聞き取りにくい箇所がない) |
| 背景と通知 | 無地の壁か整った一角を映す。端末の通知は切り、同居者にも時間を伝える(完了=映り込みと音の心配がない) |
このうち効果が大きいのは2と3です。カメラが目線より低いと、相手を見下ろす角度で映り続けてしまいます。
光も同じです。背後に窓があると顔の表情が見えにくくなり、表情が読めない状態は話の内容以前に距離を生みます。
4の音は、自分では確かめにくい部分です。端末の内蔵マイクは周囲の音まで拾うため、声が遠く聞こえがちになります。
背景については、ぼかす機能に頼り切らないほうが安全です。動いたときに輪郭が崩れるので、無地の壁が使えるならそのほうが安定します。
1の通信は、面接が入る時間帯に合わせて試すのが要点です。日中は安定していても、夜は速度が落ちる住まいもあります。
変えるべき3つの話し方
内容を作り直す必要はありません。画面越しでは、次の3つを意識するだけで届き方が変わります。
- 相手が話し終えてから、一呼吸置いて話し始める。音声の遅れで言葉が重なるのを防げます
- 結論を先に置き、30秒ほどで一度区切る。長く話すと、相手の反応が見えないまま進んでしまいます
- うなずきと表情は、対面より少し大きめにする。画面では動きが小さく見えます
区切り方を、2つ並べてみましょう。
| 伝わりにくい例 | 伝わりやすい例 |
|---|---|
| 「学生時代は塾講師をしていて、担当した中学生の成績が伸び悩んでいて、原因を聞き取ったところ質問しにくい環境だと分かり、そこで開始前に質問の時間を作ることにして、結果として…」と一息で続ける | 「学生時代の中心は塾講師です。担当した中学生の成績が伸びず、原因を聞き取ることから始めました」でいったん区切り、相手の反応を見てから続きを話す |
前者は途中で音声が途切れると、どこまで伝わったのか分からなくなります。後者は区切りごとに相手の様子を確認できるため、通信が乱れても立て直せます。
視線の置き方も変えましょう。相手の顔を見ていると、画面上では目を伏せているように映ります。話し始めと締めの部分だけでもレンズを見ると、印象が変わります。
声の大きさは、対面より少し上げて構いません。マイクが拾う音量は端末ごとに違うため、練習の録音で聞こえ方を確かめておくと安心できます。
対面では通るのにオンラインで落ちる場合と、どちらも通る場合。答えの中身に大きな差はありません。
違ったのは、画面越しでも相手の反応を見ているかどうかです。要点ごとに区切り、伝わっていない様子なら言い換えるという調整の有無で、印象が変わっていました。
服装と身だしなみの基準
映るのは上半身だけですが、服装は対面と同じ水準でそろえましょう。立ち上がる場面や姿勢の崩れで、思わぬ範囲が映る場合があります。
画質によって色の出方も変わります。明るさの調整は、当日着る服を身に着けた状態で確かめておきましょう。
髪が目にかかっていると、画面では表情がさらに読み取りにくくなります。前髪を上げるだけでも、目もとが見えやすくなります。
トラブルへの事前の備え
通信が切れる可能性は、どれだけ準備してもゼロになりません。備えておくのは次の3つです。
- 採用担当者の電話番号を、紙とスマートフォンの両方に控える
- スマートフォンの回線で接続し直せるよう、アプリを入れて動作を確かめておく
- 案内された入室時刻と接続の手順を最優先し、可能なら開始前に映像と音声を確認する
切れた場合の言い方も決めておくと、当日落ち着いて対処できます。再接続したら「通信が不安定になり失礼しました。○○の部分から話し直してもよろしいでしょうか」と伝えれば十分です。
面接官が見ているのは、トラブルそのものよりも、起きたときの対応です。落ち着いて状況を伝えられるかどうかで差がつきます。
無言のまま復旧を待つのだけは避けてください。画面が固まった時点で、電話やメールで状況を伝えるほうが早く収まります。
録画提出型とAI判定への備え
面接の前に、質問へ答える動画を提出する形式もあります。相手の反応がないまま話すため、対面の面接とは勝手が違うものです。
録画型は撮り直せる点が利点です。1回目は練習と割り切り、長さと表情を確かめてから撮り直してください。
一方で、答えを読み上げる形になりやすい点には注意が必要です。原稿を目で追うと視線が動くため、要点だけを箇条書きでカメラの近くに貼るほうが自然に映ります。
提出期限の直前に撮ると、通信や機材の不具合に対応できません。前日までに1本仕上げておけば、撮り直しの余地が残ります。
録画を人工知能が解析する選考も、一部で導入されています。判定の基準は示されない場合が多いため、対策は次の2つに絞ってください。
1つは、企業の案内で制限時間・提出形式・撮り直しの可否を確かめること。もう1つは、聞き取りやすい発声と安定した映りを整えることです。
自宅で受けられないときの選び方
静かな個室を確保できない場合もあります。大学のキャリアセンターや図書館の個室、有料の個室スペースが候補になります。
避けたいのはカフェや共用スペースです。周囲の音が入るうえ、背後を人が通ると面接官の集中も切れてしまいます。
大学の設備は、選考が集中する時期ほど予約が埋まります。面接の日程が決まった時点で押さえておくほうが確実です。
外で受けるときは、通信と電源を必ず先に確かめてください。当日の事故で多いのは、移動先の通信環境まで想定していなかったという型です。
オンライン面接準備の始め方
オンライン面接は話す内容で決まると思われがちですが、実際に有効なのは、削られた情報を補う準備のほうです。
「画面越しの自分は、どう見えていますか」と聞かれて、すぐ言葉が出てくるでしょうか。見たことがないなら、そこが最初の穴です。
面接で使う端末で自分を5分間録画し、見返してみてください。目線の高さ、顔の明るさ、声の聞き取りやすさの3点だけを見れば足ります。
録画で気になった点を持って、ASSIGNのエージェントに確かめてもらうこともできます。
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