サイバーエージェントで歩む「答えのない領域を正解にする」キャリア

国内トップのインターネット広告事業を展開するサイバーエージェント。市場が大きく変化する広告業界の中で、MetaやTikTok、インフルエンサーマーケティング等幅広い領域で圧倒的な存在感を見せ続けている。
今回は、その実態とマーケターとしてのキャリアの可能性を探るべく、インターネット広告代理店出身で、入社から約1年半で新規事業の責任者を担う越前谷氏に話を伺った。
「この領域だけで大丈夫か」広告代理店で感じたキャリアへの危機感
── まずは越前谷様のこれまでのご経歴をお伺いできますか。
前職は広告代理店で、インフルエンサーアフィリエイトやポイントサイトを活用した、成果報酬型広告の施策設計・運用を担当していました。
その後、サイバーエージェントへは2025年に入社しました。インターネット広告事業にて人材・金融業界の大手広告主を担当し、その後Meta・TikTok領域を強化する新しい組織に異動しました。現在は、新規事業であるインフルエンサーアフィリエイト事業の責任者を務めています。
── 前職でもアフィリエイト領域で専門性を築かれていた中、なぜ転職を考え始めたのでしょうか。
「アフィリエイトという一つの領域だけでキャリアを積んでいって大丈夫なのか」という思いがあったからです。
前職でも、望めば他の領域に挑戦することはできたと思いますが、施策のダイナミックさや商材のバリエーションは限定的でした。デジタルマーケティング領域で知識や市場価値を高めていくのであれば、業界で最も規模の大きい会社で、自分がどこまでできるのかを試してみたいと考えるようになりました。
── より広範囲な環境で、ご自身の力を試したかったということですね。数ある選択肢の中から、サイバーエージェントを選ばれたのはなぜですか。
前職時代、コンペの場面でサイバーエージェントがとにかく強かったんです。様々な会社が提案する中で、なぜこんなに強いのか、ずっと気になっていたことをよく覚えています。
転職活動では他業界の営業職も見ていましたが、広告業界で受けたのはサイバーエージェントだけでした。
── 最終的に、入社の決め手となったのはどのような点でしょうか。
大きく2点あります。
1点目は「主体的に動ける人と、変化対応力のある人が活躍できる」と聞いたことです。広告業界は状況が目まぐるしく変化する業界です。そのような環境の中で成果を出せる人の共通点は変化対応力だと聞き、自分はそこに自信があったので、ここでやっていきたいと思いました。
2点目は裁量の大きさです。私が挑戦したいことを発信した際に、そうした声を前向きに受け入れてくれる、風通しの良い会社だと感じました。手を挙げた人にきちんと機会が与えられる環境であれば、自分がどこまでできるのかをもっと試せると思ったんです。

── 新卒の時には選択肢に入れていなかった会社に、中途で改めて挑戦されたのですね。選考では、ご自身のどのような点が評価されたと感じていますか。
コミット力と変化対応力だと思っています。面接でもアピールポイントとしてお伝えしていて、実際に「そこが良かった」と言っていただけました。
前職では4回ほど部署が変わり、担当領域や職種が急に変わることもありました。それでも前向きにキャッチアップして、表彰という形で結果を残せていた。そこを評価してもらえたのだと思います。
主体性と素直さを持つメンバーが集まるカルチャー
── 入社前と入社後で、サイバーエージェントに対するギャップはありましたか。
良い意味で期待を裏切られました。
私は昔から熱量が高く、気合いと根性を持ち前とするタイプでした。当時、サイバーエージェントはそんな自分が活躍できる会社だと思って入社を決めました。
ところが実際は、ロジカルで青い炎を持っている方も多いと感じました。主体性もありつつ、筋道を立てて考え、自分のやりたいことと広告主が求めていることをしっかり両立させられる。必要などの要素も5点満点中4〜5点ある人たちが活躍している場所です。
── 「明るい方が多い会社」という認識をされている方も多いと思いますが、実際は落ち着いたタイプの方も活躍されているのですね。
むしろ私の中では、そういう人も多く活躍しているイメージの方が大きいです。
勢いではなくビジネスパーソンとして「クライアントファースト」の軸をしっかり持っている人が、結果を出していると感じます。
