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損害保険業界研究~デジタル化による業界変革~

この記事では、損害保険業界について解説し、主要なプレイヤー、業務内容、適性、そしてキャリアパスについて詳しくご紹介します。

業界トレンド

損害保険業界では、これまで事故が起きた後に保険金を支払う役割を担ってきました。現在では、テクノロジーを駆使して事故や災害を未然に防ぎ、被害を最小化する役割も担うなど、ビジネスモデルが変わりつつあります。

「事後補償」から「未然防止・レジリエンス」へ

損害保険各社は、事故や災害が起きた後に補償するだけでなく、被害を未然に防ぐ取り組みを強化しています。その代表例が「防災ダッシュボード」などのデータやAIを活用した防災支援サービスです。

例えば、東京海上日動は、保険に「未然防止・回復支援」を組み合わせたソリューションの提供を掲げ、自治体向けに高度な防災・減災シミュレーションを提供しています。これは、気象データや地形データ、過去の災害統計をリアルタイムで分析し、洪水や土砂災害のリスクを事前に予測・可視化して、自治体や企業に提供する仕組みです。

こうした取り組みにより、保険会社は安心を届ける存在から、地域社会の防災・減災を支えるパートナーへと役割を広げています。

サイバー保険をはじめとする新領域への注力

デジタル化の発展に伴って、目に見えないリスクへの対応も重要性を増しています。特に需要が急増しているのが「サイバー保険」です。企業のDXが進む中で、サイバー攻撃によるシステム停止や情報漏洩は経営を揺るがす甚大なリスクとなっています。

三井住友海上や損保ジャパンでは、単に損失を補填するだけでなく、専門ITベンダーと提携したセキュリティ診断や、攻撃発生時の復旧支援なども含めた包括的なサイバーセキュリティソリューションを提供しています。SOMPOグループでは、新中期経営計画において「ソリューションプロバイダー」への進化を掲げ、こうした非保険領域での社会課題解決を重点的に進めています。

AIによるリスク予測

人工知能(AI)の活用も高度化しています。これまでは主に「請求処理の自動化」によるコスト削減が中心でしたが、現在は「リスクの精密な予測」へと進化しています。例えば、自動車保険ではコネクテッドカーから得られる走行データをAIが分析し、事故を未然に防ぐアドバイスをドライバーにリアルタイムで送る仕組みが一般的になりつつあります。

このように、現在の損害保険業界は、蓄積されたデータを活用してリスクを分析・管理し、予測困難なリスクが存在する時代において、人々の挑戦や持続可能な社会の実現を支えています。

主要プレイヤーと特徴

主な職種の業務内容

損害保険業界の職種は、大きく「総合職」と「専門職」に分類されます。

総合職

営業部門

  • リテール営業(代理店営業)
    保険販売を専業とする「専業代理店」や、さまざまな業態の代理店を担当します。代理店の売上向上のための経営コンサルティングに加え、新規代理店を開拓し、販売チャネルの構築・拡大を行います。
  • コマーシャル営業(法人営業)
    商社、メーカー、建設、金融機関など、幅広い業界の大企業を担当します。顧客に対してリスクコンサルティングやニーズに合った保険商品を提案し、企業の挑戦をサポートします。
  • ディーラー営業
    自動車メーカーやディーラーをクライアントとして、自動車向け保険プログラムの構築や、自動車ユーザーに保険を提供するビジネスモデルの開発を行います。

損害サービス部門
事故受付から損害調査、相手方との交渉、保険金の支払いまでを担当します。自動車部門と火災新種(自動車保険以外)に分かれて業務を行います。

コーポレート部門

  • 海外戦略部門
    現地法人の経営管理やグローバル戦略の立案を担当します。また、日系企業の海外進出や現地ビジネス展開をサポートする役割も担います。
  • 商品開発部門
    社会や経済の動向、顧客のリスクニーズを的確に捉え、保険商品やソリューションを開発します。商品の開発から販売戦略の策定、収支状況の分析までを一貫して行います。

専門職

アクチュアリー
保険数理や金融工学を用いて、保険や金融商品の開発、評価、分析、リスク管理を行います。統計データを基に保険料や支払保険金額を算定し、企業の収支状況を評価するなど、商品開発に深く関わります。

資産運用
法律や経済、クゥオンツ分析を活用して、資産運用業務(企業分析、ポートフォリオ管理など)を行います。

職種別適性

総合職

営業部門

  • リテール営業(代理店営業)
    代理店の困りごとに親身に対応し、成果を出せる仕組みを作る能力が求められます。幅広い保険商品の知識を持ち、自主的に勉強し続ける姿勢が必要です。
  • コマーシャル営業(法人営業)
    大企業向けの保険商品をオーダーメイドで提案するため、リーダーシップと複合的な提案力が求められます。企業の課題に対して複合的な提案を行いたい人に向いています。
  • ディーラー営業
    ディーラーとの信頼関係を築くため、人見知りせず積極的にコミュニケーションを図る能力が重要です。競合他社との競争もあるため、スピード感のある対応が求められます。

損害サービス部門
困っている人を助けたい、人の役に立ちたいという志向性が強い人に向いています。保険商品だけでなく、法律の知識も必要ですので、継続的な学習が重要です。

コーポレート部門

  • 海外戦略部門
    英語やその他の外国語能力が必要不可欠です。市場調査やビジネス戦略の立案を行うため、ビジネスセンスと戦略的思考が求められます。
  • 商品開発部門
    保険を通じて社会に大きなインパクトを与えたい人に最適です。社内のさまざまな部門と連携し、プロジェクトを進めるため、組織内調整の経験も重要です。

専門職

アクチュアリー
数学や技術に強い関心があり、統計データを的確に読み取る能力を持つ人が向いています。理数系の学部出身者が多く、未経験からのチャレンジは難しいでしょう。

資産運用
データ分析や経済動向の理解、投資商品に関する知識が必要です。経済や市場の動きを読み取り、慎重にかつ大胆に決断を下せる人が向いています。

キャリアパス

専門職種では、その分野でエキスパートとしてキャリアを築くことができます。アクチュアリー職は、同業界内での商品開発部門や経理部門で汎用的に活かせるスキルがあり、損保業界や生保業界での転職ケースも増えています。

総合職として入社した場合、営業部門、損害サービス部門、コーポレート部門など、幅広く経験することが一般的です。3~5年ごとに部署を経験することが多く、複数の部署での経験を通じて幅広いスキルを身につけることが期待されます。しかし、その一方で、20代半ばから後半にかけてコンサルティングファームやIT業界へのキャリアチェンジを図る人も増えているのが現状です。

以上が損害保険業界の概要とキャリアパスについての説明です。業界の特性や自身のスキル、興味を考慮しながら、自分に最適なキャリアを見つけてください。

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