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大手旅行代理店から既卒・第二新卒特化の人材紹介会社へ。転職活動での気づきを活かして新たな挑戦をスタート

左: 佐々木様
右:株式会社アサイン シニアエージェント 久保 佳大

前職では大手旅行代理店にて法人営業に従事し、主に研修旅行や社員旅行のご提案を行っていた佐々木様。しかし、新型コロナウイルスの流行によって状況は一変。漠然と自分のキャリアに対して不安を抱くようになり、転職を考えるようになったと言います。 転職活動当初は、メディア業界や広告業界に興味がありましたが、転職活動を進めていく中で最終的には人材業界への転職を決めました。希望業界が変わっていった経緯や、現職でのやりがいなどについて伺いました。

大手旅行代理店に就職するもコロナで状況が一変、自分のキャリアを疑問視するように

――まず最初に前職へ就職した理由を教えてください。

入社理由は大手で安定しているというところが大きかったです。また、いろんなお客さんと接することで支援できたり、新たな体験ができたりするのではないかと思い、入社を決めました。

ちょうど入社のタイミングで東京オリンピックを開催するという話が上がっていたので、東京オリンピックで何か大きなチャレンジができるのではないかという期待もあっての決断でした。

――前職ではどのような業務が中心でしたか。

私は、関東から離れた新潟県長岡市で勤務を開始し、主な業務は社員旅行や研修旅行などの法人営業でした。具体的には、社員旅行や研修旅行の実施を希望されている企業の社長へ旅行のご提案を行うことが多かったです。

しかし、新型コロナウイルスの蔓延によって、社員旅行や研修旅行の売上は激減し、比較的売れやすいギフト券などを営業で販売するようになりました。また、ワクチンの集団接種会場でお手伝いするという営業を市役所のみなさんに提案していました。

――転職を考えるようになったきっかけは、やはり新型コロナウイルスの影響も大きかったのでしょうか。

そうですね。新型コロナウイルスでゴールデンウィークあたりに2週間ほど休業になってしまったのは大きかったです。約2週間の休みで「本当にこのままでいいのだろうか」と漠然と思ったことがきっかけでした。

なるべく若いうちにスキルアップしなくてはいけないのにも関わらず、こんなにも休んでいたら、将来何もできなくなってしまうのではないかと不安に思いました。そこでまずは、ゴールデンウィークの休業が明けるタイミングで転職サイトへの登録をしました。

――転職活動を開始された時はどんな業界や職種を見ていましたか。

転職サイトへ登録した当初はメディア業界や広告業界などを見ていました。その中でもエンタメ系に興味があったので、かっこいいなとなんとなく思っていました。

しかし、久保さんと面談を重ねていく中で、変わっていきました。

――GWの休業期間を経て5月末ごろから転職活動をスタートさせたのですか。

5月末ごろに転職サイトへ登録しましたが、すぐに本格的に動き出したわけではなく、6月末〜7月初旬あたりに応募するようになったという感じでした。

――転職活動をスタートさせた時は、やはり不安はありましたか。

転職活動をスタートさせた時は、不安というより、内定をいただいても本当に入社するのかという根本の部分での迷いがありました。大手企業という安定を捨てて、本当に新しい企業で挑戦していいのかと迷いました。

一方で、久保さんから紹介していただいた企業はどこも魅力的なところばかりでした。久保さんからポジションの紹介を受けながら私自身ワクワク感があり、働いてみたいなという気持ちもあったのは事実です。

このまま安定を取るべきか、ワクワクを取るべきかと自分の中で葛藤していました。

――他のエージェントからも話を聞いたり、相談したりしましたか。

最初は他のエージェントからも話を聞いていたので、最初からエージェントを絞って転職活動をしていたわけではありませんでした。しかし、他のエージェントの面談では、求人の紹介の仕方などに違和感を感じ、最終的には久保さんと転職活動をやっていくことになりました。

――どうして私と一緒に転職活動をしようと思っていただけたのですか。

久保さんと転職活動をやっていこうとなった一番の理由が、自分と価値観が似ていると感じたからです。久保さんから人材業界や仕事への思いや、学生時代にさかのぼったお話もお聞きしました。そのようなお話を通して、自分と似ている部分があるなと感じていました。

自分と似た価値観の方が活躍されている人材業界へ行ったら、私もさまざまな方も支援できるのではないかと思ったのが、最終的に人材業界へ飛び込もうと思った理由のひとつにもなっています。

――転職活動においてエージェントにどんなことを期待していましたか。

先ほどのお話とも被る部分がありますが、自分の価値観やキャリアについてしっかりと考えてくれる人にお願いしたいと考えていました。

私は結構めんどくさがりな部分があるので、その部分もしっかりとサポートしてくれるような人がいいなと思っていました。

――転職活動が長期に渡りましたが、どのようにモチベーションを保っていましたか。

モチベーションの波は結構ありましたね。久保さんからは、「今なかなか仕事がない状況なのだから、絶対にキャリアチェンジすべきだ」ということはずっと伝えられていました。時には2時間以上今後の転職活動をどう進めていくかという方針を考えたり、「一緒に頑張っていこう」とずっと言い続けてくれたり、モチベーションの面でもサポートしていただきました。