── ご自身のイメージとは異なる環境だったからこそ、入社直後の立ち上がりではご苦労もあったのではないでしょうか。
ありました。周りの中途同期がどんどん案件を任され、役職も上がっていく中で、私はまだ限られた数の案件しか持てていなかった時期もあり、最初は後れを取っていた方だと思います。
社内のレベルも高く、先ほどお伝えした活躍イメージの違いもあり、結果を出すまでには時間がかかりました。
── そこから、どのように乗り越えていかれたのですか。
まずはとにかく周りに相談しました。弊社は本当に人が良くて、何でも相談に乗ってもらえます。
私は相談相手を「横・斜め・縦」で持っていました。横は同年代で社歴が長い人、斜めは担当案件は違うけれど話しやすい人、縦は上司です。会社としても同期や人事に相談できる機会が用意されていて、頼れる先はとても多いと思います。
また、異動先が若いメンバー中心の組織だったことも大きかったです。良い意味で気を使わずに意見を言えるようになり、主体的に動けるようになりました。
── 周囲を頼りながら、主体的に動ける環境に身を置けたことが大きかったのですね。結果を出せるようになった要因は、ご自身ではどのように捉えていますか。
繰り返しにはなりますが、私はそこまでロジカルさがあるわけでも、特別なスキルがあるわけでもありません。ただ、努力だけはひたすらできるタイプだと思っています。
相談できる機会を活かし、教えてもらったことを素直に聞いてまず実行してみる。そこで得たフィードバックを次に応用していく。それを地道に繰り返してきたことが、結果につながったのだと思います。
若手で早期に活躍する人材の共通項

── 周りで活躍されている同世代の方々には、どのような共通点があると感じますか。
2点あると感じています。
1点目は、自分のキャリアや人生設計を考えている方が多いことです。社内でどのポジションを目指すのか、そのために何歳までに何を経験するのかを逆算して描いている方もいて、そこまで考えたことがなかった私には新鮮でした。
2点目は「自分はこれを全うする」という責任感を持っている方でしょうか。私と同じ20代後半でマネージャーになっている方は、「自分のやるべきことをやり切る」という責任感の重要性をしっかり理解しています。自身のエゴやこだわりで動くのではなく、自分が担うべきことから逃げずにやり切る。そういう人たちが結果を出し、若くしてマネージャーを任されているのだと思います。
── キャリアプランを描いている方は、転職を前提に考えることも多い印象です。サイバーエージェントの中でキャリアを描く方が多いのはなぜだと思いますか。
カルチャーマッチが大きいと思います。選考の段階からカルチャーに合うかどうかをしっかり見ていて、その上で「この会社で活躍したい」という思いを持った人が集まっています。だからこそ、この会社でどこまでやりたいかという目標が立てやすいのだと思います。
また、社内キャリアの選択肢が多いのも理由だと思います。私自身アカウントプランナーから新規事業責任者を担っているように、事業の幅が広く、抜擢の機会が多いからこそ、社内で目指すキャリアを実現していきたいと考える方が多いのだと思います。
入社1年半で新規事業の責任者へ。答えのない領域に挑む面白さ
── 現在はインフルエンサーアフィリエイト事業の責任者を務められていますが、どのような経緯で担当されることになったのでしょうか。
アカウントプランナー時代は、Google、Meta、TikTok、LINEなど媒体ごとの特性を踏まえて、限られた予算の中でどう広告効果を最大化するかというメディアプランニングと提案を行っていました。最初は1〜2社の担当でしたが、徐々に結果を出せるようになり、最終的には5社ほど担当させていただきました。
その後、ユーザーの情報接触がTikTokやInstagram、ChatGPTなどに分散し、検索広告中心の手法だけでは成果を伸ばしにくくなる中で、インフルエンサーを起用したクリエイティブがSNS広告の成果改善に有効なのではないか、という仮説のもと、インフルエンサー領域の取り組みが本格化しました。
そのタイミングで、前職での経験から「興味があります」と手を挙げたところ、責任者に抜擢していただきました。事業計画の立案や予算の策定を経験したこともない自分に、これほど大きな役割を任せてもらえるのは、非常に恵まれた環境だと感じています。
