転職で役立つおすすめの本12選。転職やキャリアに迷っている人向け

転職活動を進めていくにあたって、本を参考に情報をインプットするのも一つの効果的な方法です。

一見すると、読書は転職に関係ないと考える人もいるかもしれません。

しかし、読書を通して自分の考えや方向性を整理できたり、自分のキャリアや働き方において新たな視点が得られたりと、さまざまなメリットがあります。

本記事では、実際に転職活動をしている人や転職するかどうかを迷っている人に向けて、おすすめの本12選を紹介します。

今回取り上げた本は、転職のノウハウ本もあれば、キャリアや人生を改めて考え直せるような思考を学べる本などさまざまです。

気になる本を見つけ、転職活動・キャリアの視野を広げるきっかけにしてください。

転職を検討している人におすすめの本12選

転職を検討している人におすすめの本は、以下の通りです。

このまま今の会社にいていいのか？と一度でも思ったら読む 転職の思考法 

※北野 唯我（発売日：2018/6/21）『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』ダイヤモンド社

本書は「会社を辞めるべきタイミングがわからない」「別のキャリアへ進むのはありだろうか」などと転職で悩む人向けに、転職で大切な思考法を解説した本です。

本書では転職をするにあたって、自分の「市場価値」を測り、高めていくことが大切であると伝えています。

自分の市場価値を測るための質問が掲載されており、自分のスキルや知識を客観的に知ることが可能です。

さらに、転職先の企業を選ぶ上でどういった視点で判断すべきか、自分が代替不可能な人材になるために何をすべきかも掲載されており、自分の思考や行動に落とし込める内容になっています。

転職を少しでも考え始めたなら、まずはこの一冊を手にとってみることをおすすめします。

転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール 

※村上 臣（発売日：2021/4/1）『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール 』SBクリエイティブ

本書は、現代のキャリアの常識を踏まえて「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」をまとめた一冊です。

一昔前は終身雇用・年功序列が当たり前であり、よい会社に入社したら一生安泰で、会社が人生を守ってくれるとされる「転職1.0」の時代でした。

しかし現在は、以前の風潮が崩れ、徐々にジョブ型雇用（職種を特定して採用する方法）が増加している「転職2.0」の時代であるとしています。

本書は、転職2.0における転職の成功を「自己の市場価値最大化」とし、転職はあくまで手段だとしているのがポイント。

自分の市場価値を最大化できれば、やりがい、年収、人間関係、ワークライフバランスなど全てを叶えられるとしています。

自分の市場価値の高め方をはじめ、自分を知る方法、業界や会社を見極める方法、転職で重要な人とのつながりについて理解できる本です。

苦しかったときの話をしようか 

※森岡 毅（発売日：2019/4/10）『苦しかったときの話をしようか 』ダイヤモンド社

本書は、働くことの本質や人生設計について書かれた本です。

本書を書いたのは、倒産確実といわれていたUSJ（ユニバーサル・スタジオ・ジャパン）を、年間約1,500万人のテーマパークへ再生させたことで有名なマーケターの森岡毅氏です。

元々は大学生になった我が子のために、キャリア形成についてまとめていたプライベートな文書でしたが、公に出版したところベストセラーとなりました。

本書では、就活・キャリア・人生において自らをブランドとして捉え、そのブランド価値を高めていくことが重要であると伝えています。

マーケターの著者ならではの「自分をマーケティングする」という視点で、キャリア構築のノウハウや実践知識を説明しているのが魅力です。

また、本の後半では著者の苦しかったときの経験を赤裸々に公開し、弱みと向き合い、不安に打ち克つ方法についても解説しています。

元々は就職する娘さんに向けて書かれた本ですが、転職を控えた人やキャリア形成に迷う人にもぴったりの本です。

真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン――名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法 

※サラタメ（発売日：2021/12/7）『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン――名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』ダイヤモンド社

本書は、人生100年時代を生きるサラリーマンに向けて、自分のキャリアや人生とどう向き合っていくべきかについて書かれた本です。

近年は安定の意味が180度変わり、「大企業での出世」が安定を意味しなくなりました。

そこで本書では、サラリーマンが真の安定のためには出世ではなく、①リーマン力（仕事力）、②副業力、③マネー力の3つの武器を持つことが大切であるとしています。

それぞれ3つの武器を習得するには何をすればよいのかについて、600ページを超える内容で詳しく記載されています。

「給料が少ないので転職したい」「貯金がない」「漠然と将来のお金が不安」など、金銭面の不安が大きい人に向いている本です。

科学的な適職 

※鈴木 祐（発売日：2019/12/13）『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング（インプレス）社

本書は、科学的な視点からあなたにとっての適職とは何か、どのように適職を見つけるのかを解説した本です。

ここでは適職を「自分が幸せになれる仕事」と定義し、科学的根拠（エビデンス）に基づいて「キャリア選択」の答えを導き出す方法を説明しています。

そして、本書が目指すゴールは、“仕事選びにおける意思決定の精度を高め、正しいキャリアを選び取る確率を上げ、最終的に「人生の後悔」を限界まで減らすこと”だとしています。

