キャリアを戦略的に考えた2度目の転職。人や組織の成長に寄り添うために。
大学を卒業後、新卒で地方銀行へ入社。地元に貢献していきたいという考えからのUターン就職でした。
しかし、個人や組織の成長に貢献していきたいという想いから、英語コーチングサービスなどを運営するベンチャー企業へ転職されました。その後キャリアを戦略的に考え、再び転職をしたいと思うようになったと言います。
過去の転職活動のお話を交えながら、今回の転職活動の様子や最終的な意思決定の経緯などについてお聞きしました。
新卒で地方銀行へ入社後、1度目の転職でベンチャー企業へ。再び転職を考えるように
── まずは前職についてお聞かせください。新卒で地方銀行へ入社した背景と、その後、転職して英語コーチングサービスを運営する企業へ入社した背景を教えていただけますか。
在学中に参加した上海の海外インターンでご縁があり、新卒で入社した地方銀行の方の生活や銀行マンの現場を知る機会がありました。その中で、自分も地元に貢献していきたいという気持ちが芽生え、Uターン就職しました。
その後、組織の力ではなく、自分自身の力で売るだけの営業力を身につけたいと思うようになりました。環境としてベンチャーの風土を持つ企業のなかで成長したいと考えました。
さらに、何をしたいかと考えた際、個人や組織の成長に貢献していきたいという想いや、海外インターンや留学の経験から、国外に挑戦したいと言う人たちの支援に魅力を感じ、英語コーチングサービスを運営する企業へ転職しました。
── 世間的に金融機関というのは一定程度安定したイメージがありますが、そこからベンチャー企業へ転職するというのは、かなり勇気が必要ではありませんでしたか。
もちろん、勇気は必要でした。
それでも、今の環境で10年間過ごした将来を体現している先輩たちの姿を見て、転職した方が実力がつき、私らしく成長出来ているのではないかと思えたのです。
── 地方銀行からベンチャー企業へ転職後の主な業務内容やミッションなどについて教えていただけますか。
業務内容としては、主にビジネスマンの方を対象とした英語学習のコーチングコースを購入していただく通信教育の営業と、それを3ヶ月間程度継続してもらうための週に一度のコーチングがメインでした。また、新規事業の一部にも携わることもありました。
顧客志向が強く、フィードバックを大事にする企業でしたので、まさに私が求めていた、「人を支援でき、自身の成長に大きくつながる会社」だと思いました。
── それでは、そこから2度目の転職を考え出したきっかけはどのようなところでしたか。
営業成績を評価していただき全社のMVPを獲得し、大企業の社長を担当させていただけるようになりました。そして、英語力も自分自身が目標としていたビジネスレベルまで達した時、ここでやりたかったことは全てできたと思いました。そしてそれと同時に「ならば、今後はどうして行くか?」という発想になったのです。
そこで、今できることを考えたとき、この会社に絞らず、いろいろなところに視野を広げ、様々な選択肢を見つけていきたいと思ったのが転職を考え始めたきっかけです。
とことん自分と向き合った転職活動。2回目だからこその不安も
── 実際に転職活動を始めるに当たって、何か不安なことはありましたか。
自分自身の中で、「今、自分の求める選択肢をどうやって探せば良いのか?」という問いに対する正解がなかったので、「本当に見つけようと思っているものが見つかるのだろうか?」という不安がありました。
── 地方銀行から英語コーチングサービスを運営する企業への前回の転職活動と、今回の転職活動とでは、何か違いがありましたか。
前回は、「これがやりたいのでやらせてください。」という形で、その会社のウェブサイトに少々熱量高めで直接応募していました。しかし、今回は戦略的に今後のキャリアを作って行くところからスタートしました。
つまり、前回の転職活動は「今」を大事にするやり方で、今回の転職活動は「未来」から逆算するやり方という違いがあったと思います。
── 今回の転職活動では、私以外のエージェントからもお話は聞いていましたか。
聞いていませんでした。たまたまYouTubeの広告で目に付いたのがアサインさんでした。そして、最初にお話しした三辻さんのことを信頼できたのが大きかったです。
── エージェントを利用する際に何か期待していたことはありましたか。
エージェントを利用する際に何か期待していたことはありましたか。
前回の転職活動で他のエージェントを使った際、ざっくりとした希望を聞いて大量の求人が送られてくるとい経験して、すごく嫌な思いをしました。そのため、今回はそのような「一方的な提案はやめて欲しい」というマイナスの期待値のようなものはありました。
しかし、三辻さんからは全く一方的な提案がなかったのでよかったです。
── 転職活動を進めていく中で、面接対策を含め、何度か面談時間を取らせていただいたかと思いますが、自分自身の価値観に対する気付きなどはありましたか。
「人や組織の成長に寄り添いたい」ということと、「人に貢献するには自分も成長して行くことが大事だ」という2本柱を言語化することが出来たのは大きかったです。その2本軸は、今も自分の軸になっています。
── 今おっしゃっていただいた気付きというのは、どのようなタイミングで得たものですか。
三辻さんとの面談のなかで、モチベーショングラフを共有しながら過去の大事なインパクトのある経験を聞いていただいたときです。全くそれらを否定することなく、「こういうことをするのがお好きな人ではないかと思います。」と言っていただいたのです。
いわゆるキャリアコーチングに属するもので、これまで受けたことがありませんでしたが、自分はそういう人間なんだと気づけた瞬間でした。
── なぜ、ご自身で作成したモチベーショングラフを私に共有していただけたのでしょうか。
三辻さんのことを信頼していたという部分が大きかったです。また、貴社のビジョンや話を聞いてくださる姿勢に共感できたことも理由の1つです。
特に三辻さんの場合、メッセージの返信が速く、時間を守らないことへの指摘などは厳しい雰囲気を感じましたが、逆にそれが信頼につながりました。きちんとされている方なので、恐らく見せても大丈夫だと思ったという経緯があります。