── 入社から約1年半での抜擢ですね。現在は、具体的にどのような業務を担われているのですか。
事業運営に必要な業務を幅広く担っています。足元の実績や今後の成長見込みを踏まえた営業戦略の策定から、日々の営業活動まで一貫して担当しています。具体的には、広告主とインフルエンサーの双方に対する新規開拓を行っています。
── 前例の少ない領域だからこそ、難しさも大きいと思います。どのようなところにやりがいを感じていますか。
答えのない世界で試行錯誤できるところです。インフルエンサーを起用したクリエイティブでSNS広告の成果を出していく取り組みは、業界でもまだ確立された正解がない領域です。そのなかで自分たちが最初の正解をつくっていく。若手からベテランまで誰も答えを持っていないので、全員が平等に戦えているのがとても面白いです。
1人では困難な取り組みですが、頼れる人がたくさんいます。若手が案件で悩んでいると、役員や事業本部長クラスの方がミーティングに入ってきて一緒に仮説を考える、ということも珍しくありません。そこまでしてくれる環境には、正直鳥肌が立ちます。
私自身も最近は、経営に近いメンバーと「事業としてどう伸ばしていくか」という視点で話す機会が増え、毎日成長を実感しています。
── 前職と比べて、サイバーエージェントならではの強みを感じる場面はありますか。
手札が多いのが強みだと思います。各領域のナレッジや、こういう時はこうすればいいという成功パターンが社内に蓄積されていて、教科書がたくさんあるような感覚です。
例えば、金融業界のクライアントにインフルエンサー施策を初めて提案した時のことです。金融は広告表現の規制が厳しく、確認事項も多いので、前職ではなかなか提案できなかった領域でした。
前職ではなかなか提案できなかった領域ですが、社内には過去同様の経験をしている方がいて、どの工程にどのくらいの日数が必要かといった進め方を教えてもらえたんです。それを自分なりにアレンジして提案したところ、クライアントにとても満足していただき、受注にもつながりました。一人でやっていたら提案が遅れ、競合に取られていたかもしれません。
アカウントプランナーから事業を牽引できる人材へ

── 今後、どのようなキャリアを築いていきたいと考えていますか。
足元でいうと、インフルエンサーマーケティングの領域でサイバーエージェントがどう勝っていくか、その勝ち筋を作りたいと考えています。「インフルエンサーならサイバーエージェント」と言われるポジションまで事業を押し上げ、しっかり売上を立てていきたいと考えています。
中長期の将来像は、正直まだ具体的には決まっていませんが、立場や武器を持って事業を伸ばせるビジネスパーソンを目指していきたいです。今の環境で全力でやっていけば、そこまでたどり着けるのではないかと思っています。
── 目指す姿を体現しているような方は、社内にいらっしゃいますか。
社会人になって初めて「この人みたいになりたい」と思えた方がいます。その方は、事業計画を作る時にも支えてくれますし、多忙な中でも現場に降りてきて、若手に対して積極的にフィードバックをしている。その姿がとてもかっこ良いなと感じています。
私自身も、これまで上長から受けてきたマネジメントを、今度はメンバーに還元していきたいと思っています。
── 最後に、この記事を読んでいる未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします。
今の環境に物足りなさを感じている方や、もっと主体的に動きたい、もっと大きな役割に挑戦したいと思っている方には、間違いなくやりがいを感じてもらえる環境です。
また、この会社はマーケットの変化速度へのキャッチアップ力が高く、アジャストできる人材を常に求めています。だからこそ、新しいことに挑戦できる機会が常にあります。その機会を拒まずに飛び込める人には、とても良い環境だと思います。
── 今回のお話を伺う中で、改めて抜擢による挑戦や若手が早期から活躍できる機会の多い環境だと感じました。また、素直で責任感のある方が多く、周囲に頼りつつも実力を付けていけるカルチャーはとても魅力的でした。
「今の環境に物足りなさを感じている」「より大きな舞台で自分を試したい」という若手ビジネスパーソンの方にとって、サイバーエージェントは非常に優れた環境だと思います。大変貴重なお話をありがとうございました。