「職業選択にありがちな7つの大罪」「仕事の幸福度を決める7つの徳目」「最悪の職場に共通する8つの悪」など、職業選択に役立つ内容を多数掲載しているのが特徴です。

転職での選択はもちろん、人生の日常生活のなかで意思決定をするときに役立つ考え方・答えの導き方を知ることが可能です。

LIFE SHIFT（ライフ・シフト）-100年時代の人生戦略-

※リンダ・グラットン（発売日：2016/10/21）『LIFE SHIFT（ライフ・シフト）-100年時代の人生戦略-』東洋経済新報社

本書は、人生100年時代において、どう生き方や働き方を変えていくべきかについて解説した本です。

本書の前提として、平均寿命が100年になると「70代・80代まで働く」「教育→仕事→引退の流れが崩壊する」「新しい職種が登場する」などさまざまな変化が生まれるとしています。

これまで以上に働き方・生き方が多様化するなかで、人々はどのような能力が求められるかがまとめられているのが本書です。

時代の動向や長寿社会の観点から、自分の転職はもちろん、お金・人間関係・スキル・健康などの人生に大きく関わる要素について改めて考え直せます。

また、2021年10月29日には『LIFE SHIFT2 -100年時代の行動戦略-』が出版されたので、実践編として合わせて読むことをおすすめします。

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方 

※戸塚 俊介（発売日：2019/8/9）『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』扶桑社

本書は、サラリーマンが本業と副業の両方で年収を上げる方法についてまとめられた一冊です。

著者は年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5,000万円に到達した「次世代型サラリーマン」であり、経験談に基づいたリアルな内容を紹介しています。

本書では、転職で年収を上げるためには「業界」か「職種」のどちらかを、「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすのが近道だと示し、生涯年収を上げる方法について解説しています。

終身雇用が崩壊した現代でも、金銭的な不安をなくしたいと考えている人に向いている本です。

「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方 

※松本 利明（発売日：2019/4/27）『「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』KADOKAWA

本書は「いつでも転職できる」という武器を持つために必要な考え方や行動をまとめた本です。

著者である松本 利明氏は、PwCやマーサー、アクセンチュアといった世界的な外資系コンサルティング会社にて、クビ切りおよびリーダー・幹部社員の選抜を行った人物です。

本書では、いつでも転職できる状態を「企業から必要とされた価値ある人材」と定義しています。

この市場価値が高い状態を作るためには、自身の持ち味を活かしつつ、ライバルの少ない自分軸に合った市場を見つけて、自分の価値を高めることが大切だと説明しています。

本書には、自分の持ち味を棚卸する具体的なやり方が数多く記載されているので、転職をする上で客観的に自分の強みを見つけたいときに便利です。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

※八木 仁平（発売日：2020/5/28）『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』KADOKAWA

本書は「やりたいことが見つからない」と悩む人向けに、やりたいことの本質や見つけ方について説明した一冊です。

著者の八木 仁平氏は、過去にお金以外の働く目的を見失ってしまい、それを機にやりたいことを見つけるため独自の「自己理解」に取り組みました。

本書では、「好きなことをして生きていくという考えでは失敗する」「いきなり天職は見つからない」を前提に、やりたいことを論理的に見つける方法を提案しています。

記載された「自己理解を進める手順」に沿って考えていくことで、自分に大切な考え方とこれまでの間違った捉え方を認識できます。

また、価値観・才能・情熱の3つを見つける30の質問も掲載されているため、自分の特徴を客観的に理解するのに役立つはずです。

未来に先回りする思考法 

※佐藤 航陽（発売日：2015/8/27）『未来を先回りする思考法』ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書は、未来を見通せる汎用的な思考体系を解説した本です。

GAFA（Google、Apple、Facebook、Amazon）といった世界で成功している企業のトップは、常に未来を見ていると紹介し、転職などで正しい意思決定をするには業界・企業の未来を見据えることが重要だとしています。

世の中の流れやトレンドを読み「自分が今どの立ち位置にいるのか」を客観的に見据える方法について説明しているのが本書です。

具体的には、未来を予測する方法について「常に原理から考える」「テクノロジーの現在地を知る」「タイミングを見極める」の3観点から解説しています。

時代の流れと未来を想像し、より需要の高い・将来性の高い職に就きたいと考えている人に向いています。

さあ、才能（じぶん）に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 

※トム・ラス（発売日：2017/4/13）『さあ、才能（自分）に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』日本経済新聞出版

本書は、自分自身の隠れた才能・強みを発見するためのアイデアやヒントが掲載された本です。

人間の素質を34項目に細分化し、各素質がどういった内容か、その才能を駆使してどう行動していくべきかといったアイデアまで詳細に説明されています。

また、本書付属の「ストレングス・ファインダー」と呼ばれる強みを見つける177問の質問も、精度が高いとして人気です。

本書は、転職で武器にしたい強みを見つけるときや、強みを活かしてどう会社へ貢献するかを考えるときに役立ちます。

伝え方が9割 

※佐々木 圭一 （発売日：2015/8/27）『伝え方が9割』ダイヤモンド社

本書は、人とのコミュニケーション、自分の考え・思いの伝え方についてのノウハウが記載された本です。

仕事での人間関係やコミュニケーションの仕方に悩んでいる人に向けて、ヒントや解決策を提示しています。

本書では、伝え方を工夫するだけで結果が変わるとし、ノーをイエスに変える7つの切り口や強い言葉を生み出す方法、ビジネスで通用する伝え方を解説。

「転職活動の面接がうまく行かない」「自分の意見や心情をうまく伝えられない」と悩んでいる人や、ビジネスコミュニケーション全般に不安がある人におすすめです。

【保存版】転職時に読んでおきたい自己分析関連本おすすめ15選

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