背中を押した、三辻からのある一言
── 最終的に2社で内定をいただき、最後まで悩んでいらっしゃいましたね。各社どの部分に魅力を感じられていましたか。
どちらも先ほどお話した、「人や組織の成長に寄り添いたい」ということと、「人に貢献するために、まずは自分が成長して行くこと」の両方の目標が叶えられる会社だと思ったからです。また、新しいことが大好きで、学習意欲も豊富なので、これまで挑戦したことのなかったITという領域に対する興味が大きかったのが理由です。
── 最後に決め手となった軸やポイントはどこにありましたか。
最終的には三辻さんに、「谷口さんには、こっちに行って欲しいです!」とバシッと言っていただいたので決めました。若干受け身ではありますが、これまでの過程で自分が信頼している方にそう言っていただけるのなら、ここで頑張ろうと思えました。
正直、私にとってはどちらの会社も大変魅力的でした。そんな中で、長期的に挑戦して行きたい人間であるということを分かってくださった上で、そのための選択肢が多く、横にも縦にも広がりがあるのがテック領域の人材会社の魅力だと三辻さんに言っていただきました。そこで、「確かにそうだな」と思い、腑に落ちたのを覚えています。
── 私がどのような理由で、その一言をお伝えしたのか覚えていますか。
覚えています。「谷口さんは根幹的に人がお好きな方なので、完全にテックに振り切ってしまうと、ゆくゆくは、『もっと人に対して直接的に関わりたい』という感情がどこかで必ず出て来るのではないか。それを加味すると、選べる環境の中、人に携わりながらテックの知識も身につけていける会社が一番望ましいと思う」と仰っていただきました。
私としてもその三辻さんの言葉にとても納得しました。結果的に、人に対してしっかりとコミット出来る環境の中、興味のあるテック領域にも触れられる背景を持つテック領域の人材会社である現職に意思決定しました。
人への貢献を重視して選んだ転職先。今後目指すキャリアとは
── 現職の業務内容もお伺いしたいのですが、今はどのようなことを担当されていますか。
テック領域の人材紹介が主な業務です。具体的には、フリーランスのエンジニアを対象に、カウンセリング業務やマッチする案件の提案を行っています。
また、人材紹介業務とは別に自分が課題を解決したいと思うチームや組織に対して何か打つ手を考えるという形で、プロジェクト単位での施策を回しています。内容は社内の業務改善やチームの成果を最大化するためのチームビルディングなど幅広いです。
── 人への貢献や自分の成長など、転職活動の際に整理させていただいた軸があったかと思いますが、実際に働いてみて、その辺りはいかがですか。
それは、もうバッチリはまっています。人材系のヒアリングやカウンセリングですと、相手の叶えたい希望条件を簡単に問診し、それに当てはまる求人を紹介すれば成り立つモデルです。しかし、私が転職時に三辻さんにしていただいたように、その人が持っている価値観や長期的にどうなって行きたいかを聞き出した上で出す提案こそが、本人の本当にやりたいことを叶える手段ではないかと思います。そのため、その人が持っている価値観や長期的なビジョンまで深掘りしながら進められる営業は、より良い支援をしたいという僕の目標を体現しているのではないかと感じられます。
前職ではコーチングをしていましたが、伝えることがメインの語学からキャリアの幅が広がり、その経験を活かせているのかなと思います。
── それでは、今後の中長期的なキャリアビジョンについて教えていただけますか。
私の希望としては、一つの事業が企画され、立ち上がって実際に稼働するまでを引っ張って行けるような人材になることです。しかし、その過程として、目標設定し、それを遂行させる力や組織の課題を見付ける力を絶対的に鍛えて行く必要があると考えています。
今はまだメンバーですが、いずれはマネージメントの領域を経て事業企画室に行くという目標を持って、日々頑張っています。
── いち早く理想のポジションを目指したいところかと思いますが、ご自身が業務を進められる上でのモチベーションの根幹はどこですか。
難しいですが、対エンジニアや対メンバーということで、良くも悪くも人に関わる仕事です。そのため、周囲の人たちが、私と関わることによって以前よりも幸せになったり、前向きな自分でいられるような状態を創造できるようになったりして欲しいと思っています。
私と仕事の中で関わった人が、そうなれるように、自身もより良い状態でいつつ、しっかり力を付け、貢献できるようになるというのがモチベーションです。
── 入社して半年を過ぎ、紆余曲折はあったかと思いますが、最終的に今のモチベーションに至ったのは、初心に立ち返ったからでしょうか。
入社して最初の3ヶ月は波に乗り、勢い良く四半期目標を達成できました。ところが、次の3ヶ月は、仕事の奥深さや組織のことがいろいろ見えてくるとともに、自分がどう頑張って行くべきなのかが見えにくくなり、うまく行かない時期がありました。
自分の目の前に壁が立ちはだかったのです。若干挫折していた時に、「カウンセリングの質を業界ナンバーワンにしよう!」というプロジェクトがあり、そのトライアルメンバーに選ばれました。
プロジェクトの内容としては、自分のカウンセリングをモニタリングし、満足度の数値を分析するというものです。自分のカウンセリングとモニタリング・分析するとなると、どれだけ相手のキャリアを考え、いかに相手のための提案が出来ているのかを研究する必要があります。
それがすごく楽しく、プロジェクトを進めていく過程で目の前にいる人を幸せにしたいという想いに落ち着きました。成長実感を持てたことで、生き生きと仕事ができるようになったのだと思います。
── 壁にぶつかりながらも成長されているご様子をお伺いできて良かったです。
引き続き谷口様のキャリアに伴走させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ASSIGN
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