転職活動が長期化するなかで正直このまま転職活動を続けていくべきか迷った時期もあり、「転職活動をやめようかな」と考えたこともありました。しかし、「もう後戻りできないというところまで来ているし、ここまで来たら続けよう」と思いながら、やりきった感じです。

現職の最終選考でもし内定がいただけなかったら、本当に転職活動をやめようと考えていました。結果的に内定をいただきましたが、入社の決断をするまでにもかなり悩みました。

面談を通して気付いた「目の前の方の役に立ちたい」という思い

――なぜ人材業界で転職活動をすることにしたのでしょうか。

転職活動開始直後は、メディア業界や広告業界に興味があったのですが、久保さんとの面談で気づいていなかった自分の価値観を発見し、転職活動の軸が変化していきました。

久保さんとの面談の中では、自分の過去についてさかのぼって様々なお話をしました。そのなかで東日本大震災を経験した話や、業務で新型コロナウイルスの集団接種会場の運営に携わった話などもしたのですが、その話をしたときに久保さんから「佐々木さんは自分の目の前の方の役に立ちたい、直接喜んでもらいたいという気持ちが強く、それに対して頑張れる方なんですね」と言っていただきました。

その時に、目の前の人のために頑張れる人なら、人材業界がマッチするのではないかというお話になり、人材紹介の企業を紹介していただくようになりました。

――最終的になぜ現職への入社を決めましたか。

現職への入社はかなり迷いました。

もちろん選考受けている段階から会社としての魅力は強く感じていたのですが、やはり「安定を捨てることになるのではないか」という葛藤や、未経験の業界に飛び込むことに対する迷いが大きかったです。

入社がなかなか決められない中で、久保さんと深夜に電話したことを覚えています。電話では、今入社を決めるか、もう転職活動自体やめるかの2択しかないという話になり、最後は後押ししていただきました。このチャンスを逃したら、転職せずにずっと前職を続けてしまうのではないかという未来が見え、思い切って飛び込んでみよう思い、入社を決めました。

もし仮に久保さんの後押しがなく、内定承諾に猶予が与えられていたら、いろいろと悪い方向に一人で考えてしまっていたと思います。

人材業界でスタートした新たな挑戦。現職でのやりがいとは

――現職ではどのようなお仕事をされているのですか。

既卒・第二新卒の特化したエージェント会社でキャリアアドバイザーをしています。担当は主に第二新卒の方です。また既卒の方や初めて就業する方の就業の支援も行っています。

――転職活動開始当初は、前職の安定を取るべきかと葛藤されていましたが、転職してみてどうですか。ギャップ等はありますか。

そうですね、仕事は毎日楽しいです。人と接するのが好きなので、面談を通してさまざまな方とお話できるのはいいです。また、数字を積み重ねるというところにも楽しさを感じています。

自分はこの転職で結果的にスキルアップと人と直接関われる業務内容を手に入れられたと実感しています。

ギャップとしては、私は元々求職者目線が強かったので、企業目線が足りなかったなというギャップは正直ありました。しかし、実際の業務に関してのギャップはなく、想像していた通りでした。

――たしかに最初は企業側視点を持つということは難しいと思います。採用企業側の目線を持つために工夫していることはありますか。

今はキャリアアドバイザーをやっていますが、その後両面型になっていきたいと考えています。私はまだ企業担当はしていないのですが、企業担当をしているメンバーからの話で、人材不足で困っている企業は多いと改めて感じました。

採用支援ができないと経営部分での数字も上がっていかないと理解できるようになったので、そこで存在意義を見出したいと考えています。

――現職でのやりがいやモチベーションはどのようなところですか。

モチベーションは大きく分けて3つあります。

1つ目が、自分の仕事が求職者のためになっていると実感できることです。これが一番大きいです。

今主に担当している既卒の方々は、フリーターやニートの方も多くいらっしゃいます。この方々をご支援することで日本経済全体が少しだけ豊かになると考えています。微力ではありますが、このようなところに貢献できているという実感があり、やりがいにつながってます。

2つ目は、数字を積み上げていくことです。数字の部分は、未達の状況が続いていますが、どうやって数字を積み上げて挽回していくのかなどの戦略を考えたり、数字を分析したりすることが楽しいです。

前職では年単位でのKPIだったので細かいPDCAを素早く回すといった経験がなかったのですが、現職では月ごとのKPIが設定されているので、分析と実行を繰り返しながら。その達成を目指すことがモチベーションにつながっています。

3つ目は、社内の一緒に働く人がとても良い人ばかりです。良い方が多いのですごく仕事がしやすく、モチベーションにかなりつながっていますね。

――今後はどのようなことに挑戦していきたいですか。

まずはマネジメントに挑戦してみたいです。

あとは人材業界で働いてみて、人材業界で経験を積むとキャリアの幅が広がると実感しています。たとえば、業界や支援層を絞った特化型の人材紹介会社へ転職してみるというのも面白そうだなと思っていますし、社内でマネジメントに携わることや、人事として働くことも興味深いです。

そのために、今は様々な経験を積んでいきたいと思っています。

――順調にキャリアパスが広がっていますね。今後のさらなる活躍を楽しみにしております。本日はありがとうございました。

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