インターン~有効な活用方法と事前準備~

インターンは、どれに参加するかで得られるものが変わります。数を決める前に、参加して何を判断したいのかを決めるほうが先です。
インターン選びの失敗例
インターンの相談で最初に出るのは何社受けるべきかという問いですが、数から決めると、参加して何を確かめるのかが後回しになりがちです。
5社受けるとしても、選び方で残るものが変わります。業界をばらして受けるなら比べる材料が手に入り、同じ業界で受けるなら会社ごとの違いが見えてきます。
どちらを取るかは、いまの志望の固まり具合しだいです。
もう1つの失敗は、選考の通りやすさで選ぶことです。通りやすいものばかり受けると、志望度の高い会社の選考を経験しないまま夏が終わります。早いうちに1社は、落ちてもいいから本命に近い会社を入れてください。
志望が固まっている場合
志望する業界と会社が決まっているなら、複数日のものを優先します。ただし日数だけで決めません。就業体験があるか、社員に質問できる時間があるか、終わりにフィードバックがあるかを募集要項で確かめます。
複数日のものは仕事の進め方に触れられて、社員と話す時間も長く、参加後の接点が残りやすいのが利点です。1日のものは会社の説明と雰囲気が分かる程度ですが、数をこなして候補を広げるのに向きます。
複数日のほうが選考は厳しめです。書類と面接の準備を先に済ませ、募集の開始に合わせて出せる状態にしておきます。
同じ業界で2社以上受けるのも、この段階では有効です。1社だけでは、その会社の特徴なのか業界の特徴なのかが分かりません。
1日のものが役に立つ場面もあります。志望する会社が複数日のものを実施していない場合は、1日のものに出て社員との接点を作ります。その場で次の面談につながることもあるので、1日のものも候補に残しておきましょう。
志望が固まらない場合
軸が決まっていない段階では、1日のものを数多く受けます。目的は比べる対象を増やすことなので、業界を散らして選んでください。
各業界から1社ずつ、まず3つの業界に触れてみましょう。3つで判断できなければ、業界を足していきます。
選ぶときの注意は2つあります。
- 実務に近い内容を選ぶ(見学と説明だけのものは、判断材料になりにくい)
- 抽象度の高いお題は後回しにする(新規事業の立案は、材料がない段階では答えを作れない)
夏で業界の当たりをつけ、秋冬に複数日のものへ進む流れが組みやすいです。夏に間に合わなかった場合も、秋冬で同じ順番をたどれます。
インターンの探し方4つ
探す経路は4つあります。
| 経路 | 分かること |
|---|---|
| 合同の説明会 | 1日で多くの会社を見られる。候補を広げる段階に向く |
| 就職情報サイト | 募集の締め切りが並ぶので、期限の管理漏れを防げる |
| 企業の採用サイト | 募集要項の原文が読める。日数と選考の有無をその場で確かめられる |
| 就活エージェント | 会社ごとの選考の実情と、参加後の扱いまで聞ける |
複数を組み合わせましょう。1つのサイトだけを見ていると、そこに載っていない会社が候補から丸ごと落ちます。
締め切りは会社ごとに違い、早い会社は3年生の春から募集を始めます。見つけた時点で、締め切りだけを1か所に書き写しておきましょう。
募集要項に書かれていない選考の実情は、大学のキャリアセンターや参加した先輩からも聞けます。聞いた内容は、締め切りを書き写した場所に会社ごとに並べておきましょう。
参加前の準備は3点
参加が決まったら、準備は3点だけやります。
- 会社の資料を読み、仮説と疑問を1つずつ持っていく(決算資料は売上の伸び・主要な事業・今後の投資先の3点に絞る)
- 参加の目的を1文で書く(例=この業界の仕事の速さが自分に合うかを確かめる)
- 質問を3つ用意する(当日その場で増やしてもよい)
資料を読んでおく狙いは、質問の質を上げることです。仮説を1つ持っていれば、ワークでの発言も質問も具体になります。
目的の1文は、参加した後の振り返りで使うものです。「面白かった」で終わるか、「合う・合わない」まで言えるかの差はここで決まります。
質問の準備で変わるもの
用意する質問は、社員が自分の経験からしか答えられないものを選びましょう。
「御社の強みは何ですか」は採用サイトに書いてあります。「同じ提案で他社と競ったとき、決め手になるのはどこですか」まで踏み込むと、実際に競った経験がないと答えられません。
若手の働き方を知りたいときも、「若手でも活躍できますか」ではなく、「入社1年目で、自分の判断で決められたことは何でしたか」と聞きます。
注意点が1つあります。社員の答えは、会社の魅力を伝える立場から出てくるものです。そのため、答えとは別に、自分が現場で感じたことも持ち帰ります。
働く速さ、話し方、机の並び方まで、その日の実感は判断の材料です。感じたことは当日のうちに書き留めておきましょう。
選び方でつまずく2つの型
選び方でつまずきやすいのは、知名度で選ぶ場合と日程の空きで選ぶ場合です。
知名度で選ぶと、参加した後に比べる相手がいません。同じ業界の2社目がないため、良かったのか普通なのかが判断できないままになります。志望度の高い会社を1社入れるなら、その隣に同業をもう1社置いておきます。
空いている日に入るという決め方の難点は、目的が後付けになることです。予定が埋まっているなら、受ける数を減らして構いません。3社を雑に受けるより、1社を準備して受けたほうが手元に残ります。
参加後の振り返り
参加した当日の帰り道に、次の3つを書いてください。
- 目的に対する答え(合う・合わない・判断できない)
- 判断できなかった場合、何が足りなかったか
- 次に受ける会社を1社決める
判断できなかったときは、無理に結論を出さず「判断できない」と書いておきましょう。
次の選び方を決めるのは、この振り返りです。仕事の速さが分からなかったのなら、次は実務に近い内容のものを選び、社員の考え方が見えなかったのなら、社員と話す時間が長いものへ切り替えます。
次にやることまで書けば、夏から秋への流れが自分で組めます。
参加を決める前の確認
応募する前に、次の3つを確認してください。
- 日数と、就業体験があるかどうか(募集要項に書かれている)
- 選考の有無と締め切り(書類と面接がある場合は準備の期間を逆算する)
- 参加後の扱い(早期の選考や次の面談につながるかが書かれている場合がある)
参加後の扱いは書かれていない会社も多くあります。その場合は、参加した先輩やエージェントに聞くのが早いです。制度の要件や学年ごとの日程は、就活スタート時に把握しておくべき全体スケジュールにあります。
準備の時間が取れないなら、確認したうえで応募を見送ってもかまいません。見送った会社は、秋冬の募集で受け直せます。
インターン選びの始め方
応募を考えている会社の募集要項を開き、日数と選考の有無、締め切りの3つを書き写してみてください。3社ぶん書き写すと、同じ業界でも募集の条件に違いがあることが分かります。
条件の違う会社のどれに夏の時間を割くかは、ASSIGNのエージェントと話しながら決めていけます。
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